小林朋道のレビュー一覧

  • 利己的遺伝子から見た人間 愉快な進化論の授業

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    自分のコピーを持った遺伝子は残りやすい。これは利己的な遺伝子を分かりやすく言い換えたもの。これが自然選択の単位を遺伝子とした時のイメージ。最初にDNAのコピーなどの仕組みの説明があって、ちょっとややこしいが、いろいろな事例で利己的な遺伝子が子孫に残っていくことを説明している。

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    2018年10月20日
  • ヒト、動物に会う―コバヤシ教授の動物行動学―

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    新書版なので真面目な話・・・と呼んでたら、
    真面目な話でも、やっぱり小林節で楽しかった♪
    子ども時代と高校教師時代を中心に、
    思い出深い動物たちと研究が書かれている。
    その根本には、動物行動学がしっかりと、根太く、
    あることにも感心させられてしまう。
    他書にもちらちら登場した、ドバトのホバの話が、
    1章あって、良かったです。

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    2017年10月06日
  • ヒトの脳にはクセがある―動物行動学的人間論―

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    ◎人の脳
    もともと言語は音声のみ
    文字は一度音声に変換して認識
    だから絵の方が視覚としては伝わりやすい

    人の脳の認知=対物、生物、人間の3種類
    対物がより高度に 特に化学
    対人は昔と変わらない=コミュニケーション
    だから難しい話(対物)は擬人化(対人)して
    くれた方が理解しやすい

    例えば対炎や対蛇と言った専用の
    何かに反応する領域がある

    人は出来事や物の構成階層、因果関係が分かる

    ヒトが涙を流す=心が裸になる
    涙を見せる=弱った自分=庇護を求める
    相手の攻撃性を視覚的に低下させる

    遺伝子、ミトコンドリア、本能

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    2016年04月03日
  • ヒト、動物に会う―コバヤシ教授の動物行動学―

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    道ばたの風に揺れている
    ほわほわの頭部を持った雑草が
    エノコログサという名だと
    教えてもらったとき
    しばらくの間、それをみる度に
    エノコログサと唱えていた

    今まで知らなかったものが
    名前を覚えた瞬間に
    今までとは違って
    見えてくる

    小林朋道センセイの「動物行動学」エッセイを
    読む度に
    自分の周りに生きている
    「生き物」たちのことを
    そうそう そうやって懸命に生きているよなぁ
    そんな気持ちにさせられる

    この感情は
    エノコログサの時の感情とそっくりである

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    2014年08月11日
  • ヒト、動物に会う―コバヤシ教授の動物行動学―

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    動物行動学者小林朋道教授による、動物にまつわるエピソード集。

    動物との交流や観察、実験などを通じて得られた知見や感想が、わかりやすい文章で紹介されており、読み物としても大変面白い。

    私も動物を飼うことが好きだ。ことに子供が生まれてからは、買ってきたものやら捕まえたものやらを含めて、常に複数の動物を飼育している。ちなみに今は、娘が捕獲したクロベンケイガニと、ペットショップで購入したハムスターを飼っている。

    こうして人間が動物を飼育する理由はいったいなんだろう。
    どうして人間は異種の生物を身近に置きたがるのだろう。

    異種の生物を保護し、生活を共にすることから動物の家畜化は始まった。
    家畜た

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    2014年05月04日
  • ヒト、動物に会う―コバヤシ教授の動物行動学―

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    ≪目次≫
    はじめに
    1  自転車にからまっていたカラスの話
    2  庭で暮らすカナヘビを追いかけ回した話
    3  街の迷い犬を田舎に送った話
    4  プレーリードッグと一緒に住んでみた話
    5  小さなヒミズに畏敬の念を持った話
    6  土の中の魅惑的な生き物たちの話
    7  「コウモリを連れたタクシー運転手」の話
    8  ドバトは人間をどう認識しているか考えてみた話
    9  アカネズミが食べるドングリ、貯めるドングリの   話
    10 トンビのため”狩り"に明け暮れた話
    11 口の中で子を育て雌から雄に性転換した魚の話

    ≪内容≫
    動物行動学の専門家による、肩の凝らないエッセイ集。著者の動物、いや生

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    2014年04月19日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    動物行動学的に見た時の「ヒトについての疑問」を解説。専門用語が出てくるので少し難しいが、日頃の"あるある"が出てくるので、面白い。表題の「モフモフはなぜ可愛いのか」は最後の方の章に出てくる。

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    2025年10月13日
  • ウソみたいな動物の話を大学の先生に解説してもらいました。

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    常識は時代と共に変わるので、誤った知識の更新が必要です。

    鎌倉幕府の成立年が1192年から1185年になったり、太陽系の惑星の数が9個から8個になったりと、歴史や天文学だって変わっている。
    動物の行動についても、検証実験が足らないのに「こうだろう」と思い込んでいたことが沢山ある。

    いろんな実験や観察により新しい事実が発見され、これまでの動物に関する常識も変わってきている。
    例えば、鏡に映った自分の姿を見て「自分だ」と認識できる動物をどれくらい知っていますか?
    イルカやゾウやカササギが認識できるらしいが、魚の中にもいると聞いたら驚きです。
    自分を認識できる「知能」って何?となる。

    まあ、本

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    2025年08月23日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    ヒトとはどんな動物なのかを、13のテーマで探ってみたという内容。

    13のテーマは、一般の人からの質問。
    「モフモフはなぜ可愛いのか?」は、そのうちの一つ。
    全部がモフモフに関することだと思っていたが、モフモフは8ページだけです。

    ・ヒトにとって「音楽」とは何なのか?

    これは昔から不思議に思っていたことだ。
    リズムに合わせて体を動かすと心地よさを感じる。
    私にとっての音楽は、「癒し」の道具といった意味合いが強い。

    生き物は、生存・繁殖に優位となることにはコストをかける。
    音楽はこのことに関係しているのだろう。
    ひとりでは生きていけないホモサピエンスにとっては、「人を団結させる力」として音

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    2025年08月16日
  • 身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる

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    「先生!」シリーズでおなじみの小林先生。全体のトーンは、ヒットシリーズと変わらず楽しく読める。各章にコミック調の導入部があったり、写真も多く、より若い世代に読みやすくなっている気がする。
    進路を考える中高校生のヒントにもなるかもしれない。

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    2025年08月07日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    タイトルに惹かれたのだけれど、タイトルの内容はほんとに一部でちょっと残念。とは言え普段意識していない行動にも意味があるところは興味深かった。ところどころ文章が独特でちょっと読みにくい。

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    2025年05月31日
  • ヒトの脳にはクセがある―動物行動学的人間論―

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    人の脳みそのクセ、というところに着目して「何故こうなるのか?」などを読み解くところが面白いと思った。

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    2025年05月18日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    動物としての『ヒト』という考え方で色々な疑問を解説してくれている一冊。

    ただ、めちゃくちゃ納得して感動するような新事実というよりは、〜という仮説という書き方なので全て鵜呑みにするわけではなく参考にしておくと良さそうでした!

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    2025年01月25日
  • 先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています!

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    2024年発行の最新刊。
    シリーズ第一作が2007年、17年の年月を実感させる一冊だった。筆者が加齢を隠すことなく綴っているところ、そしてだからこそ見えてきた事象についての語りは、読んでいて少しだけ寂しくもあり、嬉しくもある。第一作では様々な無茶を楽しげに語っていたけれど、そうした無茶はなりをひそめて、若い人たちを見守る視線になっていく。大学の教授にとっては研究こそが本分なのだろう。けれど、もともと教師であったという経験もあるせいか、著者の若い学生たちに向けた目は未来への期待に満ちている。生命というものは、自分だけで完結するものではないと間接的に、そして軽妙に語りかけてくる。
    既読も含めて、こ

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    2024年11月10日
  • 苦しいとき脳に効く動物行動学

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     動物行動学と言う、なかなか耳慣れない言葉ではあるが、まずホモ・サピエンスを「自然の中で100人程度の集団を作って、狩猟採集を行う生活の中で、自分の遺伝子が子孫により多く伝わるように、外界の事物事象を認知し、感じ、思考するように、脳を含む心身ができている動物」ととらえ、それぞれの生物種本来の生活環境において、生存・繁殖がうまくいくように進化しているいることを、出来るだけ簡明な言葉に変えて説明しようとしているのが窺える。
     行動経済学はともかく、認知世界の話になると少し分かりにくくは感じたが、我々が何千年も生物種として生き続けていることによって、不安や怖れを感じる本能があり、生存・繁殖にとって有

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    2024年10月20日
  • 先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています!

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    〈自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を、人間動物行動学の視点で描く。〉

    次々出版されている鳥取環境大学の「先生!シリーズ」

    馴染みのない動物たちも「先生」の語り口につい引き込まれる

    「ミニ地球」も興味深い

    野生児先生、お体大切にご活躍ください

    ≪ ヒトだから 生物の中 自然愛 ≫

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    2024年10月11日
  • 苦しいとき脳に効く動物行動学

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    動物行動学ってそもそもどんなものか知らなかったし、現代によくある困り事が、そんな原始の生活の本能に基づいてるとは考えたこともなかったから、新鮮だった。全体的に読みづらい文体が多かったのは残念。

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    2024年08月26日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    モフモフという言葉に惹かれて読みましたが、タイトルにもある通り動物行動学です。
    13のクエスチョンを解いていくもので、どれも面白かった。

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    2024年04月13日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    タイトルに惹かれて、すぐポチってしまった。一般の方の質問に答えていくスタイルで話は進む。どれもこれも気になる内容でおもしろかった。ただ、最終的には、「種の保存のため」という理由に収束してしまうのが、仕方ないが面白みにかけた。しかし、様々な分野の本に手を出してみることは視野を広げる上でプラスであろう。

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    2024年03月14日
  • 先生、モモンガがお尻でフクロウを脅しています?

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    シリーズも長く続くとネタが尽きるという。
    この本の前半では、それを強く感じた。けれど後半に盛り返しを見せ、筆者の愉快な筆致が楽しめたように思う。
    『言葉』をコミュニケーションツールと設定するならば、言葉を持つのは人間だけではない。人間以外の動物たちも言葉を持つ得るという筆者の主張は、無意識に人間の使う言語に過大過ぎる価値を据えている自身の傲慢さを気づかせてくれたように思った。

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    2024年02月25日