奥山景布子のレビュー一覧

  • 時平の桜、菅公の梅

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    かの菅原道真の出世から太宰府左遷までを、当事者である藤原時平の視点で語った作品。
    この時代ならではの宮中における権利争いに関する内容が殆ど言ってしまえばそれまでですが、遠い昔の有名な出来事をここまで臨場感をもって書き上げたところに感服します。
    道真が果たして上皇と組んで政治的野心を持っていたのか、類稀な頭脳を持ちながらも人間関係において不器用な人だったのかは分かりませんが、読後に余韻の残る素晴らしい作品としてでした。

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    2025年03月20日
  • ワケあり式部とおつかれ道長

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    大河ドラマ「光る君へ」を視聴することができずにいたので、こちらの本を読めて本当によかった。子どものころ歴史の事業で、平安時代の摂関政治や権力争いは同じ名字「藤原氏」が台頭し、人物の判別が難しかった。パロディで楽しく描いているのでとてもわかりやすかった。高校生の日本史の授業でもぜひ紹介してほしいくらいですね。

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    2025年02月18日
  • づぼらん 寄席品川清洲亭 三

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    内容(ブックデータベースより)

    このシリーズは読みながら、ドキドキするし、にんまりするし、共感もできるところが、魅力の一つです。(巻末対談より)
    いきなり文庫!

    グラグラ、ズシン!「おぎゃー!」江戸市中に大被害をもたらした安政江戸大地震の最中、おえいが玉のような赤ん坊を産み落とした。名前はお初。大工の棟梁の秀八は町の復興に大わらわ。そんな中、神田の両親が清洲亭に避難してきて──。さらに、薩摩の隠密に付け狙われている男を助けたり、病気の天狗師匠の跡目争いの騒動が起こったり。溢れる人情が涙を誘う、落語時代小説シリーズ第三弾。

    令和7年2月15日~18日

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    2025年02月18日
  • 寄席品川清洲亭

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    内容(ブックデータベースより)

    時は幕末、ペリー来航の直後の品川宿。
    落語好きが高じ寄席の開業を思い立った大工の頭領・秀八。
    腕はいいが、けんかっ早い。駆け落ちして一緒になった
    おえいは団子屋を切り盛りするいい女房だ。
    芸人の確保に苦労するも、寄席の建物は順調に出来上がってきていた。そんな中、突然お城の公方様が・・・。
    秀八の清州亭は無事杮落しができるのか?
    笑いあり涙あり、人情たっぷりの時代小説、開幕!

    令和7年2月4日~7日

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    2025年02月07日
  • 流転の中将

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    この時代のよくある立場が変わることも、当然描かれている。しかし、日常生活でも何か応援してくれる人がいるとわかった時、救われます。

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    2024年08月08日
  • フェミニスト紫式部の生活と意見 ~現代用語で読み解く「源氏物語」~

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    研究書って、読みにくいのだけれど。
    これは面白い!
    と思ったら、研究者でもあり作家さんでもあるんですね。
    ならば、他の本も読んでみたい。

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    2024年04月23日
  • ワケあり式部とおつかれ道長

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    今年の大河ドラマ『光る君へ』、なかなか楽しく見ています。
    高校生の頃『あさきゆめみし』は読んだけれど、紫式部や藤原道長については、歴史の教科書やなんかでほんのり知っている程度。
    当時の権力闘争についても、「いろいろあって…結局道長が頂点に立った!」程度の認識(汗)。
    それで、ドラマの復習も兼ねて、このタイミングで読んだのですが、とってもわかりやすいし、面白い!
    『小右記』などの一次史料をもとに、紫式部や藤原道長本人が、当時を回想して語る形式が斬新です。
    舞台は式部ママがやっているバーで、道長やその他の登場人物はお客さま。
    藤原行成がバーテンダー(笑)。 
    バーらしく、オススメのお酒や、それに合

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    2024年04月20日
  • 伝記シリーズ 千年前から人気作家! 清少納言と紫式部

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    たらればさんの光る君へスペースで紹介されていたので読んでみました。
    清少納言と紫式部どちらの視点からも一気に読めて、定子の立場と彰子の立ち位置どちらもわかって楽しい!大河だと今は道長とまひろサイドに肩入れしがちだけど、道隆・定子サイドについてもわかってよい。
    それにしても大河のおかげで登場人物ぐいぐい入ってくるし相互作用がすごい。今なら平安時代の歴史もっと入ってくるだろうな

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    2024年03月16日
  • 時代小説アンソロジー てしごと

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    ネタバレ

     このアンソロジーに出てくる女性は皆、己の仕事に誇りをもつ人ばかり。

     女のくせに、女だからという心無い言葉に打ち据えられても、負けずに自分の生きる道を開いていく姿が魅力的です。

     とくにあさのあつこさんの『おもみいたします』が好きですね。私もそろそろ整体か、リンパマッサージに行きたい。
    身体ボロボロです(´;ω;`)ウゥゥ

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    2022年11月19日
  • 伝記シリーズ 千年前から人気作家! 清少納言と紫式部

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    集英社みらい文庫の伝記シリーズのなかの一冊。
    私は古典は軍記物のほうが好きなんですが、王朝文学やこの時代の風習を知りたいと思って手にとってみました。
    前半は清少納言が、後半は紫式部が、現代の私達に、自分の人生や平安時代の風習、そしてどんな気持ちを込めて文筆をしていたかを語ります。

     清少納言「私、すてきなことはすてきでしょ!ってつい大きな声で言っちゃうの」
     紫式部「人の気持ちが強く動くような、そんなお話を書きたいと思ったんです」

    こんな親しみやすい口調で「この時代の結婚はね、夫婦は一緒に住むのではなくて、『通婚』といって男が女の家に夜だけ通ってくることから始まるの」というように、簡素かつ

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    2022年11月02日
  • やわ肌くらべ

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    与謝野鉄幹に翻弄された三人の女たちの物語ではあるのだが、彼女たちにはただ「男に人生を狂わされた女たち」というレッテルを貼るには強すぎる芯が通っていた。三人それぞれが「自分がこうしたい」という思いのもと動いた結果、彼女たちも、鉄幹も激動の人生を歩むことになったのだ。鉄幹を愛した三人の女性からは、女性の自我という今の時代にも繋がる大事な信念を教えて貰った。

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    2022年09月30日
  • 義時 運命の輪

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    一気に読みました。
    今の大河とちょうど時代がリンクしているので、予習、復習にちょうどいいです。
    それにしても義時、田舎侍だったのに、最後は次代の天皇を決める立場になるなんて!
    人生ってわからないですね。
    このブラック義時好きです。大河よりもさらに黒いです。

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    2022年08月28日
  • かっぽれ 寄席品川清洲亭 四

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    この清洲亭のシリーズは、心がほんわかする話だと思います。かっぽれでは、心がスッキリし、ますます次が読みたくなりました。

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    2022年02月21日
  • 恋衣 とはずがたり

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    なかなか物議を醸す内容の原典ですが、それを同時代の女性が批評するような物語でした。女の人生を考えさせられる。

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    2022年02月01日
  • 葵の残葉

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    読み終わった後、しばしボーッとするほど感動しました。時代に引き裂かれた兄弟でしたが、その絆、切れないでよかった。

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    2021年12月29日
  • 葵の残葉

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    幕末維新を尾張藩主・徳川慶勝、慶喜将軍就任後に一橋家当主となる徳川茂栄(もちはる)、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬(さだあき)の四兄弟の視点から描いた時代小説。周知のように、今、ちょうど大河ドラマ『青天を衝け』で同じ時代が慶喜・渋沢を中心に描かれているが、対比しながら読めてなお一層面白かった。

    第37回新田次郎文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞受賞作品。

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    2021年06月18日
  • 葵の残葉

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    坂本龍馬や新撰組を中心としたものはいくつか読んだことがあったが、こういう視点からの幕末の物語は初めて。
    面白かった。他の作品も読んでみたくなった。

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    2020年02月09日
  • 葵の残葉

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    「葵の紋」を受け継ぐ兄弟達の物語である本作だが、主要視点人物は徳川慶勝ということになるであろう。
    「徳川慶勝が主要視点人物」ということでは(随分と)以前に『冬の派閥』という作品を読んだという経過も在ったのだが、本作はそれとは随分と趣が異なる。写真を初めとする欧米から入って来た新しい文物に強い関心を寄せるというような、徳川慶勝の“個人”という側面も多く描かれる。そして適宜、視点人物が4人の中で末弟となる松平定敬に切り替わる。そういう方法で、互いを大切に思う実の兄弟でありながらも、激動する世情の中で「互いに相容れ難い」という立場で苦悶するというような状況が立体的に描かれる。或いは、映画やテレビドラ

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    2020年01月22日
  • 伝記シリーズ 戦国ヒーローズ!! 天下をめざした8人の武将-信玄・謙信から幸村・政宗まで

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    戦国時代の8人のヒーローたちの生まれてから亡くなるまでの戦いやできごとなどのことが、こまかく、くわしく書かれているので、読んでいるとすごく楽しいです。

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    2017年02月22日
  • 真田幸村と十勇士

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    真田幸村の主家の武田信玄が亡くなったあと、真田幸村と十人の仲間で冒険に出て、戦っていく話です。とても面白いので、ぜひ読んでください。

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    2016年03月08日