村上博基のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前半は単調でただただ辛かったけれど、後半に入ったら俄然おもしろくなってきた。先に映画を見てたせいで、ギラムの人物設定にちょっと違和感があったけど、なんかちょっとくたびれた感漂うギラムも悪くない(こっちが原作なのに)。あと、ジム・プリドーの最後の行動の理由がすっきりわかる。映画もよいけど、情報が詰まりに詰まって、人物の心中が(複雑ではあるけれど)文章でじっくり読み込めて、原作もいいなぁと思った。
ただ惜しむらくは翻訳のセンスのなさ。ペンのインクを消すために『消しゴム』を使ったり、『ベルがチリンと鳴る』なんて言ったり、あとは『ステートメントを数センテンス』なんて書いてみたり、英語の比喩表現をそのま -
Posted by ブクログ
小学生の頃に一度読んだことがある。今回は『ナボコフの文学講義』予習の意味もあって再読することにした。
「ジーキル博士とハイド氏」といえば二重人格の話だということは誰もが知っている・・・・・・のだが、これ、ある意味凄まじいネタバレではないだろうか。もし予備知識が全くない状態であれば、もっともっと面白かったと思う。ぜひ発表当時に読みたかった。
巻末の解説には「あまりにも有名すぎて、かえって読まれることの少ない名作」とあるが、全くその通り。『フランケンシュタイン』を読んだ時も全く同じ事を思ったのだけれど。B級ホラー的なイメージばかりが先行しがちだが、実際に読んでみるとギャップに驚くのではないだろ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画の方を先に鑑賞。原作を知らずに観たものの、実は、キャスト的に「彼」しかいない感じで、フーダニット的な楽しみ方が出来ず、若干の物足りなさを感じたので原作を読んでみた。
欧米では有名な作品らしく、映像化も初めてではないので、あえての「彼」がキャストだったのかもしれない。そういうところに気を揉まなくていいぶん、個人的には映画の方が分かりやすく、きっちりまとめられているような感。
途中までが若干読みづらかった。あるところから急にぐぐっと引き込まれて読めるようになってくる。
最後まで読むと、映画を観た時と感想は一緒。
愛、としか思えない。