作品一覧

  • 暴走する自衛隊
    4.0
    1巻825円 (税込)
    自衛隊が新しいステージに入った。集団的自衛権行使を前提とする安保関連法案の強行可決によって、米軍との関係が一段と強化された。PKOへの参加、庁から省への昇格など実績を重ねながら、一方で日本独自の文民統制として機能した文官統制を廃止するなどして、自衛隊武官の発言力が高まってきている。これまで制服組の暴走発言は、何度も政治問題に発展してきた。このような実力組織を、どう統制するのか。シビリアン・コントロールの観点からの議論は深まっていない。政軍関係論の第一人者が、文民統制の真意を洗い出し、蘇生させる方法を提示する。
  • 侵略戦争 ――歴史事実と歴史認識
    3.5
    1巻660円 (税込)
    日清戦争から十五年戦争にいたるまで、日本を貫いてきた侵略思想とは何だったのか。明治期、西欧に対抗するべく強大国家=覇権国家を建設する過程で形成された帝国主義は、なぜ南京大虐殺や慰安所設置に代表される暴虐を生み出したのか。歴史事実の実証を通じて、自己本位の侵略思想が再生産される構造と体質を明らかにするとともに、歴史認識の共有による「平和的共存関係」への道を探る。
  • 日本海軍の終戦工作 アジア太平洋戦争の再検証
    4.0
    1巻726円 (税込)
    日米開戦をめぐって海軍は、陸軍との対立の中で苦渋の選択を迫られ、最終的には終戦工作をリードして日本を破壊の極みから救った・・という史観は正当といえるのか。自立した政治組織・権力である海軍は時局をいかに認識し、日米開戦をどう捉えていたのか。また海軍穏健派による東条内閣打倒工作と終戦工作の最終的狙いは何であったのか。「戦争責任」の視点から「高木惣吉史料」等、新史料を駆使して、昭和初期政治史を再検討する。

ユーザーレビュー

  • 暴走する自衛隊

    Posted by ブクログ

    今から考えると参事官制度は憲法の中でのしばりをうまくすり抜ける仕方で文民統制を実現した方法だったと思う.自衛官の中に文民統制を嫌がっている空気はあると感じているが,議論の場がないので,さらなる展開が見いだせない状況にあると思う.安倍自体が深い考えができない輩であることから,文民統制をないがしろにしてしまう懸念がある.

    0
    2016年08月03日
  • 侵略戦争 ――歴史事実と歴史認識

    Posted by ブクログ

     以下、印象に残った概要。

    ?明治初期〜日清戦争期までに日本国内で出てきた中国や韓国への侵略思想
    ?日本陸軍・海軍の戦争指導体制
    ?日独伊三国同盟…なぜ日本とドイツが結びついたのか
    ?対米英戦争へ踏み切った理由…1万メートルの差
    ?ポツダム宣言受諾が遅れた理由…天皇や支配層の国体護持
    ?天皇制軍隊の性質…不合理な精神論による強力な管理⇒反動で南京大虐殺や従軍慰安婦
    ?沖縄戦下での対住民…諜報活動による管理
    ?アメリカの日本単独占領…対ソ戦略…原爆投下も戦後統治戦略の中の一つ

     上記の内容が当時の公文書や軍事命令などの資料を基に、実証的に述べられていた。ただ、?については、南京大虐殺に関する

    0
    2010年01月10日
  • 日本海軍の終戦工作 アジア太平洋戦争の再検証

    Posted by ブクログ

    木戸幸一「なるべくこのまま東条にやらせて最後の機会――相当の爆撃と本土上陸を受けたるとき――、方向を一転するの内閣を作り、宮殿下(東久邇宮のことー筆者注)に総理になって頂く」

    近衛文麿「せっかく東条もヒットラーと共に世界の憎まれ者に成っているのだから、彼に全責任を負わしめる方が良いと思う」

    東久邇宮「自分は矢張り東条に最後まで責任を取らせるがよいと思う。悪くなったら皆東条が悪いのだ。すべて責任を東条にしょっかぶせるのがよいと思うのだ。内閣が終わったら責任の帰趨がぼんやりして最後には皇室に責任が来るおそれがある。だから今度はあくまで東条にやらせるがよい」

    本書PP.136より

    0
    2009年10月04日
  • 侵略戦争 ――歴史事実と歴史認識

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    日清戦争から十五年戦争にいたるまで、日本を貫いてきた侵略思想とは何だったのか。
    明治期、西欧に対抗するべく強大国家=覇権国家を建設する過程で形成された帝国主義は、なぜ南京大虐殺や慰安所設置に代表される暴虐を生み出したのか。
    歴史事実の実証を通じて、自己本位の侵略思想が再生産される構造と体質を明らかにするとともに、歴史認識の共有による「平和的共存関係」への道を探る。

    [ 目次 ]
    第1章 侵略思想の源流を探る
    第2章 日中戦争から日米戦争へ
    第3章 日独同盟関係のゆくえ
    第4章 国体護持と支配層温存の試み
    第5章 天皇制軍隊の特質と戦争の実態
    第6章 残された課題は何か

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    0
    2014年10月30日

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