武藤陽生のレビュー一覧

  • エージェント17

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    個性的な主人公と副主人公との対決とエンディングがストーリーの盛り上がる所ですが、前半から中盤の副主人公を探す所が少し中弛みします。だが、他の暗殺者シリーズに比べて、探し出す方法が面白い所です。次回作があるようなので、さらにストーリーの作り込みに期待しています。

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    2025年06月28日
  • エージェント17

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    スパイ小説ということで
    クールな頭脳戦のようなものを期待して読んだが
    ハードボイルド?肉弾戦が続く展開

    Netflix映画みたいな感じでした

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    2025年04月09日
  • エージェント17

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    世界最高の殺し屋「16」が突然に行方をくらまし、その後任となった殺し屋「17」に与えられたミッションが「16を殺すこと」だった…というスパイアクション小説。
    話の流れは「どこかで読んだことがあるような展開パターンだな」というもので、文体やセリフ回しはくどいところもあるが「くどすぎる」というほどではない。「いかにもなハリウッド映画を観させられました」という印象。
    17が立ち寄ったモーテルで経営を管理しているキャットという女性のキャラクターが非常に良い。殺し屋同士の決闘にたまたま巻き込まれただけの一般人だが、本書を読み終わった時点で抱く印象は「ターミネーター2直前のサラ・コナー」という逞しさ。

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    2025年04月06日
  • エージェント17

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    ハードボイルド・スパイ小説はほぼ読んで来なかったですが、表紙・帯・あらすじを読んで衝動買いしました。
    ただ、正直最初の数十ページはメチャクチャ読みづらかったです。関連のない文章が延々と連なるような感じで、まったく意味が入って来なかった…。
    銃撃戦が始まる辺りから徐々にテンポアップして、やっとすんなりストーリーに入りこめるようになりました。キャラクターやアクション、それぞれの人間関係も良かったです。映画化とかされれば単純に面白いかも。

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    2025年02月14日
  • レイン・ドッグズ

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     王立アルスター警察警部補・刑事<ショーン・ダフィ>シリーズの第5作。前作までを読んでいないのだが、阿津川辰海氏の「これまでの最高傑作と称するにふさわしい一品である」とのオビ文を見て読んでみることにした。

     舞台となるのは、1980年代の北アイルランド。アイランド共和軍(IRA)による爆弾テロ事件が多発していた北アイルランド紛争の時代だったことは記憶にあるが、その時代。主人公ショーン・ダフィは愛車のBMVに乗るときに必ず車底に爆弾がないかどうか確認するのも、正にこの時代ならではのこと。

     大きな筋としては、北アイルランドにある古城の中庭で女性記者の転落死体が発見されたが、現場は、城門は固く

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    2024年09月01日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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     企業の組織環境における「規模」や「相互依存性」「ダイナミズム」を把握し、そうした状況下で変革を実現するための方法を理解することには困難がつきまとう。使えるのが従来の技術と概念的なツールだけなら、なおさらだ。これこそが、実践者のまえに立ちはだかる「変革のジレンマ」の本質だ。


     ジョン・コッターはチェンジマネジメントの創始者とされている(実際、そのとおりだ)が、彼が考案した組織変革のための有名なフレームワーク「8つのステップ」は、その性質上、直線的なプロセスを採ることになる(注12)(図表1-8)。しかし、デジタルビジネス・トランスフォーメーションとは、事業の「複数」の側面に大きな変化を起こ

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    2024年07月31日
  • ガラム・マサラ!

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    ちょっとほろ苦い結末。
    少し読みにくかったが
    最後にはみんなを好きになった。
    結末は、うん、だけど。

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    2024年04月09日
  • ガラム・マサラ!

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    主人公ラメッシュは、絶望的な状況にいる。
    雇い主にあたる若者ルディとともに誘拐され、指を1本切り落とされてしまったのだ。
    なぜそんな状況になったのかといえば。

    元々、ラメッシュは貧困層の生まれだった。母はラメッシュを産んだときに亡くなり、父はチャイを売って日々を凌いでいた。チャイに入れるスパイスを挽くのはラメッシュの仕事。父は暴力的で時に女を連れ込んだりしていた。貧困の中、このまま父と同じような大人になるのかと諦めていたラメッシュを白人修道女が救い出した。
    彼女のおかげでラメッシュは教育を受けることができたのだ。
    それで成功して幸せになった、というのならよいのだが、ことはそれほど簡単ではない

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    2024年04月01日
  • 父親たちにまつわる疑問

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    ネタバレ

    この感じのユーモア、好きです。
    レブロンこと、ヴォルフガングこと、シャーリーこと、ボビーも、このマイペースさが面白い。
    一番魅かれたのは、カテリーナかな笑

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    2024年02月24日
  • 父親たちにまつわる疑問

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    文庫にしてはせかせか感?もなく、独自の世界観を保っていて、非常に好感が持てた。
    探偵とゆるい事件を描いた短編。仕事場とかでも、心が通じていないと、(そして教養と知性がない、その自覚がない)簡単な説明でも全然通じ合わない。「仕事だから嫌々最低限つきあっている。あわよくば同じ空気吸いたくない」そんな雰囲気で起こるせちがらさ。そういう風味が現代的かなと。タイトルの「お父さん」はあんま意味ない。

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    2023年11月13日
  • 父親たちにまつわる疑問

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     「自分は地球外生命体と人間のハーフ」と名乗る若者から、空き巣に入られて父の贈り物である貴重な石を盗まれたので調査して欲しいという依頼を受け、渋々引き受けたたサムスン。石はなぜ盗まれたのか、そして盗んだのは誰か、という謎を解き明かす「それが僕ですから」を始め、「彼」にまつわる事件を、サムスンが調査するという連作集。
     各編とも短めの中編というところで、サムスンの聞き込みで淡々と進んでいるように見えるものの、それぞれの事件には意外な真相が潜んでいた。

     新米警察官としての愛娘サムとの絡みも面白いし、全体的にとても読みやすい。
     最終収録作の「父親たちにまつわる疑問」では、これまでのシリーズでは

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    2023年09月26日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    ●一分野マスター読書「DX」16冊目。3つのバリューと15種類のビジネスモデル、4つの対応戦略を組み合わせて、「結びつきのアプローチ」で変革を目指すことをテーマにしたDXの本。

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    2023年05月11日
  • 対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方

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    タイトルにひかれて深く考えずに購入しました。まず翻訳は非常に質が高く、全体的にとても読みやすかったです。また書かれていることについても、大きな違和感を持つような箇所はありませんでした。ただ本書からは一貫して「底の浅さ」を感じました。書かれていることが浅いといいますかとにかく薄い。巻末に早稲田大学の先生による12ページの解説がありましたが、そのくらいのページ数で十分伝わります(お時間ない方はこれだけ読めば十分)。なにか「カタカナ言葉」で無理矢理バリューアップを図ろうとしているかのようにも見え、正直ほとんど感銘を受けませんでした。面白い本ですと2ページに1回くらいの頻度で赤線を引くのですが、本書は

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    2023年04月30日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    微妙。シリーズが続き評価がどんどん高まっているようだが、もうエエかなって気もする。なんか会話の訳の違和感が最後まで気になって。

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    2023年02月05日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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    慣れてきたのか、前作よりも読みやすかったです。
    とりあえず1巻の序盤で投げ出さなくて良かったです。
    このままシリーズを追いたいと思います。

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    2023年01月23日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    ネタバレ

    読み手として、アイルランド統治法とか時代背景をよくわかっていないという点で致命的である上に、もともと翻訳小説が苦手な私は読むのがいつもより3倍くらいかかったのですが、次巻からどうなるのなかという終わり方だったので次巻も頑張って読みたいと思います。

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    2023年01月16日
  • 父親たちにまつわる疑問

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    A型を持っているので読んだはずだが、記憶ない。地味めな展開が続くなと思ったら、最後にいきなりの活劇からのしみじみ幕引き。

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    2022年11月20日
  • アイル・ビー・ゴーン

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    <刑事ショーン・ダフィ>シリーズ第三弾。今作を以て第一部完結らしいが、地味な前作とは打って変わり、サッチャー首相を狙ったIRAによる爆弾テロ(史実)を物語に絡めた中々スケール感の大きい仕上がり。売りでもある<密室殺人>のトリックは予想の範疇だったが、作品世界に【異物】を然程無理なく取り込めている点は着目すべきだろう。しかし、密室の謎解きに頁を取り過ぎた所為で、ダーモットとの因縁や終盤の大立ち回りは書き込みが浅く、些かバランスの悪い印象。そして、MI5がここまでショーンに肩入れする理由が未だよく分からない。

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    2022年07月22日
  • レイン・ドッグズ

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    ネタバレ

    「古城での密室殺人」に惹かれて読み始めたが、期待していたテイストのものではなかった。
    本格推理というファンタジーの世界に浸りたかったのに、テロや性的搾取などの現実的な警察ものがメインだったのと、「あい」などの違和感のある口調(訛りを翻訳したのだとは思うが…)が気になって、素直に読み進めることが難しかった。

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    2022年06月16日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    ネタバレ

    1980年代初頭の北アイルランド。
    主人公の熱血衝動よせばいいのに行動や皮肉と混乱を読んでて実に疲れる。途中までは退屈で何度も止めようかと思いながらも魅かれるモノがあって後半75%くらいから俄然話が転がり出す。ここまで我慢できるかどうか。
    シリーズ物なので次も読んでみようと思う。


    作品紹介・あらすじ
    武装勢力が入り乱れ、混迷を極める80年代の北アイルランド。殺人現場に遺されたオペラの楽譜は犯人から警察への挑戦状なのか?

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    2022年04月10日