江口夏実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレもう一度、言わせてほしい・・・・・アニメ化万歳!!
今年の7月から放送スタートかぁ。嬉しいし、楽しみで仕方ないけど、私の住んでいる地域で放送してくれるか、不安。せめて、CSのアニマックスで放送してくれると、ありがたい。確か、『鬼灯の冷徹』はCSでも放送したから、ワンチャンあるかなぁ。
ファンであれば抱いて当然の不安はさておき、この(9)の感想を語ろうか。
この(9)の表紙を飾ったのは、ガワがポップで可愛らしく、間違いなく、人気上位に来るであろう、アケさん。
だからこそ、余計に、この(9)本編のエグさが凄かった。ギャップを計算して、この表紙を描いたのであれば、やはり、江口先生はパないの。
いや、しっかし、この内容はキツすぎないか・・・(10)は、もっと、精神的なダメージをぶち込んでくるだろうなぁ、と容易に察せてしまうほどのヤバさだったわ。あくまで、私個人の意見に過ぎないんだが、この(9)で『出禁のモグラ』を読むの止めようかなって考えが、一瞬、頭を過ってしまった漫画読みも少なくなさそうだ。
もちろん、私は、ここで読むのを止めはしない。確かに、思わず、昼飯の成れの果てを吐きそうになるのを堪えはしたけど、この(9)を読んで、『出禁のモグラ』をもっと好きになったし、このワンダーランドが、どんな幕の引き方をするのか、気になってしゃあないのだから。
こんな書き方をしてしまうと、(9)の魅力が伝わらないなぁ、と今更、思ったので、もうちょい詳しく書いておきたい。
やはり、注目すべき点は二つ。前回、モグラと契約した銭ちゃんの早速の活躍、そして、窮地でついに明らかとなったモグラの御霊だろう。
まだ幼く、技術的にも、精神的にも未熟ではあるけど、狐と狸の大物からだけじゃなく、地獄で最も恐れられている鬼神からも一目を置かれるほどの幻術使いである彼の血と才を受け継いでいるだけあって、銭ちゃんはモグラたちをナイスアシストしてくれてた・・・けど、この一件が、どうにか無事に終わったら、モグラたち、銭ちゃんの保護者たちから、危険な目に遭わせた事に文句を言われそうだなぁ・・・
モグラの御霊に関してだが、そのヴィジュアルと、出現したキッカケ、それらのインパクトは、皆様の目でしっかりと確認して欲しい。
この台詞を引用に選んだのは、確かに、あるよな、と思えたので。
モグラが、しんみりとした雰囲気で言っているものだから、余計に印象が強くなっていた。
改めて、モグラが、人間に見えるけど、その本質は、人間でない、と実感したからか、なお響いて来るコトバだった。
世の中、無関係である点と点が、何かが起きた時に戦で繋がってしまう事は、たまにある。
それが良いか悪いか、は誰にも解らないし、決められない。
ただ、起り得る、そこだけを知っていれば、受け入れる事も出来る。
「・・・こういう関係ねぇもんと関係ねぇことが繋がることってよ・・・人間には、よくあるんだよなぁ・・・」(byモグラ)
この台詞も、上記のそれと同じくらい、ある程度の数の読み手の心に響きそうだ、と感じたので紹介させてほしい。
この面子の中で、最も小さい見た目の銭ちゃんだけど、やっぱり、彼女も人間ではない存在だからか、辛辣だ、意見が。
保護責任者である彼が、人間が、どういう存在か、を日頃から、銭ちゃんに説いているか、も見えてくる。
真実と事実を使い分けている、ここにも、頭の良さが見える。
何だかんだで、あの狐男は、娘を可愛がっているんだろう。
そう思うのも、今回のキーパーソンである悪霊少女の家庭環境が、とんでもないほどって表現じゃ追い付かないほど劣悪だからか・・・
何にせよ、人間ってのは、不便な生き物だ。
「保護責任者殿が、よう言うとる。人間ちゅーのは、自分が納得できる『真実』がないと、苛つく!てな!ばかちんじゃっ!まあ、そのフユミのパパ上殿が変なのは事実じゃな」(by銭ちゃん) -
Posted by ブクログ
ネタバレまずは、アニメ化万歳! しかし、嬉しさはあれど驚きはそこまでじゃない。『鬼灯の冷徹』とベクトルこそ違えど、作品のレベルでは決して負けちゃいない、このオカルトコメディがアニメ化しなかったら、それこそ、ファンに喧嘩を売っているっつーより、裏切りに近かろう。
アニメ化に向けて尽力してくれた方々に感謝しつつ、この(8)の感想をねっとりと語っていきたい。
この(8)で、ファンに最もインパクトを与えたのは、何と言っても、やはり、新キャラである銭ちゃんだろう。
ぶっちゃけ、アニメ化よりも、仮面を外した彼女の素顔を見た時の驚きの方が遥かに大きかった。江口先生、やってくれたわ、と思わず、ニンマリしちゃったのは私だけじゃあるまい。
モグラと一進一退の化かし合いを繰り広げ、最後は、自分の欲に足元を掬われる形で手痛い敗北を喫した狐面の男が素顔を晒さなかったので、適当な事は言えないにしろ、ほとんどのファンは、彼の正体を何となく察していただろう。
だからこそ、銭の顔にビックリさせられながらも、狐面の男と一緒にいて、なおかつ、良い塩梅のサポートが出来た訳だ、と納得もした。
化かし合いに負かされた狐面の男は、自分の代わりに、モグラと「契約」を積極的に結ぼうとしている銭ちゃんに、珍しく、ガチ焦りを剥き出しにして、荒げた声で止めようとしているが、もしも、本当に、銭ちゃんがあのアイドルの血を引いていて、男の好みも近しいとなったら、ある意味、自然な流れだ・・・多分っつーより、確実に、あの怖い女上司が、彼女に彼を押し倒して食べちゃう作戦を授けたんだろう。
何にせよ、両親から良い所をしっかりと受け継いでいるであろう、利発な銭ちゃんが、これから、モグラたちと共に行動する事で、どう成長して、両親をハラハラさせるのか、楽しみだ。
真木たちが通う大学で繰り広げられた、文学喫茶vsおむすびの売り上げ対決も、青臭い若々しさがぶつかりあって微笑ましく、面白かったからこそ、間髪入れずに突入した新章、これがまた、江口節が炸裂していた。
モグラとキツネの化かし合い、こちらにも幽霊がしっかりと絡んでいたが、どちらかと言わずとも光の笑いを意識しているモノだった。しかしながら、この新章で姿を見せている幽霊っ娘は、どう見ても、ヤバい・・・悪意を持って悪事を働いているのではなく、自動的にトラウマスイッチが入った際に災難を勃発させる、そういう取扱注意案件だ・・・・・この事案、モグラたちは、どう対処し、上手い具合に解決するのか、ドキドキだ。
この台詞を引用に選んだのは、変な言い方だが、感心したから。
ギャンブルに必勝法は絶対に存在しない。
ただ、相手を負かす方法となったら、意外にあったりするものだ。
今回、モグラが使った手法も、その一つじゃなかろうか。
長い人生を生きており、多くの人間を見てきたモグラだからこそ、狐面の男のタイプを正確に見抜き、この勝ち方が出来た。
普通の人間が真似しちゃいけない類の作戦だな、これは。
(・・・・・・普段なら・・・もっと冷静だった!だが、どうしても、この現金が目に入った!!最初から、300万賭けられたら、流石にワシでも警戒した!それを・・・最初に10万で勝って火を付けて、次に30万で勝たせて喜ばせといて、最後に大金を見せて、脳をバグらせた。このために・・・この一瞬の油断のためだけに、大金を!!!)(by狐面の男)
この台詞を引用に選んだのは、やっぱり、この狐面の男はあのキャラで、なおかつ、こういうスタンスだからこそ、彼女は彼を何だかんだで見捨てないどころか、惚れたんだろうなぁ、と思えるものだったので。
きっと、狐面の男は、彼女とくっつくつもりはなかったんだろうけど、気付いたら、退路を完全に断たれてて、男としての筋を通さなきゃいかんわってトコまで誘導されたんだろう。
彼なら、上司が一枚、噛んでいるであろう彼女の作戦に途中で気付いただろうけど、何だかんだで、特別な感情があって、いつもの逃げ足の早さや抜け目のなさ、幻術を駆使する逃亡スキルを発揮できなかったのかもな。
「・・・くそめ・・・化かし返されたぁ~」
「どーもなあ・・・気の抜ける奴だなぁ。狐といやァ、時にえげつない化かし方もしたりする。アンタは、どうにも金に汚いくせにとぼけてる。変な奴」
「無粋は好かん。兄さんよ、ふとした時に、人間を化かしておちょくる。こりゃ、一つのオバケの嗜みなンよ。おめーら、常日頃、自分が賢い思っとるじゃろ。それを、おちょくンのよ・・・ま、全力で阿呆やる、うつけ人間が、まだおるとわかっておもろかったわ。ま、じゃから、『負けたよ』。持ってけ、有り金じゃ!!」(by狐面の男) -
Posted by ブクログ
ネタバレこの(7)で、『出禁のモグラ』が好きになったファンは多いんじゃないでしょうか?少なくとも、私はこの作品に対する好感度がしっかりと上がりました。
私好みのストーリー展開にしてくれる江口先生には、驚きを通り越して、怖さすら感じるほど。ここまで、ドンピシャなのは、藤田和日郎先生や羽海野チカ先生、みなぎ得一先生などか。
この(7)では、「詩魚ちゃんの夏休みの課題」と「真木君全財産消失事件」が収録されているので、まず、前者の感想から書こうと思います。
私自身は、7月中に問題集などの課題を片付けて、8月半分を使って読書感想文を書くタイプだったんですが、詩魚ちゃんの課題をやろうって気持ちはあるんだけど進まない、特に、彼女の数学に対する苦手意識には、激しく同意出来ました。
そんな詩魚ちゃんを手伝うべく、自然と集まったモグラたちの奮闘と挫折はコミカルさの中に現実味もあり、人に勉強を教える楽しさと難しさを、江口先生は魅せてくれています。
この『出禁のモグラ』のファンの中に、教職者がいたのなら、共感と共に、「そうか、こう教えればいいのか」と目から鱗が落ちたかもしれませんね。
もう一つの、「真木君全財産消失事件」は、前者のモノとは違うリアリティと、これまで真木君が関わって来たオカルトとは異なる意味合いの怖さがありました。
コミカルなテンポでストーリーは動いちゃいるんですが、正しい意味合いでの「騙されない」って心構えと、騙す者の手法に対する知識がなければ、人は簡単に騙され、搾取されてしまうのだな、と実感させられます。
真木君から全財産を騙し取ったのは、怪しげなお祭りに出店していた、何気にオシャレだからこそ、より胡散臭さを醸してくる狐面なのだが、まぁ、何と言うか、どっかで見た感じのある輩。口が上手く、幻術が得意、そんで、金に目が眩みやすい・・・やはり、彼なのか?
ある意味、自分の注意不足であったこともあって、モグラは真木君の全財産を狐面から奪い返すべく動き出す。もちろん、暴力は使わない。あえて、相手が好きで、なおかつ、得意分野でもあるギャンブルって手段で、真っ当に獲り返そうってスタンスが良い。狐面は、怒らせちゃいけない男を怒らせちまったわけだ・・・
この台詞を引用に選んだのは、そうなんですよね、杏子さん、と心から思ったので。
人間、その時は、色々な理由で真面目に勉強に取り組んで覚えるんですけど、現役から遠ざかって、その知識を使わなくなると、あっという間に忘れちまうんですよね。
これは記憶力の良さ云々っつーより、人間あるあるかもしれません。
私も今、高校の数学の問題を解け、と言われたら、杏子さんと同じ反応をしてしまうでしょう。
「アラ、懐かしい!あ~、習ったわ!習ったのは覚えてる。けど・・・(猫附杏子37歳、高校の記憶は遠ひ思ひ出。解き方は忘れた!!!)(by猫附杏子)
こちらの台詞を引用に選んだのは、改めて、藤史郎さんの立派さを感じ取るものだったので。
こんだけ立派な考え方を持っているんだったら、そりゃ、杏子さんがベタ惚れになるのも当然です。
モグラには、恩がある藤史郎さん。しかし、それはそれ、これはこれ、金に対してはモグラに譲歩しません。
実際、金の貸し借りは人間関係を壊しやすくするんですから、可能な限りはしない方が良いんでしょうね。
「私は金を対価と考える。対価としてなら出す。奢ると決めた時も出す。家族の分も出す。だが、貸し借りはしない」
「・・・クソ~~~・・・立派な正論、言いやがって」
「私はたとえ、出雲の神相手でも利害が一致しないのなら貸さない」(by猫附藤史郎、モグラ)