河合敦のレビュー一覧
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ネタバレ徳川家康が、今川義元の人質になっていた時代から関ヶ原の戦いまでの9つの危機について、家康を中心とした事件を追い、その時に家康はどうやって危機を乗り越えていったかを詳細に説明した一冊。
こうやって読んでいくと、初めは今川義元が織田信長に討たれ、武田信玄が病死、織田信長が明智光秀の謀反で自害、豊臣秀吉も病死、大老前田利家も病死し、家康にとっての大敵・目の上のたんこぶが、自分が関わらずに死んでいったことによって、徐々に上の地位に上がっていったとも言えるのではないか? これは偶然か? それともそれまで我慢したことによって日の目を見ることができたのか?
家康の75年の生涯は非常に面白い。 -
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徳川家康の生涯における9つの危機を紹介した一冊。
いわゆる三大危機、三河一向一揆、三方原、伊賀越えはもちろん、戦争としては桶狭間、長篠、関ヶ原、戦争以外でも信康殺害、石川数正出奔、関東移封など、歴史のターニングポイントとなる部分を解説しています。通説に従った解説をただ単にするのではなく、このあたりはさすがに著者らしく、最近の研究結果などを紹介しながら、単なる通説だけではない視点も提供してくれますので、これまでの歴史とは違った見方をすることができます。
この時期になれば様々な資料も残っており、新たな発見やいろいろな解釈も生まれてきますので、今後、新たな学説も出てくると思いますので、今後も楽しみに -
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令和4年のGW中にネットで見つけた本です、歴史本は好きで今までに多くの著者の書かれた本を追いかけてきましたが、この本の共著の一人である河合氏の本も面白いですね。
この本では私のような年代あたりを対象に、かつて歴史の授業で習ったことが、現代の歴史研究によって学習内容に変更が生じた点を、その背景を踏まえて解説がなされています。特に、共著の房野氏の解説が面白いです、その後に河合氏が掘り下げた解説をしてくれています。この本の企画から出版まで2年を要したようですが、是非続編も出していただきたいものです。
以下は気になったポイントです。
・聖徳太子(厩戸王)は、実在説を強く否定する研究者は少ないが、 -
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令和4年のGWの部屋の大掃除で部屋の隅っこから発掘された本で、昨年の今頃に読み終わった本でした。著者は河合氏で帯にある写真、どこかで見たと思いましたら、昨年から始まったNHKの番組「歴史探偵」のレギュラーの方でした。
この本に書かれているように、私が高校時代に習った40年位前の教科書の常識が覆っているようです、新たな気持ちで歴史を学び直す良いチャンスだと思いました。
以下は気になったポイントです。
・663年中大兄皇子が渡海させた軍勢は、白村江の戦いで、唐・新羅の連合軍に大敗を喫した、以後大和政権は唐の軍勢が日本に襲来することを想定し臨戦態勢を保たなければならなかった、九州の太宰府を防衛 -
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今でも残る岩崎家関係の文化施設などで、三菱財閥の財力の凄さに驚嘆し、つくづく創始者岩崎弥太郎はどんな人だったのだろうと興味があったのと、渋沢栄一は今年の大河ドラマでをやっていることもあり、興味を持ったので、同時代に生きた二人の実業家について1冊で読めるなら、と読んでみた。
二人の人生を交互に書いているので、関係は分かりやすいが、時々どっちのことだっけ?と混乱する。
ともに天保年間の農家に生まれ、激動の時代を生き、現代に繋がる数多くの企業に関わっていた二人だが、商売のやり方や思考は全然違う。どっちが正しいということではないけど。
自己の利益だけを追求するのではなく、世の中全体が幸せにならない -
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ネタバレまさに歴史雑学の本。有名な絵や写真をもとに、著者なりのファクトをが綴られています。
表紙や本の後ろの写真に付記されている吹き出しコメントが、ギャグ狙いですが、内容はまじめなものでした。
歴史上の人物の写真が載っているのをパラパラ眺めるだけでも面白いと思います。
戦時下の英語禁止や贅沢禁止が法律ではなく、いわゆる同調圧力であったことは、今の日本も変わらないな、と思ったり、江戸の鎖国のときでさえも、長崎の出島からオランダ人を始め、結構、外国人が江戸や京都に出没していたり、トリビア的にも楽しめるものもありました。
ただですね、最後の項目の「焼き場に立つ少年」は、話題として、自分には重すぎた。本当に居 -
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ネタバレタイトルを見て「面白そう!」と思って買ったのだけど、思ったより楽しめず。
帯には『大人にも受験生にも効く一冊!』と書いてありますが、どちらかというと受験生寄りの、でも帯に短したすきに長しってところでした。
歴史好きな大人は、事実の羅列ではなくて、そこに至るまでの時勢だったり屈託だったり、もう少し踏み込んだ何かを読みたいと思うんだよね。
確かに逆から見るとわかりやすくなる部分はあるけれど、それはあくまでも受験用の歴史の範囲でしかない。
逆に受験生からすると、もう少し語句の意味だとか、人間関係だとかが分かりやすいほうがいい。
大事な言葉は太字にしてあるので、あとは自分で調べてねって言うことなの -
購入済み
面白かった。
覚えるだけの、歴史の勉強だけではなく、こういう雑学的な歴史も、副読本のような形で有ると、もっと、歴史好きな子供が増えるのに……。副読本じゃなくても、「こんな本も有るよ。読んでみたら、面白いよ。」という紹介だけでも良いけどなぁ。