武藤陽生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレオリバー・ストーン監督の映画「スノーデン」を補完しようと読んでみた。
本書の前半は、映画の香港でのシーンそのままだ。本書を読んで、スノーデンの決意、その貴重な情報をいかに効果的に世に問うかに煩悶とする<ガーディアン>陣営の苦悩が良く理解できた。本書を読んで、映画を再度見直したくなった。
映画ではジョセフ・ゴードン=レヴィットが実に人間味のあるスノーデン像を演じきっていて、実物以上の好人物と思って観ていたが、本物のスノーデンも実に知的で思慮深く、なにより覚悟が素晴らしい。
言葉のひと言ひと言が、実に深い!
「マスメディアの自由闊達な精神の保持とインターネットの自由のために戦ってくださ -
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Posted by ブクログ
世界を震撼させた告発の全容がこの一冊です。
スノーデンがNSAの内部情報を告発するに至った経緯とその内容の一部が書かれています。
ただし、この一冊はNSA秘密裏に行っていた監視のみを告発した一冊ではありません。政府と癒着し、真実を報じれないジャーナリズム、都合の悪いことは力づくで押さえ込もうとする政府権力に対する告発であり、挑戦の一冊であると思います。
ただ、告発内容が専門用語や暗号だったりするので読みにくいですし、英語も読めなかったりする部分があったので、ちゃんと解説や日本語に直した資料を添えて欲しかった。
秘密保護法の可決や、日本版NSAの設立の動きのある日本だからこそ今一読して考える