香月美夜のレビュー一覧
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ネタバレ神殿の巫女見習い編に突入して以降、物語は一気に奥行きを増し、作品としての面白さが明確に加速した。ロジーナやヴィルマといった側仕えの登場によって、マインの生活は個人の奮闘から共同体の営みへと広がり、そうした環境の変化の中で、ついに最初の絵本が完成する。この創作の原動力となっているのが、母の妊娠という極めて私的で切実な出来事である点が印象深い。迫る冬と相まって、家族の健康を案じるマインの視線には、これまで以上の切実さと優しさが宿っている。
また、貴族で構成される騎士団との邂逅は、物語に新たな緊張感をもたらす。貴族の横暴によってマインが理不尽に傷つけられ、思わぬ事態へと巻き込まれていく展開は、身分 -
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ローゼマインに接触したかった神様がハンネローレを媒体にするため身体に降りたために第二の女神の化身扱いで、嫁盗りディッター申請が相次ぐことになったハンネローレ。この巻は目覚めてすぐあたりから始まります。基本の語りはハンネローレなので、マインと違って、めちゃくちゃまじめ!慎重!自己評価低い!ハンネローレって、回りから見た目で語られる方が面白い。嫁盗りと、嫁取りの違いがなるほど~って思いました。最初流し読みしてて、あれ?今の何が違うんだっけって、間違い探しのように見直してしまった。
あとは、登場人物と国の名前がとにかくビシバシでてくるので、面白かったけど、自分が理解しながら読むのに時間がかかってしま -
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ネタバレ本好きの下剋上外伝第2巻。
Web版を読んでいるが、書籍の方が書き下ろしSSや特典SSがあって面白い。
本編と比べると、貴族院5年生という短い期間の話なので、展開がゆっくりでちょっともどかしいが、1巻よりも面白くなってきたし、Web版で読む限りでは3巻はさらに面白くなると思います。
ちょろっとしか出てこないアドルフィーネの言葉にはスカッとしました!こういう爽快感があるから、本好きを読みたくなる。ジギスヴァルトがどのようにやられるのか、今後が楽しみ。
ダンケルフェルガーの話もいいけれど、やはりローゼマイン、フェルディナンド、ユストクス、その他エーレンフェスト出身の現アレキサンドリア籍のキ -
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ネタバレ大作ファンタジー第1部3巻。第5部12巻(+ハンネローレ1、2巻)まで読んで2周目です。
1周目は、第1部は漫画版で読み(小説版1巻の半分くらいで挫折)、第2部から小説版を読みました。巻が進むほど面白くなり、最後まで読んでもう一度読みたくて、2周目は1巻から小説を読んでいます。
最終話まで読んだからこそ分かるこの巻の重要性。細かいことは漫画やアニメでは描かれないので、原作小説の方が面白いと思っているけれど、内容を知っていると細部まで読むのが面倒で、半分くらいAudibleで聞きました。
Audibleだとあまり頭に入らないので読む方が好きですが、本好きのAudibleの読手はアニメ&am -
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ネタバレヲタがオフ会で推しを語りつくす・・・そんな楽しみを字柘植させる短編集、本編で登場人物にスポットライトが当たらなくても、その瞬間に、その人のこだわりのマイワールドが展開している筈、いやしている!
視点も希少価値のある人が選ばれているハルトムートは決して万能ではなく、カルラも参加させたいし、レティーシアぐらいの特殊な環境下で果たして何を感じ考えていたのか興味深い、ハイスヒッツェにも思考能力があるんだ、アドルフィーネは強い交渉力の貴族様だし、トラオクヴァールの凝り固まった思考方法に一筋の光明が差込みほっとしたりする・・・短編集はええなぁ -
ネタバレ 購入済み
フェルディナンド激怒シーン
がとっても多かった笑
ヴィルフリートも甘ちゃんだけど周りの側近がダメダメですね。そしてジル様も初登場の破天荒自由人領主みたいなイメージからちょっと凡人みたいな印象に私の中ではなってるけど、作画の人の違いなのかな。
この作品は一部〜四部で並行して読んでるけど、三部に変わったところでローゼマインの健康診断とかユレーヴェ作らないといけない理由とかがすごくあっさり?終わってしまい残念。
原作未読だから原作はどうかわからないけど、、
でも四部を見ると、この三部で白の塔事件やローゼマイン瀕死の事件があるんだよね?なんだかずっとヴィルフリートの嫉妬や甘えをやってる気がしてちょっとうんざりして来たんだけど -
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ネタバレKU。
香月美夜著『本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習いⅠ』は、第一部で描かれた「本を作る」というシンプルかつ情熱的な目的から一歩踏み出し、舞台を神殿へと移すことで、物語により深い厚みを与えている。確かに、本来の目的である書物づくりの試行錯誤からはやや逸脱し、社会制度や権力構造との駆け引きへと軸が移った印象を受ける。しかしながら、この逸脱は単なる脱線ではなく、マインという少女の行動がいかに多層的な意味を持ち、周囲の人間関係や社会を巻き込みながら拡張していくかを浮き彫りにする仕掛けとなっている。
神殿における孤児院の改革、側仕えとの信頼関係の構築、そして権威を象徴する神官長との対話。その