軍機作品一覧

  • アメリカ空軍史から見た F-22への道(上)──戦略空軍の誕生とベトナムでの行き詰まり
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    1~2巻1,960~2,178円 (税込)
    ■究極の制空戦闘機F-22は、どのように生み出されたのか。 その背景を、アメリカ空軍の成り立ちまで遡って考察していく1冊 ・アメリカ空軍を変えた“戦略爆撃の父”とは? ・;なぜドイツ高射砲は米英爆撃機を苦しることができたのか ・実はみんな知らない戦闘機の科学──衝撃波、エリアルール1号/2号とは何か ・なぜアメリカ空軍の戦闘機開発は迷走したのか ■【新視点】カタログデータでは分からない、戦闘機の本質が見えてくる! アメリカ陸軍航空隊は第二次世界大戦で成功を収めて念願の独立を果たしますが、その後、その特殊性ゆえに迷走を続け、ベトナム戦争では戦える戦闘機がなくて海軍機を借り、それでも北ベトナム軍機に辛酸を舐めることになりました。 なぜアメリカ空軍がそのような特殊な空軍となったのか、 それぞれの戦闘機が何を目指し、なぜアメリカ空軍が迷走することになったのか、をアメリカ空軍史全体から考察していきます。 なぜこの機体がつくられたのか、なぜこの性能が求められたのかは、その機体だけを見ても分かりにくいのですが、歴史全体から通して見ていくことで見えてくるものがあるはずです。 またそのなかで、超音速機は衝撃波をどうやって克服しているかや、エネルギー機動性理論とは何か、ステルスがどう発展してきたかなど、ややこしい内容なので意外とミリタリーファンが知っているようで知らなかったテーマについてもやさしく噛み砕いて解説しています。 ——————————————————– 【注意】上巻ではF-22やジョン・ボイドは登場しません。 なお、下巻では“変人&天才”ジョン・ボイドが現れ、エネルギー機動性理論をもとにF-15やF-16といった傑作機を生み出す原動力となり、その流れがF-22へと繋がっていくところまでを描きます。 ——————————————————– 【著者略歴】 夕撃旅団(ゆうげきりょだん) 管理人アナーキャが主催するウェブサイト。興味が向いた事柄を可能な限り徹底的に調べ上げて掲載している。 著書に『ドイツ電撃戦に学ぶ OODAループ「超」入門』(パンダ・パブリッシング)がある。
  • 超弩級原子力空母大和 新沖縄決戦
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    西暦2003年、日本国・国防軍の原子力空母『大和』は第5次中東戦争からの帰途、突如暗黒に包まれ、計器類も不調を訴えた。僚艦も姿を消し、何と頭上から戦闘機の攻撃にさらされたのだ。しかも…、現われた戦闘機は、米軍のレシプロ機だった。原子力空母『大和』は、あろうことか、薩摩半島沖に現出したのだ。ここは奇しくも、1945年4月7日、戦艦「大和」が米軍機の総攻撃に遇い最期を遂げた場所である。沖縄には米軍が上陸し、今まさに戦いが繰り広げられているのだった。まさに太平洋戦争敗戦の直前、原子力空母『大和』は、沖縄救援のため一隻で雲霞のごとき米軍に戦いを挑むのだった―。果たして沖縄戦の大逆転はなるか―?卓越した発想で新たな沖縄戦を描く、スーパーシミュレーション戦記。
  • 軍神の艦隊(1)山本五十六、復活す!
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    ミッドウェー海戦、ガダルカナル決戦での敗北後、敗色濃厚な戦局を覆すべく、聯合艦隊司令長官・山本五十六は、前線の視察と士気高揚のためラバウルを飛び立った。だが、山本長官を乗せた一式陸攻は、米軍機P38により撃墜されてしまう。絶対的なカリスマを失った日本軍は、絶対国防圏としてマリアナ島死守を決定。圧倒的な国力を誇るアメリカ軍を相手取り、絶望的な戦いを挑んでいった…。そんななか、海軍省教育局の神重徳は、旧式戦艦を中心とした特務艦隊の司令官に任命される。突然の命令にいぶかしむ神であったが、その裏には、死の淵から甦り、影の存在として陸海軍を統べる山本五十六統合司令官の姿があった。軍神と呼ばれた山本五十六のもとで、海軍一の頭脳を誇る神重徳が、縦横無尽の活躍を見せる。軍人達の熱き思いが伝わる、本格派架空戦記シリーズ。書下ろし長編戦記シミュレーション。
  • イントロダクション『キャプテンサンダーボルト』
    無料あり
    3.5
    現代を代表する人気作家ふたりが合作した問答無用のノンストップ・サスペンス『キャプテンサンダーボルト』完全攻略本! 世界を揺るがす秘密は蔵王に隠されている! 大陰謀に巻き込まれた小学校以来の友人コンビ、相場と井ノ原。 異常に強い銀髪の殺し屋と警察に追われるふたり(と犬一匹)は逃げ切れるか。 すべての背後にあるのは、蔵王の火口湖「御釜」が発生源とされる「村上病」。太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機の謎、そして主演男優のスキャンダルを理由に封印された戦隊ヒーロー映画に何が映っていたのか? 破滅へのカウントダウンが点滅する中で、物語は白熱のクライマックスに突入する! 文春文庫『キャプテンサンダーボルト』の電子版配信に当たり、物語の冒頭を抜粋したお試し版と、著者2人の対談を収録した無料ガイド本をお届けします。

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  • イーグル・クロー作戦 在イラン・アメリカ大使館人質事件の解決を目指した果敢な挑戦
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    拉致問題解決のために知るべき事実—人質救出作戦によって示されたアメリカ人の決意と覚悟。 もちろん、日本にはアメリカと同じことはできません。しかし、だからと言って何もしなくていいわけがありません。この問題を解決に導くためには、日本人ひとりひとりが自分にできることを実行することが何よりも大切だと思います。私にできることは、この本を翻訳することでした。そこには、アメリカ人の自国民の救出に向けた決意と覚悟が書き表されていました。本書が、拉致問題に対する日本人の意識にわずかでも変化をもたらすことを願ってやみません。(訳者あとがきより) 【目次】 1979年、イラン革命の混乱の中、熱狂的な革命主義者たちがテヘランのアメリカ大使館を占拠して53人のアメリカ人を人質にした。交渉に行き詰まったカーター大統領は、創設されたばかりのデルタ・フォース(第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊)に大規模かつ複雑な救出作戦の実施を命じた。その作戦を成功させるには夜間に敵地内の砂漠でヘリコプターへの燃料補給を行い、脆弱かつ信頼性の低いヘリコプターで作戦部隊を空輸し、そして陸軍レインジャー連隊が飛行場を占拠しなければならなかった。これらの任務を遂行する特殊作戦部隊が新編されたが、そのパイロットや支援要員を十分に訓練する時間的余裕はなかった。 本書は、本作戦に関与した隊員たちからのインタビュー、秘密区分が解除された文書および詳細に再現された作戦計画に基づいて、新しく書き上げた歴史書である。その目的は、この強襲作戦の背景、計画、問題点などを詳しく説明し、デザート・ワンでの事故の教訓がアメリカ特殊作戦軍の創設に及ぼした影響を明らかにすることにある。 【著者】 ジャスティン・ウィリアムソン アメリカ合衆国の元外交官。イラク、メキシコ、スペイン、コンゴ民主共和国で勤務。テキサス工科大学およびテキサス大学エルパソ校で学位を取得。近年になって、アメリカ陸軍指揮幕僚大学を卒業し、軍事研究修士(Master of Military Arts and Sciences)を取得している。テキサス州在住。 影本 賢治 陸上自衛隊を退職後、ウェブサイト「AVIATION ASSETS(アビエーション・アセット)」を開設。アメリカ陸軍機関誌の翻訳などを行っている。北朝鮮拉致被害者の救出を目指す「予備役ブルーリボンの会」の会員。訳書に『ドリーム・マシーン―悪名高きV-22オスプレイの知られざる歴史』(鳥影社)がある。北海道在住。
  • エトロフ発緊急電
    4.0
    1巻1,023円 (税込)
    1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。この攻撃の情報をルーズベルトは事前に入手していたか!? 海軍機動部隊が極秘裡に集結する択捉島に潜入したアメリカ合衆国の日系人スパイ、ケニー・サイトウ。義勇兵として戦ったスペイン戦争で革命に幻滅し、殺し屋となっていた彼が、激烈な諜報戦が繰り広げられる北海の小島に見たものは何だったのか。山本賞受賞の冒険巨篇。
  • 沖縄を守る人々
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 年間のスクランブル回数は800回!中国公船の領海侵犯は200日超!!P3Cの追尾に中国原潜が“赤旗”を挙げた日、海上保安官が男泣きした活動家の尖閣上陸事件、年間500回以上出動する不発弾処理隊、“遠洋訓練”で中国軍機が飛び交う宮古海峡、元在沖米軍トップ「基地は日米共同利用に」、取り残された辺野古住民たちの思いなど、自衛官・海上保安官・米軍人たちの本音。緊張感溢れる沖縄の基地で任務にあたり、日本のために体を張り続ける男たちの素顔。
  • 合本 キャプテンサンダーボルト
    4.5
    「俺とおまえで世界を救いに行こうじゃないか」 現代を代表する人気作家ふたりが合作、その化学反応が生み出した問答無用のノンストップ・サスペンス。 世界を揺るがす秘密は蔵王に隠されている! 大陰謀に巻き込まれた小学校以来の友人コンビ。 異常に強い謎の殺し屋と警察に追われるふたり(と犬一匹)は逃げ切れるか。 女友達を助けたばかりに多額の借金を背負う羽目になった相葉の手にひょんなことから転がり込んだ「五色沼水」。それを狙う不死身の(ように見える)冷酷非情な銀髪の白人が、死体の山を築きながら彼を追ってくる。 五色沼といえ通称「御釜」と呼ばれる蔵王の火口湖、そこは戦後にパンデミックを起こしかけた「村上病」のウィルスで汚染されていて、立ち入り禁止地域になっていた。この水はいったい何なのか。すべての背後にあるのは「村上病」をめぐる秘密らしかった。 ウィルスの発生源とされる「お釜」に何があるのか? そして主演男優のスキャンダルを理由に封印された戦隊ヒーロー映画に何が映っていたのか? 相葉は逃亡の途中で中学時代の野球部の悪友・井ノ原と再会。ふたりは、太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機の謎を追う女性・桃沢瞳の助けも借りて謎に挑む。 だが事態を解決するためには、あの銀髪の破壊者との直接対決は避けられない―― 平凡な男ふたりが世界を救うために命をかける。その胸にあるのは少年時代の思い出。 ちりばめられた伏線が収束し、破滅へのカウントダウンが点滅する中で、白熱のクライマックスに突入する! 文庫用に本編の前日譚と後日譚となる書き下ろし掌編小説を、ボーナストラックとして収録! 解説・佐々木敦 ※この電子書籍は、『キャプテンサンダーボルト 上』と『キャプテンサンダーボルト 下』を一冊にまとめた合本版です。
  • 基地はなぜ沖縄でなければいけないのか
    -
    沖縄への米軍基地の集中が続く。日本における同基地の面積の7割強がこの地にある。米兵による事件、米軍機などによる騒音被害は沖縄の社会・経済に深刻な影響を与え、選挙を通じて示される沖縄の民意は、基地の集中を拒絶している。にもかかわらず、長きにわたり解決策を見出せずにいる。そもそもなぜ、沖縄に基地が集中し、それが続くのか。その経緯を明らかにし、地理的な必然とも、安全保障をめぐる戦略上の必然とも言い切れないことを示す。その上で、基地問題の「解決」へと一歩を踏み出すための選択肢を提示した決定的な書!
  • キャプテンサンダーボルト 上
    3.9
    1~2巻764~784円 (税込)
    「俺とおまえで世界を救いに行こうじゃないか」 現代を代表する人気作家ふたりが合作、その化学反応が生み出した問答無用のノンストップ・サスペンス。 世界を揺るがす秘密は蔵王に隠されている! 大陰謀に巻き込まれた小学校以来の友人コンビ。 異常に強い謎の殺し屋と警察に追われるふたり(と犬一匹)は逃げ切れるか。 女友達を助けたばかりに多額の借金を背負う羽目になった相葉の手にひょんなことから転がり込んだ「五色沼水」。それを狙う不死身の(ように見える)冷酷非情な銀髪の白人が、死体の山を築きながら彼を追ってくる。 五色沼といえ通称「御釜」と呼ばれる蔵王の火口湖、そこは戦後にパンデミックを起こしかけた「村上病」のウィルスで汚染されていて、立ち入り禁止地域になっていた。この水はいったい何なのか。すべての背後にあるのは「村上病」をめぐる秘密らしかった。 ウィルスの発生源とされる「御釜」に何があるのか? そして主演男優のスキャンダルを理由に封印された戦隊ヒーロー映画に何が映っていたのか? 相葉は逃亡の途中で中学時代の野球部の悪友・井ノ原と再会。ふたりは、太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機の謎を追う女性・桃沢瞳の助けも借りて謎に挑む。 だが事態を解決するためには、あの銀髪の破壊者との直接対決は避けられない―― 平凡な男ふたりが世界を救うために命をかける。その胸にあるのは少年時代の思い出。 ちりばめられた伏線が収束し、破滅へのカウントダウンが点滅する中で、白熱のクライマックスに突入する! 文庫用に本編の前日譚と後日譚となる書き下ろし掌編小説を、ボーナストラックとして収録!
  • 空襲におびえて
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    「本土決戦」が現実味を帯び、米軍機による空襲が続いた太平洋戦争末期。「空襲の惨劇」、「被爆地での救護」など11人が証言。 8月5日夜の佐賀空襲の惨状や、長崎に9日、投下された原爆で負傷者救助に当たった男性の証言などを収録。 あれから70年-。「国家」や「公」が強調され、戦前・戦中と通底する空気が漂っているようにも映るいま、現在と過去とを切り離すのではなく、過去の証言と向き合うことが求められているのではないか。 二度と同じ過ちを犯さないために、先人の声に耳を傾け、「自分事」として、今を見つめるためにも-。 証言を補完するため、佐賀新聞の報道から当時の生活ぶりを検証するミニ企画「新聞は何を伝えたか」を佐賀大学の監修も通して掲載。「11人の証言」が、きな臭さが漂う現代に警鐘を鳴らす、今こそ必読の書。 本書は2014年10月から1年半にわたる佐賀新聞の連載企画「刻む 佐賀・戦時下の記憶」の一部を再編集したものです。
  • 軍艦越後の生涯 (1) 大艦巨砲の宴
    5.0
    昭和10年、中国大陸における日本海軍機の米艦誤爆事件は、経済破綻で疲弊したアメリカに、対日開戦の格好の口実を与えることとなった。合衆国海軍は対日渡洋作戦『皇帝の道』を発動!それを迎え撃つは、世界最大にして日本海軍最強の戦艦『越後』!「モンタナ」の16インチ砲と「越後」の51サンチ砲が激突する――!!海軍軍縮条約が締結されなかった世界を舞台に、米国のダニエルス・プラン戦艦と大日本帝国海軍の八八艦隊の艦隊決戦が繰り広げられる!

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  • 航空ショー完全ガイド2014
    -
    ●航空祭を楽しむための基礎知識 ●ブルーインパルス受信&飛行ガイド ●航空祭で使いたい受信機7選 ●全国47か所航空イベントエアーバンドガイド ●防災訓練受信マニュアル ●民間イベント攻略テクニック ●コールサインリスト最新版 ●自衛隊&在日米軍機カタログ
  • 皇帝陛下の戦場
    -
    僕はたしか、七十歳を超す、老いた地球人のはずだった。ところが、ところがである……気付いたときには若い女の身体にされ、次には筋骨隆々の若き青年の肉体にされていた。僕は、アンドロメダ人の手によって、クローン再生された肉体にはめ込まれてしまったのだ。そして、あげくの果て、230万光年も離れたアンドロメダ宇宙へと連れてこられ、宇宙連邦軍機動歩兵隊員にされてしまったのだ! 果たして、僕を待ちうける運命は……?! SFファンならニヤリとせずにはいられない、往年の名作SFへのオマージュに満ちたユーモアあふれる冒険SF長編!
  • 最後の戦没艦・第13号海防艦戦記 ~終戦前日、香住漁船団の懸命な救出~ 菅野元水兵長の手記から
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    輸送船を護衛して、南はレイテ、シンガポール、北は稚内と米軍機、米潜水艦と死闘を繰り返した歴戦の海防艦も、ついに、終戦前日、米潜トースクの放った誘導(ホーミング)魚雷が、艦尾に命中。 しかし、兵庫県香住の漁船団により、多くの乗組員が救出されました。 大戦、最後の沈没艦・第13号海防艦通信兵の手記です。
  • 白霧学舎 探偵小説倶楽部
    3.0
    昭和20年。戦況が悪化の一途をたどる中、美作宗八郎は山間の集落に疎開し、名門白霧学舎に転入することになった。破天荒な学友たちに誘われ、探偵小説倶楽部に入部させられた宗八郎は、本物の連続殺人事件の目撃者となる。徴兵に戦死、食糧不足、墜落した米軍機の処理。そんな戦時下の日常に出現した奇怪にして異常な猟奇事件に、旧制中学の少年、少女が挑む。
  • 真珠湾W奇襲(1) ワレ奇襲ヲ目撃セリ
    完結
    3.0
    オアフ島上空に現れた ドイツ軍機は、 敵か? 味方か? 日独両軍が「太平洋軍団」を発足!? 昭和16年12月。真珠湾を目指し、日本海軍の第一航空艦隊から計一八三機の大編隊がオアフ島へ向けて飛び立った。しかし真珠湾上空に飛来した機動部隊攻撃隊長・淵田美津雄中佐が目にしたのは、停泊するアメリカ艦船を攻撃するドイツ空軍機だった。じつは、日本政府とヒトラー総統の密約に基づき、日本軍と呼応してアメリカの太平洋艦隊を叩く手筈になっていたのだった。 「同時奇襲攻撃」を果たした日独両軍は、真珠湾の太平洋艦隊を完膚なきまでに粉砕する。その後、両国の思惑が交差しながらも、ドイツ太平洋軍団との共闘体制を整えた日本軍は、次なる作戦を開始するのだが……。
  • 世界は光に満ちている
    完結
    3.9
    時は昭和二十年、太平洋戦争下の日本の小村の片隅。医学の道を志し帝大に進みながらも、病によりその途半ばであきらめ帰郷せざるを得なかった榎戸正之介は、その不遇を託つこともなく世捨て人のごとく、ただ日々を送っていたのだが、そんなある時、撃墜された米軍機から瀕死の状態で脱出した若き米兵・ジョーイの闖入という青天の霹靂に見舞われてしまう。 そして、普通であれば官憲に突き出すべきところを密かに匿い介抱してやるのだが、その過程でそれぞれの境遇を知り、心かよわせ合ううちに互いになくてはならない存在となっていき……果たして、この決して許されぬ恋の道行きの向かう先は――!? 暗く不幸な時代に抗い輝いた至高の愛の邂逅をドラマチックに描き麗人誌上で大反響を呼んだ表題作他、等身大の男たちのピュアな想いに満ちた人生の旅路を綴りエイジングBLの金字塔との呼び声も高い「五月雨る抱擁」等、ヒューマンな魅力にあふれた最新傑作5編を収録!! ……この感動、無限大!!!
  • 尖閣1945
    4.4
    1巻1,760円 (税込)
    「命」を救ったのは「真水」をたたえた日本の領土だった――。 知られざる「尖閣戦時遭難事件」の史実が“中国の噓”にトドメを刺す 事件から「78年」という気の遠くなるような歳月の末に緻密な取材で浮かび上がった苦悩と感動の物語。 なぜ「尖閣列島」は日本の領土なのか。そのことを示す、ある遭難事件。中国はなぜこの事件に触れられないのか。すべてが今、明かされる。 1945(昭和20)年6月末、石垣島から台湾に向かって最後の疎開船が出た。沖縄本島で日本軍が米軍に敗北し、八重山への米軍の侵攻を恐れてのことである。 だが、200人余の疎開者を乗せた2隻の船は東シナ海で米軍機の攻撃を受け、1隻は沈没、1隻は奇跡的に魚釣島に辿りつく。「あそこに行けば真水がある」との疎開者の進言があったからだ。 明治時代に“無主の地”魚釣島で真水を開拓した実業家・古賀辰四郎。それに伴い国際法に則って日本の領土に編入した明治政府。疎開者たちの多くの「命」を救うことになる真水をたたえた魚釣島は、同時に食べる物がない飢餓の島だった――。 餓死者続出の中、石垣島に助けを呼ぶため若者たちによって「決死隊」がつくられた。疎開者たちは夜を日に継いでサバニ(小舟)を完成させ、決死隊を送り出す。決死隊の若者の額には「赤い鉢巻」が締められていた。その鉢巻の意味と、そこに込められた疎開者たちの思いとは……。 奇跡がいくつも重なり合ったこの遭難事件と救出劇が、なぜ尖閣の日本領有を示すものになるのか。哀しく、悲惨で、目を背けたくなる出来事は、同時に、どんな逆境でも信念と矜持を失わなかった日本人の「希望の物語」でもあった。 なぜ尖閣は日本の領土なのか。尖閣と無縁な中国が、なぜ、かくも理不尽な主張をくり返しているのか。 「本書を読み終わった時、その答えを知ると同時に、人間とは“極限”に追い込まれても、使命感と不屈の精神さえあれば、とてつもない底力を発揮することを知っていただければ嬉しい。そして、毅然と生きることが、日本人にとっていかに大切か、是非、思い出してほしいと願う」(「はじめに」より) 数々の歴史スクープを放ってきた門田隆将が満を持してお届けする尖閣領有ノンフィクション。生存者やゆかりの人々をひとりひとり訪ね、すべての秘密を明らかにしていく筆者の執念にも感嘆する。中国が領有を主張する史料のデタラメぶりも専門家と共に解き明かした本書は、「この1冊」で尖閣問題がすべてわかる日本国民必読の書。 【筆者プロフィール】 門田隆将(かどた・りゅうしょう) 作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』『太平洋戦争 最後の証言(第一部~第三部)』『汝、ふたつの故国に殉ず』(角川文庫)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『疫病2020』『日中友好侵略史』『新聞という病』(産経新聞出版)など多数。
  • 1964 東京ブラックホール
    3.3
    なぜ、これほどまでに、<いま>と似ているのか。 貧困は拡大し、人命は軽視される…。すべての源は五輪イヤーにあった! 東京五輪が開催され、高度成長の象徴としてノスタルジックに語られる1964年。しかし、その実態はどうだったのか。膨大な記録映像と史資料を読み解き、見えてきたのは、首都の「闇」。すなわち、いまも残る、この国の欠陥だった――。 労働者搾取、格差社会、性差別、猟奇犯罪、東京一極集中、一党支配、対米依存、汚職・隠蔽、そして疫病の蔓延――。 日本中を震撼させたNHKスペシャル「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」が、待望の書籍化! 1964年、膨張を続ける首都・東京。その実相がこの本であらわになる。 ■都民1000万の糞尿は東京湾沖合に流される ■赤痢、チフス、コレラが流行する疫病都市だった ■生活苦にあえぐ労働者は、みずからの血を売った ■五輪マネーをめぐって汚職が激増。都庁は「腐敗の巣窟」だった ■ヤクザの襲名披露で、自民党副総裁が祝辞を述べた ■少年犯罪は戦後のピークに。中流家庭の子弟が凶悪事件を起こす ■米軍機墜落事故が続発。ベトナム戦争は東京ではじまった ■六本木・赤坂ではスパイが暗躍し、カネと情報が交換された ■五輪閉幕後、戦後最悪の不況が訪れた
  • それでも僕は前を向く
    3.7
    疎開先の千葉で米軍機による機銃掃射を受け、生と死があっけなく入れ替わるのを目の当たりにした少年時代。食べるためにがむしゃらに働いた無名時代。才能への自惚れを打ち砕かれた、寺山修司、ビートたけしら圧倒的天才との出会い……。多くの人気番組で司会を務め、参議院議員、実業家としても活躍、「才能に恵まれた人生の勝ち組」そのもののように見える著者を支えたのはじつは才能ではなかった。「運」の使い方、「命」の重み、「覚悟」の決め方、「希望」のつなぎ方など、80年の人生で多くの師から学び、苦闘して発見した、逆境にあってなお笑って生き抜くための「人生のスタンダード」のすべてを語る。【目次】はじめに/第一章 「運」/第二章 「命」/第三章 「金」/第四章 「覚悟」/第五章 「希望」/第六章 「前進」/あとがきにかえて
  • 増補改訂 帝国陸軍機甲部隊
    -
    機甲部隊こと機械化装甲部隊。第一次世界大戦中に登場し、近代軍備の要のひとつとなった新兵器・戦車は、どのように日本帝国陸軍に導入されていったのか。「軍の機械化」に邁進する列強各国の後塵を拝した日本陸軍は、ヴィジョンを欠いて迷走を重ねた結果、惨烈な第二次世界大戦にあって機甲部隊も真価を発揮できぬまま敗退へと向かう。本書は、戦車学校の教官もつとめた著者の実感溢れる主著であり、歴代戦車の写真・図面・年表他、豊富な資料を完備した類なき必読書である。1971年刊行の増補改訂版を底本に、初版から割愛された図版も再録した完全決定版。
  • 中東複合危機から第三次世界大戦へ イスラームの悲劇
    5.0
    2015年11月に起きた「イスラーム国(IS)」によるパリ大虐殺テロの直後、ローマ法王フランシスコは「これはまとまりを欠く第三次世界大戦の一部」だと表現した。その後も、同月のトルコ軍によるロシア軍機撃墜。2016年1月のイランとサウディアラビアの断交、「IS」による世界各地でのテロなど、危機が続いている。実際にいま、何が起きているのか。そして、これから何が起きるのか――。あまりにも錯綜した状況を、歴史や地政学をひもときながら読み解き、今後訪れる「日本人の想像を絶する危機」を洞察する。激動する世界を知るための必読の書。序章 イランとサウディアラビアとの対決――宗派戦争の恐怖/第1章 ポストモダン型戦争と中東複合危機――国家・内戦・難民/第2章 パリの大虐殺と「新しい東方問題」――戦争と市場の間/第3章 地政学とムハンマドのリアリティ――大文字と小文字のイスラーム/第4章 スンナ派とシーア派――分裂から抗争へ/第5章 慈悲深き宗教者、前向きの政治家――政事と軍事のバランス感覚/第6章 「イスラーム国」とは何か――シリア戦争と難民問題の深淵/第7章 新露土戦争の危険――二つの帝国/第8章 中東核拡散の誘惑――イランとトルコの競合/終章 第三次世界大戦への道――短期決戦か長期持久か/あとがきにかえて――中国と「イスラーム国」

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  • 東京の戦争
    4.4
    物干台で凧を揚げていて、東京初空襲の米軍機に遭遇した話。戦中にも通っていた寄席や映画館や劇場。一人旅をする中学生の便宜をはかってくれる駅長の優しさ。墓地で束の間、情を交わす男女のせつなさ。少年の目に映った戦時下東京の庶民生活をいきいきと綴る。抑制の効いた文章の行間から、その時代を生きた人びとの息づかいが、ヒシヒシと伝わってくる。六十年の時を超えて鮮やかに蘇る、戦中戦後の熱い記憶。
  • 日本海軍機関科将校の反乱未遂 組織を揺るがした差別問題の真相
    -
    「機関科問題」と聞いて、その意味が理解できる人は、かなりの海軍通であろう。本書で扱った命題は、普通の戦史には決して出てこない、“裏面史”である。だが、明治期以来の日本海軍史を通じて、軍首脳が頭を痛め続けてきた大問題であり、「海軍のガン」と呼ばれていたほどのものだったのだ。それは一言で言えば、「組織内差別」であった。具体的には、「同じ軍艦に勤務している士官であるのに、海軍兵学校卒のほうが海軍機関学校卒よりも偉いという規定があり、機関科士官の中に不満が堆積した状態が慢性化していた」というものだ。海軍は、軍紀の乱れと士気の低下を生む元凶となっていたこの問題を重視し、長年にわたって様々な施策を繰り返したが、ついに問題解決を見たのは、大東亜戦争の終戦間際であった。今日まで、海軍関係者が書くに書けなかった問題の全貌を、ついにまとめあげた、貴重な一冊である。

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  • 日本の名機
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の航空機の歴史は、1910年12月19日にはじまる。この日、徳川好敏陸軍大尉が駆るフランス製「アンリ・ファルマン」複葉機、日野熊蔵陸軍大尉が駆るドイツ製「グラーデ」単葉機――二機による飛行が成功。日本の空を飛行機がはじめて飛んだのだ。しかし、この段階では、日本の航空技術は、欧米各国に大きく遅れをとっていたため、海外機の模倣、あるいは国外の技術者の協力なしに、戦闘機の開発・完成は叶わなかった。日本海軍で航空隊が編成されたときでさえ、航空機は輸入機に頼らねばならないのが現実であったのだ。 第一次世界大戦をきっかけとする戦闘機の開発競争において、日本海軍は初の国産艦上戦闘機「一○式艦上戦闘機」を完成させる。だが、これもイギリスから技術団を招聘し、完成させたものだった。技術の吸収、研究の時代が続き、日本人の設計、製造による国産機の完成は「九○式艦上戦闘機」が採用される、1932年まで待たねばならなかった。 しかし、模倣と吸収の時代を経て、独自の設計思想によって開発された「零式艦上戦闘機」が誕生。世界を震撼させた。本書は、そうした日本の名機105機を厳選し、紹介するものである。 高水準の技術で生みだされ、戦後の復興の礎ともなった日本の名機たちが今甦る! ☆太平洋戦争を席巻した陸海軍機の美しき雄姿 第一章 太平洋上を席巻した 戦闘機 第二章 敵に大打撃を与えた 爆撃機と攻撃機 第三章 日本兵を支え続けた 偵察機と輸送機 第四章 未完に終わった 幻の名機 第五章 英米の強力軍用機 零戦のライバルたち
  • 日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか
    4.5
    なぜ米軍基地はなくならないのか? なぜ日本人は自国の領空を自由に飛べないのか? なぜ米軍機が墜落しても日本警察は出だしをできないのか? なぜ事故後も原発を続けようとするのか? 戦後70年を超えてもアメリカの「占領状態」が続く日本のおかしさを白日のもとに曝し、大反響を呼んだベストセラー。
  • フューリーズ 虚空の銀翼(1)
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    1~3巻550~715円 (税込)
    突如現われた世界中を超音速巡航する謎の旧式軍機「フューリー」。領空を飛ぶ奇怪な物体を、各国は捉えようとしていた…その謎の機体の操縦を任された一人の日本人パイロットは組織に言われるがまま戦いに参加することに!?亜人×空挺バトルアクション!
  • WHO FIGHTER
    完結
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    全1巻858円 (税込)
    昭和19年、ビルマ戦線。特務機関の丸尾中尉は、ビルマの密林の奥深くで、独立王国を築こうとしていたある日本軍部隊の処理を任され、装甲砲艇で大河の遡上を始めた。昭和20年、太平洋戦争の末期、日本本土が米軍機の空襲に曝されていた頃、日本陸軍の戦闘機が謎の発光体を目撃、墜落した。当初は、米軍の新兵器と思われたが、調査を進めるうち、常識では説明できない事態が次々と起こった。
  • 米海軍機動部隊艦載機の岡山県南空襲
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第二次大戦末期、太平洋の米海軍機動部隊は日本本土全域に対して戦術的・戦略的爆撃作戦を展開した。7月24日の県南の艦載機空襲はその中のひとつで、多くの犠牲者をだした。67年を経て初めて明らかにされた岡山県南空襲の記録。
  • 米軍に暴かれた日本軍機の最高機密
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    白日の下に晒されたトップシークレット。零戦、隼、疾風、飛燕をはじめとする日本機を接収した連合軍は、徹底的に性能を調査研究し、機体の長所・短所を熟知して新戦術を編み出した。ドッグファイトを得意とする零戦に対しては二機一組で一撃離脱戦法を多用した。弱点を突かれたゼロ戦は苦戦を強いられることになる。
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争
    4.0
    過激化する中国の海洋進出にどう立ち向かえばいいのか? 現在、西太平洋で米中は戦争状態にある。東シナ海と南シナ海の覇権を米国から奪うため、中国が武力を盾に「挑戦」を始めたのだ。現場では何万という米軍兵士が命をかけて戦っている。本書では彼らの肉声から、その衝撃的な実態を描いていく。 ・公海上空を飛行中の米軍機が中国機に体当たりされた ・海南島に不時着した同機の乗組員は中国軍により全員拘束 ・南シナ海で米軍艦と中国空母が一触即発の睨み合い ・米国主催の合同海軍演習に中国軍はスパイ船を連れて登場 ・中国は軍事力を背景に南シナ海の岩礁を次々と略奪 ・その周囲を埋め立て、滑走路付きの軍事施設を建設している etc 解説 徳地秀士(政策研究大学院大学シニア・フェロー、元防衛審議官)
  • 燃える地の果てに(上)
    4.4
    最後の核爆弾一基が見つからない! スペイン上空で核を搭載中の米軍機が炎上、墜落した。事実をひた隠して懸命の捜索を行う米軍。放射能汚染におびえる村人。ギタリスト古城邦秋を待ちうける虎口の数々……。跳梁するスパイの狙いは? 過去と現在、二つの物語が衝撃的に融合する! 現代ミステリの奇跡と謳われた名品の登場。
  • 幽霊空戦 1995ガダルカナル
    NEW
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    ソロモン諸島でダイビング・ガイドをつとめる佐々木譲二は、当地でロケ中の戦争映画のメイク担当、チェリーをコカンボナ岬沖へ案内した。太平洋戦争で夥しい戦艦が沈んだ鉄底海峡と呼ばれるポイントで零戦を発見して以来、二人は不思議な現象に遭遇する。ロケ隊が山本五十六長官機撃墜の空戦シーン撮影中、黒雲の彼方から六機の零戦が出現し、米軍機に機銃掃射を始めたのだ。書下しホラー・サスペンス。
  • リーンの翼 1
    4.0
    太平洋戦争末期、特攻機・桜花に搭乗し、米軍機へと突撃しようとしていた青年、迫水。だがその瞬間、異世界バイストン・ウェルへと召喚される! 人間の想念の源たる地で、新たな戦乱の渦中となった迫水は!?

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