武藤陽生のレビュー一覧
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ネタバレエージェント17の完全な続編。翻訳者も同じ。翻訳ものって結構合う合わないがある…ってエージェント17のときも似たようなことを書いた気がするけど、翻訳者を信頼してるので安心して買える。そんな翻訳もの、そうそうないので、経験としてもおもしろいのだった。
ちなみにVA-11 Hall-Aやディスコエリジウムなど、いろんなインディーゲームを翻訳している方である。やっぱりゲーム翻訳は直訳ではなく自然な翻訳を目指すものなので、読みやすさが段違いだなー。
そして主人公は前作と同様なので、17なの?18なの?となってしまいそうだが、それはまあエージェント17を読んでもろて…ということで。自分は基本的に読んだ本の内容はこんなふうにメモをつけていてもガンガン忘れるのだが、さすがに半年前くらいに読んだのでまだそこそこ覚えていた。良かった。
そして読み始めて、前作のキャラクターはどのくらい出てくるのかな…と思ったら、さっそく途中で知ってる顔の女性が死んでいた!という展開になり、前作のあの子か!なんてことだ!と思ったら全然違った。だ、誰?自分が前作の内容をやっぱり忘れていたのか?
と思いきや、ほんとに違う人で、そのあとの章でそのあたりが説明されるという形式だった。
本作、そんな感じで結構時系列がズレまくる。面白くはあるが、期間を開けて読むとわけわからなくなるやつだった。
そして、「前作のあの子」は結局登場したし、めちゃめちゃ大活躍した。
途中はもう世界を股にかけるわ、急に情報戦が始まるわ、なんか感想を残す暇もなく一気に最後まで読み終わってしまった。前作とは結構雰囲気が違ったな。
そして17、かっこよく爆散したと思ったら実は生きてたけど結局、という展開。熱いけど、でもさすがにアレで生きてるのは悪運と生命力が強すぎる。
エージェント17、アサシン18と来て、次は19か。一体なにが付くのだろうか。まあ、そもそも17のときと違って続編が書かれているわけではなさそうなので、続刊するのかどうかもわかってないけど。いろんな人が想像してそう。
うーん、ティーチャー19かな。
いやー、やっぱり良翻訳だし、相変わらず面白かった。 -
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ジョン・ブロウンロウ『アサシン18』ハヤカワ文庫。
『エージェント17』の続編。『エージェント17』の興奮冷めやらぬ中、『アサシン18』に突入。
前作を超えるページ数と文庫本としては異例の高額にはびっくり。ハヤカワ文庫の海外翻訳物は小さくなった単行本と考えた方が良いのかも知れない。
ハヤカワ文庫がひと回り大きくなった意味も解らない。文庫サイズのブックカバーに収まり難くて困る。
全く予測不能な展開が連続し、前作同様、非常にリーダビリティが高い。前作では、前半こそ、少し回りくどい、お洒落な言い回しの文章表現で、デニス・ルヘインの探偵パトリック&アンジーシリーズを彷彿とさせる展開だったが、後半になると一転、マーク・グリーニーの暗殺者グレイマンシリーズやクレイグ・トーマスのパトリック・ハイドシリーズのようなハードな展開が連続した。
しかし、本作では前作からアクセル全開のハードな展開が続き、スティーヴン・ハンターの『極大射程』のような世界観が広がる。そして、深い時間でし哀愁を漂わせるラストなどは北方謙三のハードボイルド小説のようでもあった。
非常にスリリングで、壮絶な物語であった。読者はこの長い物語の果てにタイトルの『アサシン18』の意味を最後の最後に知ることになる。
前作では、ハンドラーの仕掛けた罠にハマり、引退した殺し屋の16と死闘を繰り広げた17は16と共闘し、16の娘のキャットと知人女性のバーブを拉致したハンドラーに闘いを挑む。ハンドラーを道連れにしようとハンドラーの屋敷に留まる16を残し、17はキャットとバーブを救出するためにハンドラーの農場へと向かい、ハンドラーの仕掛けたブービートラップで瀕死の重傷を負いながらも2人を救出する。
さて本作。まさに『エージェント17』からの続きである。17は16の残したサウスダコタの小さな街の山中にある鉄壁の防備が施された平屋で16に成りすまし、ひっそりと暮らしていた。キャットは17の元を離れ、キャットが経営していたモーテルはバーブが引き継いでいた。
そんな平穏な暮らしは、ある日突然壊される。夜中に山中の家に居た17がスナイパーライフルで狙撃されたのだ。狙撃したスナイパーを追って山中を搜索する17は、暗視ゴーグルの中に狼の群れに囲まれた少女の姿を確認する。ボス狼を射撃し、群れを追い払った17は少女を家に連れ帰るが、寡黙な少女はなかなか自身のことを話さなかった。
何とアフリカ系の混血少女から年齢が9歳で名前はミレーユであることを聞き出し、ミレーユが大事そうに抱いていた猿のぬいぐるみの名前を聞くと、それは17が過去に捨てたはずの本名だった。
何故、9歳の少女は17の命を狙ったのか……
本体価格1,800円
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酷暑の新作ミステリー第8弾!
プロローグ
Super8がお贈りする酷暑の新作ミステリー第8弾!
Super8だけにとりあえず第8弾で小休止したい
そして第8弾に選ばれしはその名も『アサシン18』
“アサシン8”でないのが残念だが、多少被ってるので、そこは愛嬌ということでお許しいただきたい
果たして評価は如何に……
本章
『アサシン18』★Super5
そこは、Super8でないのかと突っ込まれそうだが、
それでも素晴らしい作品だ
本作は、『エージェント17』の続編である
前作では、エージェント16との戦いを制し、
殺し屋の業界トップに躍り出た17であったが
今度は、18に狙われる羽目に
ところが、17を狙った殺し屋は、9歳の少女で
以前、自分が唯一愛した女との間に出来た娘だった
こんな感じでスタートするのだが、全編アクションしっぱなしで、追いつ追われつの展開に復讐と恋愛、守るべき者も加わりハリウッド映画も真っ青な内容となっている
これぞ、超娯楽大作!!!
いゃ〰、こういうのもっとほしいね
そう思った
エピローグ
本書は、8/5発売の新作で、文庫で¥1,980と中々の値段である
勿論、それに十分見合う内容なので個人的には満足しているが、発売以来、私がファーストレビューってのも寂しい限りだし、当然、価格的な問題もあるのではないか…
翻訳本系中心の出版社業界は、どう思っていて
どう考えているのだろう
今後の動向に注目したい
最後にそう思った!!!
完
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Posted by ブクログ
ネタバレ完全にジャケ買いならぬ翻訳者買いをした本。前回読んだ「ゲームデザイナー 小島秀夫論」も同じ訳者。
でもこのエージェント17自体も普通に人気作品になっててなんか嬉しいのだった。
内容は知らないまま買った。スパイ小説だということくらいしか知らない。
「敵をつくることの大切さを教えてくれた母に」
って前書き、なに!?不穏!味方をつくることの大切さ、じゃないのか。親の顔を見てみたいぜ!
しょっぱなからめちゃめちゃケツって単語が出てくる。最初の3ページで5回も出てくる。
しかも表現は毎回きちんと違う。
ケツがぎゅっとするほど
首をケツに突っ込み
ケツめがけて襲いかかって
ケツ穴野郎
ケツの揺れ具合
下ネタ多めのゴリゴリハードボイルドといった感じ。正直あんまり好みではないかもしれない… いや、下ネタ多めのハードボイルドってなんだよ。
スパイというから、身分を隠して侵入して情報を奪ってくるのかと思いきや、最初のミッションでいきなり何人も殺していた。アクション強めスパイか。
めっちゃ暗殺、というか殺人メインのお仕事だった。これってスパイか?なんか自分の考えてたスパイ像とはだいぶ違うのだった。
まあ、序盤にも、帯にすら「スパイというのは君が考えているような仕事じゃない」って書いてるから、そのとおりでしたということか。
どっかの企業の上役皆殺しミッションのあとに突然舞い込んできた、重要情報受け渡しの妨害ミッション。
待ち合わせ場所すらわからないままだが、さすがプロ。きちんと相手を見つけ出し、結局一人殺してしまうが、無事にメモリーカードを手に入れる。そのときにパラシュートという謎の言葉を聞く。これがかなりの謎になりそう。
ってか、情報を手に入れるためならヒトの腹も割くのはだいぶプロフェッショナル。
受け渡しに関わった人は全員死に、カードを手に入れたその晩に殺し屋が来て、返り討ちにする。
姿を消したエージェント16、実は普通に姿を消してからずっとスパイ小説を普通に書いてた。
それを殺しに行く17。盛り上がってきた。
でも本の裏表紙にそこまで書いてあって、ほんまにネタバレ大好きだな裏表紙。だから自分はカバー表紙だけ見て本を買うんだ。
そして17は親に半ネグレクトされてたが、その母親がある日客に殺された。それの復讐話も並行で進んでいく。そこで17が単にクソクソケツケツ言うだけの愚痴スパイではないことが分かってくる。
16の居場所探索途中に、急に出てきたキャットというキャラクターが突然ヒロインポジションに。しかも17を出し抜きまくる。なんでこんな一般人に好きにされるんだ。プロフェッショナル感がだいぶ無い。しっかりと股間も攻撃されるし。うーむ、シティハンター感。
このヒロインが強くなることで、主人公の強さがどんどん落ち込んでいくんだが。うーむ。
でも結局彼女を出し抜いて、ギリハードボイルドを貫けたのだった。
キャットとのやり取り後、話がどんどん盛り上がってきて、大量のケツやクソが気にならなくなってくる。だって、確かに17にとってはクソすぎる状況だから。
でも、海外小説ってこんなにクソクソ言うもんだったっけな…
そして16をようやく狙撃して次の展開になるのかなー、と思いきや、普通にまた出し抜かれる17。まあ、伝説のスパイが簡単に消えるってことはないか。
反撃してくるけど結局倒して次の段階に、とも思ったが、普通に強すぎるおっさんだった16。
全力で16と17が殺し合いをして、どちらも致命傷を受けながらも決着が付きそうになってるけど、本という媒体のどうしようもないネタバレ要素、「残りページ」で、まだラストじゃないことが分かってしまう。
でも16を殺したあとの17の話が描かれるのか、逆転して17の話になるのか、それともどっちでもないのか…?
とドキドキしているところに、二人とも殺そうと一石二鳥しようとしたヘリが現れて、当たり前のようにRPGで撃墜して、そこから16と17の共闘開始!あちぃ~!
ここまでずっとこじれてたから、どうやっても共闘の流れはないかと思っていた。
そうか、共通の敵、ね。
しかしあのヘリのせいで上層部の作戦台無し。あのヘリのドライバーがだめだったんじゃないか。あれをもう少し遅らせればどっちかが死んでたのに。
でも、そのおかげで共同戦線が張られ、しかも名前だけかと思っていた女殺し屋のボスが出てきて、しかも16の昔のハンドラーだったらしくて更に盛り上がってきたぁ!
しかしこのハンドラーという名称、アーマード・コアをやった自分にはウォルターしか思い浮かばない。あっちのハンドラーはいい人だったのになぁ。
だいぶ序盤に出てきてずって気になっていた「パラシュート」、なんと「自分はCIAの秘密捜査官だ」と、同じCIAの仲間に伝えるための合言葉だった。つまりあの最初のミッションは別に敵国のスパイ同士のやり取りじゃなくて、普通に国内で国内の組織が情報の受け渡しをしていた…?どゆことー?
どうやら、アメリカが敵国に難癖つけて戦争を仕掛けるための証拠づくりミッションだったらしく、それの秘密を知った人々はしっかり消されていく。で、16も17も消すリストに入っていた、と。
16と17のそれぞれの大事な人、いや、どっちも16の大事な人か、それを人質に取られていたので助けに行くのと同時にハンドラーに復讐しにいく。
てっきりハンドラーの住居というのは存在しないのかと思いきや、しっかり存在していて奇襲してあっさりと捕まえる二人。幾ら最強のふたりとは言え、余りにもあっさり過ぎでは。
なんかハンドラーを殺すと自動的に重要すぎる情報がばらまかれるから誰も狙おうとしない、という話はあるっぽいけども。普通の人ならもう倒れてそうなくらい手負いの二人に完全に出し抜かれるハンドラーさん。あんなに偉そうにしてたのに。
p511
すべてがくそになる。
カタカナじゃなくてひらがなのくそ!原文でもSHITじゃなくて別の表現なんだろうか。すべてがFになるのパロディ小説にありそう。
なんだかんだで人質を助けた後、ハンドラーはあっさり殺し、16も退場してしまう。
そしてハンドラーを殺したから自動的にエージェント引退になった17、なんと16の家に住み始めて同じような生活を始める。犬も無事で良かった。
この小説では犬は死にません。熊も出てきますが死にません。人間はたくさん、そして残酷に死にますが、動物は一切傷つけられていません。
そしてあとがきで分かる、続編のアサシン18が執筆中とのこと。確かにその事実だけでめちゃめちゃテンション上がるわ。
序盤ちょっとだけ読んでた頃は、あんまり好きじゃないかもと思ったけど、中盤からもう一気に最後まで読んでしまった。はい、面白かったです、なめててすみませんでした。 -
Posted by ブクログ
プロローグ
カツッ、カツッ、カツッ、、、
どこからともなく、足音が忍び寄る
後ろを振り向くが、人影はどこにもない
主人公のコードネームは、エージェント17!
言ってみれば“ゴルゴ13”みたいなものだ
そう超一流のスパイであり、殺し屋だ
伝説のエージェント1から始まり17人目
エージェント15までは、もうこの世にいない
自然死に見せかけた自然死か
事故死に見せかけた事故死か
それは神のみぞ知る
ところが、前任者のエージェント16は絶頂期で
忽然と姿を消してしまう
エージェント17にハンドラーから殺しの依頼が
舞い降りる
標的は“エージェント16”!!!
超一流VS超一流!
壮大な物語が幕を開けようとしている
本章
『エージェント17』原点の★5
いゃ〰
全くもって素晴らしい追いつ追われつ
標的だと思っていたエージェント16が
実は標的は己だった!?
いや、ところが実は、、、
練れに練られたスパイ小説
殺し屋の魔の手が忍び寄る極上のサスペンス
フォーサイスやフレミング、そしてギャビン・ライアル等の正統派スパイ小説を受け継ぐ作家なのではないだろうか
息もつかせぬ展開に年を跨げずに読み終えて
しまった己がいた(¯―¯٥)8v♪
エピローグ
やはり、自身の原点はスパイ小説であり冒険小説だと再認識出来る1冊だ
年の瀬に、狙い通りの古き良き70年代風スパイ
冒険小説が堪能出来て幸せの一言に尽きる
続編があるようなので、期待して待とう
因みに本作の作家は、かの『007シリーズ』を生んだイアン・フレミングと一緒で英国の作家だ
そう、MI6の007と言ったらあのジェイムズ・ボンドだ!
と言う事で、年跨ぎ本は『ジェイムズ』だーーー!
って、全然関係ないジェイムズですが(=o=;)8v
それではブク友の皆様良いお年を〰٩(♡ε♡ )۶
完
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公語り手系のスパイ小説。17と呼ばれるスパイ(エージェント)が主人公(タイトル)、数字は歴代の最高実力者スパイの意味、初代から15代目までは他のスパイに殺されている。16代目は突如行方不明になって消息が分からない状態。
序盤17のスパイとしての活躍が描かれた後、ハンドラー(スパイの斡旋担当者)から16を見つけて殺害するよう依頼される。
17と16の戦いが中盤から後半のメイン。そしてこういう小説ではお決まりの、中盤でのライバルが結託して真の敵に挑むクライマックスでボルテージあがりまくり。
独特の個性が溢れた登場人物たち、女性陣のたくましさとしたたかさ、下品でガラの悪い語り口調、スパイ活動描写の細やかさ…ストーリーが良くあるパターンでも、これら細部の構成が見事で、最後まで飽きない良質のアクションエンタメ小説。 -
Posted by ブクログ
パンデミックに世界が慄いたころに映画化されて公開間近だった。劇場公開はあきらめストリーム配信での公開となってしまったわく付き作品の原作。
第二次大戦時のUボートから通商船団を護衛する駆逐艦船長の2日間の戦いを描く。
まずはマネジメントの人みんな読め!自分の夢の実現のために従業員を会社資産の消耗品扱いしている経営者の人みんな読め!
これは戦争文学であると同時にすぐれたマネジメントの書でもある。
常に戦闘配置においたら、兵員は緊張状態を維持できず消耗してしまう。消耗してしまっては戦いに負ける。こういうシフト管理をきちんと行えるか、価値観の異なる多国籍船団の船員に感情を配して意図を正しく伝えられるかに心を砕く艦長。自分は食事も満足にとれず凍える艦橋に48時間以上立ちっぱなしでも。軽々しく緊急事態だ非常事態だを連発するマネジメント諸君!自己実現は結構だけど作戦はちゃんと立てて!失敗したら人員整理するだけでなく自分もちゃんと責任とって〜。必死に船団を守り抜こうとする姿に感動してしまいます。
と、同時にこういう姿に感動する自分に危ないものも感じてしまう。艦長とはいえ組織の中では中間管理職。自分は身を削って職務を全うする姿がこれまたカッコ良く描かれているけれど、こういうのが理想の姿と思ってしまうと、現代では管理職の過労死だとかがでてきてしまうんだろうなとも思う。戦場では逃げ場はないのだからしょうがないにしても、通常の仕事場は戦場ではないからね。24時間戦えますか!?とかで教育されてきた世代だから簡単には価値観は修正できないけれど、こういう作品にふれて自分の修正できていない部分の存在に気づいておくことが大事だとも思いました。しかし、フォレスターは男をカッコ良く描くのがうまいなぁ。いまや危ない作家か。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイギリスの作家、ジョン・ブロウンロウのデビュー作。脚本家や映画監督らしい。
暗殺専門のエージェント17。彼の前には16人のエージェントがいたが、そのうち15人は既に死んでいる。前のエージェントを殺すことで代替わりを行うからだ。ただ、16だけは姿を眩ましており、行方不明のはずだったが…
ハヤカワ文庫の白背表紙からわかるように、バリバリのアクション小説。中身半分以上、戦闘描写だったような。キャラクター描写も良く、主人公の17はもちろん、16やモーテルの女主人も非常に魅力的。その点だけでも読ませるのに、展開も良く飽きさせない。
続編があるとのことで、ぜひ続けて翻訳してほしい。 -
Posted by ブクログ
★5 殺やるか殺られるか! 軽々しい語り口にニヤリとしちゃうサバイブアクション #エージェント17
■あらすじ
スパイとして活躍しているエージェント17。彼は依頼があれば粛々と任務を遂行し、必要があれば暗殺も行う。これまでNo15までは次のエージェントによって殺されてきたが、No16だけは殺害されることなく姿を消していたのだ。
ある日、エージェント17に暗殺の依頼がなされる。スパイ作家ということだったが、その正体はエージェント16。彼らの生存競争の末にある、隠された陰謀とは何だったのか…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 おもろいっ! アメリカ諜報機関のエージェントたちによるサバイブアクション小説です。
世界観はスパイ映画でよく見るソレでして、依頼人から連絡があり、ひっそりとミッションをこなしていくというもの。全編にわたって語り口調がニヒルで軽々しい、これがそれらしくっていいんですよね。
お話はエージェント16の殺害依頼があってからがメイン。No16も同等以上の能力をもったスパイですから、当然殺し合いになるんですよ。このはちゃめちゃのドンパチが楽しくてどんどん読んじゃうんですよね。
また登場キャラクターもニヤニヤしちゃう奴らばっかりで好き。エージェント16はもう引退間近のジジイなのにキレキレな鬼の殺し屋、ただちょっと抜けてるところが可愛い。中盤以降に出てくる女性二人がなかなかの重要人物なんです、彼女たちのアンニュイでミステリアスな雰囲気にもノックアウト。
また彼らの背景が語れるシーンもあるんですが、これもいちいち渋みがあっていいんですよ。セピア色の映像が目の前に浮かんで聞くるんだよね。
そして物語の後半に入ってくると、単なる1対1の対決ではなく、畳みかけるように次々と物語が展開されていく。なぜNo16と17が殺し合わなきゃならないのか、誰が真なる敵なのか、そして陰謀とは何だったのか…
長いお話も終盤にかけては一気ですよ、ラストの戦闘シーンなんか超Cooolで大好き! ずっと斜に構えた書きっぷりなんだけど、決着はスパッとケジメを付ける。痺れたなぁ~
こういうお話はぜひ映像で見てみたいですね、映画かドラマ化を希望したいです! 面白かった!
■ぜっさん推しポイント
自分も仕事を引退したら、サイコロころがして日々くらしたいなー(何をいっているか、読んでいただければわかります)
本作の登場人物たちは、殺し屋稼業や調整役など、ちょっと特殊な仕事の人たちばかり。辛い経験を経て、自分自身への問いかけをしながら決断してきたんですよね。
自分には嘘をつかず、責任を取るって姿勢が潔いんですよね。このあり得ない職業の彼らなんですが、最後まで読むと愛着が湧いてきちゃうし、むしろそんな生き方に憧れちゃうんですよね。 -
Posted by ブクログ
私立探偵アルバート・サムスンの事務所に訪れた男は、自らを“エイリアンと人とのハーフ”だと言い、自宅が空き巣に入られたから調査して欲しいと依頼した。エイリアンの父が残した手形を取り返したいとのことだが……連作短編集→
自称エイリアンの息子である依頼人がいいやつで、アルバート・サムスンもいいやつで、でも事件の関係者はそうでもなくて。その、バランスがすごくいい、そんな探偵小説。サムスンの語り口調がいいんだよなぁ。好きな話は最終話の表題作。じんわり、ラストは目の前がぼやけた。→
3話目も面白い。妻に痩せろと言われて、でもダイエットしたくない夫がサムスンに助けを求める話。なかなか怖い話やった。そういうことかー!ってなるよね。
このシリーズ、とりあえず一作目からゆっくり読んでいきたい。絶版なんで手に入れにくいのが難点。復刊を!できたら新訳版をくださいー!(笑 -
Posted by ブクログ
クソ面白い
もちろんクソ原文ではshitですわな
クソ作中クソ700回くらいクソクソ言う(ほんとはそんなには言わない)
ショーンが目出し帽の男とその仲間たちに森の中を歩かされて、自分を埋めるための穴を掘らされた上に、拳銃を向けられる絶体絶命のピンチを迎えるプロローグから物語はスタート
しかし、ギャリックファーガス署の管内で発生したのは麻薬の密売人が殺されるという北アイルランドでは特段珍しくない事件(それはそれでどうかと)
唯一珍しいのは兇器がボウガンというところ
「薬の売人が背中を矢で撃たれて殺された」
「犯人は地元の法執行機関の手をさんざんに煩わせてる、シャーウッドの森のあの悪党か?」
クラビーとショーンのこんなのんきなやり取り
緊迫の場面から一転していつもの二人いや新米刑事のローソンを加えていつもの三人
事件の捜査はなかなか進展せず、ショーンの恋人ベスと娘エマの日常が描かれていく
あれれ?このスローペースから、どうやってあの場面に?と思わせながら物語はあくまでのんびり進みます
でもこののんびりのところもぜんぜん退屈じゃなくてすんごい面白いのよ
そして、もちろんこののんびりペースは作者の手の内で後々効いてくることばっかり、良く出来てるの
一気にペースが上がる後半から最後までハラハラさせての、いい感じのラスト
すんばらしい大傑作でした!
ショーン・ダフィシリーズ
もっと読まれてもいいと思うんだけどなぁ〜
ノワールはやっぱり一般受けしないのかなぁ〜
★5じゃクソ足りない! -
Posted by ブクログ
本作を読んで一番に思ったことは、やはりシリーズ物は順番に読むべきだということだ
とりあえず興味をそそられたので評価点の高い4作目から読んでみよう(なぜ4作目から読み始めたか思い出した)というのはFBIが仕掛けた罠なので気をつけたほうがよろしい
それにしても本当にハードボイルドらしいハードボイルドといえるシリーズで、バーボンウイスキーはショットグラスで飲むという方には是非お勧めしたい
ハードボイルドといえばひねくれ者で頑固なタフガイが主人公と相場は決まっていて、本作の主人公ショーン・ダフィもまさにその通りの人物であり、実は自分はそのタイプの主人公はあまり好きではないのだ本来は
しかしながらダフィはもう大好きだ
理由はダフィの二人の部下クラビーとマティとの関係性にあって、これがもう完全に「舐められてる」のだ
舐められているがそこには深い尊敬と信頼が込められていて、この3人のやり取りがダフィを愛すべき人物として形づくってるんよね
セリフだけでは伝わらないかもしれないけど面白かったダフィのセリフを
工場跡地を捜索中にどちらがコンテナの中を調べるかでクラビーと揉めて
「確かにコイントスには負けたが、巡査部長への昇進試験で俺の助けが必要になったときは覚えていろよ」
仲が気まずくなっている女医(病理医)と会いたくなくてぐずぐずしているのをクラビーに咎められたダフィが病院の受付に
「キャリック署のダフィ警部補です。こっちは私の精神的指導者のマクラバン巡査刑事」
ダフィの指示に「それ、なんの意味があるんすか?」と言い返すマティに向かって
「ウィリアム・シェイクスピアの言葉にこういうのがある。“いいからやれ、汝、このくそったれ“」
他にもたくさんあるし、上司のブレナン警部とのやり取りもいちいち面白いんよね
さぁ次は5巻だ!