鬼頭莫宏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ
7作が収録されている短編集
はじめの数作は幽霊の少女を共通のモチーフとしており、女性(少女)を官能的かつ妖艶でミステリアスな理想的対象として客体化していくヘテロ男性(男子)のミソジニーな欲望がごろんと曝け出されている。
ヘキに素直すぎて笑ってしまいもするが、鬼頭莫宏の細い線で描かれる華奢な体躯と、緊迫感のある画面構成によって、どこかカラッとした質感のある物語に仕上がっている。とはいえ、その渇いた具合が余計に欲望の鋭さといやらしさを引き立てているようにも思える。
ヘテロ男性の独りよがりなヒロイズムという本質は一貫していながらも、後半からは物語のトーンが変わる。ラスト三編「AとR」「パパの歌 -
Posted by ブクログ
二人の意外な面が見えて、段々仲良くなってきた2巻。
ミツはバドミントン得意だったのか…コースター?に当てられるとか、すごい。ハルの攻撃を全部避けるのも、結構すごいんじゃなかろうか。イッサに結構本気で殺しにかかったのは驚いたけど、最初にクラスメイト殺しちゃって、さらに6人も殺してたら、もうできちゃうか…。好きな人のために人殺しを受け入れられるようになっちゃうのは驚いたけど。
イッサのダメな面がかなりあらわになったな…この世直しが一気に不安なものになった気がする。ただ、ミツに殺されそうなときとか、訓練で近くに立ってる覚悟はすごいな…。ハルは何があってひきこもってるのかな。 -
-
-
Posted by ブクログ
原作超え鬱展開(だけでない)ノベライズ第4弾。,カナ、コモ、マリアの女子3人が登場。,中盤から、地球の大人たちは、愚かにも世界大戦に事態を悪化させてしまいます。,カナ:中盤で順番が回ってきました。ウシロがけなげにも喪失感に苛まれます。,コモ:原作の親友のマキが相手側パイロットとして登場。,二人のロボットが協力して弾道ミサイルを迎撃までします。しかし、最後は…。,マリア:オリキャラのなかで、一見して特色に乏しそうな彼女でしたが、米国、日本それぞれの狭間で揺れ動くストーリーにマッチしたキャラであることが分かりました。,敵側の戦略、ロボットのユニークさは、非常に秀逸です。,突破口となった関さん、こち
-
Posted by ブクログ
ノベライズ最終巻です。,カンジ、マーヤ、ウシロ登場。,既に、この当時、ノベライズが原作に追いついてしまっており、この3人(マーヤはオリキャラ)のエピソードは大樹氏オリジナルと考えてよいでしょう。,前巻ラストで、守るべき価値を失ってしまった地球。,私的には、カンジ>マーヤ>ウシロの評価です。,カンジのアナザー自然学校、マーヤの操縦者としての致命的欠点など着眼点が楽しめました。,そして、奇想天外な人類存続作戦が実行されます。,ウシロは、全体のテイストを決定づけるために、大樹氏は希望あふれる締めくくりをされています。,最後の見開き挿絵にはニヤリですね。,しかし、鬼頭マニアとしては、ウシロ編は原作に軍