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日本史は、他国とは違う「5つの法則」で貫かれています。たとえば昭和恐慌~終戦、幕末、元寇、白村江といった「危機対応」では、日本ならではの特徴がたびたび出てきました。それは新型コロナへの対応でも繰り返し現れています。このほか「天皇」など4つの法則から日本史を解剖……古代から令和まで、歴史がつながっていることをリアルに実感しながら一気に読めて流れがつかめる永久保存版!
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Posted by ブクログ
日本史に関する様々な著書を出版されている著者が、日本史い特徴的な原理を5つ挙げ、史実をもとに紹介した一冊。 「歴史は繰り返す」とはよく言いますが、過去を参考に、どう未来に活かしていくかを考えることが、歴史を学ぶ意義です。日本人の特性という話は、いろいろ述べられていますが、歴史的事実をもとに、分かりや...続きを読むすくまとめられていると思います。 この原理を根底に置きつつ、今後のあり方を考える必要があります。 ▼日本には他国とは明らかに異なる、歴史を貫く「好み」や「クセ」、すなわち法則や原理がある。 日本史に特徴的な5つの原理 「対外危機への“過剰な”反応」「貴種や名家を尊ぶ伝統」「祟りを恐れ、穢れを嫌う傾向」「和を尊び団結を重んじる一方、他人の自由を許さない傾向」「教育力と模倣力の高さ」 ◆日本史の法則1 危機への“過剰な”対応 ・島国ゆえの、対外情勢に対する政権の無関心。外敵襲来に備えた権力の集中と、それに対する反発。 ・日本は神国なので、神々の加護を受けており、大きな危機が起こると、必ず紙が助けてくれるという、まさに「誰かが何とかしてくれるさ」的な他力本願ともいえる危機対応が形成されたのである。 ・やはり島国という地理的な制約が日本人独特の反応を生んでいることは間違いないようだ。海に囲まれた環境なので、海外からやって来る情報はバイアスがかかって不正確なうえ、その情報を得た政権の解釈も独断的であった。他国と隣接していないゆえの外交音痴といえる。また、島国ゆえに大陸の侵略を受けることなく、比較的、平穏な歴史を歩んできた。 だから時の政権も平和ぼけしていて、対外情報の入手に消極的で、いざ対外危機を前にすると、対策も後手後手に回ってしまう。結果、人々は自分たちを保護できない政権だとして排除する方向へ動いていく。 ・まれに災厄が外から入ってくると、そこから受ける衝撃はすさまじく、日本人の反応は過剰になる。 ・日本では、対外危機に対処すべく権力を強化しようとすると、人々からそっぽを向かれたり、反権力が生まれたりして、政権を維持するのが困難になる特性があるのではないだろうか。つまり、独裁を許さない傾向が日本は強いのではないか。 ◆日本史の法則2 貴種と名家…伝統に敬意を払う ・日本人にはもともと歴史あるものに敬意を払う傾向が強いと思う。火災や戦災を除いて、古い建物を積極的に破壊したり歴史的な遺物や史料を破棄することが少ない。 ・歴史的人物(偉人)の子孫、あるいは、古くから続く家系をあがめるのは、日本人の特性であると考えている。 ・現在も日本人が天皇をありがたく感じるのは、天皇家が日本人の宗家であるという明治政府によって創出された観念あ、今なお継続しているというのが一つの理由ではないかと思う。 ・「貴種や名家を尊ぶ日本人」の起源は、少なくとも千年近くさかのぼることがわかった。そして、その理由はやはり、天皇家の存在が決定的なのではないかと思う。すっと日本の王家として存続してきたこの家筋があったればこそ、人々は古い家柄や貴種やその子孫を敬うようになった。そして為政者たちは、己を正当化するため、人々から尊ばれている貴種や名家を政治利用しようとしてきたのである。 ◆日本史の法則3 祟りを恐れ、穢れを嫌う ◆日本史の法則4 和の名のもとに、他人の自由を許さない ・強い自己主張をせず、協調的に物事を進めていく日本人-それは歴代の政治を見ても、明らかである。昔から日本の為政者たちは、衆議を重んじつつ政治を運営するのが常態だったのである。 ・日本の政治は古代から衆議によって決定してきたのである。もちろん、独裁が行なわれた時期も存在するが、それはいずれも長続きしなかった。 ◆日本史の法則5 学ぶ意欲の強さとアレンジ力 ・日本は島国なので、外国人や外国の情報がめったに入ってこない。だからこそ、日本の為政者たちは貪欲に、進んだ中国の文明を吸収すようとしたのだろう。しかしながら、日本人はずっと同質性の高い暮らしをしてきたから、異国の文化をそのまま模倣するのはなじまない。 そこで自国に適合するよう改良や工夫をして用いてきた。まるで、ぬか床に食べ物を漬け込むようにすべてを和風にしてしまうわけだ。そういった意味では、先述のとおり「漬物文化」と呼んでもいいかもしれない。 ・また庶民も、国土が外国と海を隔てていることから、海外の文物について異常なほどの好奇心を示した。そこに、一芸に秀でる人々を重んじる文化が重なり、幕府の文書主義とあいまって江戸時代に教育爆発が起こったのである。 ▼これ以外の原理 「名誉を重んじ恥を嫌う」「清貧を好み、金儲けを賤しむ」「恩にこだわる」「水に流す」「約束を守る」「性的におおらか」 <目次> はじめに 1章 国難で繰り返される独特のシナリオー「新型コロナ」、昭和恐慌、黒船来航、元寇、白村江… 2章 歴史が動くとき、繰り返し現れる「貴種」の力ー太平洋戦争、明治維新、信長・秀吉・家康、承久の乱… 3章 「祟り」と「穢れ」に振り回される権力者たちー記紀、平安京遷都、菅原道真、藤原道長、崇徳上皇、徳川家康… 4章 なぜ「和を貴ぶ」のに、たびたび争いが起きたのか?-憲法十七条から「コロナ」まで続く原理とは 5章 あっという間に欧米列強に追いついた理由ー高い教育力と、何でも飲み込む「漬物文化」 おわりに
私が日本の歴史で誤認識してる部分をいくつか発見した。 家康の家系詐称、藤原道長の人生など。 最新の歴史を学び、人生に役立てたい。
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