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世界各国で、報道活動への締め付けがあからさまになっている。政権に不利益な報道を行うメディアへの発行停止処分や閉鎖、記者の逮捕・拘束は珍しくなく、2022年中に殺害された記者らの数は、世界で67名に上った。この現実に対し、メディアはさまざまな方法で権力と渡り合っている。ウクライナ侵攻前後のロシアで、新型コロナ流行下の中国で、軍政のミャンマーで、内戦に苦しむ中東の国々で――。世界中で繰り広げられる言論の自由を目指す戦いから、報道の力を捉え直す。
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Posted by ブクログ
他国の例には驚いたが、我が国だって同じような事をするかもしれない だからこそ知る権利をしっかりと守るというのがどれだけ大事なのかを改めて教えてくれた
世界での報道の締め付けがあからさまになっているなか、言論の自由に命を賭けている記者たちがいる。2022年に殺害された記者の数は実に67名に上るという。 報道とは何か。改めて考えさせられた。
ニュースに触れるとき日常のなかでそのニュースがショッキングであったりするととりわけそうなのだが、断片化してしまって、印象が一面的になってしまうことがおおい。 たとえば、カショギ記者が暗殺された事件はショッキングで殺害そのものに焦点があたって、一様な恐ろしい事件の扉の向こうに押しやられてしまう。そ...続きを読むのように意識がはたらくのだ。だが、この事件の背景に何があったのか。国家間の対立やその後の損得関係などが細かく取り上げられて、検討が加えられている。 また、日本人記者が、武装勢力に拉致された事件や、クーデター政府に拘束された事件の周辺の事情など、に考察が加えられ今から考えるとかなりねじれた情報に接していたかもしれない事実に気づく。 その他、フィリピン、ロシア、中国、中東、トルコ、サウジアラビア、ミャンマーなど歴史や社会的背景から、為政者たちがどう情報をコントロールしようとするにいたったか、が自ずと浮かび上がってくる構成となっている。権力者や政治家は勢力の維持やその他の理由から情報をコントロールしようとするのだろうが、(実際のところはリアルな物量が決めることだと私は思うのだが、そうは考えないようだ)、これには、一定の方向性のようなものもみえてくる。一皮めくれば皆同じなのか、それとも、情報の速度に人間の感覚が追いついていないのか。問題は民主的な国と言われている国でも、SNSなどが引き金となって必ずしも安心とはいえないもろさがあり、報道弾圧といわれているものが実は市民のたわいない世間話と地続きなのではないかということだ。
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報道弾圧 ――言論の自由に命を賭けた記者たち
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