彩流社作品一覧

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  • 貧困と平和についての農民への手紙
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    「戦争」に向かっている国家に歯止めをかけることができるのは農民しかいないとジオノは考えた。 ジオノは暮らしていたマノスクという町の周辺で暮らしている農民のことをよく知っていた。自分で判断して行動するようにと何度も念入りにジオノは注意している。あるラーメン屋が美味しいとマスコミが騒げば、たちまち自称「食通」たちが押しかけ長蛇の列を作る。高級と言われているブランド品をみんなが競ってあさる。大型娯楽商業施設に無数の人々が参集する。軽井沢や嵐山近辺が見どころだと観光業界が宣伝すると、すぐそれに乗せられる人々が後を絶たない。政府の高官が、さあ今こそ反撃を開始しようとタイミングよく声をかければ、まるで羊の群れのように人々は「さあ、戦争だ!」と叫ぶかもしれない。私たちは自分が旨いと思うものを食べ、自分の楽しみは自力で発見したいものだ。桜が美しいのは桜の名所だけではない。道端に枝ぶりのいい桜が咲いていたりするのである。ジオノが指摘しているように、「戦争」に反対することは大変な勇気を必要とする。政府やマスコミに簡単に操られることだけは何としても避けたい。どうしたらいいのか、ジオノの著作は貴重なヒントを与えてくれるはずである。
  • アリスのいた映画史
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    世界初の「フィクション映画」を作った女性、それがアリス・ギイ(1873 ~ 1968)であった。 ギイは世界初の女性映画監督であるほか、映画史上数々の「世界初」の実績を持つのだが、リュミエール兄弟やエジソンが世界中の人びとに知られていることに比べると彼女はほぼ無名だった。日本で出版された初期映画研究書にもアリスの名はない。2018年、『Be Natural』(邦題「映画はアリスから始まった」)という映画がカンヌ映画祭で公開されたが、新型コロナ禍のため一般公開が遅れ、ようやく2022年に日本で公開される。これに触発されて、日本の映画研究者で、ようやく、アリス・ギイ研究に手を付け始める人が出てくることとなった。本書は、アリスの一生を生い立ちからたどり、彼女の生い立ちと映画監督として活動した時期を中心に、彼女が生まれ育った19世紀末のフランス、世紀末から20世紀初頭にかけての映画史をなぞりながら、アリスの視点から見た「映画史」をたどってゆく。数少ない資料をベースにした事実をトレースしながら、知り得ない部分についてはフィクションで補った物語的評伝となるものである。今こそ、知られざる映画人アリスを、日本に紹介したい、との思いから本書は成立した。
  • 日本の国宝仏像 全画集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おなじみ阿修羅像(奈良・興福寺)、弥勒菩薩半跏像(京都・広隆寺)から、 新指定の文殊菩薩像(奈良・文殊院)、静岡・願成就院の諸仏まで、 全国の国宝指定仏像127件をヴィジュアルにて完全網羅! すべての仏像愛好者に贈る、仏像愛好者による待望の画文集! 【本書の5大特色】    ①国宝指定全127 件の仏像( 神像、肖像彫刻などを含む)をすべて網羅。 ②各仏像の時代背景、サイズ、資材など基本的なデータと簡略な解説を収載。 ③国宝の仏像全件にリアル・イラストレーションを付し、仏像のイメージを掲載。 ④国宝の仏像を所有する寺社などの住所、交通、所有文化財なども紹介する。 ⑤国宝の仏像がある寺の、マップや時代・地域別などの一覧表つき。
  • 斎藤茂吉の人間誌
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    「性」と「生」への強固な執着 人間探究者・茂吉の真相! 斎藤茂吉は高名な歌人で文化勲章受章者であり、青山脳病院の院長として、 その重責を全うした精神科医だった。茂吉が精神医学を学ぶようになったのは、 自らの志望というよりも、養父・斎藤紀一(茂吉は山形の守谷家の生まれ)との 関係での宿縁と言わざるをえない。 茂吉は宿縁に逆らうことなく、当時は「感謝せられざる医者」と呼ばれた精神科医 として、世間から否定的な眼差しを向けられていた病者に寄り添い、 近代国家による衛生国家が推進され、病者への差別や排除があった時代に、 病者の「負のエネルギー」を自ら吸収すべく、責務を誠実に果たした。 また、自身の歌業を「業余のすさび」と称しながらも歌人として認められるに従って、 文学者で医者の先駆者として陸軍統監医になった森鷗外は大きな存在であり、 その影響を受けたのであった。本書では、茂吉の病者への眼差しのみならず、欲望に溢れた「人間」茂吉に焦点を当て、彼の病気観の底流にある死生観を深く考察する。 [目次] 第1章 茂吉の性の諸相 第2章 茂吉のユーモア 第3章 茂吉と手帳  第4章 精神病医茂吉と精神科医北杜夫 第5章 茂吉の戦争詠 第6章 茂吉の晩年 第7章 茂吉の仏教観 第8章 茂吉と浅草寺
  • 現代アメリカ社会のレイシズム
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    ユダヤ系の作家の中には、ホロコーストや様々な差別や暴力を直接的に経験し、 レイシズムに対し激しい憤りを抱く作家が少なくない。 事実、ユダヤ人は差別への反対運動でも中心的な役割を演じてきた。人種差別 だけではなく、歴史的にフェミニズム運動でも先導的な仕事を果たしてきたのも ユダヤ系アメリカ人である。 本書では、そんなアメリカのユダヤ系作家を中心に、 これまでにあまり扱われていない作家や作品も取り上げて、様々な視点から 現代アメリカのレイシズムを考察する。 【コンテンツ】 第1章  エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』                   ─〈他者性〉を求めて(広瀬佳司) 第2章  対立の果て─『犠牲者』(佐川和茂) 第3章  ソール・ベローのブレイクスルー─レイシズムを超える          『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理(井上亜紗) 第4章  アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造(鈴木久博) 第5章  初期ロス作品に見られる人種意識(坂野明子) 第6章  フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか              ─「アメリカ三部作」を中心に(杉澤怜維子) 第7章  ポール・オースターの描く他民族社会における他者との共生      ─『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に(内山加奈枝) 第8章  ジュリアス・レスターの改宗─黒人ユダヤ人へ(大森夕夏) 第9章  ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性      ─『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー(中村善雄) 第10章 被差別者としての確執と融和─アメリカ映画に見るユダヤ系と                      アイルランド系表象(伊達雅彦)
  • 国家と実存
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    個々人のアイデンティティ──私は何者か? 言語・民族・国家・宗教といった大文字の存在を根拠とするか、それとも個の実存に拠点を置く生き方を追究するか……。〈思想〉が内在的に〈学問〉と異質であるのは、たとえば言語一般あるいは特定の言語の記述と分析に終始するのではなく、いかに生きるか、どのような社会を作るかといった問いを立て、それに答えようとするからだろう。「どうなっているか」を明らかにすればそれで終わるのではなく、現代の人間がいまだに答えを見出していない問いを立て、それに答えようと試みる知的営為こそ、〈思想〉なのではないか。〈思想〉とは、既成のパラダイムを壊し、新しいパラダイムを生み出そうとする営為である。〈思想〉とは本質的にラディカルなのである。 [コンテンツ] 【Ⅰ】ポストナショナリズムの精神史 ■〈思想〉とは何か ■〈精神史〉とは何か ■イエス、ポストナショナリズムの原点として ■見果てぬ〈共同性〉への夢─あるいは異和感の由来 ■ハイブリッドの精神─土着/外来の対立を超えて 【Ⅱ】国家と実存 ■方法としてのトルコ─あるいは《日本近代の逆説》をめぐって ■ファシスト国家の起源─あるいは見果てぬ《共同性》への夢 ■〈アジア〉から〈東洋〉への転換─あるいは人種概念としての「アジア人」 ■実存的個人主義─〈個人主義〉と〈私人主義〉の根本的差異について ■〈表現〉への航行─ぼくはどうして『ポストナショナリズムの精神』を書いたのか(1)(2)(3)(4) 【Ⅲ】民族、言語、宗教、国家 ■「ユダヤ人国家」の彼方へ─ユダヤ人/ユダヤ教徒をめぐる言語論的考察
  • メルヴィルに挨拶するために
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    『白鯨』の仏語訳者ジオノによる評伝的小説 『メルヴィルに挨拶するために Pour saluer Melville』と 『逃亡者 Le Déserteur』の舞台は外国である。 『白鯨』の作者が生まれた米国という外国、『逃亡者』ではフランス人の主人公が スイスという外国へ亡命し、そこで画家としての生涯を過ごす物語である。 『メルヴィルに挨拶するために』は『白鯨』の仏語訳をリュシアン・ジャックとともに 完成したジオノが、その序文として書いた作品である。自著の出版交渉のために訪れたロンドンの出版社はメルヴィルの条件すべてを了承した。旅の道中、二週間、メルヴィルは行き当たりばったりに歩き回るのだか、途中、偶然にもアデリーナ・ホワイトという女性と出会い、両者は互いに相手に対し、不可思議とも形容できる精神的な友情を覚える。その精神感応に満ちた神秘的な時を過ごすも、またすぐに別れることとなったメルヴィルは『白鯨』を、彼女のために全身全霊を込めて書くのだった。しかしアデリーナがその作品を読むことはついになかったのである。 作品中の作家メルヴィルのなかに、人見知りの激しい人間でありながら、機が熟すると文学に没入するというジオノ自身の性格が投入されているのである。この作品はジオノの最高傑作の一つでもある。 『逃亡者』では、主人公の画家が、それまで所属していた社会から、経緯は一切不明ではあるものの逃亡することとなり、祖国フランスからも脱出しスイスに潜入することとなる。逃亡者としての主人公を、ある地方長官が保護することとなり、生活の場と食糧が提供される。主人公は絵の才能を持ち合わせていた。彼は長官の奥さんを描くことによって感謝の気持を表現するのだった。 小説家にしても画家にしても、芸術家は世俗の富や名声とはほぼ無関係であると考えていたジオノにして作り出されたであろう作品である。事実を単になぞることが体質的にできなかったジオノは、実在の芸術家の伝記を書こうとしても、自分自身の姿をほぼ必然に作家や芸術家に投入してしまうことになるのである。
  • 日本プロ野球歌謡史
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    1巻2,860円 (税込)
    日本プロ野球の歴史への追想は、日米野球応援歌に始まる。 昭和九年、ベーブ・ルース一行らの全米オールスター軍団が来日。迎え撃つ日本選手を激励するための応援歌が作られた。日米野球の応援歌《日米野球戦 日本選手応援歌》の作詞は西條八十、作曲は堀内敬三、歌手にはクラシックとポピュラーの二刀流・ビクター専属・流行歌手テナー藤山一郎が担当として独唱することとなった。藤山は東京音楽学校在学中すでにコロムビアから流行歌手としてデビューし、古賀メロディーを世に普及させていた。昭和九年の日米野球を機に結成された全日本チームは、日本の職業野球いわゆるプロ野球の誕生を担った。その発展の歴史は歌と共にあったと言ってよい。確かに野球応援歌は、野球シーン、躍動感をあたえるプレー中の攻守の交代、得点、またそれのみならず、開会式・閉会式の入場行進などいろいろな場面で歌われるものだ。歓喜溢れる旋律と躍動のリズムが野球全体を彩っているのだ。《全国中等学校優勝野球大会の歌》《若き血》《紺碧の空》《日米野球行進曲》《都市対抗行進歌》《全国中等学校優勝野球大会行進歌》。それらの楽曲は野球史の歴史の一ページと言っても遜色ないものなのだ。戦後の「赤バットの川上」と「青バットの大下」をさらに演出したのも野球歌謡である。日本のプロ野球の歴史は、歌によってつづれ織りのように記されていると言えるのである。 【目次】 (1)大阪タイガースの歌―猛虎軍団 (2)野球の王者―巨人軍初代球団応援歌 (3)燦めく星座―歌謡界の野球人・灰田勝彦 (4)戦争のさなか (5)リンゴの唄―大下弘の青春 (6)東京ブギウキ―ミスタータイガース藤村冨美男 (7)ジャイアンツ・ソング―二代目巨人軍球団歌 (8)日本野球の歌 (9)野球小僧―巨人第二期黄金時代 (10)中日ドラゴンズの歌 (11)西鉄ライオンズの歌 (12)鈴懸の径―長嶋茂雄の青春 (13)南海ホークスの歌 (14)阪神タイガースの歌 (15)闘魂こめて (エピローグ)日本プロ野球歌謡史拾遺
  • 連合赤軍の時代
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    あれから50年…「連合赤軍事件」に関する多面的検証の書。 1971年から772年にかけて全国にその名を轟かせた集団が存在した。 その名は「連合赤軍」。 本書は、連合赤軍が引き起こした一連の事件および「連合赤軍事件」が 勃発するに至った当時の時代背景を踏まえ、事件の真相を明らかにしようと 試みたものである。 著者は執筆にあたって事実のみをベースに検証・考察する。そのために、 当事者への取材をできる限り行い、当事者が書いた文献を丹念に読んだ。 これら当事者とはもちろん事件を起こした犯人、つまりは連合赤軍のメンバー で本書での主役である。また、事件を取り締まった警察関係者、 マスコミ関係者も当事者に加えることもできる。それぞれの立場で関係者は 手記を残している。立場が違えば考え方・関わり方が違う。 本書では、それぞれの立場からの多角的多面的な視点を導入し、 事件の検証を試みた。 [目次] (1) 「この顔にピンときたら110番!」 (2) 発端――群馬県・榛名湖畔、妙義湖畔、籠沢、              軽井沢、レイクニュータウン (3) 連合赤軍前史――「過激派」「極左」と呼ばれた彼ら (4) 連合赤軍の時代 (5) 連合赤軍の成立から「自滅」――あさま山荘漂着まで (6) あさま山荘の内と外 (7) あさま山荘事件後――その後の連合赤軍 (8) 首謀者森恒夫とは (9) サブリーダ? 永田洋子の人間像 (10)連合赤軍に参加しなかった面々 (11)連合赤軍メンバー27名の身上調書 (12)革命と性 (13)私的考察的結論
  • 蛇座
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    ジオノ最大の関心事であった、羊と羊飼いを扱う 『蛇座 Le serpent d'étoiles』、 そして彼が生まれ育った町について愛着をこめて書いた 『高原の町マノスク Manosque-des-Plateaux』を収める。 見習いの羊飼い、そして羊飼いたちを率いた親方。 羊飼いたちは年に一度、マルフガス高原に集まり、演劇のようなものを 上演する。海や山や河や風などに扮した羊飼いが壮大なドラマを演じる のである。題名『蛇座』は松明で煌々と照らされた広場で行われる夜を 上空から見守っている星座「美しくねじれた蛇座」から取られている。 モンドールの丘、デュランス河、ヴァランソル高原、アッス渓谷、 地元の人々…。ラルグ川で溺れそうになった娘との会話や村の公証人宅 での食事風景など、自然や人間についての描写がせまる。 その想像力を奔放に発揮したジオノが、空想の「マノスク」を語る のである。創作の準備倉庫とでも形容できる地元マノスクの内と外が 入念に紹介されるのが『高原の町マノスク』だ。 作家ジオノの懐をうかがうように読み進めることができる作品である。
  • 紀行 忘却を恐れよ
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    1巻2,860円 (税込)
    コロナ禍により移動できなくなった旅人は 故郷へ日本国内へ「思索」の旅をする。 第1部では故郷・遠野を軸に「語り」の世界を追究し、 第2部では日本全国を舞台とした文学作品、映画作品を辿ることで 思考をめぐらした。 【目次】 第1部 第1章・花冷えの道 吉里吉里四十八坂 第2章・沖縄と遠野 三つの手紙 第3章・遠野物語の土俗的想像力 第4章・河童と羅漢 旱魃の記憶 第5章・語り部礼讃 遠野物語と千夜一夜物語 第6章・語り部の墓 佐々木喜善 第七章・忘却を恐れよ 大津波の跡 第2部 第1章・北海道への旅 朱鞠内湖 第2章・津軽への旅 龍飛崎 第3章・若狭への旅 水上勉・古河力作・徳富蘆花 第4章・土佐への旅 物部川渓谷 第5章・奄美大島への旅 田中一村 第6章・秋田への旅 戸嶋靖昌 第7章・精神の旅 宮本武蔵と独行道
  • 落語作家は食えるんですか
    3.0
    江戸・明治時代を舞台にして古典落語を擬した新作落語である「擬古典」。 その擬古典の具体的なつくり方を中心に、擬古典とはいったいどういうものか、 いまなぜそれを取り上げるのか、を論じ、また現在、高座に掛けられている 擬古典の名作の紹介や執筆に役立つ書籍も提示、そのほか、落語作家としての 心構え、そもそも「落語作家は食えるのかどうか」という究極の問いへの答えまで ……著者がこれまで発表してきた落語の解説と速記とともに語りつくす。 本書に登場する主な落語家さんは、立川談四楼、柳家一琴、立川談慶、柳家小せん、 柳家小傳次、林家たけ平、春風亭三朝、桂夏丸、立川こはる、入船亭小辰、立川寸志、 雷門音助、立川だん子(敬称略)。 落語家さん、天狗連の方、落語会主催者の方、新作派はもちろん古典派の落語家さん、 ファンの方も本書に興味がある人は多いはず。乞うご高覧ください! [目次] (第1章)落語の作り方・落語作家の心構え・擬古典とは何か。 (第2章)井上作の落語のあらすじとサゲ、そのクスグリとポイントを解説。 (第3章)井上の擬古典が口演された際の速記および加筆・修正したもの。
  • カリキュラマシーン大解剖
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの伝説のTV番組『カリキュラマシーン』の製作舞台裏がついにあかされる! 平成カリキュラマシーン研究会の任務は「『カリキュラマシーン』の精神を未来に伝える」ことである。 『カリキュラマシーン』という番組がかつて放送され、番組が大好きだったHCM研究会メンバーが大人になってスタッフと会い、再び『カリキュラマシーン』を体験し、脳裏に刻まれた「記憶」を喚起し、礼讃する。 『カリキュラマシーン』よ、永遠なれ! [目次] (第1章)テレビの黄金時代の最後の番組 (第2章)『カリキュラマシーン』だけをずっとやっていたかった (第3章)「毎日が文化祭」ですから(笑) (第4章)こんぺい糖のとげとげを取っちゃったらただのアメ玉でしょう? (第5章)とりあえず無題の回 (第6章)あいつのあたまはあいうえお (第7章)歌うディレクターvs歌うキャスト「聴いて 聞いて キャ! キュ? キョ!?」 (第8章)光子の窓からイチ・ニの為五郎!……ナヌ? (第9章)空飛ぶ九ちゃんゲバゲバピー (第10章)帰ってきたえんぴつのジョー~持ち方がなっちゃいねぇぜ! (第11章)さんざん騒いで忘年会! アニメがなんだかスキャニメイト! ん!? (第12章)カリキュラタイムマシーン~タイムスリップ'70 (第13章)10のたばがくっつきの「を」? 肝心要のカリキュラム1 (第14章)5のかたまりと10のたばをいくつ寝るとお正月!? 肝腎要のカリキュラムの2 (第15章)ワハハ×ニンニキ×ホニホニカブーラ!~作家魂? (第16章)昭和のテレビの宝物
  • 緋衣の女王
    -
    強さが私を惹き付ける! メアリ・ステュアートは生後6日でスコットランドの女王となった。のちに仏王太子と結婚するため5歳で渡仏。仏王宮は文藝復興の香りに満ちてあふれていた。アンリ2世が崩御すると王太子はフランシス2世となり、メアリはスコットランド女王でかつ仏王妃となる。18歳で統治者としてスコットランドに戻ったがカトリックのメアリはプロテスタントの国との分裂に苦悩する。貴族や地主は部族間闘争に明け暮れ、富と権力を増大させていた。美しく情熱的でカリスマ性のあるメアリは国民から慕われ敬意を持たれた女王であった。女王として精一杯統治に務めたつもりであったが、次第に国民からそっぽを向かれるようになってしまう。英国史上最も悲劇的な女王といわれたメアリ。美貌とともに強い意志と信念を持ち、何事も全身全霊で事に当たったメアリ。心の花であったアザミもマリゴールドも「運命」の嵐にもぎ取られそうになりながらも、存在の全てをかけて、与えられた命を全うしようとした。鉄の意志を持ったメアリと「運命」との壮絶な闘いそのものである。最期は断頭台に露と消えた。人びとの心のなかで2つの花を咲かせ続けたいと思うのは、メアリの祈りだったのかもしれない。エリザベスの死でテューダー朝は終焉。その後スチュアート朝は約111年続いていった。本書は、英国在住の著者によるメアリ・ステュアートの史的評伝である。 【目次】 第1章 零歳の女王 第2章 フランスへ 第3章 フランス宮廷の華 第4章 祖国への帰還 第5章 激情の支配 第6章 腹心の秘書 第7章 逃避行 第8章 自堕落な王 第9章 黒い宿命 第10章 消えた決闘 第11章 王冠喪失 第12章 イング ランドへ 第13章 陰湿な幽閉 第14章 小宮廷 第15章 魂の大聖堂を建てる  第16章 女王救出作戦 第17章 祈る人
  • 隠された日本古代史Ⅲ 存在の故郷を求めて
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    1巻2,750円 (税込)
    「朝鮮半島からの加羅系と百済系の新旧二つの渡来集団による国家建設」を真実とする本書は、その時代の王・大王を示す七つの金石文を物的証拠に古代東アジアの歴史を明らかにする。七つの金石とは①武寧王陵墓誌、②稲荷山鉄剣銘文、③船氏王後墓誌、④好太王碑、⑤多賀城碑、⑥石上神宮七支刀、⑦隅田八幡人物画像鏡銘文である。著者単行本「はじめに」と「あとがき」を集成した書、パートⅢ!
  • 鬼の太平記
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    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 菓子史に革命をもたらした林浄因一族の亡命。迎えた“河内の悪党”楠正成、正行親子。饅頭屋塩瀬に秘められた林一族のもう一つの顔と「非理法権天」を掲げた土グモの末裔・楠党の凄絶な生きざまを通して描く賤と貴の相克でみる南北朝争乱。 【目次】 はじめに──「潔さ」との出会い 序の章 菓祖・林浄因の日本亡命 開口神由来 千葉氏の一族・竜山徳見の入元 徳見の庇護者・林氏の元国脱出 第二章 はるけき南朝行在所 饅頭と砂糖の神話 山檗に仮りの住居を求めて 何を語る、菊水紋に非理法権天の旗風 正成殺しを企んだ南朝の貴族 第三章 生きていた正成 宮方に嫌われた賀名生行宮 菜摘の里、めぐり逢い 吉野三山と丹生の源流 正成と丹生と塩瀬 第四章 塩瀬氏 吉野に誕生 潰え去った南朝の大和鍛冶 菊の契り 菊水流転 終の栖か 甑島の正行墓 春を待つ鬼 「結び」にかえて 資料篇 楠氏系譜 饅頭始祖・林浄因にはじまる林氏塩瀬の系譜 関連年表 参考文献 奥付
  • 色街百景
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 木村氏の『赤線跡を歩く』(自由国民社)三部作を再構成した決定版。北海道~九州まで掲載した地区は約百カ所。遊廓特有の建築意匠を見せることを主眼にサイズをA5からB5へ拡大。未発表写真も多数収録。
  • 地中海遊覧記(上)
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    トウェインを空前のベストセラー作家にしたアメリカの“お上りさん”の旅。豪華蒸気船に乗りジブラルタル海峡を渡り、フランス、イタリア、ギリシア、トルコ、パレスチナ、エジプト、スペインなど地中海沿岸を回遊した紀行文学の傑作。

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  • ファンタジーと歴史的危機 英国児童文学の黄金時代
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ファンタジー流行の影には、未来への不安が潜んでいる……。英国児童文学史上、優れたファンタジーが集中した1860年代、1900年代、1950年代。『不思議の国のアリス』『ピーター・パン』『トムは真夜中の庭で』等が世に出たこれらの時代が、いずれも《歴史的危機》を迎えていたことに着目し、《ファンタジー黄金時代》に書かれた作品と時代背景の関係を読み解く。地図・年表・読書案内付。図版多数。 ◆取り上げられる作品◆ ◆チャールズ・キングズリー『水の子』◆ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』◆ジョージ・マクドナルド「黄金の鍵」◆ラドヤード・キプリング『プックの丘のパック』◆ケネス・グレイアム『柳に吹く風』◆J・M・バリー『ピーター・パン』◆メアリー・ノートン『床下の小人たち』◆ルーシー・M・ボストン『グリーン・ノウの子供たち』◆フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』

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  • マーク・トウェイン新研究 夢と晩年のファンタジー
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 名作『ハックルベリィ・フィンの冒険』の「脱出のエピソード」から、後期に多数書かれた未完の作品、『ミステリアス・ストレンジャー44号』までの作品を通し、トウェインの「ファンタジーの世界」を今注目の研究者が初めて明かす。日本におけるトウェイン関係の詳細な文献目録付き。

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  • 闇の日本史 河童鎮魂
    3.0
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 “カッパ”をキーワードに「記紀の世界」に閉じこめられた古代史の原像に迫るべく、神々の素姓と鎌倉権五郎や弾左衛門等の謎の人物を解明し、まつろわぬが故に妖怪におとしめられる構造をえぐり、<倭人の星・アマテル神>の謎を解く。

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  • フリーメーソン源流紀行 歴史の潜流・古代地母神信仰
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    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 知られざるフリーメーソンの本質、その源流を探る歴史紀行。マルタ島、クレタ島、エジプトの古代遺跡、地中海から中世ヨーロッパ、スコットランドへ。メーソンの理念と本質を、太古地母神(女神)信仰の中に見いだす知的発見の旅。

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  • 赤道に沿って(上)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 事業に失敗したトウェインは借金返済のため一年間にわたる世界講演旅行に出かける。その訪問先はフィジー、オーストラリア、ニュージーランド、セイロン、インド、南アフリカである。好奇心旺盛な彼はここでも鋭い観察力を発揮する。本邦初訳。

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  • 西部放浪記 (上)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 トウェインが銀鉱採掘ブームにわく西部のネヴァダへ向け兄と共に出発するところから始まる本書は、カーソン、ヴァージニア、サンフランシスコ、ハワイと5年半にわたる旅で見た西部の自然と生活を文学者の眼で鋭く描く。本邦初の完訳。

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  • 知れば怖くない!弁護士法72条の正体
    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 弁護士法72条に違反してはいけないのは当然だ。しかし、それを怖がり、困っている人の要求に応えられないことはもっと問題だ。「72条」の問題点とは何か。現場の最前線に立つ行政書士でライターによる渾身のルポルタージュ。

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  • 王子と乞食
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 歴史上実在の英国国王ヘンリー8世の死からその息子エドワード6世即位までの期間を背景に、人間の残酷さと優しさを、皇太子エドワードと少年トムを主人公に“とりかえばや物語”として描いた初の歴史小説。

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  • アメリカの爵位権主張者
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 産業社会が開花する19世紀末のアメリカ社会の混乱を鋭く体現した奇想天外な物語。『金メッキ時代』の15年後の2カ月間を描く本書は、空想癖のある爵位権主張者と、平等主義に憧れる英国の子爵との奇妙な出会いを描く傑作。本邦初訳。

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  • ミシシッピの生活(上)
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    「ハックルベリィ・フィンの冒険」の素地となった作品。前半はマーク・トウェイン自身の4年間の水先案内人時代の生活を描き、後半は、21年ぶりに訪れたミシシッピ川やその流域の変貌を描く。当時の状況を知る優れた風土記でもある。

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  • まぬけのウィルソンとかの異形の双生児
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    「まぬけのウィルソン」は、指紋採集を趣味とする弁護士が、黒人と白人の取替え、そして殺人事件に至る悲喜劇を解決するミステリー作品の原点。「かの異形の双生児」は、奇形のイタリア貴族が米国で巻き起す南北戦争時代のコミカル劇。

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  • ヨーロッパ放浪記(上)
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    “旅人”トウェインの長編紀行 “A Tramp Abroad” の本邦初訳。1878年、百余年前のドイツを行くトウェイン、ある時には勇者ビスマルクを論じ、ワグナーを語り、ターナーを描く。下巻はスイス、イタリアを旅し、ヨーロッパを語る。

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  • 八幡大神の神託 隼人征伐から源平争乱までの事件史
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    1巻2,669円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本古代史は八幡大神なくしては語れない。宇佐仏教成立前史から神仏習合発祥秘史、八幡神教と良弁、道鏡事件の真相、宇佐八幡宮と清和源氏、安徳天皇の秘密の生涯、宇佐八幡宮炎上事件などを通してその本質を解明する労作。

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  • モスクワの憂鬱 スクリャービンとラフマニノフ
    -
    1巻2,669円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世紀末ロシアの生んだ二人の作曲家が描く対照的な生の軌跡…彷徨の中から、神秘思想の音楽化をめざすスクリャービンと、革命後アメリカへ亡命し、ピアニストとして活躍するラフマニノフ。それぞれの生涯を追う初めての評伝。

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  • ハズリット箴言集 人さまざま
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「こざかしい人間と偽善者と口先ばかりの小才子がはびこる今の世の中で、ともすれば見失われがちな大切なことをハズリットは私たちに思い出させてくれる。それは、この世から何が失われようと、偉大な気高いものを消し去ることは誰にもできない、そしてそれを探し求め、いつくしむことこそ、私たちの人生を実り多いものにする、ということである。」(R・H・ブライズ)

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  • アジアの独裁と「建国の父」 英雄像の形成とゆらぎ
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    1巻2,640円 (税込)
    毛沢東、金日成、ホー・チ・ミン、アウンサン、シハヌーク、ジンナー、ナザルバエフ、カリモフ、ニヤゾフ、李承晩、蒋介石、スカルノ── 独立や革命を達成したアジア諸国では、独立闘争や革命の時期に指導者であった人物を「建国の父」として讃え支配の正統性シンボルに活用した。こうした「建国の父」像は、どのように継承され、変容していったのだろうか。本書は、それらを解いていったアジア近現代史、比較政治研究の書である。
  • シャーロット・ブロンテ 過去から現在へ
    -
    新しいシャーロット・ブロンテ像を問う好著! シャーロットの作品と人生の関わりを読者に分かり易く伝える。本書は入門書ながら、最近の文学理論や批評を踏まえて独自の分析を行い、特に力関係──家族内、社会階層間、男女間──に重点をおいて議論を進め、作家の奥深さを剔っている。
  • 隠された日本古代史 Ⅱ
    -
    1巻2,640円 (税込)
    歴史の真実は現れるために隠されている!(『古代7 つの金石文』)百済の二人の王子は、崇神・垂仁+ 倭の五王「讃・珍・済・興・武」の済に婿入りし、のち兄は応神陵、弟は仁徳陵に埋葬された。日本人は何処からきたのか。わが存在の故郷を求めつつ、騎馬民族王朝の成立と古代蝦夷と天皇の起源を物語る。〔著者単行本の「はじめに」と「あとがき」の集成本のパートⅡ〕 【目次】 はじめに 序 章 月面クレーター宇宙人名辞典――WHO,S WHO ON THE MOON〔1972 年1 月25 日〕 第1章 応神=ヤマトタケルは朝鮮人だった――異説日本国家の起源〔2009 年4 月〕 第2章 天皇象徴の日本と<私>1940 ― 2009〔2009 年12 月30 日〕 第3章 日本人の正体――大王たちのまほろば〔2010 年六月30 日〕 第4章 漱石の秘密――『坊っちゃん』から『心』まで〔2011 年10 月15 日〕 第5章 あっぱれ啄木――「あこがれ」から「悲しき玩具」まで〔2012 年11 月30 日〕 第6章 古代7 つの金石文――日本古代成立の秘密〔2013 年9 月25 日〕 第7章 法隆寺の正体――もし聖徳太子が仏教王蘇我馬子であるならば〔2013 年12 月25 日〕 第8章 ヒトラーはなぜユダヤ人を憎悪したか――『わが闘争』と『アンネの日記』〔2014 年11 月10 日〕
  • 定本 沖縄戦
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あなたは知っていますか、リアルなこの歴史を! 市民を巻き込んだ理不尽な日米両軍のすさまじい沖縄戦の実相を、多数の図版と写真を使用し、その全体像に迫った入門書。 「沖縄の『県史』、『市町村史』をみて驚くことは、すべての史誌が沖縄戦の惨禍に触れていることです。 なかにはA4版1,000p×数巻を費やして扱っているところもあります。 また、住民数百人の字(あざ)で1巻を使って沖縄戦史を扱っているシマ(沖縄方言で集落のこと)があります。 これらの史誌は、多くが沖縄戦の解説とともに市民の投稿や聞き取り調査で構成されています。」(本書「まえがき」より)
  • 続・黒潮文明論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 奄美・徳之島生まれの著者が、日本列島に沿って 流れる「黒潮」にまつわる様々な物語を縦横無尽に語る。   現地調査の成果に加え、博覧強記の知識によって、 黒潮が洗う島々の習俗、文化、言語、食、そして 海沿いに建つ原発にまで話題は及ぶ。 神話から現代まで時空を駆け巡り、日本の基層を探る 文明論第二弾! 西郷隆盛ゆかりの大隅半島紀行や沖永良部島などに まつわる逸話も充実。
  • 花岡事件「鹿島交渉」の軌跡
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 花岡事件は日中友好の原点である!花岡事件鹿島建設交渉の代理人、石飛仁が和解にいたるまでの内幕、軌跡をすべて明らかにした衝撃ルポ!事件の生存者とともに展開される未払い賃金の補償交渉を通じて、知られざる真相が次々と明らかにされる。金子博文による詳細な解説。『悪魔の証明』増補改訂・改題。 目次 プロローグ 1 すべては「閣議決定」ではじまった 2 消えた「外務省報告書」 3 悪魔の証明 4 花岡蜂起四〇周年 5 生きていた耿諄労工大隊長 6 平和への「長征」 7 交渉の発展 8 事実の「花岡事件」  9 事実の慰霊そして天津ヘ エピローグ 鹿島交渉メモ( 一九八三~二〇〇七) 結び 解説 奥付
  • 一九四〇 命の輸送
    -
    「命のビザ」を繋いだ、名も無き者たちの物語。第二次世界大戦期、アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツの迫害を受けたユダヤ人の多くは、リトアニア日本領事館駐在、杉原千畝(すぎはらちうね)領事の発給したビザに命を救われた。その大量のユダヤ難民たちがナチスの魔手から逃れ祖国を脱出し、遠く日本までたどり着くことのできた背景には、若きジャパン・ツーリスト・ビューロー(現JTB)職員たちの尽力があった。歴史の表舞台には上らなかった、しかし確かにそこにあった、ユダヤ難民救出のもう一方の真実を描く。
  • 自由と解放を求める人びと
    -
    共感し、葛藤する闘い――公民権運動の多面性! 多様に展開された公民権運動の側面を四人の女性の生き方から見る第一部、非黒人のカトリック教徒とユダヤ教徒、同性愛者が関係する運動との繋がり方を探った第二部、そして人種という「創られた」概念で差別化されたアメリカ社会の歩みを概観する第三部により構成される。 目次 はしがき  第一部  第一章 公民権運動の祖母たち──メアリ・C・テレルと     ナニー・H・バロウズの場合……岩本裕子(浦和大学教授) 第二章 アトランタの黒人女性を動員した草の根公民権運動         ──ルビー・パークス・ブラックバーンの     有権者登録活動を通して…………西崎 緑(熊本学園大学教授) 第三章 「誰のための民主主義か」──ロスアンジェルスにおける     長い黒人自由闘争とシャーロッタ・バス……土屋和代(東京大学准教授)  第二部  第四章 カトリック教徒による人種平等を求める闘い         ──マーガレット・ “ ペギー”・ローチを     事例として…………………………佐藤千登勢(筑波大学教授) 第五章 ユダヤ人の公民権運動への参加とホロコースト     ──マリオン・イングラムを中心に……北 美幸(北九州市立大学教授) 第六章 警察暴力とマイノリティ間の連帯         ――ハリー・ヘイのゲイ・アクティビズムと黒人自由闘争、     1930 年代~1969 年………………………兼子 歩(明治大学専任講師)  第三部 第七章 「社会的構築物としての人種」概念に基づく通史的展望の意義     ──五つの設問を媒介に駆け足でアメリカ史を     概観する試み………………………………川島正樹(南山大学教授) あとがき 索引(人名+歴史事項)
  • 夏

    3.0
    「チャリティ(慈悲)」と名付けられた、複雑な出自をもつ若い娘のひと夏の恋── ニューヨークの上流社会を描いた『歓楽の家』(1905)、『無垢の時代』(1920)で 知られ、女性初のピューリッツァー賞を受賞したイーディス・ウォートン(1862–1937)。 同じくニューイングランド地方の寂れた村を舞台に、閉塞的な社会に生きる人々を描いた『イーサン・フローム』(1911)と並ぶウォートン中期の名作、待望の翻訳出版。本邦初訳!
  • 「ヘイト」に抗するアメリカ史
    5.0
    1巻2,640円 (税込)
    日本を問い直すためのアメリカ史! トランプ大統領の登場によってアメリカのマジョリティの潜在的な 特権的地位の存在が改めて意識された。 本書は歴史的視座を重視して、 現代が抱えるマジョリティにとっての「他者」たちからの「脅威」による 「被害者」意識の発露としての行動を検証し、自覚されない〝特権〟と 差別意識払拭への可能性、レイシズムと不平等の問題を考える。 同時に日本にも通底する差別の構造を照らし出す。 アメリカの「いま」、日本の「いま」を理解するための歴史認識の架橋! 目 次 序  「ヘイト」の構造を歴史的に問い直すために 兼子歩(明治大学准教授) 第1章 差別と「逆差別」は同じ差別なのか?      ――誰が誰をどのような力で抑圧しているのかを見極める                       大森一輝(北海学園大学教授) 第2章 ともに生き延びるということ――不可視化の暴力と先住民族の抵抗                         石山徳子(明治大学教授) 第3章 黒人奴隷制の歴史を問い直す――奴隷制と人種資本主義の世界史                         貴堂嘉之(一橋大学教授) 第4章 負けた戦争の記憶          ――南北戦争後の南部における「失われた大義」と           人種・ジェンダー・階級    兼子歩(明治大学准教授) 第5章 記憶の抑圧と歴史の書き換え――タルサ人種虐殺を例に                         坂下史子(立命館大学教授) 第6章「ヘイト」の時代の「アメリカ・ファースト」──排外主義への誘惑                           南修平(専修大学教授) 第7章 アジア系ヘイトの歴史と現在        ――コロナ黄禍論とアジア系の体験から見るアメリカ社会                         和泉真澄(同志社大学教授) 第8章 刑罰国家化時代の移民行政――「非合法外国人」と「外国人犯罪者」              という移民像   佐原彩子(共立女子大学准教授) 第9章 辺境都市から先進都市へ――グローバリズム時代の    オレゴン州ポートランドとその歴史的背景 土田映子(北海道大学准教授) 第10章 クオータはなぜ嫌われるのか――割当と平等をめぐるアメリカ現代史                         南川文里(同志社大学教授) 第11章 ミレニアルズとZ世代――あらたな世代政治の誕生とアメリカ社会                        梅﨑透(フェリス女学院教授) 第12章 国際人権レジームとアメリカ例外主義――国際人権の歴史のなかの              アメリカ、そして日本 小阪裕城(釧路公立大学講師) 第13章 アメリカ人権外交の欺瞞――不可視化されてきたアメリカの暴力                         三牧聖子(同志社大学准教授) 第14章 声を上げる理由・耳を傾ける理由――被爆者運動と日本社会                           川口悠子(法政大学教授) 編者あとがき                    貴堂嘉之(一橋大学教授)
  • ボストン美術館 富田幸次郎の五〇年
    -
    なぜボストン美術館はアジア美術の宝庫なのか! そのキーマン富田幸次郎の全貌! 富田幸次郎(1890~1976)は東洋美術コレクションで名高い、 米国ボストン美術館のアジア部長を戦前、戦中、戦後の32年間 (1931~1963)勤めた人物である。 「岡倉覚三(天心1863~1913)最後の弟子」と伝えられながらも、 日本では、その経歴や業績はあまり知られていない謎の人物でもある。 本書は、富田幸次郎の生い立ち、アメリカに渡った経緯、アメリカで どんな人々に出会い、どのような活動をしたのかを探りながら人物像に迫り、 また、彼のアメリカにおける活動を解明することによって、20世紀前半の 日米間の緊張が高まるなかにあって、「ボストン日本古美術展覧会」という 一大イベントを成功させ、欧米人の日本文化への関心を多いに高めるとともに、 その後の日米文化交流の道を切り拓いた知らざる歩みを明らかにするものである。 目次内容 はじめに  第一部 ボストン美術館アジア部キュレーターへの道のり 第一章 父親、蒔絵師富田幸七──漆の近代を見つめて(1854~1910) 第二章 幸次郎の生い立ちと米国留学(1890~1907) 第三章 ボストン美術館──めぐり合う人々(1908~1915) 第四章 目覚め──美術史家として(1916~1930)      ──アーサー・ウエーリと司馬江漢の落款をめぐる論争考  第二部 富田幸次郎の文化交流──日米戦争のはざまを米国で生きる 第五章 祖国に国賊と呼ばれて(1931~1935)      ──『吉備大臣入唐絵詞』の購入 第六章 1936年「ボストン日本古美術展覧会」の試み(1936~1940)      ──戦間期における日米文化交流の一事例として 終 章 太平洋戦争とその後(194 ~1976) 富田孝次郎年譜
  • 小林秀雄とベルクソン《増補版》 「感想」を読む
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パラドキシカルな批評家と見られ、未だに「火薬庫」の役割を果たす小林秀雄の批評原理を、未完の長編「感想」(ベルクソン論)の読みを通し、現代物理学のパラダイム・チェンジの中に、その独自の方法を見出した注目の評論集。

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  • トム・ソーヤーの冒険
    4.0
    冒険小説の古典として文学史にのこる名作は意外に知られていない? 自由奔放な少年トムとハックを中心に描く本書は、少年少女小説の形式をとりながらも、当時の閉塞したアメリカ社会への批判を根底に秘めた大人のメルヘンであった。

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  • ミステリアス・ストレンジャー44号
    -
    時代は中世。舞台はオーストリアの古城。超能力を持つ正体不明のストレンジャー44号に「分身」と「本体」に分裂した人間像を与え、その自由奔放な行動を通じて、「無意識」という名の人間の深層心理を浮き彫りにした先駆的作品。

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  • 祝祭日が語るカナダ
    -
    「祝祭日」は歴史や社会を映し出す鏡である。 祝祭日は、人々の年間の生活サイクルに組みこまれた身近な存在である。何を祝うために設けられ、どのような経緯で始まり、どのような変遷をとげてきたのか。それぞれの祝祭日には歴史があり、それを知ることは、その国の歴史や社会を理解する重要な手がかりとなろう。カナダの場合、全国レベルの祝祭日もあれば、州や地域独自の祝祭日もあり、それらのなかには、移民・先住民・宗教に関するものも少なくない。これらの祝祭日は、英仏の植民地時代を経て大英帝国から自立した歴史、米国とは似て非なる展開をとげてきた歴史、あるいは多民族・多文化社会の歴史などを反映しており、まさにカナダの歴史を映し出す鏡といってよい。本書は、カナダの祝祭日の起源や変遷を通して見えてくる、この国の歴史や社会を詳らかにするものである。 目次 第一部 全国的な祝祭日 第1章 西欧・キリスト教の伝統 【New Year’s Day,Good Friday,Easter Monday Christmas,Boxing Day】 第2章 母なるヴィクトリア【Victoria Day】 第3章 カナダの誕生日【Canada Day】 第4章 労働者の休日は、夏の終わり【Labour Day】 第5章 先住民との共生をめざして【National Day for Truth and Reconciliation】 第6章 アメリカとはちがう感謝の日【Thanksgiving Day】 第7章 戦没者の追悼【Remembrance Day】 第二部 州(地域)独自の祝祭日 第1章 フランス系カナダの特別な日【National Patriots’Day,Quebec’s National Day】 第2章 もう1 つのフランス系カナダでの祝祭日【National Acadian Day】 第3章 マイノリティ復権の日【Louis Riel Day,Civic Holiday(ノヴァスコシア州)】 第4章 最東端での特別な祝い 【St.Patrick’s Day,St.George’s Day,June Holiday,Memorial Day,Orangemen’s Day,Armistice Day】
  • ヨシコ・ウチダの強制収容体験とアメリカ児童・思春期文学 Internment Stories for Young People by Yoshiko Uchida and Her Successors of the 21st Century
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    日系アメリカ人作家ヨシコ・ウチダの人生に大きな影響を与えた「強制収容」体験。1941年12月7日、日本のハワイ真珠湾攻撃による日米戦争勃発と共に、アメリカは「敵性外国人」の名の下に、日系アメリカ人を住居から退去させ、強制収容した。この市民権の剥奪と強制収監の経験を、ウチダに限らず多くの作家が、そのマイノリティへの抑圧、人種差別憎悪について作品で描いていっている。民主主義国家の汚点として意識されながらも、現在まで、アメリカ社会にある有色人種への差別や少数派への差別意識は無くなってはいない。かつての日米経済摩擦、9.11事件、そして今トランプ大統領が叫ぶ「アメリカ第1主義」にも通底する排除・差別意識に対し、本書は、児童向け、大人向けでは異なる描き方をしてはいても、それらへの眼差しを向け続けたウチダ文学と、同じく「強制収容」体験を描いた同時代作品との比較再評価を行い、強制収容体験のウチダ文学における意味を追求している。 目次 はじめに 第Ⅰ部  強制収容体験とウチダ作品の世界 第一章  『ぶんぶく茶釜とその他日本の昔話』── 強制収容との関連で読む 第二章  『タカオと祖父の刀』と『間にはさまれたミヤ』       ──冷戦期の日系人の同化志向との関連で読む 第三章の一 『トパーズへの旅』と『故郷に帰る』        ──多文化主義児童文学のオーセンティシティの観点から読む 第三章の二 『トパーズへの旅』と『故郷へ帰る』──ウチダの執筆の意図を考える 第三章  リンコ三部作『夢は翼をつけて』『リンコの逆転ホームラン』       『最高のハッピーエンド』──リドレス運動との関連で読む 第四章 『写真花嫁』──抑圧の観点から強制収容までの日系の歴史を読む 第Ⅱ部  ウチダの意思を受け継ぐ21 世紀の強制収容物語 第一章 ジュリー・オオツカの『天皇が神だったころ』と      シンシア・カドハタ『草花とよばれた少女』      ──砂漠表象を「パイオニア」言説から読む 第二章 サミラ・アーマドの『強制収容』──イスラム教徒排除への抵抗 第三章 カービイ・ラーソンの『ダッシュ』と      ロイス・セパバーンの『マンザナの風にのせて』      ──多文化主義児童文学のオーセンティシティの観点から読む あとがき 引用参照文献 索引
  • 北米の小さな博物館4 「知」の世界遺産
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大好評「知の世界遺産」シリーズ第4弾! 歴史と文化に関する大学の研究者たち30名による共同研究。どのように「生」のかたちで成果を伝えられるかを念頭におき論考を執筆。研究室を飛び出した学者たちが博物館・美術館をめぐり、「過去」と「現在」との関係を描いて、「未来」を見据え読者との対話を試みる。 目次 パート1/世界と北米の接続 「黒人奴隷解放のウィルバーハウス(ハル,UK)/イギリスとアメリカの関係」 「Greenland National Museum/グリーンランドの世界」 「ガリバルディ-メウッチ博物館(NY)/イタリアの英雄とアメリカ」 「フランスの新世界博物館( ラ・ロシェル)/フランスでの新世界の魅惑」 「ノーマン・カズンズ記念碑(広島)/核廃絶運動と広島」 「アメリカ華人博物館(NY)/チャイナタウンの会館」 パート2/北米の社会と文化 「ムター博物館(フィラデルフィア)/アメリカの医療」 「南カリフォルニア図書館/労働運動」 「ゲートウェイ・アーチ国立公園・西部開拓博物館/西部開拓」 「アボリション博物館/アメリカの奴隷制廃止運動」 「ジャドソン・メモリアル・チャーチ(NY )/ LGBTの絵画」 「アカデミー映画博物館(ロサンゼルス)/ハリウッド映画」 パート3/北米の人種・民族、ジェンダー、階級 「ヴ―ドゥー博物館(ニューオリンズ)/ヴ―ドゥー文化」 「ストーンウォール国定史跡(NY)/ゲイ解放運動」 「インディアン・プエブロセンター/インディアン」 「テネメント博物館/貧困」 「ラ・プラサ博物館/ヒスパニック」 「Martin Guitar Museum Baez /ジョーン・バエズ」 パート4/社会改革と伝道 「フリヘエ宮殿ならびにグリーンウェル・ストアと記念碑(ハワイ島コナ)/ハワイのキリスト教受容」 「フラ・ミュージアム(いわき市)/フラの受容」 「ミクロネシア/太平洋上のキリスト教受容」 「ニューヨーク児童援助協会/孤児列車」 「石の教会/内村鑑三記念堂(軽井沢)/無教会主義」 「カリフォルニアミッション/フランチェスコ会のミッション」 パート5/新しい地に生きる日系人の軌跡 「フレスノ野球の記念碑/日系人野球」 「American Writers Museum(シカゴ)/女性作家」 「バンクーバー日本語学校ならびに日系人会館(バンクーバー)/カナダの日系人」 「後藤/日系人後藤勝」 「ホイットフィールド=万次郎友好記念館/万次郎」 「天野剛至スティーブストン博物館/カナダ缶詰工場などの街」
  • ハワイ神話 「夢」紀行
    -
    1巻2,530円 (税込)
    19世紀まで原住民のポリネシアン・ハワイアンは独自の神々と文化を維持していた。 著者は、コロナ禍の中、20年前にハワイ島をドライブした時の日記を読み直し、神話、昔話の記録にまで手を伸ばして、忘れかけていた当時の様々な出来事がつい昨日のことのように思い出されると同時にハワイ文化の始原にあるものへ触れえることとなった。ハワイを訪れる人は多い。しかし神話や物語を知る人は少ない。どの民族にも共通する、神という超越的存在が自分たちの世界を守ってくれるという観念を物語形式で表したものである「神話」において、知られざるハワイの神話を紹介することで「こんな物語もあるのか」と読者に堪能していただければ幸いである。
  • 再考「鎌倉史」と征夷大将軍 「古代みちのく」と家持・文覚・頼朝
    -
    1巻2,530円 (税込)
    古代王権にとって特別な地であった「あづま・みちのく」。大伴家持・坂上田村麻呂から頼朝への征夷大将軍の流れと「平泉の黄金文化」の実相。そして「みちのく」に精通していた怪僧・文覚と源頼朝との交流による幕府創立と「頼朝・義経の兄弟相剋」の本質。 近代の「国史」が消してしまった「我が国古代史のゆがみ」を追究する。
  • 千無のまなび 小沼丹氏にふれて
    -
    1巻2,530円 (税込)
    『村のエトランジェ』『小さな手袋』等で知られる「第三の新人」作家・小沼丹との交流を軸に早稲田で薫陶をうけた学生時代のこと、その後教授に、そして自己のルーツ会津への想い……、つれづれなる身辺雑記。人は生れては死ぬ。死ぬとわかっていながら生れてみれば嬉しいことも辛いこともあろう。それもこれもがいずれも等しくひとときの光芒を放つ間もはかなく果ては闇に消えゆく。かつてさんざめいた日々。
  • クララ カタツムリはカタツムリであることを知らない
    -
    スペイン大衆小説の登場! この小説を読もうと思ったら他の計画を立ててはならない。読み始めると、笑いこけ、泣きじゃくり、時には笑いこけながら泣いてしまうから、という理由だが、時には喉も詰まらせられる、とスペインの書評氏 テレサ は言う!主人公クララは35歳。離婚して、幼稚園児と小学生の二人の男の子を一人で育てている。仕事はテレビのプロダクション会社勤務。………やがてクララは誰の子か分からない子どもを生む。
  • 世界を救うための教訓
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    地球温暖化、気候変動、医療過誤、幼児虐待、セックスレス、性的倒錯、コンピューターゲーム中毒、薬物乱用、内戦、爆弾テロなど、あらゆる問題が取り込まれた長編小説『Instrucciones para salvar el mundo』!発表当時、近未来的と取られた内容は15年後の現在では、まさに現代的問題となってそれが立ち現れる。
  • キューバ二都物語
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    1巻2,530円 (税込)
    著者渾身の瞠目の書き下ろし小説ついに刊行! 日本人学者は、ハバナの宿でアフロ宗教サンテリアの司祭ババラウォに出会い、通過儀礼「オルーラの手」を受ける。黒人宗教に関心を持つ「彼」に、サンテリアの儀式に連れて行ったり、いろいろと教えてくれる親切な白人女性エレーナ。彼は白人女性の家と黒人ババラウォの家を行きつ戻りつしながら、己の身の処し方を思案するのだった。
  • 山に生きる 福島・阿武隈
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    3・11原発事故が起きる前、福島県田村市都路町は、シイタケ原木生産で質、量ともに日本の代表的な産地だった。事故後は放射能汚染により原木の生産もシイタケの栽培もできなくなっている。いま、里山での生業が奪われた人々はどうしているだろうか? 結いや共有林というコモンズを備えていた集落の人々は、それでも山に生きることをあきらめていなかった――現地に通い続けた著者(東京新聞記者)が、人々の素朴な言葉から自然とともに生きてきた暮らしのありようを本橋成一氏の力ある写真とともに伝える。 【目次】 第1章 途切れた循環 第2章 「結」で炭を焼いていた 第3章 森林組合――ここで暮らしが続くように 第4章 自然の恵みに気が付いた 第5章 取り戻した山 第6章 絶やしたくない 第7章 150年の山づくり
  • 「精神分析」と反「精神分析」
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    ~フロイト・ラカン/ドゥルーズ・ガタリ~ 現代思想家の中からフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリについて、「精神分析」VS 反「精神分析」という視点から問う。本書では四人の基本思想をあえてくどくどしい書き方で行う。そのうえでそれぞれに「問題提起」を行う。そうした「問題提起」について、各篇ではそれぞれの思想家の基本思想の紹介を繰り返し述べる。その背景の一つとして、講義において学生への「基本が大事」という思いを込めた教材として著した。もう一つの背景は、「思想」を担う者にありがちな「うわ滑り」を避けることを意図した。こうしたことに基づき、四人の思想家について一定の在り方で、「際立った」主張を中心に、次のことを願いながら検討した。幾分なりとも「現実」との格闘を生み、「現実」を変える。そして本書におけるフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリの主題化は次の問いに基づく。拙著『現象学の再生』(2018 年) において述べた、最後期のフッサールにおけるフロイトからの影響、そしてフロイトの思想を限定した在り方で展開することに基づく独特な「生」の立場、さらには独特な「普遍主義」についての主張を踏まえ、「現代思想」をめぐってどのようなことが言えるのか、 そしてどのようなことが展望できるのかを「問題提起」する。 【目次】 はじめに 第一篇・フロイト 序 フロイトを、どのようにとらえるか? 第一章 フロイトの基本的「思想」 その1 第二章 フロイトの基本的「思想」 その2 第三章 フロイトの最終的「思想」をめぐって 第二篇・ラカン 序 ラカンを、どのようにとらえるか?  第一章 ラカンの基本的「思想」 その1 第二章 ラカンの基本的「思想」 その2 第三章 ラカンをめぐる問い 第三篇・ドゥルーズ 序 ドゥルーズを、どのようにとらえるか? 第一章 ドゥルーズへの問い 第二章 『アンチ・オイディプス』への問い 第三章 その後のドゥルーズを、どのようにとらえるか? 第四篇・ガタリ 序 ガタリを、どのようにとらえるか? 第一章 ドゥルーズ、そして、ガタリ 第二章 「制度的精神療法」からの出発  :「社会」をつくり出すことに向けて 第三章 「エコゾフィー(生態哲学)」の展望 総論に向けて 後記 初出について 参考文献表 索引
  • 台湾および落語の!
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    日本台湾落語競演 往来始末、東西東西! 台湾と日本を行きつ戻りつ、足とスケボーを興じ分けつ、そんなササキの日常に浮かび上がる落語家志望のかつての台湾人学生。病み上がりの師匠が「台湾語落語」を完成させれば、消えた学生求めて物語が動き始める。学生は何故に消え、何故そこにいるのか。聞こえてきたのは台湾地方選挙の盛り上がり。さあ、師弟の二人会は実現するのか?ドタバタでもありながら歴史を汲んで大まじめ。台湾(語も)、落語、スケボー、これら全部、日本文学にブチ込む!
  • 無垢なる聖人
    3.0
    農園主とその労働者たちの生きる姿を圧倒的な筆致で描き出す名作! 舞台は1960年代スペイン。荘園制の残り香かおるスペイン南西エストレマドゥーラの大農園で、還暦を過ぎ、認知症を患ったアサリアスは暇を出され、義弟の家へやっかいになる。 義弟はすぐれた嗅覚をもち、主人の狩りのお供にと重宝されていたが、ある日、事故で足を骨折してしまう。義弟のかわりにアサリアスがお供をするも、いつもどおりとはいかない。 狩りの調子は振るわず、苛立った主人が怒りをぶつけた先は……
  • 「まち裏」文化めぐり
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    1巻2,530円 (税込)
    東京の下町を「深掘り」する! 本書では千住・蔵前・浅草を取り上げる。「まち裏」としたのは一見しただけではわからない街の裏側、歴史、コミュニティ、景観、ストリートから生まれる「文化」に再生の本質を見るからである。千住は犯罪数が多いというイメージがあるが、実際は起業数に関して品川区に次いで2番目に多く、ここ数十年で変貌した。蔵前は以前は倉庫が多い地帯だったがモノづくりを支援する施設等、最近では個性的なコーヒーショップが軒を連ねオシャレな空間となっている。浅草は観光地として有名だが歴史的には関東大震災や戦争で街が破壊され復興。下町が再生・復興できたのは、その土地の文化が基盤となっているからである。文化活動はコミュニティの結束を強固にし、再生や復興にはかかせない。取り上げた3つの街は、江戸時代に物流の拠点や歓楽街として多くの人びとを受け入れ繁栄してきた。他者を受け入れる文化があった下町は、新しい文化が作り出される機会があり、クリエイティブな空間として変容している。新旧入り混じる文化は風景や人に大きな影響を及ぼし、三者三様の独特な「顔」を作る。本書では3つの地域の変容において「文化」がいかなる役割を果たし、街の魅力として醸成されてきたかについて考察する。写真図版、多数収載。
  • 大インダス世界への旅
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    世界を放浪しクライミングに命をかけてきた著者が、山を越え国境を越え紛争下を歩き通い続けた大河インダス流域の魅力を、迫力ある写真と味わい深い文章で紹介。 ラダック、ザンスカール、カシミール、カラコルムなど、源流から河口までの大自然と民俗・文化を探訪する。素朴で不思議な人びとの暮らしと思いに迫る。カラー写真多数! 【目次】 1章  チベット人の聖山カン・リンポチェを巡礼する 2章  ラダックの仮面舞儀礼 3章  ザンスカール 幻の「氷の回廊」をゆく 4章  国境未確定の「観光地」カシミールの現実 5章  大地震があぶりだしたカシミールの本当の問題 6章  もうひとつの「世界の屋根」カラコルム山脈 7章  三蔵法師もかつて目指した桃源郷スワート渓谷 8章  混迷のアフガニスタンにバーミヤン大仏を見に行く 9章  神々との饗宴に彩られたカラーシャの暮らす谷 10章 肥沃な大地に根付くパンジャーブの歴史と文化 11章 シンド州でインダス文明の残り香を嗅ぐ
  • 夏の奥津城
    -
    ……会津地方の或る旧家の壊滅…… たまたま地方の一旧家に生れて、年ふるままに人となり、しまいには天の定め、その命を召しあげ、遺された者ら、只ひたぶるに祈る。さて、祈る者びとも、かわるがわる、とき到りて同じ定めに就き、今度は逆に祈られる。一人また一人と、生れては死ぬ。死ぬとわかっていながら、生れてみれば嬉しいことも、辛いこともあろう。それもこれもが、いずれ等しく、ひとときの光芒放つ間もはかなく、果ては闇に消えゆくものの。かつてさんざめいた日々の生活、古い家屋敷、周囲をとり巻く山に川に、野に畑に、昔の俤すでに無く、ただ言葉だけがむなしく宙へ舞う。祈るべし、命あるかぎり祈るべし。神々の、この世に在りし証を温めながら祈る。 【目次】 【第1部・夏の奥津城】 (序)兄弟/籠る日々/雷( いかづち) /病を得て/大寒の朝/奥津城/渦/天壌無窮/  招魂/神々の集い/(跋)祈り 【第2部・譚草拾遺】  愚神祭/蘇生/独身/ジェイムズ・ジョイスへの旅路/イタリア叙事喜劇
  • 隠された日本古代史
    -
    1巻2,530円 (税込)
    隠されたもので現れないものはない! 著者自身の内的葛藤と古代日本国家の形成過程がシンクロし、心性の深奥に分け入る希有な天皇論と古代史論。「古代日本は朝鮮半島から渡来した新旧二つの集団によって成立した」という〝異端〟の古代史家・石渡信一郎の数々の発見にフロイトの理論を援用し、自らの郷里への追想を合わせて展開する世界のなかの日本および日本人の固有の歴史物語。本書は、著者が過去に出版した単行本の「はじめに」と「あとがき」の集成本である。 目 次 はじめに 第一章 『馬子の墓』――誰が石舞台古墳を暴いたのか〔2001年3月31日発行〕 第二章 『義経紀行』――弁慶はエミシの末裔だった〔2002年11月3日発行〕 第三章 『漱石の時代』――天皇制下の明治の精神〔2004年4月17日発行〕 第四章 『ヒロシマ』――進歩と殺戮の20世紀〔2005年11月10日発行〕 第五章 『アマテラス誕生』――日本古代史の全貌〔2006年6月10日〕 第六章 『武蔵坊弁慶』――神になったエミシの末裔〔2007年9月30日〕 第七章 『隅田八幡人物画像鏡』――日本国家の起源をもとめて〔2009年3月8日〕 おわりに
  • 澁澤龍彦の思考
    -
    1巻2,530円 (税込)
    澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語に よって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。 そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。 澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、 澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、 筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。 このエクリチュール化した「私」は、消滅するとともに 翻訳行為と同様、他者の「純粋言語」にまとわりつく「純粋思考」をも かぎりなくとりこんでいく。 そして最後には、澁澤の博覧強記の「書く=読む」という行為は、 澁澤の「私」性が消滅して、エクリチュールに他者、評者(筆者)まで をもまきこんでいく。 究極的にそこに浮上する澁澤の「思考」とはなにか……それを逐語訳的に 翻訳・抽出していくのが本書の眼目なのである。 【目次】 (第1章)サドの自然 (第2章)『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り (第3章)『エロスの解剖』 (第4章)『胡桃の中の世界』
  • 我々の星のハルキ・ムラカミ文学
    -
    ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。 村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。 【目次】 はじめに「日本」の村上と「惑星」のムラカミ ◉翻訳◉ 第1章  ヨーロッパに浮かぶ二つの月 第2章  村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳 第3章  一九八五年の「相棒」とは誰だったのか ◉歴史/物語(hi/story)◉ 第4章 『海辺のカフカ』における時空 第5章  村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造 ◉海外作家◉ 第6章 『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線 第7章  ここは僕の場所でもない ◉紀行◉ 第8章  村上春樹の紀行文と小説における相互影響について 第9章 『ノルウェイの森』誕生の地 ローマ・トレコリレジデンス探訪記 第10章 『海辺のカフカ』を歩く ◉村上春樹関係年譜◉ おわりに 加藤典洋「的思考」と村上/ムラカミ批評の未来
  • フレデリック・ショパン
    -
    ショパンの芸術と生涯を描いた傑作! 世界中の誰もが知る超一流音楽家フレデリック・ショパンの生涯を、その友人にして大音楽家であるフランツ・リストが敬愛をもって書きのこした伝説的名著。72 年ぶりの新訳。 リスト自筆の雑誌連載記事の付録つき! 本書は「ピアノの詩人」と評されたショパンの生涯について、彼と生前に切磋琢磨して「ピアノの魔術師」と呼ばれたフランツ・リスト自ら書き下ろした、重要な歴史的資料であり、邦訳版にはリスト自身が音楽家の地位などについて語った記事、関連図版を独自に追加!
  • サハラ横断砂の巡礼 ラクダと歩いた487日
    3.5
    1巻2,456円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大西洋岸モーリタニアから内戦のチャドを経て、聖地メッカまでの8000キロを、想像を絶する灼熱世界の渇きと孤独、強盗など様々な困難に耐え、ラクダと共にひとりで歩き通した世界初の壮大な旅の記録。写真多数。

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  • 昭和百年おもいでの夜行列車 遠くまで、喜びの朝へ
    -
    1巻2,420円 (税込)
    上京や帰省、山や海、知らない地への旅…… 目覚めれば新しい世界の朝……。かつて日本国中を走り周り、人と新聞を運んだ夜行列車! 石炭を焚く力強い機関車、旧式ながら親しまれた寝台車、スマートな未来に夢をのせた豪華な列車…… 今はない、国鉄夜行列車の伝統にきらめく昭和百年のヒーロー8本の乗車ルポ!
  • ナラティヴとダイアローグの時代に読むポー
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ポー作品をめぐる「結合の神秘」。 「ナラティヴ」と「ダイアローグ」を鍵概念にして、イタリア文学、仏文学、独文学、中国文学などの他領域の文学者や心理学、教育学、ジェンダー研究者といった異なる視点からポーという物語のなかに沈み込んだ「声」を照射する。「多様性の時代」に浮かび上がるポー!
  • ウクライナ戦争と日本有事 〝ビッグ3〟のパワーゲームの中で
    -
    1巻2,420円 (税込)
    米一国支配から米中二国支配か、多極化か!? 決定的勝利が望めない〝特異な戦争〟ウクライナ戦争をめぐる国際政治の動向、特にプーチン、バイデン、習近平、ゼレンスキー、そして岸田首相の動きを軸に時系列的に詳述することで見えてくる戦争の行方とそれに伴って流動化する国際政治と国際秩序の今後を展望。断絶する日露、緊迫化する日中関係のなかで日本の選択は?
  • 昭和街場のはやり歌 戦後日本の希みと躓きと祈りと災いと
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    「はやり歌」から、明日の日本の姿が見えてくる…。 歌とともに時代を共有した「団塊」といわれるベビーブーマー世代が、エピソードを交えて描く歌謡社会文化論!  「…「はやり歌」たちは、 戦争を挟んで六十余年もつづいた「昭和」とは一体いかなる時代であったのかをあぶりだしてくれる。さらに「過去の日本」のありようだけでなく、そこからは「明日の日本」を垣間見ることができるかもしれない。今も街場の「はやり歌」たちは、そのための手掛かりとして発見されることを待っている。」(本書「まえがき」より)
  • 古墳が語る古代史の「虚」 呪縛された歴史学
    -
    1巻2,420円 (税込)
    全国に散在している多くの古墳の詳しい発掘調査が行われないのはなぜか。「古墳といえば前方後円墳= 大和」というイメージの強さが、何かを見落とさせているのでは?「古墳時代」という言葉で隠された墳墓研究の史的実態に迫る。
  • 評伝服部良一 日本ジャズ&ポップス史
    3.0
    日本の国民的作曲家、服部良一の評伝。明治から戦前戦後にかけて数多の名曲を手掛けた服部良一が日本のジャズ&ポップス史にあたえた多大な影響を検証し、その生涯を綴る。1000曲を超えるディスコグラフィーと年譜付。(※電子版にはディスコグラフィーは掲載しておりません)
  • 主権国家体系・民族自決論を超えて ポスト・ソブリン主義の国際政治学
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 冷戦終結後30年余、世界秩序が揺れている。格差の拡大、ウクライナ戦争、パレスチナ・イスラエル戦争、など、これらの現象は従来の主権国家体系や民族自決論の矛盾の結果でもある。従って、これを克服するには新たな国際政治学理論が必要となるのであり、その一つの理論、ポスト・ソブリン主義 post-sovereigntism(主権主義・以後)を提唱する本書は、著者の鋭い現状認識と展望を示すものである。
  • 新たな経験からの出発 1967-1969奈良高校生徒会活動の記録
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    60年代末の時代の転換期に生徒会活動に関わった人々を中心に、当時の文化祭や体育祭、音楽祭などでの体験の意味が深く捉え直され、それがその後の人生に大きな影響を与えたことが見えて来る。また、本書がエッセイ、座談会、活動ドキュメントにより立体的に構成されることで、自分との出会い直しを求める多くの人々にとっても重要な手掛りとなり、さらには60年代後半の時代の姿がそこに浮かび上ってくる。
  • 都市に映える大リーグ野球 LAドジャーズから読み解く都市の文化史
    -
    MLBのスーパースター大谷選手やNPBを代表する山本投手らが入団して大きな話題となっているロサンゼルス・ドジャーズを手がかりとして、大リーグにおける都市と球団との濃密な繋がりから北米球界の全体像を知ることができるファン必読の本。 第1章 ドジャーズとライバル球団 第2章 サンフランシスコ都市圏 第3章 東海岸大都市圏 第4章 春と夏の祭典 他
  • ホロコーストと〈愛〉の物語 The Holocaust and Love Stories
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    1巻2,420円 (税込)
    執筆者(9名)の異なる視点からホロコースト下で繰り広げられる人間ドラマの分析! 本書の狙いは、ホロコーストを背景に持つ物語が、男女の愛情、関係に多くの描写を取っていることに着目し、「ホロコースト」という極限の状況下で、愛の果たす役割とその絆が、いかに描かれているかを吟味することである。一人でも多くの人に、積極的でたくましいホロコーストの新たな側面を感じ取っていただければ幸甚である。
  • リフレクションズ JAZZでスナップショット
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ジャズの、かつて聴いたものについて、書く! アルバムごとに何かを記したあとには、じぶんの住んでいた東京のジャズ環境、とでもいったものをすこしまとめてみることにした。なんとなく目に、耳にはいってくる、この列島のジャズ・ミュージシャンが、アルバムを中心に記していることを、べつのところから補ったらいい、というおもいから。
  • 戦争政治家東條英機と近衛文麿 15歳少年飛行兵が94歳で言い遺すこと
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    終戦による価値観の正反対への転換! それは少年にとって独自に自らの価値観の形成を強いるものだった。そして到達したものが平和国家の建設である。戦後80年弱、戦火を交えることなく歩んだ日本が国際情勢の変化という名目で、他国への攻撃能力を持とうとしている。かつて過ちを犯した指導者たちの姿を描き、軍人の矜持とは何かを現在に問うメッセージ!合わせてルソーへの思いと様々な“差別” 問題へのアプローチを展開する。
  • 遠別・里山の写真家泊和幸
    -
    初めて泊の写真を見たときには驚いた。どうすればこんな写真が撮れるのか。この写真家はどういう状況で撮影しているのか。まったく想像がつかない。泊が撮影した野生動物たちの最高の一瞬をとらえた写真は驚きの連続だった。 写真の専門的なことは一切分からないが、そこに作品としてあるものはいいものかどうかは素人の目にも分かる。それはいつまでも印象に残るかどうかだ。写真家/泊和幸という人物に迫る書。
  • 幽霊のはなし
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    「何かが近くにいるのがおわかりでしょう、キャプテン・ベイン」 アメリカ保守運動の「ゴッドファーザー」ラッセル・カークは〈闇が立ちこめた世界にふさわしいゴシック調の物語〉のベストセラー作家でもあった!荒廃した街に、古びた屋敷のなかに、不気味な幽鬼があらわれる。おびえる女、たたかう男。恐怖とロマンが織りなす傑作6編を、澤村修治の名で多くの文芸書・学術書の著者でもある横手拓治が初邦訳。
  • どちら様も、お先でございます
    -
    好楽師匠に、わたしがこれからの人生で大切な事柄について質問して、答えて貰うという形で原稿にしたいのですがと恐る恐る話すと「半七捕物帳だね」と、師匠は笑った。好楽師匠に会うといつもにこやかに今がとても楽しいんだというように挨拶される。楽しい話題で常にその場にいるみんなを気持ち良く、楽しく、明るい気分にさせてくれる。肩書きも仕事もなくなった元新聞記者としては、ぜひその秘密も探ってみたかった。
  • アメリカの陰謀 ケネディ暗殺と『ウォーレン報告書』
    3.0
    1巻2,420円 (税込)
    暗殺から60年、未だ謎の残るアメリカの恥部! JFK研究所所長として「ケネディ暗殺」の謎を追及し続ける著者が、今でも疑問の残る「オズワルド単独犯行説」を決定づけた『ウォーレン報告書』の矛盾点を炙り出し、暗殺の真相究明よりも世論操作を優先させた「もう一つの陰謀」を追及する。
  • 中国朝鮮族の移動と東アジア 元日本留学生の軌跡を辿る
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中国朝鮮族の元日本留学生と越境的な東アジアの社会空間に関する共同研究。彼らの留学をめぐる日中間の制度・政策、来日の経緯、留学後の活動、次世代教育の現状などに迫った論考から、当事者のライフヒストリーまでを網羅! 第Ⅰ章:東北アジアの視角からみた朝鮮族移民史――研究現況と今後の課題(孫春日著、谷川雄一郎訳) 第Ⅱ章:中国朝鮮族の移動と東アジア――元日本留学生の軌跡を辿る研究序説(権香淑・呉泰成・金雪)他
  • 新しい落語の世界
    -
    ニューヨーク在住の落語家が考えるこれまでの「落語」とこれからの「RAKUGO」 本書では「落語とは何か」をさまざまな角度から考え、享受する人、演じる人の道筋となり、落語が世界標準のエンターテインメントであることを提示する。これまでの本ではほとんど触れられることのなかった落語の「上・下(かみしも)」の約束や、現代的な視点を 入れた落語の歴史、寄席を中心とした落語界そして修業のことなど、噺家独自の視点から忌憚なく書き下ろす。「落語はそんなもんじゃない」という批判を想定するが、本書を通じて読者の一人ひとりの中に「落語とは何か」のイメージが出来あがれば本望。古典落語の保守本流の中で育った著者が、リベラルとアートの本場NYで過ごし、噺家として二十五年研究した「落語とは何か」を開陳する。 「一席お付き合いのほどをお願い申し上げます」 【目次】 第1章・落語のこれまで (1)落語の変遷(江戸より前の時代、御伽衆、安楽庵策伝、噺家の誕生、昭和・平成の名人) (2)落語の世界(落語家の修業、昇進の話、上下のルール、寄席の世界等) 第2章・新しい落語の世界(噺家のアメリカ移住、高校時代、入門、父の死からアメリカ公演、 コロナ禍のこと、RAKUGO Association of America 設立、英語での落語、新しい落語教授法、 落語からRAKUGO へ) 第3章・WEB コラムセレクト
  • 新田義貞物語
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 時代の変わり目に棹さした武将の葛藤! 新田義貞は後醍醐天皇の幕府追討の令旨により挙兵、分倍河原・関戸合戦を経て、鎌倉攻めへ。自然の要害によって守られる鎌倉攻略に手こずるが、稲村ヶ崎の干潮を利して鎌倉に突入、幕府を崩壊に追い込む。そして建武の新政権下における京都での様々な政治的駆け引きのなかで足利尊氏との確執が深まる。やがて尊氏追討の総大将として出撃、鎌倉に向かういくつかの合戦には勝利するも箱根・竹下の合戦で敗北し、京都に戻るが尊氏勢の追撃によって一時都を追われる。しかし奥州の北畠顕家勢の加勢によって奪還、逆に尊氏は九州まで敗走する。だが、態勢を立て直した尊氏勢は再び京を目指して進軍。政治の思惑が渦巻く都にあって迎え撃っべく義貞と楠木正成は出撃するが、湊川の合戦で正成は戦死、貞義は敗れて近江東坂本に撤退する。京に入った尊氏は後醍醐天皇と和睦。義貞は恒良親王、尊良親王を戴いて北陸・金ケ崎城に入るも孤立無援のなかで憤死していくのであった!尊氏・正成の狭間で戦いぬいた悲運の生涯と心奥を描く太平記ロマン! 【目次】 決起の章 京都大番役 挙兵 鎌倉攻め 治乱の章 護良親王騒動のこと 都に鵼が 洛中合戦図 正茂の企み 落日の章 白鹿元年 北国の日々 嗚呼燈明寺畷 あとがき
  • 落語が好き!
    -
    「寿限無」「饅頭こわい」「時そば」等、題名だけをご存知の方も多いと思います。噺家が一人で座布団に座り、扇子と手拭いだけで表現し、いろんな人物が登場する。毎度同じところで笑うのに新鮮でおもしろい。 落語は日々の暮らしの楽しさや人生のアクシデント、気持ちが沈んだときに、うまくやり過ごせるヒントを教えて、助けてくれます。 落語好きだった祖父の影響から幼少時より落語に親しみ約30年。落語コンシェルジュの著者が、「藝」の粋を知るため、川柳川柳、快楽亭ブラック、立川左談次、立川だん子、 立川龍志、春風亭一花、本牧亭の席亭清水孝子、前田五郎にインタビューを試みた。 マニアにも初心者にも、おもしろいエピソードが満載の本。 【目次】 第一章 川柳川柳師匠 第二章 快楽亭ブラック師匠 第三章 立川左談次師匠 第四章 立川龍志師匠 第五章 立川だん子さん 第六章 春風亭一花さん 第七章 前田五郎師匠 第八章 本牧亭席亭・清水孝子氏 番外 ブラック師匠と私
  • 世界史から見た新宿騒乱事件
    -
    1巻2,420円 (税込)
    1968.10.21(国際反戦デー)までの道のり「結果」には歴史的な背景がある。「歴史」から学び行動することこそが重要だ。 歴史的事象の鍵語は「近代市民社会の成立」だ。その基軸が独立自営農民と近代産業資本である。60年代の運動末期には党派闘争で学生側にも警察側にも死者がでた。その後、爆弾闘争によって市民にも死傷者がでた。病を得た著者はいつ死んでもおかしくない身となって、かつて運動の「渦中」にいた者として書き残しておきたいことをまとめようと決意。若い世代が、かつての「著者」たちの経験を知り、今後に役立ててほしいという一念からのことであった……。 【目次】 第一章 新宿騒乱事件とロシア革命 第二章 ヨーロッパの農業形態と産業革命 第三章 ヨーロッパ 海の宗教戦争 第四章 東方正教会と農民の革命運動 第五章 第一次世界大戦とロシア十月革命 第六章 ロシアとドイツの運命を分けたもの 第七章 スペイン内戦・ベトナム戦争・全共闘運動 第八章 国家の文化的背景の考察 エピローグ 文献一覧
  • 上海の日本人街・虹口
    -
    1巻2,420円 (税込)
    古くから長崎と上海は東シナ海を挟んだ 海のゴールデン・ルートだった。 帝国主義の時代、欧米の強は中国を蚕食し各地に治外法権の租界を形成した。上海の共同租界の一角に作られた日本人街には10万超の人々が活動し、多くが長崎人だった。その歩みを長崎人の関わりを通して描く、日中関係の側面史。 【収録内容】 序言 Ⅰ「魔都」といわれた上海 Ⅱ 虹口に形成された日本人街 Ⅲ 上海と長崎の結びつき Ⅳ 上海の夜を彩った長崎の女性たち Ⅴ 増大する日本人の進出 Ⅵ 上海の反日ストライキ――「五・三〇運動」 Ⅶ 第一次上海事変(1932年)――戦争のなかの上海 Ⅷ 第二次上海事変(1937年)――日本の上海占領へ Ⅸ 中国から見た二つの上海事変 Ⅹ 日本人街の崩壊と上海日本人居留民の引揚げ 後記
  • ビザンツ、オスマン、そしてトルコへ
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 EU加盟やクルド問題、ギリシャとの確執など、トルコが抱える諸問題はなぜ生まれ、どうなっていくのか。重層する歴史の縦軸を自在にたどって解き明かし、その行く末に思いを馳せる。トルコ知識人らのインタビュー13篇も収録。 【目次】 まえがき 目次 第一部 トルコの今──変わりゆく思考 第一章 「第三のキリスト教」への接近──共生への回帰の使者 第二章 現代のコンスタンティノープル──過去とつながる現在 第三章 我々は何者なのか──揺らぐ「中央アジアの祖先」伝説 第二部 トルコから消えたギリシャ人──歴史が変えられた日々 第四章 トルコとギリシャ 骨肉の相克 第五章 破綻した同胞愛 第六章 永遠の祖国トルコ 第三部 「ビザンツ」と「オスマン」が残した課題──様々な「他者」たち 第七章 クルド人 第八章 アルメニア人 第九章 アレヴィー派 第四部 未来への模索──モザイク国家の真の価値 第一〇章 キリスト教とトルコ共和国 解放の時と永遠の絆 第一一章 一〇〇年目、「トルコ人」としての「幸せ」は 関連年表 主要参考文献 奥付
  • 落語×文学
    -
    近代および現代の作家や文学者そして画家たちの作品と「落語」「落語家」「寄席」にまつわるひろく世に知られた事象から著者(天満天神繁昌亭支配人)が探り当てた事柄まで多岐にわたる逸話と蘊蓄。 「産経新聞」(夕刊、連載継続中)と「大阪保険医新聞」に連載されたコラム「落語×文学」と「作家寄席集め」を1冊にまとめる。取り上げた作家および文学者は、坂口安吾、永井荷風、芥川龍之介、森鷗外、織田作之助、武田麟太郎、谷崎潤一郎、吉井勇、江戸川乱歩、太宰治、内田百閒、正岡子規、吉村昭、折口信夫、久保田万太郎、直木三十五、塚本邦雄、色川武大、富士正晴、藤沢桓夫、井上ひさし、宇野浩二、星新一、永井龍男、坪内逍遥、向田邦子、久米正雄、秋田實、田村隆一、田辺聖子、周作人、野坂昭如、池内紀、吉行淳之介、田河水泡、鍋井克之、徳田秋声、小松左京、宮本百合子、横溝正史、岡本綺堂、和田誠、中江兆民、小島政二郎、安野光雅、半村良、開高健、渋沢栄一、幸田露伴、手塚治虫、丸谷才一、小沢昭一、古井由吉、瀬戸内寂聴、松崎天民、石原慎太郎、辻潤、司馬遼太郎、山口瞳、山崎豊子、二葉亭四迷、夏目漱石、山田風太郎、水原秋櫻子、南方熊楠、志賀直哉、齋藤緑雨、山本周五郎、泉鏡花……等。
  • 野球独立リーグの教科書
    4.3
    見えてきた独自のビジネスモデル。 2005年、球界再編と共に四国アイランドリーグがスタートして17年。「すぐに消えてなくなる」という世評を裏切るかたちで独立リーグは存続してきた。当初は四国4球団でスタートしたが離合集散はあったものの今は7リーグ30球団になっている。これらの球団は紆余曲折を経て「適者生存」に成功。ビジネスモデルは多様で、日本におけるスポーツビジネスや地域振興について多くの示唆を与えている。本書では、創設以来のリーグ運営者、球団経営者、関係者への取材をもとに、独立リーグが成功するために必要な経営資源は何か、どのようなビジネスモデルがあるかを提示する。
  • 〝二人のプリンス〟と中国共産党
    -
    1巻2,420円 (税込)
    張作霖・張学良の直系孫(若飛)が語る 日中の相克と和解の物語! 歴史から 消された〟かに見えた張一族の末裔として、 祖父・学良の足跡を甦らせ、日中関係の底流にある 複雑な友好と憎悪の錯綜する歴史の深層を描く。 二人のプリンス〟裕仁と張学良の交誼は、 「人を助ける医師を志しながら、人を殺す軍人となってしまった」 と学良が悔やんだ言葉そのままに、国共合作の立役者として 「抗日」の英雄となって断絶する。 中国共産党による建国以来、学良は台湾で幽閉され、 天皇裕仁は平和憲法の下で象徴として平和を求めた。 そして二人は、ともに戦犯の靖国合祀を拒絶した。 大国を目指す習近平の中国は,日本との和解に何を求めているのか。
  • 熊野修験「奥駈け」同行記
    -
    1巻2,420円 (税込)
    熊野から吉野へ通じる、全長180㌔におよぶ大峰奥駈道。明治の禁制以来ながらく閉ざされていたその南部奥駈道が、地元の山岳愛好会「新宮山彦ぐるーぷ」の努力によって開鑿された1988年、那智青岸渡寺副住職の高木亮英導師率いる精鋭からなる熊野修験団が再興された。以来25年、春・秋二度にわけておこなわれる峯入り(奥駈け)行の参加者は年々増加し、昨年度は200人規模にのぼっている。2002~2003年にはユネスコの世界遺産登録に向けて、和歌山・奈良・三重の自治体と協力し「紀伊山地の霊場と参詣道」の認定評価を得た。参詣道整備事業の中心的役割を担った新宮山彦ぐるーぷには、2004年度「シチズン・オブ・ザ・イヤー」が授与されている。熊野修験団の再生と機をおなじくして、高木氏一行は那智山中の幻と化していた滝行場「那智四十八滝」を綿密なる調査を経て探策する。 本書は、高木氏と長らく行動をともにした坪井幸生氏による「奥駈け」の同行記録を中心に、地元新聞記者・中嶋市郎氏の詳細な滝探査の記録、新宮山彦ぐるーぷを主宰する玉岡憲明氏による山小屋建設レポート「千日刈峰行とその展開」、そして高木氏インタヴュー「熊野修験再興をめぐって」を加えた四部からなる、「熊野の浮上」を願う人々の熱意に満ちた活動の記録である。熊野古道の名解説者としても知られる作家・宇江敏勝氏の序文を添える。
  • スペインと中南米の絆
    -
    1巻2,420円 (税込)
    意識しないほどの深い関係 本書は、さまざまな角度から三世紀にわたるスペインの植民地支配や大航海時代のことに焦点を当て、筆者のスペインや中南米滞在時代の思い出を交え、論を展開する。スペインや中南米の歴史・文化など個々の事情に触れ、興味深い話題を語る。また、多くの友人の助けを借り、スペイン・中南米双方の相手に対するイメージ・意識をまとめる。スペイン語についても、スペインと中南米のスペイン語の違いとその背景を説明。さらに踊りや食事、ワインなどの文化面に言及するとともに、新大陸からスペインに伝わったもの、逆にスペインから新大陸に伝わったものについても話題にした。最後には、スペインと中南米との間で、人々の性格や意識の共通点あるいは政治的な決断に際しての類似点という観点から、過去ないし現時点で進行中の紛争にどういう影響を与えているかについても触れている。筆者が滞在したスペイン、アルゼンチン、パラグアイおよびコロンビアでの体験が本書の中心となっているが、中南米についての議論を展開するうえで不可欠と思われるメキシコについても先行研究の助けを借りて言及する。また、ニューヨーク国連代表部勤務時代に、多くの中南米出身の外交官と交流があったため、そこで経験したことも織り交ぜている。ポルトガルとブラジルとの関係は、本書の中心テーマではないが都合上、ところどころでポルトガルやブラジルについても言及を行った。結論的には、スペインと中南米との関係はしっかりとした絆で結ばれており、「意識しないほどの深い関係」であると言うことができるものであった。本書は、外交官であればこそ知り得た話題そして知識をふんだんに盛り込んだ、スペインと中南米への物の見方が深まる評論となっている。
  • ジャズ・エチカ
    -
    1巻2,420円 (税込)
    至急、魂を解放せよ! 音楽は人間の喜怒哀楽とは切っても切れない関係にある。楽しい時、哀しい時、人は気持ちを歌に託す。ジャズももちろんそうである。ジャズは特に黒人から発生したもので、死によって奴隷の苦しみから逃れていく自由への讃歌が「黒人霊歌」にこめられている。つまり、魂の解放だ。ジャズがニューオリンズで誕生してから多くのミュージシャンが「魂の解放」の音楽を時代ごとにつくりあげてきたのだ。本書では「魂の解放」「魂の叫び」をテーマに、人生をジャズに捧げたミュージシャンたちをモデルにした12篇の短編推理小説「ジャズメガネの事件簿」を掲載。ジャズ史に隠されたエピソードと謎をジャズ探偵、成瀬涼子が解き明かす。そして、モデルのミュージシャンたちに捧げられたエッセイが各小説ごとに付随されている。それらのテーマはまさにスピノザの名著「エチカ」に通じるものがある。本書で取り上げたミュージシャンは、C・パーカー、O・コールマン、E・ドルフィー、T・モンク、M・デイヴィス、C・テイラー、A・アイラー、守安祥太郎、C・ヘイデン、K・ジャレットなど(順不同)
  • キューバ ハバナ下町歩きとコロナ禍の日々
    -
    1巻2,420円 (税込)
    パンデミックの2020年、意を決して出かけたキューバでロックダウンを経験。ホテル巣籠もり 6か月間の驚きの生活……、そして医療先進国キューバのコロナからの夜明け。1998年からキューバに通う著者の斬新なキューバ・リポート! 目次 Ⅰ 追憶のキューバ――ハバナ”ヨルバ”の世界 1998年 Ⅱ コロナ禍キューバ――2020年2月~8月のハバナ体験 Ⅲ キューバ最先端医療とコロナ対策、そして帰国 Ⅳ 「SOSキューバ」は仕掛けられた!! 2021年7月~ Ⅴ そして、その後の事 今 とても大切なあとがき
  • いつか来るとわかっていた介護
    -
    1巻2,420円 (税込)
    本書は、前半部で著者が体験した「リアル」な介護・看護の問題を、 後半部では、日本の映画作品において表象された「フィクション」としての 介護・看護の問題を、重ね合わせることで、各時代背景を軸に批評を行った ものである。 「経験したことを書いて社会のためになるような本を出しなさい」…… それは父から発せられたものだった。常に社会に役立つことを念頭においていた父。 その時は、自分の壮絶な経験を書くことはしなかった。しかし今回は書こうと決意した。 これによって社会への貢献が期待できるかもしれない。 多岐にわたる介護サービスを「利用者」の視点から具体的なエピソードに言及しつつ記述することで、映画とともに、介護に関わる問題点、及びその課題を探る。 【目次】 【第1部・介護の現状】(第1章)スタートは要介護認定申請(第2章)ケアマネージャーを見つける(第3章)元気なときにデイサービスへ通う(第4章)ショートステイの体験と老人ホームへの入居(第5章)訪問介護を担うヘルパー(第6章)ヘルパーが書き記す介護記録(第7章)ヘルパーが引き出す利用者の内面(第8章)スーパーヘルパーの演技力(第9章)介護のゆくえとAI(人工知能)【第2部・介護の映画】(第1章)ヘルパーを利用しない/ 1970年代/『恍惚の人』(豊田四郎監督)(第2章)自宅へ連れ戻し看取る/ 1980年代/『花いちもんめ』(伊藤俊也監督)(第3章)在宅介護の限界/ 1980年代/『人間の約束』(吉田喜重監督)(第4章)老々介護の明暗/ 1990年代/『午後の遺言状』(新藤兼人監督)『ユキエ』(松井久子監督)(第5章)デイサービスの登場/ 2000年代『アカシアの道』(松岡錠司監督)(第6章)在宅介護が成功した秘訣/ 2000年代/『折り梅』(松井久子監督)(第7章)ホームに入居する/ 2000年代/『そうかもしれない』(保坂延彦監督)(第8章)万歳、介護保険制度/ 2010年代/『ペコロスの母に会いに行く』(森崎東監督)
  • 差異を読む
    -
    1巻2,420円 (税込)
    現代批評はすべて〈差異を読む〉ことから始まる── 「差異」をめぐる社会現象を読む、文学/文化批評の展開。 「文学理論」の「定番」をわかりやすく解説し、 好評の入門書『読むことの可能性』(2017年刊)。 続編の本書では、「フェミニズム」「ジェンダー」「クィア」 「ポストコロニアル」から「アダプテーション」まで、 脱構築以降の批評理論の流れをわかりやすく解説します! ●大学の授業を想定した「ですます調」で読みやすく! ●各章に、解説を補強する「Q&A」付!  ●作家や作品、文献情報、批評用語を解説した丁寧な「注」で  さらにわかりやすく! ●ディズニー、スピルバーグ、クローネンバーグ、『フランケンシュタイン』、  『闇の左手』、『こゝろ』等、身近な作品を例に!

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