エスの系譜 沈黙の西洋思想史

エスの系譜 沈黙の西洋思想史

1,155円 (税込)

5pt

4.0

「なぜか分からないがそうしてしまった」、「まるで自分ではない何かにやらされているようだった」……。こうした話は作家や芸術家の創作についてよく聞かれるが、日常の中にも同様の経験があるのは誰もが知っていることだろう。みずからの行動の原動力だったことは明らかなのに、それが何なのかは明言できないもの。その得体の知れない力を示すために着目されたのが、ドイツ語の代名詞「es(エス)」だった。

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エスの系譜 沈黙の西洋思想史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    肉体と精神の二元論の限界を超えていくときに、ES(=IT)が登場し、その後、そのエスの思想は二つの流れに分岐し、交差しながら、国家のあり方、人間のあり方、社会のあり方にまで影響を及ぼす。

    蛇足だが、仏教も心身や自他、自分と環境などの二元を一体の物として、その捉え方は同じような歩み(同じ様で相反する

    0
    2025年06月25日

    Posted by ブクログ

    暴れ馬のように自我を振り回す何か、フロイトはこれをエスと呼んだ。エスに価値の評価、善悪、道徳はない。
    エス概念はニーチェに遡る。デカルトに始まる理性万能主義に対するアンチテーゼがエス概念である。詩人のランボーも同じようなことを言っている。自身のうちに求めたものをデカルトは真理と呼びランボーは毒と呼ん

    0
    2022年06月28日

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