纐纈厚のレビュー一覧

  • 暴走する自衛隊

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    今から考えると参事官制度は憲法の中でのしばりをうまくすり抜ける仕方で文民統制を実現した方法だったと思う.自衛官の中に文民統制を嫌がっている空気はあると感じているが,議論の場がないので,さらなる展開が見いだせない状況にあると思う.安倍自体が深い考えができない輩であることから,文民統制をないがしろにしてしまう懸念がある.

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    2016年08月03日
  • 侵略戦争 ――歴史事実と歴史認識

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     以下、印象に残った概要。

    ?明治初期〜日清戦争期までに日本国内で出てきた中国や韓国への侵略思想
    ?日本陸軍・海軍の戦争指導体制
    ?日独伊三国同盟…なぜ日本とドイツが結びついたのか
    ?対米英戦争へ踏み切った理由…1万メートルの差
    ?ポツダム宣言受諾が遅れた理由…天皇や支配層の国体護持
    ?天皇制軍隊の性質…不合理な精神論による強力な管理⇒反動で南京大虐殺や従軍慰安婦
    ?沖縄戦下での対住民…諜報活動による管理
    ?アメリカの日本単独占領…対ソ戦略…原爆投下も戦後統治戦略の中の一つ

     上記の内容が当時の公文書や軍事命令などの資料を基に、実証的に述べられていた。ただ、?については、南京大虐殺に関する

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    2010年01月10日
  • 日本海軍の終戦工作 アジア太平洋戦争の再検証

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    木戸幸一「なるべくこのまま東条にやらせて最後の機会――相当の爆撃と本土上陸を受けたるとき――、方向を一転するの内閣を作り、宮殿下(東久邇宮のことー筆者注)に総理になって頂く」

    近衛文麿「せっかく東条もヒットラーと共に世界の憎まれ者に成っているのだから、彼に全責任を負わしめる方が良いと思う」

    東久邇宮「自分は矢張り東条に最後まで責任を取らせるがよいと思う。悪くなったら皆東条が悪いのだ。すべて責任を東条にしょっかぶせるのがよいと思うのだ。内閣が終わったら責任の帰趨がぼんやりして最後には皇室に責任が来るおそれがある。だから今度はあくまで東条にやらせるがよい」

    本書PP.136より

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    2009年10月04日
  • 侵略戦争 ――歴史事実と歴史認識

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    [ 内容 ]
    日清戦争から十五年戦争にいたるまで、日本を貫いてきた侵略思想とは何だったのか。
    明治期、西欧に対抗するべく強大国家=覇権国家を建設する過程で形成された帝国主義は、なぜ南京大虐殺や慰安所設置に代表される暴虐を生み出したのか。
    歴史事実の実証を通じて、自己本位の侵略思想が再生産される構造と体質を明らかにするとともに、歴史認識の共有による「平和的共存関係」への道を探る。

    [ 目次 ]
    第1章 侵略思想の源流を探る
    第2章 日中戦争から日米戦争へ
    第3章 日独同盟関係のゆくえ
    第4章 国体護持と支配層温存の試み
    第5章 天皇制軍隊の特質と戦争の実態
    第6章 残された課題は何か

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    2014年10月30日