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日米開戦をめぐって海軍は、陸軍との対立の中で苦渋の選択を迫られ、最終的には終戦工作をリードして日本を破壊の極みから救った・・という史観は正当といえるのか。自立した政治組織・権力である海軍は時局をいかに認識し、日米開戦をどう捉えていたのか。また海軍穏健派による東条内閣打倒工作と終戦工作の最終的狙いは何であったのか。「戦争責任」の視点から「高木惣吉史料」等、新史料を駆使して、昭和初期政治史を再検討する。
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Posted by ブクログ
木戸幸一「なるべくこのまま東条にやらせて最後の機会――相当の爆撃と本土上陸を受けたるとき――、方向を一転するの内閣を作り、宮殿下(東久邇宮のことー筆者注)に総理になって頂く」 近衛文麿「せっかく東条もヒットラーと共に世界の憎まれ者に成っているのだから、彼に全責任を負わしめる方が良いと思う」 東久...続きを読む邇宮「自分は矢張り東条に最後まで責任を取らせるがよいと思う。悪くなったら皆東条が悪いのだ。すべて責任を東条にしょっかぶせるのがよいと思うのだ。内閣が終わったら責任の帰趨がぼんやりして最後には皇室に責任が来るおそれがある。だから今度はあくまで東条にやらせるがよい」 本書PP.136より
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日本海軍の終戦工作 アジア太平洋戦争の再検証
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