【感想・ネタバレ】ふしぎの国のバード 9巻のレビュー

あらすじ

1878年6月。
横浜からはじまった英国人冒険家イザベラ・バードの旅は
日光から新潟を通り、秋田を抜けて、ついに本州最北の地・青森へ。

梅雨の東北地方でバードを待っていたのは
降り続く雨と、荒れ狂う川。
そして、その過酷な自然の中であっても、工夫を凝らして生きる
日本人のたくましさだった。
東北編最終章の第9巻!

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イギリス女性探検家イザベラの大紀行! ~明治日本見聞録~
 「明治に」「イギリス人女性が」「蝦夷を目指す」……創作かと思ったらなんと実話を元にした作品!旅は発見や出会いが醍醐味とは言え100年以上前の日本を外国人女性が探検となればカルチャーショックも山盛りです。
様々な作品で舞台になることの多い明治時代ですが、本作の面白いのは都会から離れた奥地の日本が描かれている所。今の日本人でも初めて知る当時の社会風俗が描かれていて、読みながらその時代に思いを馳せてしまいます。
単に「感動した」「綺麗」と賛辞を並べるだけでなく、当時の不衛生な所や文化の違いなども変に美化せず描写されているのが良いですね。旅路は好奇心旺盛な女性探検家イザベラと不愛想な通訳の伊藤が歩みますが、衝突したり分かり合ったり支え合ったりで実に良いコンビです(イザベラの反応もいちいち面白い)
イザベラ著の原作「日本紀行」も是非オススメ、本作と読み比べると楽しさが更に倍増です!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

とうとう蝦夷の地に到達。周りの助けや助手のサポートあってのものだけど、この時代によくぞここまで頑張れましたね!って感じ。それにしても、絵だからこそ見えてくる時代背景の描かれ方が丁寧で、疑似体験感の充実が圧倒的。良い作品。

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2024年11月15日

Posted by ブクログ

前巻に続き、大雨による山崩れに巻き込まれながらも、九死に一生を得たバード。ここまでして旅を続行しなくてはならないものか。

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2024年04月19日

購入済み

迫力が凄い

彼女は病身でよく頑張り、耐え抜いたと思う。
それは夢や意思など、目に見えないエネルギーがあったからのみならず、伊藤が非常に出来る従者だったから。稀有な存在だったろう。
お陰で今に至るまで、私たちは当時の誰にも知られることのなかった筈の風俗を知ることができた。

そしてその世界を魅力的に見せてくれる作者の画力も一コマずつが素晴らしい。

#アツい #ドキドキハラハラ #タメになる

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2022年04月10日

購入済み

飽くなき探究心

バードさんの魅力は飽くなき探究心であることが伝わってくる。物語のテンポが良いのでぐんぐん読み進められる。次回作が楽しみだ。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

今回もめちゃ面白いです。
過酷な山中の道行ですが、そこに生きる人たちの逞しさを描き、その様子を眺めるバードさんはそこに「日本文化」を見出し、そこから人類のそれぞれの文明についての「真理」を探そうとする。そして、傍らでその様子を眺める通訳の「イト(伊藤)」は、バードさんのその姿勢にあらためて感銘を受けたようで……。

今回は、わりと、伊藤の内面が垣間見えるシーンが多くて嬉しいです。英学校の生徒さんたちへの対抗心とか、船酔いの姿とか、イトの人気がまた上がってしまう……と、ニヤニヤしながら読みました。
船中でイトと一緒に浮いたり横に飛ばされたりしてるネズミさんたちからも目が離せません。

そしてそれらの「イト」描写が、終盤から次巻への「マリーズさん」との話しにスパイス効かせてくるんだろうなと思うと、続きが楽しみでなりません!!

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2022年02月17日

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ネタバレ

青森から函館まで。
・日食について。月や太陽って解明される前まではとても神秘的だよね。今も宇宙に謎はたくさんあるけど。
・土砂崩れによる孤立。バード女史の強さと自然の怖さが分かる回。松は食べられる。
・取越正月について。苦境でも笑っていられる人が1番強い…
・明治時代のキリスト教について。ヘボン式のヘボン先生は日本にローマ字以外の文化(初めての和英辞書など)も教えてくれていたんだね。度々信仰について触れられる事はあったけどこうしてメインにする事は初めてなので色々考えさせられる。

バード女史の蝦夷を目指す理由、目的などがどんどん明確になっていく巻。また函館に到着し英国の思惑などもあり旅行記だけでない内容も。マリーズ氏との決着は次巻なのかな?

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2022年07月16日

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ネタバレ

困難な旅を乗り越えて、津軽海峡を渡る。ついに蝦夷へ。アイヌへのバードの想いを知る。その前にマリーズとの決着が。

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2022年03月22日

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ネタバレ

青森碇ヶ関、黒石、津軽海峡を渡り函館までの旅
バードさんの肉体はボロボロです
それでも探求心で持っている
ダーウィンまで出てきた!
キリスト教の青年たちに会う
戦争は痛みしかないですね

イトがマリーにさらわれた!
次号どうなる⁉️

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

 本作では全然出てこないが、原典では、
「鍛冶屋の作業見てたら現地の人に見られた」
「宿では私を見に来る現地の人と宿の主人との言い合いが」
「愛しのヘンリエッタ、おねえさんは現地の人に見られて負けそう」
「ここの祭りに出るイヴェントのうち、一番人気はイザベラ・バードという異人さんであった」とか
出まくってゐるのである。
東北以北が当時文明圏であったといふアレがあるのである。
関川夏央先生が、抄訳版の原典評で「プライバシー」に関する訳語がないといふのを言ってゐたが、はい。
 てふか本作に出る渡航中のバードさん(後にビショップへ改名)は多分歴史考証に基づいてるとかなんだらうなぁ。
 さらに敬虔なクリスチャンで、この大無謀な真似をさらす言訳も御父上のキリスト教的なものに基づく薫陶による、敬虔なキリスト教徒のバードさんは、原典では秋津島のキリスト教について土人がいかに忌避してゐるかが出てゐるのだがまぁカットだわな。
 てふか、伊藤さんのインテリとかに関する複雑なアレがまだあった。
 ダーウィン(そら彼と言ったら蚯蚓だけども)がバードさんと接触してゐる。
 アイヌのさう言ふ説は、出し方はまぁよかった。

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここまで無理をして急ぐ必要があるだろうか。
かえって体にも障ると思う。

人なら良いとは言わないが、馬が死ぬのは可哀想過ぎる。
自分の意志ではなく危険な旅につきあわされ、
異変はわかっていたのに逃げられずに死んでしまうのは
あまりに申し訳ない。

山の恵で暮らしているから、山の怒りを嘆くなんて
とんでもない、という考え方が凄い。
取越正月のような元の担ぎ方は、現代から見れば
非科学的でしかないのかもしれないが、
人の思いの真っ直ぐさと強さに感動してしまう。
大切な儀式には必ず文明の主食を用いるという発見が素敵だと思う。

咄嗟にこの辺りの訛で警察だと叫ぶ伊藤の機転が素晴らしい。
主の祈りのシーンでアーメンと言ったのは、
或いは伊藤だったのだろうか。

特権は実際与えられたのだろうか。
日本政府ではなくイギリスがやらせたというのが引っかかるし、
これまたどの口が世界平和を唱えるのかと言う感じである。
パークスの描き方と言い、作者はイギリス贔屓なのだろうか。
特権があるならマリーズをなんとかして欲しいものだが。

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

なにか旅が、函館に着くためのものになってしまっているような。
大雨、崖崩れ、食糧不足、嵐、と、とにかく前に進まねばというのもわかるけれど。

また、旅の目的自体が大きくなりすぎて、単にバードさん個人の好奇心とか探究心といったところから離れてしまったようで、少し残念。
バードさんに責任があるわけではないけれど、周りの状況がバードさんに有利にはたらきすぎるのも、ちょっと引いてしまうかな。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

誰もが平然と笑って_滅んだら受け入れるのが当然のような_ずっと考えていたの_この国の文明の深淵 生活も文化も技術も世界観も_文明の遍く万象が_気候風土の奥深くに_起源をもっているんじゃないかしら イエスを知らない善良な人々に出会う度_信念が揺らぐのを感じる_それでも_神しか救えない苦悩もある アイヌは太古の白人種(コーカソイド)ではないか?_シーボルトはそう主張している_骨格が他の黄色人種(モンゴロイド)と異なり_我々と同じ深い彫りと二重瞼_濃い体毛を持つからだ 現在の国際秩序は_冬でも凍らない港を求める露国と_それを阻む英国との_鬩ぎ合いの上に成り立っています_露国にとって北海道は_政治学的に理想的な土地_虎視眈々と狙っています_野望を阻止せねば_世界を巻き込む戦争となる

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

伊藤が笑った!(笑)
クララか…でも、本当に人間丸くなったよね。

また水害で足止めをくってしまった2人。
自然災害が起こると、今以上に
被害も甚大だったのだろうな。

この巻では、バードさんが
アイヌ文化を知りたいと思ったきっかけの話も。
青森では風邪ひいてヘロヘロだったのに
出航したとたんげんきになるのが彼女らしい!

そして、ついに北海道上陸。
ヘボン医師が出てくると和む。

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2022年03月12日

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