河合敦のレビュー一覧
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最後に日本史を勉強したのが中学生時代で、歴史には疎く、特に世界史よりも日本史の知識が少ないと思っていました。
一連の流れを知りたいと思い、この本を手に取りました。
本書では、単に○○年○○の乱だけではなく、例えば、土地に対する移り変わり、対諸外国への対応の移り変わりなどなど、一連の流れが様々な角度で記載されております。
また、一つ一つをぶつ切りにしているのではなく、これがあったからこれが起こりましたというように紐付けも分かります。
一連の流れというと細かいことはあまり記載されていない印象かもしれませんが、全くないというわけではなく、雑学的なことも含めて記載されています。
それがまた歴史に興 -
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日本史に関する様々な著書を出版されている著者が、日本史い特徴的な原理を5つ挙げ、史実をもとに紹介した一冊。
「歴史は繰り返す」とはよく言いますが、過去を参考に、どう未来に活かしていくかを考えることが、歴史を学ぶ意義です。日本人の特性という話は、いろいろ述べられていますが、歴史的事実をもとに、分かりやすくまとめられていると思います。
この原理を根底に置きつつ、今後のあり方を考える必要があります。
▼日本には他国とは明らかに異なる、歴史を貫く「好み」や「クセ」、すなわち法則や原理がある。
日本史に特徴的な5つの原理
「対外危機への“過剰な”反応」「貴種や名家を尊ぶ伝統」「祟りを恐れ、穢れを -
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歴史は次々と変えられていく。これは単に捏造がばれたからというだけではなく、寧ろ定説として公に認められていたものが、新発見された遺物により覆されたことによる。なので定期的に新刊の歴史書を読まないと間違った歴史が脳の中に残ることになり、とても気持ち悪いことになる。また、歴史として学校で教わったものは文部省にとって不都合な事実は伏せられたりしているので、和泉式部が牛車のなかでXXXをしただの、小林一茶は性豪で、一夜にして5回やそこら平気、といった下世話な話は当然のように教えられない。また、日本人の性風俗が江戸時代まではかなりおおらかであり、明治、大正、昭和初期が異常に厳格だったなんて、文部省は口が裂
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ネタバレ帯の『本当は幕府を倒す必要はなかった!?』に魅かれて購入。
私もそう思っていたの。
慶喜は元々尊皇派筆頭の水戸家出身なのだから、「大政を奉還せよ」と天皇に言われたら、お返しするでしょう。実際したでしょう?
おとなしくしていた幕府軍を煽って煽って煽って戦いに持ちこんだのは西郷隆盛率いる薩摩軍。
会津憎しの長州をなだめていた仙台藩や米沢藩に、「東北は皆敵」何ぞというから、奥羽越列藩同盟を結ばせることになってしまい、戦うきっかけを作ったのは長州藩。
戊辰戦争って、私怨だよね。
明治維新なんかなくたって、開国してからの幕府は幕臣をヨーロッパに留学させていたし、海外の進んだ技術をどんどん取り入れて -
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現在でも存続する巨大企業グループ、三菱。その発端は幕末の志士で、坂本竜馬の右腕として活躍した岩崎弥太郎が海運会社を起こしたことだった。弥太郎は持ち前の豪快さと強気で新政府への協力と対立を繰り返し、時代の混乱期に商業界でのし上がる。
そんな弥太郎のあとを継いだのは実弟の岩崎弥之助。彼は兄とは対照的に慎重で温厚。その性格のおかげで、三菱は入れ替わりが多い明治政府の権力者たちが誰であろうと協力関係を結ぶことができ、政府のバックアップで海運業以外にも重工業や不動産業などの業種に進出する。
さらに3代目久弥、4代目小弥太は戦後の不況、好況時にそれぞれ適したリーダーだった。
三菱グループの発展は時代