河合敦のレビュー一覧
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ネタバレ「歴史は勝者によって作られる」の如く教科書にある記述が、古文書などで「史実」が発見されると変更される。そんな史実を載せたのが本書である。そのいくつかを記述してみると、
・聖徳太子 厩戸王は政治を主導した人物ではなく脇役という定説
・鎌倉幕府 成立は1192年から1185に(源頼朝が守護時等任命権を獲得した)
・戦国時代 幕開けは1477年の応仁の乱ではなく1454年の享徳の乱
・北条早雲 名前は伊勢新九郎盛時、北条と名乗った事はない、素浪人ではなくエリート官僚
・長篠の戦い 「三段撃ちは無かった」単純に兵の数で圧勝、武田騎馬軍団の疑問
・楽市楽座 戦国時代では他の大名でも既にやっていた、安土山 -
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古代(小野妹子)から近代(エノケン)まで30人の偉人、賢人、有名人の晩年を追いかけている。人々に知られたその偉業は一時のことであり、普段から奇行が目立ったり、不幸な晩年を送った人も多い。
タイトルから連想されるように「晩節を汚す」という言葉があり、それを地で行ったような人生。しかし「汚す」だけでなく、死の直前まで強烈なエネルギーで行動しているのもセットだったりする。
歴史上の人物だとさらに、人々の願望(判官びいきが主)から様々な伝説・デマに飛び火しているケースもある。本書ではそれらに対し、願望に対する一定の理解を示しつつも事実を追いかけており、歴史探求の面白さも味わえた。 -
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文筆という面から15人の平安人を取り上げたものだが、当然、各人たちの生涯もコンパクトに語られていて、かえってそちらのほうが興味深かった。
「空海」密教は、それまでの鎮護国家のための仏教ではなく、個人のためのものであった。
「菅原道真」謙虚ではなく、周りの貴族からの支持もなかった。
「紀貫之」土佐日記の明け透けなエロさが凄い。
「藤原道綱母」プライドが超高い気の強い女。藤原兼家の第1夫人になるチャンスを自ら失う。第3夫人に第1夫人を蹴落とそうと共謀を持ち掛けるが断られる。
「藤原道長」藤原伊周の自滅が大きかった。貴族の日記は、有職故実が多々書かれ、家人はそれを宝物とした。道長の日記は残っている最 -
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有名武将と名城の関わりを中心に描いた本。戦国三英傑の他には築城名人とされる武将がノミネートされている。黒田官兵衛や山本官兵衛は軍師タイプだから何となく納得できるが藤堂高虎や加藤清正は猛将豪傑のイメージがあり意外な感もある。細かい指示を出しているところを見るに知識も詳細だったのだろう。これだけでも一流の武将である事が窺える。
明智光秀は文武両道でありフロイスからも「謀略の達人」と称せられる人だが築城についても評価が高いとはさすがといえる。その光秀に裏切られた織田信長であるが、城を移動していくという地域性を取っ払った考えと入場料まで取ったという安土城を創建した独自性はやっぱり凄い。 -
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歴史好き芸人の房野さんと、歴史作家であり教育者の河合さんによる最新の日本史事情。房野さんの小気味良い語りが楽しい本です。
日本史を勉強してもうウン十年。今学生たちが勉強している日本史は、当時とだいぶ違うことにびっくり。思っていた以上に更新されてる。
歴史研究というのは終わることはなく、いちど発表された史実でも別のだれかによって覆されることがある。真実を追い求める歴史研究家に感服します。なんなら本書に書いてあることも数年後に覆される可能性もあるし。
戦国時代は苦手なので、この本をもってしても難しかったですが、島国日本が江戸時代に鎖国していなかった事実と、キリスト教との関係(布教に熱心ではな