あらすじ
裸のヤドカリが殻をよこせと腹でピタピタ威嚇し、ヤマネはフクロウの声を怖がり、手塩にかけた3匹の子モモンガは無事に森に帰る――
自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。
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Posted by ブクログ
毎回、楽しいながらも、ちょっと悪ノリし過ぎじゃないか?と感じながら読んでいるのだが、何か今回はバランス良く感じるのは自分の気まぐれだろうか?
内容は楽しくて興味深い。
Posted by ブクログ
目次
・子モモンガを育てて彼らが森に旅立つまで
・ヤギはほかのヤギたちの鳴き声を聞いて誰が鳴いたかわかっているか!?
・私のホンヤドカリについての思い出と今
・ニセショウロというキノコの表面に絵を描いた話
・夜行性の小動物ヤマネはフクロウの声に強烈に反応する
・ヤギは尾をふって「これは遊びだよ」と相手に伝える
・私のスギについての思い出
今回の白眉はモモンガでしょう。
育児中に不慮の事故で亡くなった母モモンガに代わり、生後間もない子モモンガ3匹を育てることになった小林先生。
その苦労は、そして創意工夫は本書を読んでもらうとして、ふんだんに差し挟まれる子モモンガの写真が愛くるしすぎてたまらん。
あと、たった一枚あったヤマネの写真もよい。
目も含めて全体にきゅうっとしているの。
今回は写真を見ながらニコニコにまにま時間増量です。
よく考えたら、今回は蛇とか虫とかそんなのがないからだ!
やはり足は2本ないし4本がよいと思われる。
Posted by ブクログ
前巻で予告されていた「母親を失った子モモンガ3匹を育て森へ戻す」までの報告から始まり、
ヤギ、ヤドカリ、ヤマネに関する話にキノコとスギの話題が加わった。
子モモンガは生まれてすぐに小林先生が育てることになったので、小林先生を信頼しきってなついているのが可愛い。
「教員時代」という言葉が出てきた。
調べてみたら2022年に鳥取環境大副学長、2024年には学長になっていた。
本書は2021年4月の発行だが、単なる「教員時代」とは年々仕事内容が変わってきているのだろう。
このシリーズも最初から順番に16巻読んできたので、続く限りは読むつもり。
主役の動物は、ヤギ、モモンガ、コウモリで、ほぼ毎回登場する。
私が好きなトリの話題が少ないが、鳥に関しては別の情報源を当たるからなくても良い。
今回は、少し堅苦しい論調の文章もあったが、そこは小林先生の学者アピールだと思って読んだ。
でも、読者層が違うと思うので、おふざけ口調でチャラい感じに徹したほうがいいんじゃないかな。
Posted by ブクログ
子モモンガを育てた話はつい感情移入して、お別れのシーンは切なくなってしまった。
子モモンガを愛情たっぷりに育てると、信愛の印のガーグルガーグルという鳴き声を聞かせてくれたり、大きくなっても近づいた時に飛びつこうとしてくれるようで。羨ましい。
Posted by ブクログ
タイトル買いならぬタイトル借りをしてしまったが、なんで獣医学部に入らなかったのだろうかと後悔する位面白かった。動物の特性だけでなくヒトの特性にも関連して考察を広げ、真面目でありながらおかしく、ふざけているのに勉強になる、こんな先生と一緒に勉強したかったと思う。私設秘書にしてくれないかな。
Posted by ブクログ
大学での動物生体の行動についての研究についてなのですが、研究の着目点がすごいな、と思いました。仮説を立てたり、黙々と観察や実験?を行うのですが、でも、好きな仕事をこんなに突き詰めて出来ることの幸せも感じられます。