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「戦争をするか、否か」を決めるのは、私たちの責任になる。日本は、戦後70年を経て、集団的自衛権の行使を容認し、軍事力を使う基準を緩和した。この決断は、私たちに「敵を選ぶ」ことを強いる。救うに値する味方とは誰なのか? 価値を守るために敵を殺せるのか? こうした問いへの判断を誤れば、自国の平和を損ね、世界に災禍をもたらすことになる……。本書は、「戦争を防ぐ」という固い信念のもとに、「なぜ戦争が起きるのか」を徹底的に現実的に分析する。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための、全国民必読の一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年10月02日
すこし昔の本だけど国際政治や安全保障政策に興味があればぜひ読んでほしい本。
昨今、何かと防衛力強化が唱えられる世の中だが、「防衛力を強化」するというのは威嚇できる兵器を買いそろえることではない。なぜ戦争は起きるのか、日本は世界はどういう安保政策を取ってきたのか、入門的に解説されていてこれから考えるた...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月09日
2014年7月の集団的自衛権に関わる安保法制の閣議決定がなされ、改めて戦争や安全保障をめぐる議論が活発化している。
本書は、そうした現状を踏まえ、これまでの安全保障政策や戦争や抑止力、外交の問題を丁寧に整理している。
政府の広報では、明確な説明が十分になされていないと今でも思うが、本書レベルで十...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月14日
戦争がなぜ起こるのか。また、抑止の限界と意味。今後の日本の方向性。まさに現実的な視点に立脚するリベラルな安全保障。集団的自衛権とあと何が必須かが分かる。
・もともとイギリスの場合は、国民に戦争の負担を強いる代わりに参政権を与えた経緯がある。
・中国が強大な脅威となり、安全保障環境が本当に厳しければ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月07日
日本で安全保障法制等が話題になってる昨今、戦争についてもう一度しっかり考えようという本。
冷戦から今にかけて安全保障環境がどう変化してきたか、特に日中、米中関係に焦点を置いて解説してて、どうなって中国が日本に脅威と認識されてる現状に至ったかってのが勉強になったし、中国がガチな脅威じゃないことが逆に日...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月28日
複雑で難解な安全保障に関する議論。入門的であると同時に現状もしっかり押さえたこういう本が役に立つ。戦争や安全保障の基礎的な視点を提示しつつ、いま現在の国際状況や日本の立ち位置も整理する。全体的に安全保障論の専門家らしく、要点をついてわかりやすい。
安保法はついに公布されたわけだけど、賛成も反対もここ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月30日
集団的自衛権に関して、国際政治の立場から議論が進められている。安全保障に関する言葉について、基本的なことを知りたい場合は、本書は有益。
基本的なことが書かれているので、その点については良いとは思うが、筆者の中でじっくり考えられて書かれてはいない感じがした。例えば、第1章で覇権に関する議論が出ている...続きを読む
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