小林朋道のレビュー一覧

  • 先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!

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    子供がカエルが好きなので読んでみたらとても面白い。動物行動学の内容や大学でのヤギの話などさまざまな動物の事が書かれていて、探究心を刺激する内容だった。是非他の先生シリーズも読みたい。

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    2025年10月29日
  • 身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる

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    『先生!』シリーズの著者によるエッセイ。
    エッセイといっても、日常を切り売りするようなそれではなく『先生!』シリーズの根幹というか根っこの部分を丁寧に紐解いて、その上で新たに編み上げたような内容。
    『先生!』シリーズは大学教授としての立ち位置が強く出てくるが、こちらの本はあくまで動物行動学者としての著者の軌跡と立ち位置を主体にしている。
    私がまだ学生だった30年くらい前、動物行動学というものはもっと客観的な視点と思考で取り組むものだという主張が多かった。感情を交えないことが学術的だとされていた訳だが、小林朋道氏はそれに真っ向から対立する論を展開している。氏は繰り返し主張している。動物の行動学と

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    2025年04月11日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    もふもふしているもの(毛足が長くてぬくぬくしている)を見ると
    思わずはぁ~~と心が癒されたりするのは何故か。
    動物メインの話かと思いきや、人間も動物。
    そういえばそうだよな…という
    ちょっとした普段の行動や思考を動物的に人間(ヒト)をか考えると
    なるほどな!確かに!!と納得することが多かった。
    遥か昔の人間、というか人類遺伝子でもうそうなっているのだなと
    腑に落ちることも多かった。
    やっぱり、もふもふはかわいい。

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    2025年02月28日
  • 先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています!

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    今までで一番読み応えがあった。
    そしてついに(個人的に)凄い勢いで読み進めた先生!シリーズ、既刊全て読み終わった。
    18冊。多い気がしたがあっという間だった。
    次に読めるのは来年の1月かな?待ち遠しい。

    ヤマトシロアリの触覚なんて見たことなかったけど、どアップでみると宝石みたいで綺麗。
    シロアリが連なっているとなかなか、綺麗とは思いづらいが…

    カーボンニュートラルは私も今仕事で絡んでいるが、なかなか既存のシステムとうまく合わなくて難しいところがあったりする…しかし、本書を読んでモチベーションが上がった。

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    2024年09月28日
  • 身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる

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    2022年刊。「先生、」シリーズを毎年執筆・刊行すること20年?。大学の副学長であり、フィールドワークもしながら、研究して論文を書き… とてつもないな、と素直に思う。「先生」シリーズが有りながら、何故本書が書かれたのか? 筆者の思いと意思・考えを、より濃縮しつつ分かり易く纏めた本、なのだと思う。主張であり提案でもあり。「動物行動学」という文字通りの狭い範囲でなく、人が人らしく生きていく為に必要なアプローチ、ヒント、みたいなモノが書かれている。「先生」シリーズよりは固いが、「○○学」と表記される全般の書籍よりは格段に分かり易い。小林節も、最初は抑え目だが、段々と緩やかになり、飽きさせないように書

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    2024年07月18日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    公立鳥取環境大学の副学長であり環境学部環境学科教授である小林朋道先生がSNSで「ヒトについて日ごろから疑問に感じていること」を募集し、質問の中から13個に絞り動物行動学に立脚して回答していくという内容の本。

    どの質問も興味深いし、直接小林先生から話を聞いているようで、中・高生でも読めるほど分かりやすい。

    多くの方に読まれたら第二弾も書くらしい。是非とも第二弾が読みたいので、みなさんにも読んでほしい。
    さらっと楽しく読める本だと思う。

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    2024年04月09日
  • 先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています!

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    2024年刊。シリーズが始まって以来、既に20年近い。今回も著者の「ノリ」は有るが、併せて今までで最も学術的な面が強くなった印象。個人的には今まで物足りなく感じていた部分なので有難い。実に面白楽しい。自分は都心部に住んでいるので、自然環境の要素に乏しい。自然に触れる機会が減る事は、人間という生物としての不完全な成長に繋がる… との言説、分かる気がします。

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    2024年02月25日
  • 先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!

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    相変わらずの小林節は健在。このシリーズもかなり長く、個々の内容は忘れている事も多いが、それでも楽しめる。副学長まで務められているのに、よく毎年一冊の新刊を出し続けられるものだと関心する。

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    2023年02月21日
  • 身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる

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    動物行動学者の著者が、動物との触れ合いや研究の上で、ホモサピエンスの進化的適応にも触れながら、今後の生きものとの共存について考察した内容。小林先生の著作と聞きさぞかし面白おかしく、だろうと思い込んでいたのだが、至極真面目な展開である。野生動物との共存についてとても興味がある私は、時折混じる小林節に翻弄されつつ、読み進めていった。今まで読んだ本の中で、最も『野生動物との共存の必要性』について説得力があり、いわゆるバイオフィリア(ヒトには生命あるいは生命のシステムについての関心や愛情を感じる精神特性のこと)の側面を多く持たない人も説得できるであろう、と感じた(たとえば本書にもあった南部町の地域活性

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    2022年11月20日
  • 先生、モモンガがお尻でフクロウを脅しています?

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    毎度の小林節が今作でも快調。毎年一冊の出版を継続し、別冊まで出しているのは、超多忙な教授職にあって凄いことだと思う。負担でありながら、気分転換でもあるのだろうか? 何れにしても、出来る限り続版を読みたいと思った。

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    2022年05月22日
  • 先生、モモンガがお尻でフクロウを脅しています?

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    タイトルの通り、とても楽しい科学読本。
    筆致は読みやすく、ユーモラス。けれどきちんと科学的な考え方が学べる。紹介されているエピソードも興味深い。子どもたちがこれを読んだら、きっと身の回りの生き物たちを今までとは違った気持ちで見るようになるんじゃないかなと思う。そして、大学って楽しそうだな、と感じるんじゃないのかな。
    著者は動物行動学という分野の研究者で、特にニホンモモンガやコウモリなどがご専門。
    この本ではそうした生き物に加え、ヤギやカルガモ、キジバトやヤマネなど、身近な生き物たちのへーと驚くような話、ちょっと切ない話、著者との心温まる話が紹介されている。特に、最後のキジバトの話と生き物のワク

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    2022年03月05日
  • 先生、頭突き中のヤギが尻尾で笑っています!

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    毎回、楽しいながらも、ちょっと悪ノリし過ぎじゃないか?と感じながら読んでいるのだが、何か今回はバランス良く感じるのは自分の気まぐれだろうか?
    内容は楽しくて興味深い。

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    2021年09月23日
  • ヒトの脳にはクセがある―動物行動学的人間論―

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    著者は、動物行動学に関するユニークな著書を多数発表している鳥取環境大学教授である。
    本書で著者は、「ヒトの脳にはクセがある」、即ち「ヒトの脳にはかなり偏った性質がある」ことを、その原因・背景から明らかにしようとしている。
    具体的に、「なぜマンガは文字より分かりやすいのか?」、「なぜヒトは時間の始まりと宇宙の果てをイメージできないのか?」等のヒトの脳のクセ(=性質)を挙げて、それは、ヒト(=ホモサピエンス)にとって当座の生存・繁殖のために何が有利であったのかを反映しているのだという。つまり、自分たちの歴史の99%においてアフリカのサバンナ地域で狩猟収集を中心とした生活を送ってきたヒトにとって、現

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    2016年01月11日
  • 利己的遺伝子から見た人間 愉快な進化論の授業

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    ドーキンスの『利己的遺伝子』をもとに、現代の科学的な知見を追加してわかりやすく説明した書。
    2部構成になっており、第1部は『利己的遺伝子(selfish gene)』の解説と、遺伝子の機能や構造を『利己的遺伝子』の考え方から解説されている。第2部は人間にみられるさまざま行動を霊として『利己的遺伝子』をもとに解釈・解説が加えられている。また、エピローグには、そういった『利己的遺伝子』の理解を通して、個体としての幸福を得るための助言が書かれている。
    著者のユーモアも加わり、かなりわかりやすい説明となっていて読みやすかった。

    読み進めて気がついたんだけども、著者(小林朋道氏)は鳥取環境大学の教授だ

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    2012年04月28日
  • 利己的遺伝子から見た人間 愉快な進化論の授業

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    「生物の形態や生理特性、行動、心理といった形質は、その生物がもつ遺伝子のコピーが世代をとおして増えやすいような性質につくり上げられている」というリチャード・ドーキンスの利己的遺伝子説に関して、最新の研究結果(2012年3月時点)を交えてその正当性を示唆している。
    文章自体読みやすく、人間や動物の行動における具体例も面白い。

    科学に対する非常に魅力的な考え方が記載されていたため、以下に長々と抜粋。

    科学の研究を進めるためには、仮説が必要であり、仮説は研究を通して捨てられたり、修正されたり支持されたり、発展させられたりする。そしていずれにせよ、仮説は、完全に正しいものになることは永久にありえな

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    2012年03月28日
  • 身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる

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    愉快な本だったな~。著者は公立鳥取環境大学の、今は学長らしい。素朴で知的な人だ。
    カエル無理すぎてその章はキツかったけど、実験や調査の内容がほんとにちょうどよくわかりやすくてよかった。
    ホモサピエンスの技術進歩は、進化に必要なスピードに対して速すぎる…確かにそう。
    何となくだった「生物多様性の重要さ」が改めてよくわかりました。
    あとタヌキかわいい。

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    2025年09月13日
  • 先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!

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    目次
    ・真無盲腸目の動物とKjくんの話
    ・ヤギの体毛の夏毛と冬毛
    ・ヒキガエルで新しい対ヘビ威嚇行動をみつけた
    ・Okくんは自分のニオイでヤギの脱走経路を発見した!
    ・シジュウカラは生きたシカやキツネから毛を抜いて巣材に使うようだ
    ・クルミが逝った日
    ・二ホンモモンガの子どもは家族のニオイがわかる!
    ・千代(せんだい)砂丘には驚きと発見があふれている!

    今回は、学生さんとの思い出から動物とのエピソードへとつながる話が多かった。
    先生の指導のたまものか、それとも最初からなのか、ここに登場する学生さんたちは皆、自分が研究したいという対象を明確に持っていて、実験や研究に対する熱量が極めて高いように

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    2025年09月04日
  • 先生、頭突き中のヤギが尻尾で笑っています!

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    ネタバレ

    目次
    ・子モモンガを育てて彼らが森に旅立つまで
    ・ヤギはほかのヤギたちの鳴き声を聞いて誰が鳴いたかわかっているか!?
    ・私のホンヤドカリについての思い出と今
    ・ニセショウロというキノコの表面に絵を描いた話
    ・夜行性の小動物ヤマネはフクロウの声に強烈に反応する
    ・ヤギは尾をふって「これは遊びだよ」と相手に伝える
    ・私のスギについての思い出

    今回の白眉はモモンガでしょう。
    育児中に不慮の事故で亡くなった母モモンガに代わり、生後間もない子モモンガ3匹を育てることになった小林先生。
    その苦労は、そして創意工夫は本書を読んでもらうとして、ふんだんに差し挟まれる子モモンガの写真が愛くるしすぎてたまらん。

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    2025年08月05日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    第三者(前書きからするに全てTwitterフォロワーであろうか)から寄せられた、「人間」という生き物にまつわる様々な疑問についての著者の答えをまとめた1冊。
    寄せられた疑問は実に様々で、自分も「それが気になっていた」というものもあったが、著者の答えは全項にわたり「それが自分(の遺伝子)の生存·繁殖に有利だから」というもので、著者いわく、それが動物行動学の基本であるとのことなので多少致し方ない部分はあろうが、その結論に至るまでの推論なども素人の身でも思いつく程度のことしか書かれておらず、面白さが感じられなかった。
    特に表題の「モフモフはなぜ可愛いのか」については①(モフモフに内包されがちな「丸さ

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    2025年06月29日
  • モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―(新潮新書)

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    思い込みってなんでするの?なんで友達の仕草うつっちゃうの?…みたいなツイッターで寄せられた素朴な疑問に、動物行動学の観点から答える本

    動物行動学って聞いたことなかったけど、
    動物はなぜその行動をするのか?それは自分の遺伝子の繁殖・生存に有利だからだ!
    みたいな視点でヒトを含む動物の行動を分析していて面白かった

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    2025年06月12日