大岡信のレビュー一覧

  • 紀貫之

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    「紀貫之」について、定番は、この本と、藤岡忠美さんの「紀貫之」(講談社学術文庫でしょうね。ぼくは、藤岡さんの本に思い入れがありますが。

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    2019年07月14日
  • 日本の詩歌 その骨組みと素肌

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    自身も優れた詩人である著者の
    漢詩、和歌、中世歌謡を論じた日本詩歌論。

    海外講演のために、日本的な感覚(現代日本人には理解にかなり努力が必要)を、論理的な文章にまとめているのがさすが。  

    日本文化論としても興味深い記述が多数。

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    2018年12月09日
  • うたげと孤心

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    少し古いが、第3章までが白眉。また、受動と能動に触れた三浦雅士の解説も秀逸。後白河法皇の「今様」論は、特に第6章において、書き殴った感じがあり好ましくない。自らも「書かされた」(憑かれるように書いたの意)を語っているが、推敲の跡があまり見えない。

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    2018年01月16日
  • 自選 大岡信詩集

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    102頁まで読んだ。難しい詩が多い。『寧日』は印象深かった。人生を後押ししてくれるように感じる詩だ。残りの詩は、後日改めて読むつもり。

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    2017年07月14日
  • 折々のうた

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    日本の季節と名句、歌。
    シリーズ読む。

    (Sさんが出張中に携行しているというのを見て。)

    牧水とか西行とか、渋めのが好きな傾向

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    2015年12月27日
  • 紀貫之

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    数少ない紀貫之関連書籍で本屋さんでようやく発見し購入 有名な大岡さんの執筆なので期待しましたが、前半は正岡子規の話から延々と続いてなかなか退屈です 致し方ないとはいえシンプルに紀貫之を知りたいと思って読むとかなり辛いです

    半分くらい我慢して読みましたが、今ひとつ共感が出来ずに最後の方は飛ばしながら読みました

    時間が経ってからもう一度読もうと思います

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    2024年10月04日
  • 私の万葉集 五

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    シリーズ最終巻で、巻十七以降があつかわれています。

    著者によると、巻十七以降の四巻は大伴家持のいわば「歌日記」であり、家持と彼の生きた時代についての説明を交えながら、歌の魅力が語られています。

    著者は、家持の生きた天平時代の歌が、それ以前の歌とは異なり、「私」的な関心事に集中しているといいます。そうしたなかで、家持は「公」と「私」の緊張関係とたえず感じずにはいられないような状況に置かれており、そのなかで彼の歌が詠まれていったのだと著者はいいます。すなわち、藤原家が皇室との結びつきを強めて勢力を拡張し、古代以来の名門であった大伴家が衰退していくなかで、傑出した感性をもっていた家持が、その孤独

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    2022年09月03日
  • 私の万葉集 四

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    第四巻では、巻十三から巻十六があつかわれています。

    巻十五の中臣宅守と狭野茅上娘子の恋歌の贈答にかんして、著者は土屋文明の評価に対する批判をおこなっています。著者によれば、土屋は「万葉集の純な歌境」を称揚し、「理知的なもの」をそれとは正反対のものとしてしりぞけるという立場をとっており、娘子の歌に厳しい評価をあたえています。また著者は、土屋のこうした立場に、ある種の倫理的判断が投影されていることを指摘し、島木赤彦や斎藤茂吉などにもそうした傾向があったと述べて、その見かたに反対しています。

    さらに著者は、つづく巻十六に収録されている歌に見られる理知的な諧謔を高く評価し、その魅力に立ち入って解説

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    2022年09月03日
  • 私の万葉集 三

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    第三巻では、巻八から巻十二までがあつかわれています。

    多くの長歌を収録している巻九では、「長歌形式の革新家」と著者が呼んでいる高橋虫麻呂の歌が紹介され、著者独自の観点からその魅力が語られています。「河内の大橋を独り行く娘子を見る歌」では、長歌という形式で日常生活のささやかなできごとにまつわる心の動きを詠んだことに注目がなされており、その歌の魅力をあるいは「フランス十九世紀末、二十世紀初頭のボナールやヴュイヤールら、身辺の光景をみごとに描くアンティミストの絵の世界をも、ふと思わせるようです」と解説しています。

    他の芸術ジャンルにも通底するような魅力を発見する著者の批評は、数多く刊行されている

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    2022年09月01日
  • 私の万葉集 二

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    第二巻には、『万葉集』の巻二の補遺と、巻五から巻七までの内容が収められています。

    著者は、巻五に収められている、大伴旅人の妻の死にさいして、山上憶良が彼に送ったとされる歌をとりあげ、博引傍証をきわめたその内容の特異さに目を向けています。著者は、この歌を受け取った旅人の気持ちに想像をめぐらせ、「旅人はおそらく、最初は異物を噛むような思いでこれを読み、日が経つにつれて深い慰めをそこに見出すに至ったのではないか」と語ります。

    さらに著者は、この歌を送った憶良という人物の特異な性格についても考察をおこなっています。さらに彼の「沈痾自哀文」を紹介し、「ここまで徹底した現世至上主義の思想は、仏教的無常

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    2022年08月28日
  • 私の万葉集 一

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    著者が、『万葉集』に採録された歌を紹介し、その鑑賞のポイントをわかりやすく解説している本です。

    著者は「はしがき」で、「『万葉集』が現在でも、古典としてのみならず、それほど努力しなくても現代人が味わい、楽しむことのできる「生きた」歌集として私たちの前にあるということは、否定しようのない事実です」と述べています。詩や歌の実作者による『万葉集』の鑑賞の手引きとしては、斎藤茂吉の『万葉秀歌』上下巻(岩波新書)が有名ですが、本書も実作者としての立場から、古代の歌集としてではなく、現代のわれわれにもその魅力を理解することのできる作品として、『万葉集』の歌を紹介しているということができるように思います。

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    2022年08月28日
  • 自選 大岡信詩集

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    大岡信といえば、昨年(2017年)鬼籍に入った国民的詩人で批評家として知られていますが、私の自宅に程近い調布市に長く住んでいたとのことで、少し親近感を持ちました。

    この自選集には、調布という詩も収められています。

    「まちに住むというふことは
    まちのどこかに好きな所をもつといふこと。
    まちのどこかに好きな人がゐるといふこと。
    さもなけりゃ、暮らしちゃいけぬ。」(調布 Vより抜粋)

    近所に自分の居場所を見つけて、好きな人や親しい人を作るのが、本当の生活、ということでしょうか。別の言い方をすれば、そのまちに親しむ、交わるということでしょう。

    詩は、詠み人が何かとの関係性を詠うもの、と思います

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    2018年11月23日
  • 日本の詩歌 その骨組みと素肌

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    論理明快な文章。実作者からは感覚的に当然と思っていることを、快刀乱麻を断つ形での説明をしてくれる。和歌は和するものということ、叙景という概念を意識させてくれたのはありがたいし、批判的意識としての菅原道真や女性の和歌・今様という点からもとらえているのが的確と思う。

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    2018年01月11日
  • 松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙

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    今回は俳句。
    松尾芭蕉・与謝蕪村・小林一茶
    芭蕉の奥の細道の句を初めて全部読みました。
    小林一茶の句がわかりやすく面白い
    露の世は露の世ながらさりながら

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    2017年11月22日
  • ファーブルの昆虫記 上

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    最初のセミの話まではそれなりに興味深く読むことができたんだけど、コオロギ、カマキリと進むにつれだんだん辛くなり(^^;)、コハナバチでは既に苦行と化し、オオタマオシコガネ(フンコロガシ)あたりでは気を失ってしまったみたい・・・・・・(苦笑)  虫の世界の弱肉強食ぶりやら生命・遺伝の神秘やらに心を動かされなかったわけじゃないけれど、もうじゅうぶんっていう感じ??

    虫の世界の出来事をじっくりと観察し、擬人化した筆致で描いていらっしゃるファーブルさんの功績には頭を下げるけれど、嫌いというほどではないけれど「虫という生物」にさほどの興味を持たない人種である KiKi には、子供時代も大人になった今も

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    2012年02月05日
  • 百人一首

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     百人一首でかるたとりをしたことがあるという人は沢山いるでしょう。けれども、それぞれの歌がどういう意味なのかは意外と知らないのではないでしょうか。古い言葉ですし、耳で聞いただけではわかりづらいものです。でも、和歌というは本来とても面白いものです。

     例えば、

    「君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ」

    という歌があります。君のために春の野で菜の花を摘んでいる私の衣の袖に雪が降り積もっているという素直で何気ない歌ですが、春のうららかな日に、一面に咲いた菜の花の黄色と緑、そこにはらはらと舞い散る雪の白さ、綺麗な情景が目の前に浮かんできます。

     もう一つ面白い歌を

    「吹くから

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    2009年10月04日
  • 百人一首

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    小学生の時に、一生懸命覚えた、百人一首。
    意味を詳しく知りたいと思って購入。
    うたと、意味しか読んでません・・・(汗)

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    2009年10月04日
  • 新 折々のうた 7

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     朝日新聞の一面に載っていたコラムをまとめたものです。毎日一首の歌をコラムと共に紹介。普段目にしたことの無い、けれども面白い歌をいっぱい知りました。中村苑子さんもその一人。
     この巻は私は持っていないのですけど、表紙画像のついているものと言うことで。

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    2009年10月04日