河合敦のレビュー一覧
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歴史好き芸人の房野さんと、歴史作家であり教育者の河合さんによる最新の日本史事情。房野さんの小気味良い語りが楽しい本です。
日本史を勉強してもうウン十年。今学生たちが勉強している日本史は、当時とだいぶ違うことにびっくり。思っていた以上に更新されてる。
歴史研究というのは終わることはなく、いちど発表された史実でも別のだれかによって覆されることがある。真実を追い求める歴史研究家に感服します。なんなら本書に書いてあることも数年後に覆される可能性もあるし。
戦国時代は苦手なので、この本をもってしても難しかったですが、島国日本が江戸時代に鎖国していなかった事実と、キリスト教との関係(布教に熱心ではな -
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Posted by ブクログ
日本には多くの神社が存在し、その歴史的由緒背景を読むととても奥深いものを感じ、日本文化を保持継承していることは素晴らしい遺産であり誇りと言える。史上では神社分離、取り潰し、併合など多くの災難にも遭っているが、特に天皇家皇族の神話など戦国時代、太平洋戦争などで燃え尽き現存しない神社仏閣、史跡なども多くの「神」に対する啓蒙が現在でも祭り事などで継承していることに興味深い。徳川時代の日光参拝に多額の費用、多くの人足と参拝者があったのことに驚愕する。
日光東照宮の造営は1年5ヶ月、のべ650万人、総工費2千億円
日光参拝19回(@譜代旗本のみ参加13万3千人、人足22万8千人、馬32万6千匹)
午前6 -
Posted by ブクログ
出来事そのものの名称や年号、登場人物を覚えることが歴史の勉強で、暗記科目と呼ばれる。大きな流れを掴む勉強と、その出来事の要因を研究する作業、庶民の生活の移り変わりや文化の変遷を探求すること、こういうのも歴史だろう。否、こういうことこそ歴史だろう。
そう考えると子供達には本当の勉強をしてもらいたいと思う。今の学校の勉強は教養を付ける前段階の、目次を細かく覚えさせられているだけのように見える。自分の子供時代よりは幾分マシになったと思うけど。自分が育った附属小学校、中学校の先生方は良い先生たちだったんだなぁ、と今更ながら思う。子供達も実験台として多少はまともだったと思うけど、生涯学ぶ姿勢は親からだけ -
匿名
ネタバレ清少納言がもし生きていたら…
平安時代の文豪たちのエピソードに加えて、もし生きていたらどんな職業に就いていたかが書かれている本。藤原道綱母が女優やらインフルエンサーになっていたかも…と考えたらクスっときた。
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Posted by ブクログ
明治維新で藩が廃止となった際に「最後の大名」となってしまった人物たちの【その後】にフォーカスを当てています。巻末に「江戸の300藩」リストがありますが、300もあったんですねー。いや多分歴史で習ったはずだけど忘れていたので改めてびっくり。
印象に残ったのは、会津藩の藩主で京都守護職となって公武合体に尽力した松平容保と容保の弟である桑名藩の松平定敬。ちょうど『燃えよ剣』を観たあとだったので。この本読んでから観ればよかった。
「松平」繋がりで徳川家存続のために奔走した越前国福井藩の松平春嶽。新政府から冷遇されてしまったけどこの人の頑張りも興味深いです。
水戸藩最後の藩主・徳川昭武の留学の話や慶