河合敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
飛鳥時代から近代の人まで出てくる。一人一人読み切り形式だが、沢山の関係者が出てくる割に説明はシンプルで、例えば系図が一切出てこない。なので、例えば「四条天皇と高倉天皇」と言われて、二者の血縁関係が既に頭に入っている読者か、頭に入ってなくてもネットで系図を探し出す程度の手間を惜しまない読者か、二者がどんな関係であろうと全く気にしないタイプの読者でないと読破は困難だと思う。
他にも「Xの息子と弟が」みたいな文脈で、「弟」とは誰のことを指すのだろう(Xの次男かXの弟か)と考え込んだりしてしまう。さらに、あまりメジャーでない暗殺犯の実名が1回ぽっと出て、数ページ後に何の説明もなく説明ゼロでその名前が -
Posted by ブクログ
昨年の大河ドラマで、渋沢栄一に対する勢力として出てきて興味を持っていたので手に取った1冊。
岩崎弥太郎の人生、それを引き継いだ弟の
弥之助、さらにその後を継いだ弥太郎の子・久弥、
最後の4代目、弥之助の子・小弥太の人生を
あますことなく書いててわかりわすい。
(さすが河合先生)
それぞれキャラクターが違ってて面白いのだが
(女で身を滅ぼしたり、時には詐欺まがいのことして経営をどうにかしたりと、やっぱり一番破天荒なのは弥太郎なのだが…)
全員共通なのは志を持ってること、それを貫いてることかな。だからこそ三菱がここまで大きくなったのだと。
あとはやっぱり合本主義だった渋沢栄一とはそりゃ敵対するん -
Posted by ブクログ
半年以上前に読み終わったようですが、平成末に部屋の掃除をしていて発掘した本です。タイトルに「ウラがある」という言葉を見つけると、ついつい手が伸びてしまいます。
歴史の授業を受けた時から、昔の武将はカッコいいな、自分には真似できないな、と思い続けてきましたが、このような「事実」を知ると、少し安心した気分になりました。
以下は気になったポイントです。
・上杉憲政治は越後の謙信のもとに逃げ込んだが、すぐに謙信の人柄に惚れ、上杉氏の名跡と関東管領の職を委譲した。以後、謙信が三国峠を越えてたびたび関東平野へ侵攻するのは、後北条氏を倒し、昔の秩序を回復するという関東管領としての筋目のためである(p3