金森修のレビュー一覧

  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    面白かったし最後ちょっと泣いた。
    ベルクソンの内容というより金森さんの溢れ出る情熱と優しくユーモアのある語り口が非常に魅力的で、優秀な案内人に導かれながらあっという間に読んでしまった。
    ここまで噛み砕いてくれているのにところどころ難しいところもあり、ベルクソン本体はかなり難しいのだろうな...と思ったが、なんとなく分かった気にさせてくれる。
    ベルクソンは当時の科学史上主義のような風潮に正面から対立するわけでもなく、むしろかなり実証主義側を理解したうえで、それとは別の世界の枠組みを提示した人なんだな。
    ベルクソン自身の人生も少し知ってみたい。

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    2026年01月04日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    感動したかと言われれば、かなり感動した。
    著者の息遣いを感じる。

    ベルクソン初学で読み、唯物論的世界観に生きながら唯物論的ではない世界観に触れた。金森ーベルクソンの「唯心論」は現実的、常識的に感じる。全て数式で説明付けられるとは、必ずしも言えない、というのは僕には痒い所に手が届く意見。「必ずしも言えない」という控えめな主張に留め、科学的説明の価値は認める知的誠実さを残して、しかしその万能性に疑いを挟む。たしかに測定できる時間ではない時間感覚があるように思えるし、数字に置き換えられない瞬間瞬間の変化を自分に感じる。実体験に基づいて感じるところを起点とすると、唯物論よりも納得がいくオルタナティブ

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    2021年04月24日
  • 科学の危機

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    哲学者の考える科学の話だが,教えさせられる点が多い.科学者の仕事が個人で完結した時代から,次第に社会との接触が始まり,さらに社会から規制される過程を克明に描写している.「古典的規範」がCUDOS,さらにはPLACEになっていく.多くの科学者の事例を取り上げていることも理解しやすい構成だ.国家が主導する不適切な科学政策への抵抗として,P211に挙げている次のパラグラフが良い.「国家の中枢でなされる決定に参加できる成功した大科学者が,審議会や学術会議などの発言機会を利用して,自分の優雅な老後や帰属領域のことだけを考えるのではなく,科学の古典的規範に照らした上で少しでも健全な知識生産体制を整備するた

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    2015年12月01日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった
    今回のこの本。
    川崎の桐光学園高校に様々な
    論客(日本のトップクラス)が特別の授業をする
    らしいのですがその授業の内容が本になっている内容。
    こんな高校生はとても幸せだと思いますが
    多分自分が高校生だったときはあまり興味を
    覚えなかっただろうなあと思います。
    でも、それでもそういうことを言っていた

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    2015年06月28日
  • 動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

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    『動物霊魂論』と『動物機械論』を対比させながら、文化や文明について考察されている。一般に人は人以外の動植物に対して、優位性を担保している。だから、犬が言うことを聞かずとも許せる。
    しかし、その優位性は何を根拠にしているのだろう。
    本書はそのことには触れてはいない。しかし、人以外を人がどう扱うのかを歴史をたどりながら解説されている。
    そして、思想と哲学の違いを本書によって更に深く考えさせられた。そのことについては、ここでは触れないが。
    非常に興味深い書物だった。

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    2013年03月22日
  • 動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

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    とても面白かった。例えば医薬品開発に不可欠な動物実験と、肉食との違いはどこにあるのかなど、改めて考えさせられたことは多い。
    また、動物機械論が、生物体の中で、人間をどのように位置付けるのか、という思想的課題の歴史的動向の中で生まれてきたものであることがよく理解できた。
    筆者の文体も読みやすく、終章の独白的な文章も面白いものであった。

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    2012年12月31日
  • 動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

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    動物に魂があるかどうかの話をしていない(0_0)

    話しているのは「人間が」動物の地位についてどう考えてきたかということ。それにペタッと「魂」というサブテーマを貼ってあるような感じだった。
    メインテーマは動物機械論。この動物機械論というのが、動物たちの喜びも苦痛もすべて単なる機械的な反応であり、意に介する必要のまったくないもの、というかなり人でなし感ふんぷんのゲス理論。マルブランシュ許せない。


    序章。著者が以前は昆虫についてほとんど機械のようなものだと考えていたこと、ゆえに昆虫は「死んだ」ではなく「壊れた」と述べても良いのだ、と自分の講義で発言して反感を買ったエピソードを読んで、自分もこの

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    2017年09月01日
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業

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    ネタバレ

    読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
    姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな?どんな偉い人もほんとうにいろいろな苦しみにもがいていきているのだと思い直した。
    20名全て役に立つわけでないが、中には、気に入る人もいるかもしれないとのことだろうか?3.11後の話など考えさせられたり。光触媒の話は興味を覚えた。文学、美術に関心を持った。宇宙論や素粒子の話は、わからないので、もうい

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    2017年01月01日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    ベルクソンの哲学を「純粋持続」をキーワードに読みほどく。薄いけれども単なる要約ではなく、大変わかりやすく、また読んでいると明るい気持ちになる。個人的には記憶が身体に蓄積されているというふつうの空間的イメージを否定しているところが面白かった。それならどこにどう存在しているのか、それはいろいろ想像の余地があるのがよい。

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    2016年12月05日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    とても平易な解説だし、著者の熱い思いがあふれ出してきそうな良書。
    哲学というとただ形而上の小難しい概念を小難しい顔してこねくり回しているという印象があるかもしれないけど、本来はこんなふうに、熱い衝動から生まれるべきものなのだと思う。

    が、しかし。。。
    それでも僕には「純粋持続」の概念がわからない。いったいこれはなんなんだーー!!

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    2015年01月22日
  • 動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

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    デカルトの <動物機械論>に始まり、それに対抗して出てきた<動物霊魂論>の歴史を詳細に述べている.フランスの哲学文献が主流だが、膨大な資料を駆使しているにもかかわらず、読みやすい論考になっているのは、著者のこのテーマに関する理解力が只者ではないことを示していると感じた.

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    2013年01月18日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    ネタバレ

    ちょっと触りたい人には良いのではないでしょうか。若干逃げの姿勢が気になりますが、それはそれとして読み物としては悪くないと思います。

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    2011年09月10日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    「純粋持続」-時間を考える上(かつ私が生きる上で)で重要なこの概念を丁寧に本書は解きほぐしている。私自身、ベルクソンはかじった程度なので、これを機に原著を深く読み込んでみようという気になった。

    以下、気になった記述。
    ・「要するに純粋持続は、質的変化が次々に起こること以外のものではないはずであり、その変化は互いに溶け合い、浸透し合い、正確な輪郭を持たず、互いに対して外在化するといういかなる傾向もなく、数との近親性もない。それは純粋な異質性のはずだ。」
    ・それは日常の功利的要請や実際的価値のせいで空間化されている、心の比較的表層の部分を突き抜けて、判断し、情愛を感じ、決心するといった、心の中で

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    2011年04月05日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    [ 内容 ]
    日常生活をおおい尽くす「空間的なかさぶた」。
    その下から聞こえてくる持続のつぶやきに耳を澄まし、自分自身を発見する旅へと誘う。

    [ 目次 ]
    第1章 純粋持続を探せ(量と質との戦い;純粋持続とはなにか)
    『創造的進化』にまつわる間奏曲
    第2章 押し寄せる過去と、自由の行方(知覚という謎;記憶のありか;自由の泉)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間が

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    2010年06月07日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    感覚と時間を数量的にとらえることの限界を指摘し、自然科学一元論的な考えを批判することがベルクソンの目的で会ったようだ。ささっとベルクソンの知識を付けるのにはよかった。

    概念整理
    〈純粋持続〉数量的にとらえられない、確かにあるとしかいえない時間の流れ。人間のみに存在する。
    〈物的な持続〉時計、暦などで時間を均質的に「区切る」
    〈純粋知覚〉理論的にのみ存在する瞬間的な知覚
    〈純粋記憶〉記憶心像として記憶の中に待機している物を、知覚として捉えると同時に記憶から取り出している。現在性の否定、人格性の否定?(私の知覚はある意味で過去の人々の知覚でもある)。

    最後はやや自己啓発的な内容だったので星3に

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    2021年02月22日
  • 病魔という悪の物語 ──チフスのメアリー

    pon

    購入済み

    やっと読めました

    ずっとここ何年か、中古の本屋で探していましたが出会えず。入荷情報が入ったらメールで連絡を受け取るのにも登録していましたが、いつもすぐに売れてしまっており、なかなか購入できず。昨今のコロナ感染症問題もあり、さらに人気が上がったでしょうか。
    中古なら多少安く購入できるであろうと思っていたものの、実際の本ではなかなか手に入らないなと思い、電子書籍で購入しました。
    無症状キャリアという概念がまだはっきりわかっていなかった頃の公衆衛生の対策の難しさ、住民への理解の得方など、とても興味深く読めました。

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    2020年09月06日
  • 病魔という悪の物語 ──チフスのメアリー

    ネタバレ 購入済み

    病魔という悪の物語

    チフス菌がずっと体内に潜伏していて、それが威力を持っていて人に感染するというのに驚いた。
    陽性だったり陰性だったりするのはなぜなのだろう?
    現在の医学なら究明できるのか?
    保菌者であるだけで責められることへの恐怖も感じた。
    メアリーがもっと治療を素直に受ければ、自覚を持って注意して行動すれば彼女の人生は豊かになれたのだろうか?
    後味は良くないのは、事実なのだからだろうか。

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    2020年06月09日
  • 科学の危機

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    「一七世紀イギリスにおける科学・技術・社会」(一九三八、ロバート・K・マートン」
    『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(一九〇四-〇五年、ウェーバー)
    『ニュートン力学の形成:『ブリンキピア』の社会的経済的根源』
    P87 『背信の科学者たち』(一九八二、W・ブロード、N・ウェイド』
    『科学者の不正行為』(二〇〇二、山崎茂明)
    『論文捏造』(二〇〇六、村松秀)

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    2018年05月26日
  • 動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学

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    20世紀以降はむにゃむにゃってなってむにゃむにゃって終っている。結論は肉食とか必要な動物実験はしますが、動物をいじめるのはやめましょう。

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    2021年01月05日
  • ベルクソン 人は過去の奴隷なのだろうか

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    一切知識がなくても、興味さえあればなんとかわかった様な気になる。
    つぎは再読するか、本人著を読むか。

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    2010年08月17日