【感想・ネタバレ】先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!のレビュー

あらすじ

捕食者の巣穴の出入り口で暮らすトカゲ、猛暑のなかで子育てするヒバリ、アシナガバチをめぐる妻との攻防、ヤギコとの別れ……。自然豊かな小さな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件を人間動物行動学の視点で描く大好評シリーズ第7弾。ヤギコのアルバムも掲載。

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Posted by ブクログ

このシリーズ、随分前に読んでたんですが、なんも書いてなかったんで再読。
・ヒバリの巣
・セグロアシナガバチ
・シマリスのヘビ臭利用、ヒグマ対策
・アカガエル
・トカゲ
・芦津モモンガプロジェクト
・ヤギコの思い出
ヘビ臭、非常に興味深いです。
アカガエル、トカゲが非常にそそられました。
語り口も非常に面白く、読みやすいです。ハイクオリティ娯楽。

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2020年09月02日

Posted by ブクログ

幼稚園の時の愛読書が「動物図鑑」、「シートン動物記」も「動物のお医者さん」も読破した私が、こんな面白い動物本を読み逃していたとは、なんたる不覚。
これ、シリーズの7冊目でした。

リアル「動物のお医者さん」のようなこの本。
もちろん小林先生は漆原教授のように理不尽ではない。
けど、動物の観察または実験に向かって一直線に行動する小林先生の姿は、どこかしらユーモラスで、若干はた迷惑(動物からすると)だったりする。

・学生たちが守ったヒバリの巣
・このハチは、もう家族の一員だ!
・シマリスはヘビの匂いを体につけてヒグマを追い払う!?
・ヤギの放牧場のイイオ池で育った絶滅危惧種のアカガエルたち
・大学のヘラジカ林に棲む動物たち
・芦津モモンガプロジェクト、NOW
・ヤギはイモムシを食べる隠れ肉食類か?

各エピソードのタイトルを並べてみても、これといって面白そうでもないのに、読んでみたらこれがいちいち愉快至極。

本当に本当に動物が好きなのだな、この人は。
キャンパス内のどこにどういう動物の痕跡があるかを、知り尽くしている。
そして新しい発見が報告されれば、必ず見に行く。のぞきに行く。

私にとっての動物とは哺乳類のことなんだけど、この先生、昆虫も両生類もひとしく全てを愛している。
げ~。今日も虫の話を読むのか…。そう思ったのも一瞬。
蜂のハチコの子育て物語は、意外にも面白く読めたのである。そう言えば「ファーブル昆虫記」も読破できてたわ。面白いものは面白いのだ。

家の玄関に蜂の巣があったらどうします?
私はギャーギャー騒いでさっさと撤去してもらいます。
ところが先生は、蜂がかわいくてかわいくて、撤去しようという奥さんにこう言うのです。
「あのアシナガバチはもう何日も玄関で暮らして、私とも顔なじみになっている。ハチが危険を感じるようなことをしない限り、絶対、人を刺したりはしない。玄関のハチは、一つ屋根の下で暮らす家族の一員みたいなものだ!」
そんな感動的な言葉に対して奥さんは、ゆっくり落ち着いた声でいうのである。
「家族の一員ではありません」
というわけで、ハチにばれないように巣を5m移動する作戦が実行される。

なんか、他人事とは思えない会話だな~。
「ものを増やさない生活をすると言っておきながら、どうして本がどんどん増えるんだ!」と言われて「本は物じゃないのよ!本は家族なの!!」と答えた私。
うん、方向は違うが気持ちはわかるよ、先生。

ヤギ部の話とモモンガプロジェクトの話は続きものなので、シリーズの最初から読んだ方がよかったかもしれない。

モモンガプロジェクトとは、小林先生が芦津(鳥取県智頭町)の地域の方々と一緒に行っている、モモンガをシンボルにした地域活性化の取り組みのこと。
芦津モモンガプロジェクトのロゴは、先生が描いたもの。
そしてグッズに押されている焼印も、一つ一つ先生が押しているらしい。(誰にもさせないための努力がまた素晴らしい)
“木から顔出しモモンガ”という大変ラブリーなグッズの、モモンガを作っているのも先生だそうで、なんと多才な人であろうか。
そのうえ、モモンガが杉の木を巣づくりに使う理由を解明したりと、ちゃっかり研究もなさっている。

肝心のキャンパスに侵入した大型野獣の正体は、それほどのものではなかったけれど〈わたしの脳内ではジュラシックなパークを闊歩するティラノザウルスの姿が…)、キャンパスの中にある森にはそれこそいろいろな動物が棲んでいて、それを糞や足跡から判別し、行動を予測し、仮説を立て、実験をし…。
それらのいちいちが、読んでいるわたくしの心を熱くするのでございます。

シリーズ全部読む!

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2015年05月21日

Posted by ブクログ

知的好奇心というのは
こういうことを言うのです

確かな学問に裏付けられた
その 一つ一つ の事柄のなんと面白いことだろう

すてきな「学者」は
その 行動 
その 言葉
が 学問そのものである

を身をもって証明しておられる
小林朋道先生です

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2013年07月05日

Posted by ブクログ

ヤギ子…何冊か読んで親しみを覚えていたからさよならは何だか寂しい。12年前の話だけど。
ただ寿命11年というのは短くはなさそう。(長いわけでもなさそうだが)
学生は入れ替わっていくが、長生きする動物はずっと寄り添った感覚でいれるから、小林さん本人の寂しさの感じ方は私が想像するものと違うんだろうな。

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

今回は、ヒバリ、アシナガバチ、ヒグマとヘビ、カエル、トカゲとカナヘビ、モモンガ、ヤギ。

ヤギのカラー写真が8ページに渡って載っていた。
本大学に2001年に生後2か月でやってきた"ヤギコ"が2012年に亡くなった思い出アルバムでした。

ヒバリは人通りの多い地上の草むらに巣を作ったのを学生が見つけて、子育てを見守る話。
本書の表紙はヒバリの幼鳥。かわいい。

アシナガバチも集団で命をつなぐ、巣作りと子育ての話。
一つの巣を増築しながら3回子育てをしていた。

ヒグマはヘビの匂いになぜか警戒し、たじろぐようだ。
ヘビの形態や行動を嫌がるのではない。

オタマジャクシの食性、生まれた時は草食で、足が生えてくるころには肉食へ変わる。
実際に飼育してみてよくわかったみたい。

本書のタイトルの大型野獣の正体はイノシシでした。
だが、イノシシの話題はほとんどなくて、カナヘビとトカゲの話だった。
自分の捕食者であるタヌキの巣穴の出入り口近くにわざわざ自分のねぐらを作るトカゲ。
その理由は不明。

前作に引き続き、モモンガ登場。モモンガの湯のある芦津の森の状況報告。(といっても10年前の話)
小学生向けの「モモンガ森の営みとその恵み」というエコツアーの様子。
こういう自然体験は子供の記憶によく残るのでイイね。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先生!シリーズ第7弾。と言っても第1・2弾までしか読んでおらず、随分飛んでしまったけれど。
3冊目の今回が一番読みやすかった、と言うより自分の興味のある話が多かったのですいすい読めた。

鳥取環境大学の敷地内における食物連鎖に驚いた。立派な生態系がそこには存在している。
ミジンコに始まってメダカ、カエル、イモリ、ヘビ、トカゲ、タヌキ、キツネ、アナグマ、イノシシ、ヤギ、そしてヒト。
大学内に集まる様々な生き物と、それぞれの関係性を見ていると実に面白い。
地球上に生きる”生き物”として、共存していくことの大切さ、厳しさについて考えさせられた。

「科学者にとって、現場こそ命なのだ」
「人間は、野生動物と接することによって成長できることがある」
小林先生の仰る通り、大学内で科学者の指導のもと科学者の卵たちが目の前に広がる”現場”で、のびのびと野生動物の観察や生きた実験を行うことの素晴らしさ。恵まれた環境で勉強できる科学者の卵=学生たちが羨ましい。

自宅でその姿を見掛けると、もう追い出すことしか思いつかないハチ。小林先生の話を読むと、ハチに親しみを感じてしまうから不思議だ。
今度ハチの巣を見掛けたら先生のように巣の中を覗いてみよう…とはさすがに思えないけれど。

そして大学創立以来ずっと大学内で小林先生や学生たちと共に生きてきた、ヤギ部ヤギ部員・ヤギコの死。
ヤギコの子ヤギの頃からのアルバムを見ながら、たくさんのヒトやヤギに囲まれて楽しそうな様子が微笑ましい。
最期を小林先生に看取られたヤギコは、幸せな生涯をおくったのだとしみじみ思う。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

職場の人に勧められて読んでみた。とても面白かった。気さくな文体で語られる筆者と野生生物の面白エピソードが読みやすくて一気に読んでしまった。しかも所々に生物学的な知識が埋め込まれているため、(へ〜こんな事ってあるのか)って感じだった。
アカガエルのオタマジャクシのエピソードとハチコのエピソードが特にお気に入り。作者の同シリーズ他にも読も!

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2020年12月22日

Posted by ブクログ

この本を読んでいたら、野鳥を見始めたころ雛を拾ってしまった失敗をしなかったと思った。アシナガバチとの距離の取り方も知識と経験があってこそなんだろうなと小林先生の経験の多さに感服できる本。

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2020年03月26日

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このシリーズは大変面白いのだけど、ちょっとした不満めいたものとしてはセキツイ動物の話題に比べて勢い昆虫類の話題が少ないコトだったのだけど、本書でそれが少し挽回された感。

まぁ、小林先生

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2019年01月20日

Posted by ブクログ

ヤギコ…!
巻頭の写真から、どれだけ象徴的な存在だったのがわかる。
蜂の話は、ちょうど『蜂と蟻に刺されてみた〜』と並行して読んでいたので、照らし合わせながら読むのも楽しかった。

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2018年08月25日

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やっぱりおもしろいし、興味深い。
ヤギ部のヤギ子が死んだことでヤギ子の写真特集あり。
蜂を家族と言い、毎日観察する。もし家族なら、おもしろくもありめんどくさくもあるだろう。
おもしろいけれど、へ~なるほど~と思ったり、そういう視点もあるんだなと思わされる。おすすめ。

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2016年09月02日

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シリーズ七作目。六作目とばしちゃった。
ヒバリの話とカエルの話が良かったが、今回の主役はヤギコさんでした。
ヤギ好きは必見。

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2016年05月16日

Posted by ブクログ

みんな、生きてるんだね…

一生懸命生きている姿を知ると、哺乳類以外苦手な私でも、カエルもアシナガバチもいとおしくなった。

筆者が放射する「生き物大好き!」パワーに当てられたせいもあるだろう。


あからさまな「僕って憎めないでしょ」的狙いに苦笑しつつも、たしかに面白い先生だと思う。

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2015年12月14日

Posted by ブクログ

 鳥取環境大学の小林朋道教授による,キャンパスでの動物と人々の出来事を書いた作品。

 動物の大好きな先生と学生たちが,キャンパスで日夜繰り広げられている日常は,トホホな話もあり,ヤギたちとの心温まるふれあいもあり,森林に分け入って研究する冒険譚もあり。

 キャンパスの石段に巣を作るヒバリたちを学生や小林教授が見守っている姿はほほえましいです。野生の動物との接触の心構えやどうしたらいいのかも考えさせられます。

 大学のヘラジカ林に棲む動物たちでは,アナグマ,イタチ,テン,ノウサギ……。それぞれ直接観察したり巣穴を見たり,糞や,足あとの形跡などから見つけたり,動物学の研究者ならではの視点がとても楽しいです。

 また,全国的にも非常に珍しいヤギ部の話が出てきますが,創部当初から飼われていたヤギ子が2012年に11歳で逝去。生前のヤギ子たちのエピソードもほっこりします。

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2014年10月17日

Posted by ブクログ

ただ読んでいるだけなのに小林先生と一緒に実験して驚いたり、新たな発見をしているような気持ちになるのがこのシリーズの楽しいところ(^o^)♪今回のタイトルにもなっている学生課長の署名入り注意書き「野獣出没 要注意!」は思わず笑ってしまったO(≧∇≦)O

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2014年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先生シリーズ第7弾。今までの巻で出てきた動物たちがいなくなってきたりしているので何だか寂しい気もしますが、それも動物と付き合っていく上で覚悟しなければいけないことなんでしょう。
先生の調子はいつもと変わらず、読んでいて突っ込みたくなる文章でした。

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2014年03月22日

Posted by ブクログ

 動物行動学者である小林朋道氏による先生!シリーズの(現時点で)最新刊である。あいかわらずの軽快なタッチで、勤務先の鳥取環境大学とその周りの小動物や虫のさまざまな生態を、本人や学生たちの関わりとともに記している。
 著者の生物に対する愛情があふれていて、身近な生き物は何でも観察対象にしてしまうようだ。この先生!シリーズを読むと、日頃気にも留めない小鳥や虫などを、じっと観察してみようという気になるほどだ。

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2013年09月08日

Posted by ブクログ

小林先生節が生きてます。アニミズム的なものを否定する学者さんは多いと、私見で感じていますが、それを対して真っ向から否定している本です。人間が動物に感情を移入することの意味について、考えさせられる良書です。

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2013年09月05日

Posted by ブクログ

知的好奇心をくすぐられる動物行動学の先生シリーズ。オタマジャクシの生態にちょっと驚き。もっとよく来年は田んぼで観察しよう。

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2013年08月26日

Posted by ブクログ

(No.13-42) ノンフィクションです。「先生!シリーズ」最新刊(といっても5月発行)。

なんと野生児のように丈夫なはずの小林先生が、帯状疱疹になったそうです。先生のような方でもなるんだ!
しかし50歳過ぎまで、肩こりやそれからくる頭痛を経験したことがなかったという人っているんですね。それにもまたびっくり。
というはじめにの挨拶から、ヒバリ、蜂、シマリス、カエル、モモンガなど盛りだくさんの内容です。

ヒバリは昔から人間の生活圏に巣を作ってきたんだろうな。そして巣を見つけると保護した人達が多かったのだと思う。ヒバリは虫を食べてくれるんだよ、という話を子供の頃に聞かされたこともあったっけ。
ヒバリがキャンパスの人通りが多い歩道のすぐそばで営巣しちゃって。先生はもちろんだけれど、何人もの学生たちが保護に乗り出します。

自宅玄関前に置きっぱなしだった板の下に、小さなアシナガバチの巣があるのを見つけた先生。よくここを選んでくれた!誰かと喜びを共有したくなって初歩的なミスを犯す。妻に話してしまったのだ。それは危ないな~取ってしまわなければ、と言われてしまう。玄関前だもの、当たり前の反応でしょ。野生児の奥様は普通の人ですね。
「玄関のハチは一つ屋根の下で暮らす家族の一員」と抗弁する先生に、「家族の一員ではありません」と奥様。蜂を救うため頭をフル回転させる先生。いや~、こういう人と暮らすのは大変でしょうね。でも面白そうだわ。

モモンガプロジェクトの話。どういうプロジェクトかは本書を読んでいただくとして、ロゴへの情熱がとっても面白かった。ロゴに対するいろいろな考察、薀蓄。
モモンガプロジェクトのロゴは先生が描いたのですが、その焼き印を作ってグッズに押すことに快感を覚えた先生は焼き印押し作業を独占!
素敵だなと私が思ったのは、独占の仕方です。プロジェクトリーダーだからとか教授だからという権威を振り回すのではなく、練習用の板に何回も何回も押印して、数々の失敗を経て完璧に押せるようになり、焼き印押し作業を独り占めするのです。
その努力を知ったらプロジェクトに参加した人で、「先生一人で押すなんてずるい」という人はいないと思う。そんなにやりたいのか!と驚くかもしれないけれど。

何度も笑いながら楽しく読ませていただきました!

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2013年08月18日

Posted by ブクログ

自然豊かな大学を舞台に繰り広げられる
面白い実話でした。

このような 先生に出会ってみたかったなぁ~って
思える先生でした。

生き物に対する
この好奇心は 素晴らしいです~~

おたまじゃくしの 行動は 全く知らなかった事なので
とってもびっくりしましたが 自然というものは
学べば学ぶ程 面白いですね。

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2022年06月11日

Posted by ブクログ

とてもユニークな動物行動学というか、動物エッセイというのか、思わず読みながらニヤニヤしてしまう。
一気に読んでしまった。

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2014年05月07日

Posted by ブクログ

大人気シリーズの最新刊。だんだん有名人になる小林先生だが、研究熱心は相変わらず。そこは面白いのだけど、今回はももんがの湯でだいぶ脱線。マンネリ感も否めず、評価が辛くなってしまった。でも、相変わらずおもしろいんですよ。

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2015年08月06日

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