ジーキル博士とハイド氏

ジーキル博士とハイド氏

街中で少女を踏みつけ、平然としている凶悪な男ハイド。彼は高潔な紳士として名高いジーキル博士の家に出入りするようになった。二人にどんな関係が? 弁護士アタスンは好奇心から調査を開始する。そんな折、ついにハイドによる殺人事件が引き起こされる! 高潔温厚な紳士と、邪悪な冷血漢――善と悪に分離する人間の二面性を追求した怪奇小説の傑作であり、「悪になることの心の解放」をも描いた画期的心理小説、待望の新訳!

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ジーキル博士とハイド氏 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジキルとハイドの死が同時発生なの、当然といえば当然だけどめちゃくちゃいいなと思う
    自分の願望は託せない

    0
    2022年12月19日

    Posted by ブクログ

    善悪の価値観に関する物語。
    人間の本性は善悪どちらなのか?

    完全なる善人がほとんどいないように、完全なる悪人もほとんどいない。
    そもそも善悪という観念はいつ生まれたのだろうか?
    人間の原始状態では善悪という観念はなかったというのが、ルソーの主張だ。

    言語、想像力、テクノロジーが生まれてくる前、
    人間が家を作り家族構成を構築する前には善悪などはなかったのではないか。

    はるか昔に想いを馳せる物語。

    0
    2019年02月13日

    Posted by ブクログ

    名作ブンガク
    かかった時間120分くらいか
    文学のほうが新書より時間がかかる。

    名作だが童話バージョンしか読んだことがなかった本作品については、以前「フランケンシュタイン」をよんだ時から、関連作品として興味をもっていた。

    あらすじは言うまでもないが、名士で知られるジーキル博士が、自身の二面性と肉体の可変性を医学的に研究し、ついに自身のもうひとつの人格を肉体として発言させることに成功したものの、最後にはそのもうひとつの人格に肉体?人生?を乗っ取られてしまい、破滅に至る物語である。

    読んでいて、たしかに「フランケンシュタイン」と同じように、科学(医学)の可能性への憧憬と恐れがおこりはじめたこの時代に(1800年代)、おそらくそれよりずっと昔から人間が持っていた二面性問題が結びついたのだと思えた。そして、「フランケンシュタイン」と同じく、事件は基本的に、全体の視点人物に?語り手?によっては目撃されない。常に伝聞が先行し、その伝聞によってますます恐怖めいたものと好奇心が、視点人物にも読者にも育っていく。そして、最後には事件の全貌を記した手紙が示される。

    なんというか、高校生の時に「山月記」を読んだが、非常に似通った作品であると思う。「山月記」の方は異形の身になった理由は「薬品」などというわかりやすいものではないが、いずれも変身の理由を自身の内面に帰している。(かつての)親友が異形になった主人公にアクセスして語りを聴く。そして、主人公の「人間」としての最後を見届けるのだ。

    こういうふうに考えると、この作品はいろいろなつながりをもった作品だとわかる。同じく高校生で読んだ「舞姫」における、自己の二面性への悔恨を含めた言及もそうだし、カフカ「変身」では変身がより不条理な形で描かれる。そもそも「自身の中の悪い心によって、姿が変えられてしまう」というのは、ミダス王をはじめとして古今東西でみられるモチーフだ。手紙の一方通行性(しかも死者からの)は「こころ」も同じだし、恐怖や怪奇のみが示されて謎が深まるのは探偵小説さながらだ。

    なんていうか、こういうことをここに書くのも恥ずかしいのだが、イギリス文学ってすごい。シェイクスピアもそうだけど、ちょっとしばらく気にしてみたい。

    0
    2018年05月04日

    Posted by ブクログ

    もはや有名すぎて読む人が少ないと前書きに書かれている通り、私も名前とあらすじしか知らなかったので読んでみました。
    一章読んだら眠れなくなるほど、続きが気になります。
    短編なのですぐ読めるため、時間がない人も是非読んでみてください。

    0
    2016年10月10日

    Posted by ブクログ

    ずいぶん昔に原書を読んで以来ご無沙汰だったので、和約で読んでみることに。
    ハイド氏の狂気やアタスン氏の恐怖や苦悩など、あたかも読み手がハイド氏を目の当たりにしたかのような嫌悪感を抱かせるため、訳者さんが努力されたであろうと感じました。
    広く知られる「ジキルとハイド」だからこそ、きちんと読んでおいてよかったと思う作品です。

    0
    2015年07月20日

    Posted by ブクログ

    表面では立派な性格を持ったジーキル博士が、一方ではエドワード・ハイドという残虐な殺人鬼としての顔を持つ話は有名だが、改めてこの短編を読んでいてまるで小さな推理小説のようにも思えた。
    しかし、私が最もそそられた点は「ジーキル博士の事件の全容」の告白である。
    彼の苦悩はまさに宗教的なものであり、自分は二重人格であることを認めてさえいた。まるで「聖闘士星矢」のサガのようである。
    薬を飲んで、著名な学者であるジーキル博士の肉体を脱ぎ捨てエドワード・ハイドの肉体を身につける。そしてそれが彼にとっては愉快であった反面、自分を苛んでいたのはもはや絞首台の恐怖ではなく、ハイドであることの恐怖であった。

    これはこの小説のジーキル博士だけでなく私たちにもある種言えることだろう。私たちは顔を使い分け、一部では善人を演じ、一方ではとてつもない悪人になり、かつそのことを知り、良心に苛まれている。特に匿名であればあるほどそうだ。

    0
    2013年08月05日

    Posted by ブクログ

    二重人格物の元祖。世間では悪とされる、本能のままに行動する悪の化身と善良な人、やっぱり悪の方がどんどん割合を増していってしまうんだね。
    現代におけるジーキルとハイドってのも面白そうだけど、現代において善人ってのはほぼ居なくなり、悪人というものが悪と見なされなくなってきてる気がするから成り立たないかもしれないですね。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    ジーキル博士の見せる二面性が、今の世にも通じる人間の矛盾を描き出す。なぜ、高尚に見える人ほど、悪の道に魅力を感じてしまうのか。人間、良い面ばかりじゃ自分を保てないのか。善と悪、その混沌の中にいる事が人間の性なのか。永遠の問いですね。

    文章が若干古風な味わいでしたが、ゴシック小説の重々しい雰囲気に合っていました。
    これ初見で読んだら、最後に謎解きされるハラハラドキドキのゴシックミステリーだったんでしょうが、もう既にネタバレが独り歩きして、ジキルとハイドが二重人格の代名詞になってるもんでね(笑)。
    ああ、これが正体のばれる伏線になるのねーと冷静に読んでしまいました。何も知らないまっさらな状態で読んでみたかったです。

    0
    2026年09月11日

    Posted by ブクログ

    小学生の頃に読んだ記憶があるけれど、おそらく子ども向けだったんだろうな。二重人格であることは知っていても、細かい設定などは分かっていない部分が多かった。

    ミステリー小説仕立てで、短くテンポよくまとまっているので、とても読みやすかった。

    それにしても「二重人格小説」というジャンルがあるって初めて知ったよ…笑

    0
    2024年10月13日

    Posted by ブクログ

    訳者あとがきに「ジーキル・ハイドの二重人格」という慣用句は有名だが、実は訳者自身が原典も翻訳版も読んだことがなかったと書かれていた。一方的に勝手な親しみを覚えた。私自身も「ジーキルとハイド」という慣用句だけは知っている(つもりだった)が原作は読んでいない1人だったからだ。
    人間には誰にも悪の面が潜んでいて、その悪は抗し難い魔力を持っている。それにとりつかれてしまうと取り返しのつかない結果を招くこともある。そんな教訓が込められている物語なのかなと。

    0
    2024年08月07日

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