【感想・ネタバレ】日本史の裏側のレビュー

あらすじ

表の歴史には絶対に出てこない意外な真実
続出する家康の新説、千利休生存説、最新科学技術で逆転した通説など満載!

近年は日本史ブームで、書店は関連本であふれているが、歴史には、教科書にのっているような「表の日本史」には書かれていない事実が相当ある。
たとえば、鹿児島県は他県に比べて寺院がとても少ないが、それは廃仏毀釈のせいであること、また江戸時代初期に水戸藩で水戸黄門が廃仏毀釈をおこなっていたことはご存じだろうか。
また、研究の進展によって歴史人物の評価が変わってしまうことも少なくない。
たとえば、例えば聖徳太子だ。かつては、推古天皇の皇太子で摂政の地位について天皇による中央集権を進めた、日本史における英雄として習った。ところが、聖徳太子は厩戸皇子をモデルに時の権力者が作り上げた創作だという説が有力になり、いまの日本史教科書は、聖徳太子を厩戸皇子と表記し、皇太子でも摂政でもなく、単に推古天皇の甥とし、蘇我馬子と並ぶ天皇の協力者と扱っている。脇役に転落してしまったのだ。
しかし近年、『日本書紀』とは別系統の古記録などの分析から、やはり聖徳太子は政治的に大きな力を持ち、冠位十二階や憲法十七条を中心になって制定し、遣隋使などの外交も担っていたとする研究が次々に発表されている。つまり最新研究で再び太子の評価が逆転しつつあるのだ。
最近の科学技術の発達も、歴史を解明する上で必須の存在になりつつある。
人魚のミイラが科学的に解明されたり、縄文人の歯石を分析することで縄文人が米を炊飯していたことがわかるなど、研究を大いに発展させている。
本書では、知っているようで知らない歴史に関する用語や人物を取り上げた。日本史の教科書では語られることのない歴史の裏側、新説や奇談、知られざる偉人を多数盛り込んでいる。通説に飽きた方はぜひとも本書を手にとっていただきたい。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

メディアにもよく出ている河合敦が、日本史についてそれまでの通説が覆されていることを書いた一冊。

知ってる話が大半だったが、改めて復習になった。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

楽しく読めました。
色々な歴史上の人物を紹介してくれてますが、詳しくは知らない人達ばかりで面白かったです。
自分がまだまだ歴史弱者である事を思い知りました。

個人的に特に面白く感じたのは、
最もマイナーな徳川四天王・榊原康政。
日本で初めて昆虫標本をつくった博物館の父・田中芳男。
石集めに生涯をかけた木内石亭の偉業。
知られざる埼玉の三賢人・塙保己一の偉業。

歴史の本って読めば読むほど面白くなるなあ。もっと勉強したいって思いました。

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2025年06月07日

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