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約1000年以上も読まれた作品を執筆した異色な作家たちとは? 教養の高さを競った貴族社会の中で、抜きんでた才能を開花させ、読み継がれてきた作品を執筆した人物とは、どんな人生を送っていたのか……? 作家たちの代表作から、誕生、死去、現代に生きていたらどんな仕事についていたかの予想などのエピソードも紹介。
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Posted by ブクログ
文筆という面から15人の平安人を取り上げたものだが、当然、各人たちの生涯もコンパクトに語られていて、かえってそちらのほうが興味深かった。 「空海」密教は、それまでの鎮護国家のための仏教ではなく、個人のためのものであった。 「菅原道真」謙虚ではなく、周りの貴族からの支持もなかった。 「紀貫之」土佐日記...続きを読むの明け透けなエロさが凄い。 「藤原道綱母」プライドが超高い気の強い女。藤原兼家の第1夫人になるチャンスを自ら失う。第3夫人に第1夫人を蹴落とそうと共謀を持ち掛けるが断られる。 「藤原道長」藤原伊周の自滅が大きかった。貴族の日記は、有職故実が多々書かれ、家人はそれを宝物とした。道長の日記は残っている最古の自筆日記で、有職故実の他にも家族のことがたくさん書かれている。晩年は胸の痛みに苦しみ、息子や娘が相次いで亡くなり、冷遇した藤原顕光・延子の恨みだと思っていた。 「清少納言」実体験の辛さなどおくびにも出さない文章通りの人。落ちぶれた晩年は伝説。 「紫式部」彰子に最初に出仕したとき、目立たないようにお馬鹿キャラを演じていた。陰湿ないじめにも遭った。「紫式部日記」には清少納言や和泉式部への辛辣なことが書いてある。めったに人を褒めない人だった。 「円仁」最澄の跡を継いだ、皆から慕われた人格者。年老いて唐に渡った。その時の記録が後世、珍重された。 「菅原孝標女」 「夜の寝覚」「浜松中納言物語」の筆者といわれる。「更級日記」にはフィクションが多く含まれているようだ。 「源順」醍醐天皇の娘の勤子内親王に求められて日本で初めての百科事典「和名類聚抄」を21~28歳の時、作った。 「和泉式部」文才豊か。恋多き人で、相手を焦らすなどの手練手管も多く使った。百人一首の「あらざらむ この世のほかの 思い出に いま一度の 逢ふこともがな」もなんともエロい歌。年をとってもこんな感じ。 「景戒」 「日本国現報善悪霊異記」を書いた自度僧といわれる人。 「西行」崇徳と親交を結んでいて、崇徳の死後、四国に渡って「陛下、もういいでしょう」と歌いかけている。源頼朝とも鎌倉で会っていて、流鏑馬などの兵法について語り合っている。 「後白河法皇」反乱を起こした謀反人が梟首されたとき見物に行った。捕まった盗賊を呼んで、盗みの秘術を聞いた。橋が流れて対岸への行幸が中止になるところを、供奉する公卿たちを裸にして輿を担がせて渡った。大輪田泊まで行って、宋人と会見した。当時の貴族たちは排外思想が強かった。今様に熱中し、遊女の乙前のめんどうを最後まで見た。熊野詣を34回も行った。自分の興味関心が最優先。熊野に観音堂をすぐさま作れとか、比叡山延暦寺の討伐を強要したりとか、自分の意思を通す傾向が強かった。 「九条兼実」日記「玉葉」は歴史の重要な資料。それによると、平資盛と摂政基房とのトラブルで激怒したのは、清盛ではなく重盛。一の谷の戦いで鵯越の逆落としを断行したのは多田行綱。大正天皇の皇后の節子は、この兼実の子孫。
昨年視ていた、大河ドラマの「光る君へ」、 紫式部、清少納言、藤原道長など、 思い出しながら読んだ。 菅原道真の左遷された経緯など、詳しく書いてある。 学問の神様になったわけも。 空海は、やっぱりすごい人だった。
匿名
清少納言がもし生きていたら…
平安時代の文豪たちのエピソードに加えて、もし生きていたらどんな職業に就いていたかが書かれている本。藤原道綱母が女優やらインフルエンサーになっていたかも…と考えたらクスっときた。
#タメになる
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