Posted by ブクログ
2020年09月26日
シリーズ第四弾。
前巻の大地震の時に生まれたお初もすくすく成長し、出産の為一旦休業していた団子屋を再開することにしたおえい。
手伝いの為雇ったお加代は働きぶりはよいものの、どうも怪しげで・・・(「御用」)。
お加代は結局秀八の実母と何か関係があったのでしょうか。気になります。
二話「蛍のひと夜」で...続きを読むは、絵師の新助の過去が明かされます。強請られた彼を助ける為、弁良坊こと彦九郎と秀八がとった行動が粋で人情を感じます。
そして心配なのが、九尾亭一門が何気に風通し悪そうな事で、せっかく一門に復帰した木霊も苦労している感じですし、「点取り、無双の三杯」での礫に対する真打たちの態度もね・・。そもそも、前巻で跡目争いをしている時点でドロドロしていますよね。
そんな中、格好良かったのが女義太夫の呂香さんです。彼女の啖呵もハッとさせられますし、四代目天狗師匠との“対決”はハラハラしましたがかなりの覚悟を感じました。
その呂香さんを熱く見守る、あの師匠との仲は今後発展するのか注目です。