無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年02月19日
中国はなぜ軍拡を続けるのか、中国の国内状況から説明する。
しかも孫文の中国革命から国共内戦時代を経て現在に至るまで軍事にとらわれずに辿るので、中華人民共和国の歴史を知るという意味でも大変勉強になる。
建国当初、政府組織は実体がなかったため、解放軍が行政の前面に立っており、これは軍事管制と呼ばれた。解...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月16日
【中国で展開されている軍拡というものは、尖閣問題の処理の仕方で左右されるような性質の問題ではない。それは、現代中国の政治構造に直結した問題であり、共産党が統治を続けるうえで欠かせない営みとなっている】(文中より引用)
日本でもニュースになることが多い中国の軍拡。その現象に潜む中国・中国共産党の活動...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月03日
中華人民共和国、中国共産党、そして人民解放軍のこれまでの歴史を紐解きながら、表題のテーマに迫っていく。知ってるようで知らなかった中共史の勉強にもなって、中国が抱える権力構造や政治・経済・社会に対する西洋的価値観とは異質なものの見方も分かってくる。かといって、反中をあおるための本でもなく、著者の長年に...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月29日
中国もとい、中国共産党の統治のあり方の欠陥とそれを補うための対外政策としての排他的ナショナリズム。もちろん「国際社会」との関係も描いているものの、国内との関係、党内のパワーバランスなどから考えるというのは新しい視点。毛沢東時代からのチェンジに見えた鄧小平の「改革・開放」における欠陥、江沢民指導部にお...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月04日
中国共産党という党派の本質とその私兵たる解放軍の行動原理を素人にも分かるように毛沢東時代から習近平の現代まで解説している。
改革解放を経て、共産党とその私兵が底抜けに国富の私物化と搾取に走り、汚職にまみれていく様と国民の不満を抑えるための軍備増強と威嚇外交をやめられない様が描かれており、全く救いがな...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月11日
網羅的かつバランスの取れた良書。
支配層と被支配層の分断が甚だしいかの国では、支配層である共産党の独裁体制を維持するために、清朝以来の日欧米の横暴を強調し、それに打ち勝つ「中華民族の偉大な復興」神話を刷り込もうとしており、結果的に軍備拡張す続けぜさるを得ない状況に自らを追い込んでいる。
その結果...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月21日
【227冊目】とても面白かった。タイトルに「軍拡」とあるので人民解放軍について詳しく書いてあるのかと思いきや、そうではなく、むしろ解放軍を取り巻く政治力学や民間社会にその理由を求めている本。
本書タイトルの質問に答える部分を引用すると、「共産党が暴力に依存する形で中国国内から湧き出し続ける『民主...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。