武藤陽生のレビュー一覧

  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

    読者想定は大企業、イメージ員数500名以上のイメージです。
    ヒアリング、調査対象がグローバル企業であるため、中小企業に置き換えると対岸の風景に見えてしまう可能性ありです。

    一方で、大企業ですら、DXなるものが未完成でありつづけている現状は、DXがビジョンを含めた戦略であることと理解できます。


    1.定義
    DXとは、ビジネスモデルと組織を環境に適応。変化させて、業績を向上させることです。

    2.ビジネスモデル。3つの方向性
    ①コスト削減。
    ②顧客体験向上
    ③プラットフォーム価値向上
    欧米スタートアップは、この1.2.3.の合算で既存市場の破壊を行な

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    2021年11月23日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    なぜDXなのかを紐解きながら、オーケストレーション(結びつきのアプローチ)で経営層としての意思決定者は全体で推進させる力となることの重要性がよく分かった。そのうえで、各組織がデジタル化プロジェクトを推進する責任を追うという分担は理にかなっていると思った。ただ、なかなかこれを伝えることの難しさ、特に各組織・更にはその所属員たる社員にどのようにミッションを追わせていくのか、難しい問題に思った。会社の方針としてDXやデジタル化などが言われているが、実際の自分の業務として捉えてもらって、社員がデジタルの協力者や推進者になってもらうにはどうしたらよいのか、そのメッセージや進め方は更に考える必要がありそう

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    2021年07月05日
  • スーパーベターになろう!──ゲームの科学で作る「強く勇敢な自分」

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    ◾️概要
    ゲームによる自己啓発の手法を知るため、読みました。最も印象的だったのは「大きなストレスとチャレンジを生み出す有意義なプロジェクトやミッションを進んで引き受ければ、いつでもポストエクスタティック・グロースを獲得でき、トラウマなしにPTGを享受できる。」です。科学的根拠に基づき、修羅場経験によらずとも、楽しいゲームでPTGが得られるとする主張は驚きでした。

    ◾️所感
    ゲームを通じて、自己を客観視するのがポイントと感じました。誤解を恐れずに言えば、人生をRPGゲーム、自身をその主人公と捉えれば、客観的・正しい判断ができ、結果として前向き・有意義に過ごせるということと理解しました。直面する

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    2021年05月02日
  • 駆逐艦キーリング〔新訳版〕

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    これぞ究極のお仕事小説。敵の潜水艦の攻撃を躱し撃退する戦闘シーンもさることながら、多国籍・官民寄せ集めの部隊(艦隊)を率いる中間管理職の苦悩がこれでもかと実感できる。熱々のコーヒーとたまごサンドをお供に是非。

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    2021年04月08日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    北アイルランド ベルファスト都市圏の片隅にあるキャリックファーガスの王立アルスター警察巡査部長ショーン・ダフィが主人公。Stiff little fingers やラモーンズを好んで聴いたりキャッチ22を愛読するなど魅力的な人物で周囲の刑事たちも「あい」と土地訛りで返事したりしてて小気味良い感じ。物語は最近にありがちな、なかなか犯人探しが進まず、枝葉の物語だけがどんどん伸びてくパターン(の気がする)。
    それにしても80年代のベルファストはまるで紛争地帯。ヨーロッパもいろいろあったし、今もあるんだろうなぁ。
    このシリーズ、書評では絶賛なんだけど、次はどうするかな。
    たとえばボッシュやピケットのシ

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    2021年03月07日
  • アイル・ビー・ゴーン

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    ネタバレ

    舞台は北アイルランド。
    凶悪犯を収監する刑務所から大規模脱獄が発生した。

    かねてからの素行の悪さが仇となり、警部補から巡査部長へ降格され、国境付近で死と隣り合わせのパトロールを続ける日々を苦々しく耐え忍んでいるダフィは、脱獄班の一人であるIRAの大物テロリストであり旧友であるダーモットの捜索を秘密裏に命ぜられる。
    捜査の過程でダーモットの親族から過去の密室事件を解決すれば、彼の居所を教えると持ち掛けられ事件をほじくり返すことに。

    こてこてのハードボイルド調からの密室事件というなんとも異色な組み合わせ。
    また、北アイルランドというなかな稀有な舞台の政治的背景の興味深さ、骨太で奔放な行動をしつ

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    2021年01月17日
  • ガン・ストリート・ガール

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    北アイルランド問題がピークだった頃のアイルランドを舞台とした警察小説の邦訳最新。すごく大雑把に背景事情を説明すると...プロテスタントのイギリスに領有されていたカトリックのアイルランドが独立した時にアイルランドのプロテスタント住民が多い北部だけがイギリス領として残った、そこの領土問題。北アイルランドの警察はいわば支配国家イギリスの出先機関でそこに勤務するカトリックの刑事である主人公は警察内でも異分子とされ、カトリック内部では例えばテロ組織として有名なIRAからも裏切者として狙われる、そういう立場にある。本作では富裕な夫婦が射殺されその息子が行方不明となりやがて自殺と思われる状況で息子の遺体も発

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    2021年01月13日
  • ガン・ストリート・ガール

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    ネタバレ

    1作目の段階で翻訳者の方から「4作目を読んでほしい」とお聞きしていたので、読めてほんとうによかった。

    そして5作目がすごいらしいので、絶対にそこまでは読みたいと願っていましたが、読めそうですね。うれしいです。え、6作目はもっとすごい⁈

    1作目からショーンも『あい』も偏愛しています。
    はまる人はどハマりします。

    実際に起きたあの事件のことだとわかった時は震えました。
    ショーン・ダフィを史実に乗せてしまうとは。
    恐るべきマッキンティにもっと原稿料あげてください。

    今回、レッド・ツェッペリンは一箇所しかでてきませんでした…

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    2020年12月17日
  • ガン・ストリート・ガール

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    随分読みやすくなって取っ付きやすくなった。
    『あい』は一作目から響き好きやったよ、訳者さん。いい仕事してはる。

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    2020年10月17日
  • 駆逐艦キーリング〔新訳版〕

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    とてつもなく面白い。ヨーロッパ への物資輸送の護送船団を守る駆逐艦の艦長の海洋冒険小説。

    無防備な羊である輸送船を守る駆逐艦と、狼の様な狡猾なUボートとの死闘描く。
    緊張感が半端ない。主人公と同じ不眠不休を読者に擬似体験させてくれる名作。

    戦記ではあまり語られない地味で退屈なはずの護衛任務に、スポットを当てた本作は素晴らしい。

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    2020年10月03日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    既存の大企業におけるDX推進の方法について書かれている。

    特にDXを各個人・各部門の仕事としてではなく全社の仕事として捉えるオーケストレーションというモデルが印象的。

    デジタル推進などの新規課題は経営層が社内リソース(データ、人、インフラ)を把握し、自らが指揮をとる必要があると言うことを、ぜひ経営層には今一度認識してもらいたい。またそれぞれの楽器(部門・個人)のつながりを促進する責任の所在について明確にする必要があると認識した。

    またコルディナティという部門間の橋渡し役についてもその付加価値の無さなどについて記載されており、自身の上司と重なる部分があった!笑

    DXの導入や推進の具体的な

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    2020年07月25日
  • 対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方

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    既存企業が、いかにスタートアップに勝つかという視点は、あまり見ないテーマ。

    デジタルの破壊を、デジタルボルテックス(渦)と表現。

    デジタルは、
     コストバリュー、エクスペリエンスバリュー、プラットフォームバリューの3つを可能としている。

    スタートアップがバリューバンパイアとなり襲いかかってくる。

    既存企業は、以下の戦略がありえる。
    収穫戦略、撤退戦略、破壊戦略、拠点戦略

    デジタルのアジリティーは、以下の3つ。
     ハイパーアウェアネス、情報に基づく意思決定、迅速な実行力

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    2020年07月05日
  • アイル・ビー・ゴーン

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    ネタバレ

    前作で刑事から巡査に格下げされたダフィは、北アイルランドの常に生死が交差する現場で神経をすり減らす日々。そこに脱走した幼馴染でもあるIRAの大物、ダーモット・マッカンを逮捕するため、MI5から刑事復帰を条件に捜査の依頼を受ける。

    北アイルランド紛争を時代背景に、そこで生きていく人たちの重苦しさが根底にあるが、ストーリーのテコに密室殺人を配置することにより、エンタテインメント性も盛り込まれ、帯のコピーの通り、一気に読ませてくれる。

    苦しい時代に奮闘するダフィにとって、警察に入ることは自らの正義感があってのことだが、マッカンへの憧れからくる一種の嫉妬が原動力にもなっている。そんなに人生きれいに

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    2020年05月16日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    ネタバレ

    DXというバズワードとそれを実行するという、企業内部でのありがちな実践例を架空の企業(ベースあり)をモデルに読み解いていっている。

    新規事業の立ち上げというレベルではなく、今回は「ディスラプション」ということで乗り遅れるとやばい、というレベル間の中かなりの企業が失敗しているという状況

    ポイントはあまりにも大横断すぎる「既存企業」が対象となるため、これまでの一点突破アプローチでなく、全体突破でのアプローチが必要ということ。一点突破では単なる部門のデジタル化で終わってしまう。が、ここが難しい要素。

    しがらみも多く、更に日本ならではのしがらみもあり、一筋縄ではいかないのがCDO(CTOなど)で

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    2020年05月10日
  • DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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    ネタバレ

    DXをお客様に提案していかねばならない立場であって、でも正直なところよくわかっていないところあり、わからないなら勉強しよう、ということで教科書的な本があったので購入した2019年8月の本。 結果としてよくわからないということがわかったということはありがたかったし、本の中に明確に「ほとんどの企業でDXはうまくいっていない」ということが明確に宣言されている、ということではある意味安心になった。 そんな中でもデジタルボルテックスの中、もがきながら前に進まなきゃいけない、というところもよくわかった。 

    レビュという意味では、巻末の日本人が書かれた「解説」を二つ読んでから、改めて頭からスタートすると読

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    2020年01月09日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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    「The ハードボイルド小説」だった。レイモンドチャンドラー小説に出てくる、探偵のフリップマーローを彷彿とさせるような皮肉屋で女にモテる主人公。つまり、男なら誰もが憧れる(言い過ぎ?)キャラクターだ。本作はシリーズ物の2作目で、私は前作を読んでいなかったが、問題なく楽しめた。舞台は、日本人にはあまり馴染みのない1980年代の北アイルランドである。文章から当時の紛争中の様子がありありと伝わってきて、タイムスリップしたかのような気分になれた。やはり、海外小説は旅をした気分になれるので、大好物だと改めて思った。

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    2019年09月25日
  • アイル・ビー・ゴーン

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    サッチャー政権下の北アイルランド、動乱の世の中で元刑事のショーン・ダフィが暗躍する話。

    まず題名が良い。歌詞からの引用なのだが、In the afternoonでもIn the nightでもなくIn the morning I'll be goneである。エモい。
    作詞者もさることながらこれを引用してタイトルにした作者もすごい。小説の最後にピッタリのタイトルだった。

    内容は歴史書とミステリーを掛け合わせたようなものだった。時代小説でミステリー、ならあるかもしれないが、近代を舞台にしているのが斬新に感じる。
    ミステリーとはいえ、作中でダフィ本人が言うようにトリックなんてくそくだら

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    2019年06月06日
  • サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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     北アイルランドはベルファスト北隣の田舎町キャリック・ファーガス署勤務のショーン・ダフィ巡査部長を主人公としたシリーズ第二作。時期を待たず次々と三作まで翻訳が進み、出版社・翻訳者の意気込みを感じさせる、何とも心強いシリーズである。

     ショーンは、巡査部長と言いながらその実は私立探偵と変わらぬ孤独なメンタリティの持ち主である。警察内マイノリティであるカトリック、大学卒という二点により、組織人でありながら孤独なヒーローという特性を持たせるという本シリーズならではの設定が、何より魅力的だ。

     当のショーン・ダフィは、だからと言って疎外感などにめげていない。直属の部下たちとの人間的で率直な会話から

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    2019年06月04日
  • コールド・コールド・グラウンド

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    粘度を少し落としたジェイムズ・エルロイ。LA暗黒史を背景にしたポリス・ノワールで突出した感のあるエルロイは、よく知られたアメリカ暗黒=禁酒法、マフィア、ヴェガス、赤狩り、J・E・フーバーといった時代を背景にしているが、このエイドリアン・マッキンティの方は、北アイルランドの現代史を背景に、エルロイ・ノワールに作品を少しでも近づけようとしている。作家も主人公も、その鼻っ柱の強さにとにかく冷や冷やさせられながらも、謎解きを基調としたアイルランド・ノワールとして存分に楽しめるシリーズ第一作である。

     舞台は1981年の北アイルランド。警察小説であり、ノワールでありながら、現代史小説としての一

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    2019年05月26日
  • 対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方

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    目的: デジタリゼーションが進む世の中において、商社や自分の部署、車両販売店がどのように戦っていくべきかを学ぶため。

    目的達成度: 4.5


    ★気付き・学び → アクション・意見

    1. デジタリゼーションが進み、既存のビジネスがディスラプトされる現在の環境下では、優れたカスタマーバリューを生み出さなければ、生き残ることは不可能。

    その優れたカスタマーバリューを生み出すために必要なのはビジネスアジリティーと呼ばれる下記の能力。

    1) ハイパーアウェアネス
    関連するデータや洞察を収集し、会社が置かれている状況において大きな意味を持つ変化を察知する。

    2) 情報にもとづく意思決定力
    デー

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    2019年05月03日