【感想・ネタバレ】殿様は「明治」をどう生きたのか【電子版限定特典付き】のレビュー

あらすじ

生活の困り農民になった元殿様、宮司となってひっそりと生きる元殿様、外交官として世界を飛び回る元殿様など、多種多様なその後の人生とは

江戸時代に各地を治めていた藩主は、明治4年の廃藩置県によって国元から切り離されて強制的に東京住まいとなった。戊辰戦争で勝った大名も負けた大名も一緒くたに、領地は没収され、家臣は解散させられた。
大大名家は、維新後も華族として華やかに暮らしたイメージがある。しかし、新政府に対抗した請西藩の林忠崇は一時は自ら農業をしなくてはならないほど困窮してしまった。また、朝敵とされた会津藩の松平容保は、日光東照宮などの宮司となり、徳川宗家の菩提をとむらいひっそりと生きた。
外交官として世界各地を飛び回る元殿様や徳川宗家のその後など、14人の元殿様の知られざる生き様を、テレビなどでお馴染みの河合敦先生が紹介する。

※この作品には、電子版限定の特典として、河合敦『禁断の江戸市~教科書に載らない江戸の事件簿~』(扶桑社刊)の一部が巻末に収録されています。

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面白かったー、
幕末のラストサムライである大名当主のその後なんて、まったく気にしたことなかった。
松平容保、山内容堂はなんとなく調べて知ってたけど、より詳細を知るとまた別の見方が生まれる。
2も読みたい。

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2021年08月11日

Posted by ブクログ

明治維新後の殿様(大名)の知られざる生き様を解説した本。

14人の殿様が時代に翻弄されながらも維新後をどう生きたか。教科書だけでは見えてこないリーダーたちの思いや苦悩が、本書を読むとよくわかります。

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2024年07月30日

Posted by ブクログ

明治維新で藩が廃止となった際に「最後の大名」となってしまった人物たちの【その後】にフォーカスを当てています。巻末に「江戸の300藩」リストがありますが、300もあったんですねー。いや多分歴史で習ったはずだけど忘れていたので改めてびっくり。

印象に残ったのは、会津藩の藩主で京都守護職となって公武合体に尽力した松平容保と容保の弟である桑名藩の松平定敬。ちょうど『燃えよ剣』を観たあとだったので。この本読んでから観ればよかった。
「松平」繋がりで徳川家存続のために奔走した越前国福井藩の松平春嶽。新政府から冷遇されてしまったけどこの人の頑張りも興味深いです。

水戸藩最後の藩主・徳川昭武の留学の話や慶喜と仲がよかったエピソードも好き。フランス留学中に大政奉還が起こり、家臣たちは帰国するも昭武とともに残留したメンバーに渋沢栄一がいたとか。「プリンス・トクガワ」についてはまた掘り下げてみたいです。

ちょいちょい関連人物の写真が差し込まれているのですが、徳川慶喜の老年期の写真が掲載されていました。将軍時代で若いときの写真しか見たことがなかったのでびっくり。「敵前逃亡」の話は本書でも繰り返し触れられていましたが、功績もあったし撮影をするのが好きだったとか。

というわけで幕末の人物について興味をもつきっかけになった良い本でした。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

なかなか面白かった。
三国志のその後とかもそうだけど、歴史上あまり話題にならないけど、世の中の激変で逆境に立たされた人達の数奇な運命を知ることは学びがあるし、より鮮明に時代の流れを理解できる。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

★4.0(4.00)2021年1月発行。江戸300藩のうち、14名の最後の藩主を取り上げ、明治時代にどう生き抜いたかを解説。江戸時代末期は、尊攘派と佐幕派に分かれ、中には兄弟で戦った藩主もいたが、さすが藩主だけあって、明治になると立派な人物こそ頭角を現しますね。中には、明治になって海外に留学した殿様が何人もいたとは。こういう人のお蔭で、武家社会から明治維新によって、まさに革命により今の日本社会の礎が築かれてきたんだなぁと。尾張14代藩主徳川慶勝と会津藩主松平容保、桑名藩主松平定敬が兄弟とは意外でしたね。

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2021年04月24日

Posted by ブクログ

版籍奉還、廃藩置県によって土地を奪われ、支配者の地位から転落した元殿様たち。多様な元殿様の「その後」のなかから、特に波瀾万丈な人生を送った14人の元殿様の知られざる生き様を此処に。

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

 幕末を生きた殿様たちは明治維新で封建制度が崩れ去る中、新たな時代の波にどう適応したのか。
 彼らの運命は実に多様だった。旧藩主として華族に列し政治の中枢に残る者、実業家として成功を収める者、一方で没落し貧困に苦しむ者もいた。栄華から一転、己の才覚が試される時代となったのだ。激動の明治をどう生き抜くか。過去の立場にしがみつくか、新時代を切り拓いたかは殿様次第。
 浮世離れ、安穏と日々過ごしていては明日はない。

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

教科書の歴史では学べないしテレビドラマにもならない内容で非常に興味深く読めた。幕末の歴史がもっと良く分かっていればもっと楽しめたに違いない。

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

ああ、殿様たちは官僚になったり、他府県の知事になったりしたんだね。琉球のひどさに私財を投じて改革をしようとした米沢藩上杉茂憲が、既得権益者に追放されてしまうところ、すごい話。

あんな激動の明治維新を経て、あんな雪国からあんな南国に行って、なおよき君主として米沢藩の素晴らしき治世を実現しようとしたのだな。

他、話が浅くて入り込めず、、、

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2022年02月11日

Posted by ブクログ

「歴史のその後シリーズ」と自分で勝手に分類しているこういう本が好き。続きもあるようなので買ってみましょう。
内容とは関係ないですが、幕末の大名·武士の名前は読みにくいのがけっこう多いという印象が改めて思わされました。

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2022年02月19日

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