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江戸市中に大被害をもたらした安政江戸大地震の最中、おえいが玉のような赤ん坊を産み落とした。名前はお初。大工の棟梁の秀八は町の復興に大わらわ。そんな中、神田の両親が清洲亭に避難してきて──。さらに、薩摩の隠密に付け狙われている男を助けたり、病気の天狗師匠の跡目争いの騒動が起こったり。溢れる人情が涙を誘う、落語時代小説シリーズ第三弾。
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Posted by ブクログ
寄席品川清州亭シリーズ3作目。 大地震での出産、姑さんとのゴタゴタ、襲名騒動と盛りだくさん。また出てきた高須4兄弟。 今回ちょっと間があいてしまって登場人物を忘れてしまったので、今度ははやいうちに続きを読みたいな。
三作目なので、各登場人物の角が取れてきてそれそれが心地よい連携を見せるようになり、物語として読みやすくなってきた。 弁良坊さんがいい味を出してるなあ。
内容(「BOOK」データベースより) グラグラ、ズシン!「おぎゃー!」江戸市中に大被害をもたらした安政江戸大地震の最中、おえいが玉のような赤ん坊を産み落とした。名前はお初。大工の棟梁の秀八は町の復興に大わらわ。そんな中、神田の両親が清洲亭に避難してきて―。さらに、薩摩の隠密に付け狙われている男を助け...続きを読むたり、病気の天狗師匠の跡目争いの騒動が起こったり。溢れる人情が涙を誘う、落語時代小説シリーズ第三弾。
シリーズの第三弾ですね。 寄席の話というより家族を考えさせるストーリーですね。 最後には安心出来る終わり方ですね。 次を読むのが楽しみです。
シリーズ第三弾。 大工の棟梁で、寄席・“清洲亭”の席亭でもある秀八と、その妻・おえいを中心に繰り広げられる人情シリーズです。 今回は、大地震、おえいの出産、姑との確執、火薬の製法を書いた書物を巡る騒動、そして、噺家・九尾亭天狗の跡目問題等々・・。盛りだくさんでした。 秀八・おえい夫婦も色々あります...続きを読むが、清洲亭に出ている芸人さん達も皆何かを抱えています(戯作者の彦九郎も然り)。今回は特に手妻師・ヨハンが心配な状況でしたが、女義太夫・呂香さんも何かありそうです。 そして、病気の天狗師匠と破門された息子・木霊・・。ラストは悲しくはあるけども、心温まる展開になっており、ほっこりした読後感でした。 それにしても、第二話では白猫の“五郎太さま”が良い仕事をしましたね。今後も五郎太さま、そして黒猫の筆之助の出番も期待します。
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