鬼頭莫宏短編集 残暑

鬼頭莫宏

『ぼくらの』の俊英・鬼頭莫宏の軌跡がここに！幻のデビュー作『残暑』から短編『ポチの居場所』まで、珠玉の7編を収録！！妹思いの少年と、お兄ちゃんっ子の妹・あきこ。妹は先ごろ交通事故で死んでしまったが、彼女の部屋は、ただ机の上に一輪差しの花が飾られているほかは何も変わっていない。そんな折り、誰もいないはずの自室に帰ってきた少年は、思いがけずあきこの幽霊と出会ってしまう。「思い残すことがあって」帰ってきたあきこは、兄妹でデートに行こうとお願いして…。

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 青年マンガ
• 出版社: 小学館
• 掲載誌・レーベル: 月刊ＩＫＫＩ
• 電子版発売日: 2012年12月04日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 30MB

[ブクログ · ★★★★★]

むっちゃいい。短編集だけど、そこに冷たさや温かさがいっぱい詰まってる。だんだん今の画風に近づいていく様子もわかって楽しい。あんまり意識しなかったけど、コマ割り面白いよねこの人……

[kurei · ★★★★★]

素敵な本

大人になるとこうした作家のショートショートが素敵で心地よい。どれも時代に流されない良いお噺ばかりでオススメできますね♪

[ブクログ · ★★★★☆]

ほとんどスッキリしない短編集。もやもや感が残るが、それが儚さとなり切なさとなり懐郷になる。一応テーマ的にはシリアスではあるが、それ以外の要素に青春や煌びやかさを感じるから読みやすい。モヤッとする暑さが残る「残暑」という題にセンスを感じる。

[ブクログ · ★★★★☆]

未レビュー消化。大人の考えができるようになった瞬間、子供時代の自分が亡くなるというワケではないが一種の消失感があるのは確か。失ったものを後悔するのは良くないことと今でも思ってますが、忘れてもいけないことなんだなとこの短篇集みて思いました。

[ブクログ · ★★★★☆]

鬼頭先生の初期作品を収めた短編集です。
読後爽やかな気持ちになったり、思わず唸ってしまう話が多いです。
長期連載している作品が先生の全てではなく、爽やかな作風も書くのかと
見方が変わるのでお勧めしたい一冊。表紙も爽やかで好きです。

[ブクログ · ★★★★☆]

【キスは、　それが僕の知ってた高田科子とは違うことを教えてくれた。】
【ここでまた一人、　女の子が亡くなった。】
【その花束は、まるで高田科子のために供えられているように思えた。】

（第3話　華精荘に花を持って）

[ブクログ · ★★★★☆]

　あー「いい話」だよ。ずるいくらいに。
毎度引きがさわやか、そんでなんか残る。
小学館おなじみの、フキダシの中の句読点の何たるかを知ることができた気がする。

[ブクログ · ★★★★☆]

初期の鬼頭莫宏作品が読める貴重な短編集。

しかも内容がいつもの鬼頭作品よりもライトで、読みやすいです。
人にも勧めやすいです。
その反面いつもの鬼頭作品を期待して読むと、ちょっぴり物足りなさを感じます。

でも鬼頭さん特有の消化不良な感じや淡白な雰囲気はそのままなので、読んで損はないと思います。

[ブクログ · ★★★☆☆]

のりりんなどで知られる筆者の短編集。

繊細な線に一見淡く見える語り口でありながら、きちんと読むとかなり染み入る作品が多い。最後の作品、とても素敵です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「残」暑。
残されてしまった諸々がテーマの短編集。黒い・怖い・重い・辛いといった話がなく、表紙の印象ままの漫画ばかりで安心してご覧いただけます。

ラスト2編が特に良い。