ついに、この『鬼灯の冷徹』も三つ目の大台に到達
やった、と喜んでいたんだが、まさか、次巻で完結とは驚いた
ぶっちゃけた話、まだ、そこまで強いショックは来ていない
適当な自己分析に過ぎないが、この『鬼灯の冷徹』が最高の作品だからこそ、多分、(1)を読んだ時点で、私の中で自然と、完結巻のショックに対して
...続きを読むの精神的な備えが構築され始めていたんだと思う
自分で言うのもアレだが、それなりに、漫画読みとして成長しているからこそ、このような高度な自己防衛力が働くようになっているのではないか
と言いつつも、(31)をいざ読んだら、ショックを受け、しばらく、飯も食えなくなる可能性はある
さて、気を取り直して、この(30)の感想を書こうか
(31)に備え、久しぶりに、一話一文の感想を書いてみよう
表紙
これほど、インパクトのある父娘も、そうはいない
『猪突猛進』
やはり、この作品の中で、鬼灯様が最強なんじゃないだろうか
『為政の協奏曲』
確かに、三二頁は正邪じゃ混在していて、カオスそのものだ。しかし、それがいい
『漢春一我が道を行く』
男前っぷりでは、鬼灯様とタメを張れるのは、やはり、春一さん、私の中じゃ
『どっちもつらいよ』
胡麻擦るべき上司を即座に見抜くのも、新社会人として必須のスキル
『フィクション』
やっぱり、小説家の世界も修羅の集まりなんだろうなァ。俄然、ヤる気が湧いてきた
『安定のバー 不安定のカー』
シロには、このまま、バーカーのままでいてほしいもんである
『大役だろうが何だろうが』
コロナ禍で、こういうジジババを泣かせる、発表会の場も催せなくなってるんだろうか、やはり
『ちょっとしたパーティー』
一三四の金魚草、これを、ちょっといやらしい、と感じる乙女′sが可愛い
『毒をもって』
木霊さんは、ほんと、優しい心を持ってる。私もナデナデされたい
この台詞を引用に選んだのは、シンプルに、凄ぇな、と感心したので
春一さん好きだから贔屓ってのも、多少はあるが、実際、この(30)の中で、最もインパクトがある、この台詞は
頭が固い上に両耳が「常識」って耳垢で詰まっちゃっているお偉いさんや、平気で自分と違う他人に残酷な事が出来るほど自分を正しいと思い込める人からは、そりゃ、もう、唾液まみれの大ブーイングが飛んできそう
そこそこの良識とそれなりの折り合いが付けられる柔軟さの持ち主でも、さすがに、苦笑いを浮かべるしかなさそう
けど、不思議な説得力はある
正しい、とも言えないけど、まるっきり間違っている、とも決めきれない
とりあえず、一つだけ断言できるのは、この春一さん、強くて真っすぐで、大きく、カッコよい本物の男だ
春一さんのようになりたいが、さすがに、ここまで、生まれた姿を晒し、なおかつ、ガンガンと積極的に攻めていく度胸は私にゃないわけで
「上っ面で優しい奴ってのは、ペラペラだぞう。どーせ、美人が年くったら浮気すんだ。変でも、真心が大事だぜぇ。な! 言葉の品のよさだけが、自慢の連中なんざ、信用できねぇよ! な!!」(by春一さん)