香月美夜のレビュー一覧
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購入済み
漫画も面白い
原作のファンです。
挿し絵を元にしたアニメも見ている者としては違う絵柄に違和感を感じながら読み始めましたが、読み進めるとさほど気にならなくなりました。
漫画もなかなかに面白いです! -
Posted by ブクログ
ネタバレ本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習いIV(香月美夜)は、これまで積み重ねてきた日常の温もりを、あえて手放すことによって物語の深度を一段と押し広げる。
本巻において強く胸を打つのは、何よりも“選択”の重みだ。主人公マインは、本への執着という個人的な願いだけで突き進んできた少女から、周囲の人々の未来や安全を背負う存在へと変貌していく。その過程で彼女が下す決断は、あまりにも過酷で、あまりにも静かだ。しかしその静けさの奥には、揺るぎない覚悟が宿っている。ここに至って、彼女の歩みは単なる成長譚ではなく、「何を守り、何を捨てるのか」という人間の根源的な問いへと昇華されている。
また、家族との絆の描写は、これまでの巻で丁寧に紡がれてきた日常の積み重ねがあるからこそ、胸に深く沈み込む。何気ない会話、ささやかな喜び、その一つひとつが確かな重みを持ち、別れの場面においては痛切な現実として迫ってくる。それは決して絶望ではない。むしろ、失うことの痛みを知るからこそ、人はより強く前を向けるのだという、静かな肯定に満ちている。
さらに本巻では、これまで穏やかな輪郭で描かれていた世界の構造が、明確な“力の論理”として姿を現す。身分、魔力、権力――それらが絡み合う社会の中で、マインはもはや一人の少女としてではなく、新たな名と立場を背負う存在へと踏み出す。この転換は、物語のスケールを飛躍的に広げると同時に、読者に対してもまた、これから待ち受ける苛烈な運命を予感させる。
それでもなお、本作が重苦しさだけに沈まないのは、根底に流れる“希望”の確かさゆえだ。マインが歩んできた軌跡は、決して孤独なものではない。彼女が紡いできた人との繋がり、積み上げてきた信頼は、形を変えながらも未来へと受け継がれていく。その事実が、この物語に深い救いを与えている。
本巻は、喪失と決意を描きながらも、その先にある広大な可能性を静かに指し示す一冊である。読後、胸に残るのは悲しみではなく、むしろ「ここから始まるのだ」という確かな予感だ。その重厚な余韻こそが、本作の持つ真の力と言えるだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ神殿の巫女見習い編に突入して以降、物語は一気に奥行きを増し、作品としての面白さが明確に加速した。ロジーナやヴィルマといった側仕えの登場によって、マインの生活は個人の奮闘から共同体の営みへと広がり、そうした環境の変化の中で、ついに最初の絵本が完成する。この創作の原動力となっているのが、母の妊娠という極めて私的で切実な出来事である点が印象深い。迫る冬と相まって、家族の健康を案じるマインの視線には、これまで以上の切実さと優しさが宿っている。
また、貴族で構成される騎士団との邂逅は、物語に新たな緊張感をもたらす。貴族の横暴によってマインが理不尽に傷つけられ、思わぬ事態へと巻き込まれていく展開は、身分制度の残酷さを浮き彫りにすると同時に、彼女自身が内包する魔力の一端を読者に強烈に印象づける。ここに至って、魔法という要素が単なる設定ではなく、世界観の核心として鮮明に立ち上がってくる点も評価したい。
エピローグで描かれる、神官長フェルディナンドによるマインの過去への接触は、本巻の感情的な頂点である。互いの内面に触れ、涙する二人の姿は静かでありながら重く、マインという存在の異質さと孤独、そしてそれを受け止めようとする他者のまなざしが深く胸に迫る。読後、物語世界への没入と同時に、感情を強く揺さぶられる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ローゼマインに接触したかった神様がハンネローレを媒体にするため身体に降りたために第二の女神の化身扱いで、嫁盗りディッター申請が相次ぐことになったハンネローレ。この巻は目覚めてすぐあたりから始まります。基本の語りはハンネローレなので、マインと違って、めちゃくちゃまじめ!慎重!自己評価低い!ハンネローレって、回りから見た目で語られる方が面白い。嫁盗りと、嫁取りの違いがなるほど~って思いました。最初流し読みしてて、あれ?今の何が違うんだっけって、間違い探しのように見直してしまった。
あとは、登場人物と国の名前がとにかくビシバシでてくるので、面白かったけど、自分が理解しながら読むのに時間がかかってしまいました。
夫は先にこの本読んで、やっぱりヴィルフリートに戻るんじゃないの?って言っていたけど、…どこでそう思ったんだろう。やっぱりこの巻の表紙の人たち…だよね?うん、3巻楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本好きの下剋上外伝第2巻。
Web版を読んでいるが、書籍の方が書き下ろしSSや特典SSがあって面白い。
本編と比べると、貴族院5年生という短い期間の話なので、展開がゆっくりでちょっともどかしいが、1巻よりも面白くなってきたし、Web版で読む限りでは3巻はさらに面白くなると思います。
ちょろっとしか出てこないアドルフィーネの言葉にはスカッとしました!こういう爽快感があるから、本好きを読みたくなる。ジギスヴァルトがどのようにやられるのか、今後が楽しみ。
ダンケルフェルガーの話もいいけれど、やはりローゼマイン、フェルディナンド、ユストクス、その他エーレンフェスト出身の現アレキサンドリア籍のキャラがもっと出てきて欲しいと思ってしまいます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大作ファンタジー第1部3巻。第5部12巻(+ハンネローレ1、2巻)まで読んで2周目です。
1周目は、第1部は漫画版で読み(小説版1巻の半分くらいで挫折)、第2部から小説版を読みました。巻が進むほど面白くなり、最後まで読んでもう一度読みたくて、2周目は1巻から小説を読んでいます。
最終話まで読んだからこそ分かるこの巻の重要性。細かいことは漫画やアニメでは描かれないので、原作小説の方が面白いと思っているけれど、内容を知っていると細部まで読むのが面倒で、半分くらいAudibleで聞きました。
Audibleだとあまり頭に入らないので読む方が好きですが、本好きのAudibleの読手はアニメ&ドラマCDのマイン役の声優さんで、なかなか良かった。この先も、家事をしている時はAudibleで聞いて読み進めようと思います。
第一部はファンタジーな世界観が出始めたばかりで、なんか中途半端な感じがしてハマりきれなかったけれど、先を読めば、最初からすごくよくできた設定だったことが分かります。でも、第一部はやっぱりちょっとのんびりしていてドキドキハラハラはないので、第二部からの方が断然面白い、という評価は変わらずでした。
書き下ろしのギルド長の話は初読みで、意外といいやつだったんだ、とびっくりでした。