木村聡の作品一覧
「木村聡」の「色街百景」「MQL4プログラミング入門 ゼロからはじめる自動取引システム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
聯合艦隊の通史だが、特に太平洋戦争前の山本五十六長官時代以降が読み応えがある。
日露戦争時の東郷平八郎が陣頭指揮したのに、山本五十六が真珠湾でも後方にいたのは何故かと思っていたが、各方面での指揮をとる為の山本五十六の改革によるものとは知らなかった。
この段階で聯合艦隊の存在意義は失くなったのだろうが、それまで海軍の軍威発揚で聯合艦隊を持ち上げていた為廃止もできず、ズルズルと存在し、無用有害になったということか。
戦争半ばからの聯合艦隊司令部は、視野狭窄で艦隊決戦しか関心がなく、離島に要請した陸軍を放置していたというのは酷すぎる。
関東軍と同レベルとされ、関東軍の教訓から太平洋戦争では陸軍
Posted by ブクログ
日本海海戦や真珠湾攻撃など、栄光の連合艦隊という印象を抱きがちだが、日清・日露戦争における過去の栄光や伝統に縛られ、新兵器の発達や戦術の変化に対応できず、太平洋戦争後期では連戦連敗となる様相や原因が詳述されている。特に印象的だったのは、陸軍を島嶼部に進出させては補給や共同作戦に後ろ向きで、ひたすら自己の都合により艦隊決戦を優先する連合艦隊の姿だった。これまで、陸軍の暴走とか、無茶な作戦・戦争指導が敗戦の原因と思われがちだったが、軍令部が陸軍との連携を意識しているのに対し、連合艦隊は自らに都合のよいように陸軍部隊を引っ張りまわしたという指摘には驚かされた。たしかに、本書を読むと、そういう見方が浮