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Posted by ブクログ
本作を読んで一番に思ったことは、やはりシリーズ物は順番に読むべきだということだ
とりあえず興味をそそられたので評価点の高い4作目から読んでみよう(なぜ4作目から読み始めたか思い出した)というのはFBIが仕掛けた罠なので気をつけたほうがよろしい
それにしても本当にハードボイルドらしいハードボイルドといえるシリーズで、バーボンウイスキーはショットグラスで飲むという方には是非お勧めしたい
ハードボイルドといえばひねくれ者で頑固なタフガイが主人公と相場は決まっていて、本作の主人公ショーン・ダフィもまさにその通りの人物であり、実は自分はそのタイプの主人公はあまり好きではないのだ本来は
しかしながらダフィはもう大好きだ
理由はダフィの二人の部下クラビーとマティとの関係性にあって、これがもう完全に「舐められてる」のだ
舐められているがそこには深い尊敬と信頼が込められていて、この3人のやり取りがダフィを愛すべき人物として形づくってるんよね
セリフだけでは伝わらないかもしれないけど面白かったダフィのセリフを
工場跡地を捜索中にどちらがコンテナの中を調べるかでクラビーと揉めて
「確かにコイントスには負けたが、巡査部長への昇進試験で俺の助けが必要になったときは覚えていろよ」
仲が気まずくなっている女医(病理医)と会いたくなくてぐずぐずしているのをクラビーに咎められたダフィが病院の受付に
「キャリック署のダフィ警部補です。こっちは私の精神的指導者のマクラバン巡査刑事」
ダフィの指示に「それ、なんの意味があるんすか?」と言い返すマティに向かって
「ウィリアム・シェイクスピアの言葉にこういうのがある。“いいからやれ、汝、このくそったれ“」
他にもたくさんあるし、上司のブレナン警部とのやり取りもいちいち面白いんよね
さぁ次は5巻だ!
Posted by ブクログ
北アイルランドはベルファスト北隣の田舎町キャリック・ファーガス署勤務のショーン・ダフィ巡査部長を主人公としたシリーズ第二作。時期を待たず次々と三作まで翻訳が進み、出版社・翻訳者の意気込みを感じさせる、何とも心強いシリーズである。
ショーンは、巡査部長と言いながらその実は私立探偵と変わらぬ孤独なメンタリティの持ち主である。警察内マイノリティであるカトリック、大学卒という二点により、組織人でありながら孤独なヒーローという特性を持たせるという本シリーズならではの設定が、何より魅力的だ。
当のショーン・ダフィは、だからと言って疎外感などにめげていない。直属の部下たちとの人間的で率直な会話から見えてくるのは、勝気で直線的でありながらも、仲間たちを思いやる熱く温かい性格である。ショーンの私生活からは、音楽や小説へのこだわりも見え隠れする。作者自身を投影しているのではないかと思えるほど、描写に鋭い洞察が感じられる。作品タイトルが、トム・ウェイツの曲から抽出されていることからも音楽へのこだわりを強く見ることができる。
前回はショーンの独走が良い結果をもたらしたものの、本書ではまたも部下を巻き込まぬ単独捜査での決着を選択することでショーンは苦行を強いられる。バラバラにされたトランク詰めの死体がアメリカ人のものであることから、事は各政府機関や権力機構の一部を成す企業までを巻き込む厄介な代物になってしまう。
途中で投げ出したくなるような事件だが、関連する第二第三の殺人との繋がりがうっすらと見え隠れしてくる捜査を通し、ショーンは謎を秘めた女性と出会う。荒れ果てた北アイルランドの海辺の寒々しい土地にたくましく生きる女性とショーンとの会話や映画のようなシーンは、美しくもあり、危険の匂いも漂わせ、本書の中でもとりわけ印象深く強いアクセントとなっている。
アメリカは、ボストンにまで舞台を移すこの大がかりな事件のさなか、ショーンは苛烈な試練を負わされながら、真実に辿り着こうと徹底してあがく。苦しみの果てにしか生まれない決着を求めるこのショーン・ダフフィこそ、このシリーズの最大の魅力であり、彼の生きた土地と時代がその個性を際立たせる。
グッド・シリーズとの出会い。早くも三作目に取り組んでいる当面の喜びだけでも、とりあえずお伝えしたいと思う。
Posted by ブクログ
ショーン・ダフィシリーズ二作目。
フィンランド紛争が発生し、
不景気は相変わらず、
ダフィも車の下を覗き込んで爆弾がないこを確認するのは
相変わらずだが、
前作ほど緊迫感漂う感じではない。
またもや切断された死体が
工場の跡地から発見され、アメリカ人だと判明。
死体が運ばれたスーツケースの持ち主も死んでいたが、
そのずさんな捜査に疑問を持つダフィ。
捜査を行った刑事がテロリストに殺されたが、
事件とは無関係なのか…。
アメリカまで飛んで事件を解決しようとしたのに、
刑事を辞めさせられてしまって気の毒。
前作で一緒に住居侵入までしたローラとも別れたし。
もっとも、
同僚に事件関係者と女性には事欠かないので、
さみしくはないかも。
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