村上博基のレビュー一覧
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『光文社古典新訳文庫』の時間です
先日読んだ『メアリ・ジキルとマッドサイエンティストの娘たち』が面白かったので原典たるこちらも再読
当然、光文社です
ジキル博士の自宅の描写が原典にかなり忠実でした
あ、でも当然ながら奥さんもましてや娘なんて出てきません
ましてやましてハイドの娘なんて影も形もありません
このあたりは戯曲化されたり、さらに後に映画化された二次創作に影響されてるのかな
なので『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』は三次創作といえるのかもね
そうそう、あらためて読んでみてなにやらすごく深そうでしたが
あまり考えずに読みましたよ
考えすぎていろいろ受け取ろうとしす -
Posted by ブクログ
2022年最後を飾るのはなんと1981年の作品今から約150年前の作品
『あしながおじさん』の中に登場してきたので懐かし!と思って再読です
残るべきものは残るんだよね
ただ子供の頃読んだ時ほどドキドキしなかったかも
海賊シルヴァーが登場したあたりからスピードは上がるんだけど、全体に冒険小説としてはスピード感が足りない気がしてしまったんよね
次から次へと主人公を襲う危機!!みたいなね
情報飽和時代の弊害かなw
でもなんか、基本というか基礎というかそんな感じがすごいしたなぁ、必要なものは過不足なく全て揃ってますよ、こっから始めますよ、みたいな
板前さんで言う大根のかつらむきみたいな違うか -
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Posted by ブクログ
40階建て一千戸の巨大マンションで、15分ほどの停電の後に一匹の犬の死体が見つかったことをきっかけに、上、中、下層の住民の不満が爆発。衝突が始まる。
SFか?と言われると、そうなのかもしれない。外界と隔絶されているあたりは、宇宙船なり無人島でも描けるテーマなのだが、そこが高層マンションというところがこの作品の面白さでもある。
この作品の大きなキモとなるのが、抗争を恐怖として捉えるわけではなく、住民たちがマンション内だけに与えられた楽しみであり、ゲームであると認識している点であり、このあたりは筒井康隆を読んでいる人にはわかりやすい。ただの恐怖小説だと思って読んでいる人には、全くピンとこない話 -
Posted by ブクログ
スマイリー三部作完結編で、旧ソ連の宿敵〝カーラ〟との最終的決着までを描く。重厚な筆致は更に磨きが掛けられており、ル・カレ独自の世界がゆっくりと始動する。前作の漠然とした分かりにくさは消え、より引き締まった構成ではあるが、集中力を欠くと挫折しかねない。タイトル通り、物語はスマイリーに主軸を置いている。かつての仲間が犠牲となっていく非情な諜報戦のただ中で、老体に鞭打ちながら真相を求めて歩む孤独な後ろ姿は、影の存在でありつつも、自国他国問わず真っ先に国家の使い捨ての駒となるスパイの悲哀を物語っている。
冷たい怒りを抑えつつも、或る瞬間には滲み出てしまう吐露に、終わりなき闘いの不毛ぶりが表れている。実 -
Posted by ブクログ
SF?SFなのか?これ。
ロンドンの中心部にそびえ立つ超高層マンションで起こる不条理劇。
世間的地位はあるものの知的な感じが全くしない住人たちなので普通の感性を持ってる人なら最初から住みたいとは全く思わないマンションが舞台。
その時点で既にもう歪んでる。
その上全てが整えられた環境が少しずつ崩されていく。
住民たちは対処法を考える。という理性はなく
人間の本能のまま行動する。エロ&グロがあるのだがなんとなく紗幕1枚隔てた所で行われている感じがあって「生々しい」というより「浮世離れ」している。
そういう点では「SF」のカテゴリーに入れて良いんだろう。