河合敦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
常にワクワくしながら読めた。
万人受けする本ではないだろうが、
今の自分が求める、勉強したい内容が存分に記述され楽しめた。
現在、社会科教員として子供たちに歴史を教えながら、過去の出来事を教えることにどれだけの価値があるのかあまり認識できていなかったが、その重要性を認識できた。(つっても、歴史の内容がいきるのはほんのわずかな職業だが)
この本を通して、日本という国がいかに外国との繋がりで形成されたのかある程度は把握できた。
過去を振り返ると、渡来人の頃から一種の外交は始まっていたのは驚きだ。
現在は、中国、韓国、ロシア、アメリカなどと一部の面で外交に摩擦が起きているが、その原因を知るた -
Posted by ブクログ
文筆という面から15人の平安人を取り上げたものだが、当然、各人たちの生涯もコンパクトに語られていて、かえってそちらのほうが興味深かった。
「空海」密教は、それまでの鎮護国家のための仏教ではなく、個人のためのものであった。
「菅原道真」謙虚ではなく、周りの貴族からの支持もなかった。
「紀貫之」土佐日記の明け透けなエロさが凄い。
「藤原道綱母」プライドが超高い気の強い女。藤原兼家の第1夫人になるチャンスを自ら失う。第3夫人に第1夫人を蹴落とそうと共謀を持ち掛けるが断られる。
「藤原道長」藤原伊周の自滅が大きかった。貴族の日記は、有職故実が多々書かれ、家人はそれを宝物とした。道長の日記は残っている最 -
Posted by ブクログ
有名武将と名城の関わりを中心に描いた本。戦国三英傑の他には築城名人とされる武将がノミネートされている。黒田官兵衛や山本官兵衛は軍師タイプだから何となく納得できるが藤堂高虎や加藤清正は猛将豪傑のイメージがあり意外な感もある。細かい指示を出しているところを見るに知識も詳細だったのだろう。これだけでも一流の武将である事が窺える。
明智光秀は文武両道でありフロイスからも「謀略の達人」と称せられる人だが築城についても評価が高いとはさすがといえる。その光秀に裏切られた織田信長であるが、城を移動していくという地域性を取っ払った考えと入場料まで取ったという安土城を創建した独自性はやっぱり凄い。