小林朋道のレビュー一覧
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目次
・真無盲腸目の動物とKjくんの話
・ヤギの体毛の夏毛と冬毛
・ヒキガエルで新しい対ヘビ威嚇行動をみつけた
・Okくんは自分のニオイでヤギの脱走経路を発見した!
・シジュウカラは生きたシカやキツネから毛を抜いて巣材に使うようだ
・クルミが逝った日
・二ホンモモンガの子どもは家族のニオイがわかる!
・千代(せんだい)砂丘には驚きと発見があふれている!
今回は、学生さんとの思い出から動物とのエピソードへとつながる話が多かった。
先生の指導のたまものか、それとも最初からなのか、ここに登場する学生さんたちは皆、自分が研究したいという対象を明確に持っていて、実験や研究に対する熱量が極めて高いように思う。
だからこそ、ユニークな存在として先生の記憶に残っている学生が多いのだろう。
小林先生、とうとう鳥取環境大学の理事長であり学長であるという、経営と教育の両方でトップになられて、自身の研究の時間や執筆の時間が持てるのかなあ、と心配になる。
長いこと読み続けてきたこのシリーズで、最も登場回数が多いと思われるヤギのクルミが亡くなった。
高齢による自然死ということで、ひとまずよかったというか、寂しい限りである。
先生たちがクルミの遺体を運び出すとき、他のヤギたちが小屋の前に立ち並び、大きく低い声で鳴いたのだという。
ヤギたちも、先生たちの行動の意味が分かっているのだろうと思える行動。
今まで教えられることばかりだった小林先生が知らないと書いた、北海道に生息する東京トガリネズミの名前の由来を、私は知っている。えへん。
新種の発見として学名を申請したとき「EZO」書いてあったのを、どこかで「EDO」と転記ミスをしてしまい、学名がEDOのトガリネズミなので、トウキョウトガリネズミという和名になったのだ。
私はこれを、北海道検定の問題集で知ったのだけど、QuizKnockの動画でも伊沢さんがそう言っていたものがあるので、多分今頃は学生さんから教えてもらっているだろうなあ。 -
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ネタバレ目次
・子モモンガを育てて彼らが森に旅立つまで
・ヤギはほかのヤギたちの鳴き声を聞いて誰が鳴いたかわかっているか!?
・私のホンヤドカリについての思い出と今
・ニセショウロというキノコの表面に絵を描いた話
・夜行性の小動物ヤマネはフクロウの声に強烈に反応する
・ヤギは尾をふって「これは遊びだよ」と相手に伝える
・私のスギについての思い出
今回の白眉はモモンガでしょう。
育児中に不慮の事故で亡くなった母モモンガに代わり、生後間もない子モモンガ3匹を育てることになった小林先生。
その苦労は、そして創意工夫は本書を読んでもらうとして、ふんだんに差し挟まれる子モモンガの写真が愛くるしすぎてたまらん。
あと、たった一枚あったヤマネの写真もよい。
目も含めて全体にきゅうっとしているの。
今回は写真を見ながらニコニコにまにま時間増量です。
よく考えたら、今回は蛇とか虫とかそんなのがないからだ!
やはり足は2本ないし4本がよいと思われる。 -
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第三者(前書きからするに全てTwitterフォロワーであろうか)から寄せられた、「人間」という生き物にまつわる様々な疑問についての著者の答えをまとめた1冊。
寄せられた疑問は実に様々で、自分も「それが気になっていた」というものもあったが、著者の答えは全項にわたり「それが自分(の遺伝子)の生存·繁殖に有利だから」というもので、著者いわく、それが動物行動学の基本であるとのことなので多少致し方ない部分はあろうが、その結論に至るまでの推論なども素人の身でも思いつく程度のことしか書かれておらず、面白さが感じられなかった。
特に表題の「モフモフはなぜ可愛いのか」については①(モフモフに内包されがちな「丸さ」「手足の短さ」が)「子供」特有の性質であり、いわば我々は「モフモフ」を通して(人間の)赤子を可愛がっている 、②モフモフした素材のものは肌を傷つけることがなく怪我をしにくいから、という2つの理由が挙げられていたが、①は「人間の子供が嫌いだが動物は好き」な人間(私のことである)への説明がつかず、②は言うまでもなく論として不足もいいところ(「どちらか一方を選べ」という状況下でモフモフしたものが選ばれる、ということの理由にはなるが、自ら好んで近寄っていくほどの理由にはならない)であると思われ、少し失望である。
また本書全体に渡って、おそらく筆者の口癖なのであろう「まー -
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本書は今年の1月に発行の最新刊なのだが、内容の大半は2023年に執筆したものらしい。
学長になって授業もゼミもしていないので、当然新しいネタがないのでしょう。
話題もこれまでの「先生シリーズ」を振り返るような内容が増えている。
最終章の、「先生、学長になるんですか?」では15年に渡るモモンガの研究のおさらいになっていた。
最後の4ページは「先生!シリーズ*思い出クイズ」になっていて、本書が最終巻だと感じてしまう。
が、答えを次巻に掲載予定と書かれており、来年第20巻が出ることがわかって安心。
(1冊ある番外編はカウントしないみたい)
今回は、イソヒヨドリが街に進出していることに目を付け、どこまで生息範囲を拡大しているかを研究した話や、
海岸に打ち上げられたイルカの遺体といった、これまでになかった生物の話題が面白かった。 -
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科学情報サイト「ナゾロジー」に掲載されている研究報告を
紹介し、生き物の新たに分かりつつある認知・行動を、
ホモサピエンスの実態を交えながら、分かり易く解説する。
・はじめに
1章 動物たちの不思議な生態
2章 環境に適応する驚きの身体機能
3章 生き物たちの生存戦略
4章 意外と知らない身近な動物の謎
5章 いろいろあります・・・・・・複雑な親子関係
野生動物に関する研究には、今までの認識が変化する報告が
あったり、研究が進行することで新たな発見に繋がる
可能性があったりもする。研究者の地道な努力に賞賛!
解説し、考察し、仮説も唱えるのは、鳥取環境大学学長の
小林教授。至って真面目であれど、鳥取環境大学での
話があちこちに出没しているのが、先生らしさ。
顔や鳴き声、姿で他の個体を識別。
様々なコミュニケーション。種を超えた交流。
環境の変化で使う道具も変わる。
寄生虫トキソプラズマの感染でリーダーに?
その環境に対応した身体の特性。
進化の軍拡競争は生存戦略。
イヌやネコ、カラス、ツバメ、魚などの身近な生物の不思議。
卵と親の関係、子どもの保護活動の違い。
特に興味惹かれたのは、
オランウータンの傷口の自己治療。
ハナモグラの鼻ちょうちんと
カヤネズミの水中の鼻ちょうちんの素晴らしい機能。
サイの角が小さくなったのはホモサピエンスの影響での進化。
托卵を巡る鳥の騙し合いと、蛾VSクウモリVSフクロウ。
ネコが魚を好む理由。そして、
小さく孵化したヒナを大きいヒナに食べさせる、ヤツガシラ。
遺伝子を次代に受け渡し、生き延びるための生物たちの
進化の研究の多くは、今後が楽しみのものばかりでした。 -
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今回登場する主な動物は、
ニホンモモンガの子ども、ヒバリのヒナ、ヤギ、ヤマトシロアリ、骨折して飛べなくなったユビナガコウモリ、
アカネズミ、アカハライモリ、ブチサンショウウオ
といったところだが、これまでと少し雰囲気が変わった。
動物行動学的な考察が始まるのだ。
大学の講義のような内容がはさまって来る。
このシリーズには、そんなアカデミックさは求めていないので、別の本にまとめて書いた方がいいと思う。
小林先生は、そういった趣旨の本も出されているので、興味があればそっちを読みますよ。
環境科学が学べる大学はたくさんある。
この分野は「快適で持続可能な社会の実現を目指す」というのが基本思想だ。
欲にまみれた人間が、便利さや快適さばかりを追い求めた結果、自然環境を崩してしまったから生まれた学問とも言える。(自然と無関係な社会環境もあるが)
鳥取環境大学は大学名に「環境」を付けた日本で初めての大学ということもあり、環境問題への取り組みを重要視している。
今回は、このことを前面に押し出した内容になっており、応援したいという気持ちはある。
「(自然)環境にいい」状態とは何かを考え直すきっかけにもなる。
「地球温暖化」などは大噓だから、化石燃料をたくさん掘り起こし、どんどん燃やしてエネルギーを作り、
優雅で快適な生活環境を生み出せ、という今だけ自分だけ良ければいいという思想は嫌いなので、、、
このシリーズは、生き物たちがいかにして自然と調和して命を繋いできたかを知るきっかけにもなる。
「所さんの目がテン」の「かがくの里」は、本書のような研究成果の知識が土台になって成り立っていると感じる。
さて、ようやく20巻目の2025年度版「先生、イルカとヤギは親戚なのですか!」を残すだけとなった。
このシリーズ、そろそろ終焉を迎えそうな雰囲気も漂い始めたので、心して読み進めるようにしよう。 -
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今回は、
カワネズミ、ヤギ、ヒキガエル、ヤギ、シジュウカラ、ヤギ、ニホンモモンガ、スナガニ
ヤギの体毛が季節によって変わる。
寒い時期は体毛の下に細くて縮れた毛が生えて体温保持をしたり、暑い時期の体毛は太くなり断熱効果を低下させている。
ヒキガエルはダンゴムシが1匹ならパクっと食べるが、2匹になると両方が気になり結局どちらも食べられない。
8匹くらいになると(わけが分からなくなるようで)食べようという気配すら見せなくなる。
シジュウカラは、生きているシカやキツネから毛を抜いて巣材に使う。
ニホンモモンガは、家族の匂いが分かる。しかし家族と家族以外の声は聞き分けられない。
こんな感じの内容でした。
全巻読破の予定が1年以上遅延していますが、ようやく18巻まで来ました。
続けて、2024年、2025年の2巻も読むつもり。 -
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前巻で予告されていた「母親を失った子モモンガ3匹を育て森へ戻す」までの報告から始まり、
ヤギ、ヤドカリ、ヤマネに関する話にキノコとスギの話題が加わった。
子モモンガは生まれてすぐに小林先生が育てることになったので、小林先生を信頼しきってなついているのが可愛い。
「教員時代」という言葉が出てきた。
調べてみたら2022年に鳥取環境大副学長、2024年には学長になっていた。
本書は2021年4月の発行だが、単なる「教員時代」とは年々仕事内容が変わってきているのだろう。
このシリーズも最初から順番に16巻読んできたので、続く限りは読むつもり。
主役の動物は、ヤギ、モモンガ、コウモリで、ほぼ毎回登場する。
私が好きなトリの話題が少ないが、鳥に関しては別の情報源を当たるからなくても良い。
今回は、少し堅苦しい論調の文章もあったが、そこは小林先生の学者アピールだと思って読んだ。
でも、読者層が違うと思うので、おふざけ口調でチャラい感じに徹したほうがいいんじゃないかな。