武藤陽生のレビュー一覧

  • アイル・ビー・ゴーン

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    前作で刑事から巡査に格下げされたダフィは、北アイルランドの常に生死が交差する現場で神経をすり減らす日々。そこに脱走した幼馴染でもあるIRAの大物、ダーモット・マッカンを逮捕するため、MI5から刑事復帰を条件に捜査の依頼を受ける。

    北アイルランド紛争を時代背景に、そこで生きていく人たちの重苦しさが根底にあるが、ストーリーのテコに密室殺人を配置することにより、エンタテインメント性も盛り込まれ、帯のコピーの通り、一気に読ませてくれる。

    苦しい時代に奮闘するダフィにとって、警察に入ることは自らの正義感があってのことだが、マッカンへの憧れからくる一種の嫉妬が原動力にもなっている。そんなに人生きれいに

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    2020年05月16日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    DXというバズワードとそれを実行するという、企業内部でのありがちな実践例を架空の企業(ベースあり)をモデルに読み解いていっている。

    新規事業の立ち上げというレベルではなく、今回は「ディスラプション」ということで乗り遅れるとやばい、というレベル間の中かなりの企業が失敗しているという状況

    ポイントはあまりにも大横断すぎる「既存企業」が対象となるため、これまでの一点突破アプローチでなく、全体突破でのアプローチが必要ということ。一点突破では単なる部門のデジタル化で終わってしまう。が、ここが難しい要素。

    しがらみも多く、更に日本ならではのしがらみもあり、一筋縄ではいかないのがCDO(CTOなど)で

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    2020年05月10日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    DXをお客様に提案していかねばならない立場であって、でも正直なところよくわかっていないところあり、わからないなら勉強しよう、ということで教科書的な本があったので購入した2019年8月の本。 結果としてよくわからないということがわかったということはありがたかったし、本の中に明確に「ほとんどの企業でDXはうまくいっていない」ということが明確に宣言されている、ということではある意味安心になった。 そんな中でもデジタルボルテックスの中、もがきながら前に進まなきゃいけない、というところもよくわかった。 

    レビュという意味では、巻末の日本人が書かれた「解説」を二つ読んでから、改めて頭からスタートすると読

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    2020年01月09日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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    「The ハードボイルド小説」だった。レイモンドチャンドラー小説に出てくる、探偵のフリップマーローを彷彿とさせるような皮肉屋で女にモテる主人公。つまり、男なら誰もが憧れる(言い過ぎ?)キャラクターだ。本作はシリーズ物の2作目で、私は前作を読んでいなかったが、問題なく楽しめた。舞台は、日本人にはあまり馴染みのない1980年代の北アイルランドである。文章から当時の紛争中の様子がありありと伝わってきて、タイムスリップしたかのような気分になれた。やはり、海外小説は旅をした気分になれるので、大好物だと改めて思った。

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    2019年09月25日
  • アイル・ビー・ゴーン

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    サッチャー政権下の北アイルランド、動乱の世の中で元刑事のショーン・ダフィが暗躍する話。

    まず題名が良い。歌詞からの引用なのだが、In the afternoonでもIn the nightでもなくIn the morning I'll be goneである。エモい。
    作詞者もさることながらこれを引用してタイトルにした作者もすごい。小説の最後にピッタリのタイトルだった。

    内容は歴史書とミステリーを掛け合わせたようなものだった。時代小説でミステリー、ならあるかもしれないが、近代を舞台にしているのが斬新に感じる。
    ミステリーとはいえ、作中でダフィ本人が言うようにトリックなんてくそくだら

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    2019年06月06日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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     北アイルランドはベルファスト北隣の田舎町キャリック・ファーガス署勤務のショーン・ダフィ巡査部長を主人公としたシリーズ第二作。時期を待たず次々と三作まで翻訳が進み、出版社・翻訳者の意気込みを感じさせる、何とも心強いシリーズである。

     ショーンは、巡査部長と言いながらその実は私立探偵と変わらぬ孤独なメンタリティの持ち主である。警察内マイノリティであるカトリック、大学卒という二点により、組織人でありながら孤独なヒーローという特性を持たせるという本シリーズならではの設定が、何より魅力的だ。

     当のショーン・ダフィは、だからと言って疎外感などにめげていない。直属の部下たちとの人間的で率直な会話から

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    2019年06月04日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    粘度を少し落としたジェイムズ・エルロイ。LA暗黒史を背景にしたポリス・ノワールで突出した感のあるエルロイは、よく知られたアメリカ暗黒=禁酒法、マフィア、ヴェガス、赤狩り、J・E・フーバーといった時代を背景にしているが、このエイドリアン・マッキンティの方は、北アイルランドの現代史を背景に、エルロイ・ノワールに作品を少しでも近づけようとしている。作家も主人公も、その鼻っ柱の強さにとにかく冷や冷やさせられながらも、謎解きを基調としたアイルランド・ノワールとして存分に楽しめるシリーズ第一作である。

     舞台は1981年の北アイルランド。警察小説であり、ノワールでありながら、現代史小説としての一

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    2019年05月26日
  • 対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方

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    目的: デジタリゼーションが進む世の中において、商社や自分の部署、車両販売店がどのように戦っていくべきかを学ぶため。

    目的達成度: 4.5


    ★気付き・学び → アクション・意見

    1. デジタリゼーションが進み、既存のビジネスがディスラプトされる現在の環境下では、優れたカスタマーバリューを生み出さなければ、生き残ることは不可能。

    その優れたカスタマーバリューを生み出すために必要なのはビジネスアジリティーと呼ばれる下記の能力。

    1) ハイパーアウェアネス
    関連するデータや洞察を収集し、会社が置かれている状況において大きな意味を持つ変化を察知する。

    2) 情報にもとづく意思決定力
    デー

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    2019年05月03日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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    軍用ヘリが空を駆け、警察署はテロの標的となる。フォークランド紛争の余波でさらなる治安の悪化が懸念される北アイルランドで、切断された死体が発見された。胴体が詰められたスーツケースの出処を探ったショーン警部補は、持ち主だった軍人も何者かに殺されたことを突き止める。ふたつの事件の繋がりを追うショーン。混沌の渦へと足を踏み入れた彼に、謎の組織が接触を図り…新たな局面を見せる紛争×警察小説第二弾。

    口あんぐりの後半。独特の表現には慣れました。

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    2019年04月21日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    アイルランドが舞台で、前半長く、最後さすがにエンタメたっぷり。
    プロテスタントとカトリックの問題、IRAなぞ、暗く出口のない硬い背景あり。
    楽しめた。

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    2019年02月10日
  • スーパーベターになろう!──ゲームの科学で作る「強く勇敢な自分」

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    ゲームの無限大の可能性に気づかせてくれる一冊。

    本著を読みながら、1ヶ月間
    ずっとゲームをプレイしてきたが
    確実に行動量や目標達成率、心身の健康度がアップした。

    ゲームのプレイ時間は、
    1ヶ月前から驚くほど増えているのに、
    更に時間が有り余っているように感じる…

    スーパーベターを繰り返すことで、
    スーパーベストを!

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    2019年02月01日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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    1970年代の北アイルランドの警察小説。時代背景とともに、登場する曲名にもいちいち反応してしまいます。

    第1巻の終わり方からすると、ショーンの立ち位置が変わっていないのがちょっと不思議だったのですが…次はひょっとすると…。

    このシリーズ、本当に好きなので、密室ものらしい第3巻が来春発売予定とのことで喜んでおります\(^o^)/
    第5巻までは絶対読みたい。

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    2018年11月16日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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    ネタバレ

    シリーズ第2弾。北アイルランドの治安は悪く宗教の対立、警察への不満が強くて警察も捜査がやりにくい。相変わらず車に乗る前には車の下に爆弾がないかを確認する。事件の捜査はなかなか進まないまま物語は展開されていく。国、街の危険と生活への不満や不安が高まっていくし、人は冷静さを失いやけになっていく。そうした中で起こること。1980年代を舞台にはしているけれど人々の不安は昔も今も変わってないのかもしれない。

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    2018年11月13日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    ネタバレ

    80年代の北アイルランドの空気、人、政治、法律。そういった様々な要素が効果的に表れている。武装勢力が数多くいて対立があり街全体が緊迫している。そんな日常の中でいつも車に乗るときには車体の下を覗き爆弾が仕掛けられていないかを確認する刑事のショーン。この行動だけで街の危険度がわかる。いつどうなるかわからないなかでの捜査。個性的な面々と出口の見えない事件。緊張した空気が途切れることなく展開される。またひとつ面白いシリーズが始まった。長く読めると嬉しい。

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    2018年05月18日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    ネタバレ

    1981年の北アイルランドを舞台にした警察小説。主人公はブリティッシュロック好きらしい…と好みの設定満載で読むのを楽しみにしていたが、終盤にさらに大好きな展開になって悶絶した。
    早く第5作まで読みたい!

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    2018年05月06日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    暴動に揺れる街で起きた奇怪な事件。被害者の体内からはオペラの楽譜が発見され、現場には切断された別人の右手が残されていた。刑事ショーンは、テロ組織の粛清に見せかけた殺人ではないかと疑う。そんな折、“迷宮”と記された手紙が彼に届く。それは犯人からの挑戦状だった!武装勢力が乱立し、紛争が日常と化した80年代の北アイルランドで、ショーンは複雑に絡まった謎を追う。大型警察小説シリーズ、ここに開幕。

    殺伐とした舞台、ユーモラスな描写が救い。後半は冒険小説読みの血が騒ぐ。(ややネタバレか)

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    2018年05月01日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    スノードンの問題は、現時点でも未解決の問題としてメディアでも度々話題になっている。
    米国情報機関の機密情報の取り扱い、ということ以上に、インターネット社会における情報の取り扱いについて、一石投じた事件として、当時、どのような動機、背景で、何が起こったのか知ることは重要なことだと思う。
    インターネットこそが国境を越え、自由に情報を展開することができる場であると同時に、それを管理することが可能であれば、それを誰かがコントロールし、その自由を抹殺することすらできる。

    本著は”暴露”した側が書いたものであるが、これを否定的に取る側の論理にも触れられているし、事の本質にも深く踏み込んでいるので、頭の整

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    2016年12月27日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    「NSAは外国人にかぎってプライヴァシーを侵害します。」実際には全員が対象。

    NSAの資料が公開され、アメリカのデータ盗みが明らかになった。外国首相のケータイを盗聴していたのもすごい話だ。

    データの内容ではなくメタデータを集めたのはとても興味深い。つながりを追えば内容もわかるのは面白い。

    メディアが国の従僕であるという批判は、全世界で共通のものだと感じた。

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    2016年05月29日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    2013年6月、香港にて本書の著者やその他数人に対し、
    アメリカ合衆国NSA元職員のスノーデンが自身の良心に従って、
    行きすぎたアメリカの監視体制に関する機密文書数万点を暴露したことは、
    日本でも大ニュースになり、みなさんもご存じだと思います。
    その機密文書の内容は、アメリカやイギリスの新聞社から記事として発信され、
    スノーデンはモスクワに移動して逮捕を逃れ、
    本書の著者であるグリーンウォルドも共犯者とみられる向きもあり、
    ブラジルのリオデジャネイロに住んでいながらも、
    アメリカに帰国した際には連行される危険性も否定できないらしいです。

    そんな危険を冒してまで、
    政府に屈せずに報道をしていく

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    2015年02月21日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    いずれかの国でスパイ活動が行われていると想像したことはあったが、まさかここまでとは。
    書かれていることが本当であれば、恐ろしい。
    監視を意識することで行動抑制が起きると言うのはうなづける。
    とてつもない逆風の中でジャーナリズムを貫く筆者にも感服。

    全ては保身、集団心理がなせる技なのか。

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    2015年02月19日