あらすじ
果しなき戦いの果てに、この想い、継ぐのは誰か?
「戦えば死。そんな残酷なゲームに巻き込まれ、それでも戦ってきたオレたち。だけど人類は、自らの手で地球を滅ぼしちまった。報復の連鎖の果て、核の炎で焼き尽くされた世界を守る理由なんて、どこにあるんだ? ……え、夢? こんなとこで寝てるから悪い夢を見るんだ?
あれが夢なもんか! そうだよな、みんな! ……みんな?
なんでおまえら、生きてるんだ……?」「月刊 IKKI」連載マンガ『ぼくらの』平行世界編、ついに完結! 絶望の果て、滅亡の淵で、ぼくらが見いだす希望とは? ●原作者・鬼頭莫宏との巻末対談を収録。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ぼくラノ完結編。カンジ、マーヤ、ウシロ編を収録。
明らかになるマーヤの正体は伏線も色々張られており予想通りではあったが、彼女の闘いの目的には驚いた。彼女が最後に選んだ闘いもかなり熱い展開で楽しめた。カンジの見た幻影が眩しすぎたがこの世界の行き着いた先も救いがあるもので良かった。原作への愛を感じるノベライズで終始楽しく読むことができた。
Posted by ブクログ
最初読み始めると、あれ?巻間違えたかなと不安になってしまいました。
読み進めていくうちに、あぁなるほど、という感じです。
矛盾は否めないですし、記憶を上書きするには至らなかったですけど、夢を選択したモジの気持ちも解らないでもないです。
最後の発想は面白いのですけど、ちょっと都合が良すぎる感じはあります。
まぁ、それくらいがストーリーとしては丁度良い塩梅かも・・・
Posted by ブクログ
「ぼくらの」パラレルワールド、完結。
カンジの戦いが余りに酷。読んでいて辛かった。
マーヤの目的が現実離れしており、違和感が残るものの、原作・他の平行世界での人間関係やそれぞれの人物の気持ちやなんかを色々と想像させられ、彼女の存在は本作において成功ではないかと思う。
彼女の戦いにも泣かされた。
「ぼくらの」世界の行く末をモジとウシロに託し、別々の道を歩ませるという発想は、原作ではあり得ず、こちらも個人的には良かった。
ただ、原作以上に酷な未来ではあると思う。。。。(対談では原作の方が酷、と書かれているが)
Posted by ブクログ
ノベライズ最終巻です。,カンジ、マーヤ、ウシロ登場。,既に、この当時、ノベライズが原作に追いついてしまっており、この3人(マーヤはオリキャラ)のエピソードは大樹氏オリジナルと考えてよいでしょう。,前巻ラストで、守るべき価値を失ってしまった地球。,私的には、カンジ>マーヤ>ウシロの評価です。,カンジのアナザー自然学校、マーヤの操縦者としての致命的欠点など着眼点が楽しめました。,そして、奇想天外な人類存続作戦が実行されます。,ウシロは、全体のテイストを決定づけるために、大樹氏は希望あふれる締めくくりをされています。,最後の見開き挿絵にはニヤリですね。,しかし、鬼頭マニアとしては、ウシロ編は原作に軍配を上げたいです。まあ、原作は、しっかりと次のパイロットが明るく締めていますし。,本ノベライズは、原作の素材を旨くアレンジしたところとオリジナルを絶妙な配合でみせた良作と考えます。