虎走かけるのレビュー一覧
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4.0 (2)
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Posted by ブクログ
どこまでネタばらしして良いのかわからないが、前巻の終わりのところから分かるように物語は相当な佳境なわけだけれど、今までの巻からの流れで、この巻がまとめにふさわしいかというとどうしてもそうは思えないかなというのが正直なところ。
なぜそういうふうに思うか考えてみると、感情的な面がクローズアップされすぎているのが原因かなと。計画を立てて状況をひっくり返す爽快感みたいなものがこのシリーズの醍醐味だと感じていたことに気付かされた。
とはいえ、もともと救いのないような面にも容赦なく焦点を当てるファンタジーだっただけに、最後にみんなが救われるのかどうかというのは非常にハラハラしながら読めたし、まとめ方として -
美女と野獣なファンタジー
主人公が獣人です。
それもネコ耳とかそんなレベルでなくまるっきり二足歩行する獣です、見た目は。
この1巻の表紙には出ていませんが2巻の表紙で座られてるのが主人公ですね。
仲間やヒロインが獣人というのは多々ありますが主人公がとは珍しい。
物語は魔法/魔術を題材にしたファンタジーで、軽くミステリー的な要素が入ってます。
序盤に事件が発生して、旅を進めるうちに少しずつ事実が明らかになっていって、最後に犯人というか黒幕的な人物と対決、と。
あまり戦闘には重点がおかれておらず、どちらかと言えば人との繋がりや説得など頭を使う方で解決を目指します。
ただ3巻まで読みましたが総じて黒幕が甘い -
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Posted by ブクログ
いやー、期待通りに面白い秀作でしたね。
素晴らしい。
舞台は魔術が存在する上で、魔女狩りが存在する異世界。
そして魔女の標的にされやすい"獣堕ち"という体質の獣人主人公と、
長年穴倉の中で過ごしていた究極の魔女が出会い、物語が始まります。
設定の下地と物語の展開が綺麗にマッチしてて、
スッキリ読みやすい王道ファンタジー。
ちょっと伏線があからさま過ぎるきらいはありますが
逆にキッチリ理屈が考えられてるところが個人的には高評価です。
そして何よりキャラがすごくいい感じなんですよね。
中毒性の強い萌えキャラなどではありませんが、
世間からズレてるわりに聡く人情味のあるヒロ -