村上博基のレビュー一覧

  • 宝島

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    『宝島』は作者スティーヴンソンが結婚した女性の連れ子と遊んでいて、海賊や宝物の出てくる地図を描いていたことをきっかけに物語を作ったという。発売当初から『宝島』はよく売れ、現在でも世界の有名な童話の1つとなっており、どうしても『宝島』=子供向けというイメージを持たれがちであるが、スティーヴンソンの友人ウィリアム・ヘンリーは、この作品が子供だけでなく、大人が読んでも十分楽しめることを指摘している。

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    2022年04月13日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    知ってるけど読んだことない本。
    なんとなくその気になって読んでみたら、面白くってあっという間に読んでしまった。

    それにしても有名小説の功罪だと思うけど、どういう話か知った上で読むから、驚きが少ない。
    これ、当時何も知らないで読んだ人たちは「なんと!」とそのどんでん返しに驚いただろうな。
    まさか、おんなじ人やなんて、想像もつかないだろう。

    きっといろんな物語が、この「ジーキル墓博士とハイド氏」にインスピレーションをもらっているはず。
    様々な文学作品の中に、かけらとなって、脈々と生き続けてる、そんな原典という感じです。

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    2021年02月28日
  • スマイリーと仲間たち

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    ネタバレ

    決着がついた、ということに驚いた。「スクールボーイ閣下」の終わり方を思えばむべなるかな、とも思うが、終わりのない──既にグレートではないにしろ──ゲームなのだと思っていた。
    第一部の敗北は最後までスマイリーを打ちのめしており、読者もその苦い響きを忘れることができない。それでも、カーラの敗北はスマイリーの敗北であり、だから来るな!撃て!と思わずにはいられない。
    全編を通して、最早世界の主役ではない英国、という感覚が見えるところがあり、その傲慢な自意識も面白かった。
    シリーズが進むほど読みやすくなる作品。

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    2020年10月03日
  • ハイ・ライズ

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    つくづく一人でいる時に読まなくて良かった。高層マンションの住人が次第に内なる階級争いとそこから始まる暴力に支配されていく様がなんとも不気味だった。何が怖いって、みんな、抜け出そうと思えば抜け出せる環境にいるのに、どういうわけか誰もそこから抜け出すことを選ばなかったこと。。。警察ですら欺いて暴力と殺人を謳歌する様はグロテスクすぎて気持ちが悪かった。著者は隔絶された環境に置かれた人間が野蛮に戻るさまを描きたかったのかと思うけど、これを読んでどんな感想を持ったらいいのか。。

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    2020年05月05日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    ジキルとハイドというと名前は知ってるけど、実際に何をやったんだっけ?てな感じになる。ヘンゼルとグレーテルくらいどっちがどっちか分からん。これがウサギとカメくらい役割分担が分かりやすければね。
    ということでどっちが悪者だって話になって、ハイド氏だった。それを覚えただけでもちょっとは脳のしわが増えたかな。
    ところで一面が隙間なく壁になっていて、裏がどこに繋がってるか分からん、みたいな街並みってちょっと楽しそうよね。今は消防法とかひっかりそうだけど、石造りならOKかな?ロンドン侮れんわ。

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    2019年09月04日
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕

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    「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ジョン・ル・カレ : 村上博基 訳)を読んだ。
    久しぶりに読んだけど、今回はすごく長く感じたなぁ。
    三部作と呼ばれてあと二作品あるんだけどそれらは読んでないよな。買ったけど読まなかった長〜いリストのうちの二冊だなきっと。さあどうする。

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    2018年07月06日
  • ハイ・ライズ

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    40階建て一千戸の巨大マンションで、15分ほどの停電の後に一匹の犬の死体が見つかったことをきっかけに、上、中、下層の住民の不満が爆発。衝突が始まる。

    SFか?と言われると、そうなのかもしれない。外界と隔絶されているあたりは、宇宙船なり無人島でも描けるテーマなのだが、そこが高層マンションというところがこの作品の面白さでもある。

    この作品の大きなキモとなるのが、抗争を恐怖として捉えるわけではなく、住民たちがマンション内だけに与えられた楽しみであり、ゲームであると認識している点であり、このあたりは筒井康隆を読んでいる人にはわかりやすい。ただの恐怖小説だと思って読んでいる人には、全くピンとこない話

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    2018年02月01日
  • ナイト・マネジャー 上

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    先にトム・ヒドルストンが主演の海外ドラマを見て、原作を読んでみようと思いました。ジョン・ル・カレだし。
    ですが、、まあ結末を知っているからかもしれませんが、小説が冗長に思えて・・
    あと、訳文がちょっと好きじゃないというのもあって、途中で読むのをやめてしまいました。
    話自体はすごく面白いし、ドラマでは描ききれていないいろんな背景などもありそうだったので、小説で理解したかったのですが・・・

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    2017年04月12日
  • ハイ・ライズ

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    SF。サスペンス。
    創元SF文庫から出版されているが、これはSFなのか?近未来ディストピアものということか。
    最初の1ページで感じたとおり、作品全体を通して不穏な空気が漂う。
    結局、たいしたストーリーはなかった気がするが、なぜか惹きこまれる不思議な作品だった。

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    2017年04月01日
  • ハイ・ライズ

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    「蝿の王」っぽさを感じるSF小説だけど、当事者が大人同士で、それぞれ見栄だの地位だの、やっかみだのがある分、秩序が崩壊した後の混沌ぶりはひどい。
    はじめは読み進めにくかったけど、最後はするする読めた。

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    2017年01月26日
  • ハイ・ライズ

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    面白かったです。この高層住宅に住むことは最先端のように思いましたが、住人たちがどんどん暴力的になっていくところが、退化なのかもしれないと感じました。渦巻く不穏な狂気の空気が好きでした。でも犬はいけない…この描写だけは好きになれませんでした。映画化されているのですね。この世界がどう映像になっているのか気になります。

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    2017年01月14日
  • スマイリーと仲間たち

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    スマイリー三部作完結編で、旧ソ連の宿敵〝カーラ〟との最終的決着までを描く。重厚な筆致は更に磨きが掛けられており、ル・カレ独自の世界がゆっくりと始動する。前作の漠然とした分かりにくさは消え、より引き締まった構成ではあるが、集中力を欠くと挫折しかねない。タイトル通り、物語はスマイリーに主軸を置いている。かつての仲間が犠牲となっていく非情な諜報戦のただ中で、老体に鞭打ちながら真相を求めて歩む孤独な後ろ姿は、影の存在でありつつも、自国他国問わず真っ先に国家の使い捨ての駒となるスパイの悲哀を物語っている。
    冷たい怒りを抑えつつも、或る瞬間には滲み出てしまう吐露に、終わりなき闘いの不毛ぶりが表れている。実

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    2016年11月30日
  • ハイ・ライズ

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    何もかもが整った快適な住まいが、あっという間に異常な世界になっていく。そんなことあるわけないよ、と笑えればいいけど、なんだかありそうな気にさせられるのが本当にこわい。

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    2016年12月08日
  • ハイ・ライズ

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    SF?SFなのか?これ。
    ロンドンの中心部にそびえ立つ超高層マンションで起こる不条理劇。
    世間的地位はあるものの知的な感じが全くしない住人たちなので普通の感性を持ってる人なら最初から住みたいとは全く思わないマンションが舞台。
    その時点で既にもう歪んでる。
    その上全てが整えられた環境が少しずつ崩されていく。
    住民たちは対処法を考える。という理性はなく
    人間の本能のまま行動する。エロ&グロがあるのだがなんとなく紗幕1枚隔てた所で行われている感じがあって「生々しい」というより「浮世離れ」している。
    そういう点では「SF」のカテゴリーに入れて良いんだろう。

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    2016年11月02日
  • ナイト・マネジャー 下

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    話の流れは理解できるけど、具体的に誰が何をしてどうなったかということは理解できてない。細部の確認よりもこの先どうなるのかが気になるので、細かいところは読み飛ばしてしまった。人がたくさんでてくるので名前と役職がややこしい。
    また読みなおそう。
    それに『ティンカーテイラーソルジャースパイ』のときも思ったけど、「高級官僚」と「情報機関の長」とかの関係も?
    もっとたくさん読まなきゃなあ。

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    2016年09月02日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    火星年代記→刺青の男に続いて手にした短編集だけれど、その2冊の延長上と思って読むと若干肩透かしを食う一冊。SFというよりはファンタジー要素や、オチが特に無い(余韻を楽しむ?)話が多めに含まれているからだ。

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    2016年04月27日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    『ジキルとハイド』…善と悪、二重人格などなんとなく知ってたけど、改めて物語をちゃんと読んでみた。
    印象としては、2つの人格という単純な二面性じゃなくて、ハイド(悪)はジーキル博士(善)が普段は抑えている願望のようで、ある意味ハイドの方が素の人格のようにも思えた。
    だからジーキル博士が単純に善に見えなかったし、人ってみんなそういうものかもしれないなぁと。

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    2015年11月27日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    10月は……やっぱりブラッドベリの月。
    ちょっとくたびれたペーソス、うら寂しいノスタルジー。30年前には分からなかったことが、今なら少しわかる気がする。

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    2015年10月13日
  • 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

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    あいかわらず、合う合わない(理解できない)がある。
    自分が読みたいと思ったら手に取って読み、
    他の人がこういっているから読んでみる
    という本ではないと思う。
    自分としては、日常と非日常の間にある
    ファンタジーの世界を、訳とはいえ、詩的な表現で
    幻想的に表されている世界の物語は酔うように浸れる。

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    2015年06月23日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    ネタバレ

    ジキルとハイドとはこういうことだったのかぁ。

    人間の心とは複雑なもので、決して平面的に見られるものではないってことか。
    立体的だから、どこか一カ所の側面ばかりに重心を置いたら転がっちゃう。
    その正反対の自分と向き合わないと、バランスがとれない。

    善人と悪人は表裏一体かもね。

    自分でも信じられないくらいの汚い部分があるから、それを発散させることで善人である自分を保っていられるのね。
    つまり善人でいるには、自分の汚い悪人の部分もちゃんと知っておく必要がある。

    …じゃあ善人代表のキリストが人間だとしたら、自分の邪悪な側面をしっかりわかってるってこと?そうじゃないとおかしいもんね。人に説法する

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    2015年03月28日