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「電車で割り込みをされたとき、あなたは何を思いますか?」──誰もが日常で出会う違和感は、国家の成り立ちにまっすぐつながっている。シンプルな問いから出発して「民主主義の原理」を追究し、憲法の成立過程に分け入るとき、戦後日本のあまりに特異な姿が浮かび上がる。──「今、この国で、あなたは日本国民ですか?」
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Posted by ブクログ
電車を待つ列への割り込みから民主主義を考える。身近なことから本質を探る試みだ。最後は日本国民であるためにどうすればよいかという問いになる。「日米安保」と「憲法九条」がセットである中で、憲法を「今」「ここ」で捉えなおすことに他ならない。
崇高な課題を取り上げた本である.一見平易な文章が続くが内容はかなり論理的なものでかなり読むのに苦労した.結論としては,日本国憲法の前文を元の英文に即して,代名詞を忠実に訳したp.127の「私たち日本の人民は....」が私が日本国民でであるための方法だとしている.277頁に渡って様々な議論をしていたが...続きを読む,日米同盟の必要性,自衛隊の合憲,憲法9条改正の3つの命題に対して右翼勢力,左翼勢力,左翼からはみ出した新勢力の立場を事細かに分析している第3章の「日本はどんな国家なのか」が良かった.
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日本国民であるために―民主主義を考える四つの問い―
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