作品一覧 2022/09/14更新 殺しの柳川 日韓戦後秘史 試し読み フォロー 沖縄を売った男 試し読み フォロー 沖縄を守る人々 試し読み フォロー 決別 ~総連と民団の相克77年~ 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 竹中明洋の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 沖縄を売った男 竹中明洋 前沖縄県知事 仲井眞弘多の物語。 沖縄を金で売った印象を与えたイメージは拭えないが、それは貫いた現実主義、成果主義の結果だったと言える。 大体予想したとおりの志向性と過程だったし、冒頭の悪印象を県民に、あるいは全国的にも残してしまった感はあるけれど、沖縄のために、自立できる沖縄を創りたいという想いは...続きを読む感じることができた。それは知れて良かった。 自分の中でも結論は出ないけれど、進み始めた8年間と、滞る現在、というコントラストは確か。 やっぱり考え続けることが大事。僕らこそが。 Posted by ブクログ 沖縄を売った男 竹中明洋 仲井眞弘多元沖縄県知事(先々代だからすでに「前」ではないんだね)の批評本。タイトル的には、政府の支援と引き換えに辺野古埋め立て承認をしたことに対して批判的な本かと思いきや、そうでもなく、「そう言われているけど実際のところはこういう行動様式だったんだ」ということを解説した形になっている。 自らを「陳情...続きを読む専門職」と表現し、かなり高めのボールを、政府に対しても県職員に対しても投げかけ、しかもそれを政府・与党の要路にしっかり要望、根回しすることで実現していく。今の沖縄振興には間違いなく大きな力になったのだと思う。 一方で辺野古承認についてだが、たしかに「いい正月になる」は非常に印象が悪かったわけだが、もともと仲井眞氏は県外移設を強く主張していたわけではなく、普天間移設のフィージビリティ(実現可能性)を重要視していたということ、改めて分かった。それを選対本部長だった翁長前知事が公約として県外移設を打ち出したと。その根底には民主党の迷走があるわけだが、全体が繋がって興味深い。 個人的に興味深かったのは中国との関係について。沖縄への総領事館設置を中国が持ちかけたことがあるとのこと。米国と協議の上で、断ったそうだが、同じ中国との深い付き合いがある長崎県が、かつて要請して在長崎中国総領事館を設置して、今でも尊重していることと比べるとスタンスの違いが面白い。 Posted by ブクログ 沖縄を売った男 竹中明洋 2013年の年末「これはいい正月になる」と言った 仲井真知事(2006年より知事)の発言は目にした。 中国にいた私には、辺野古の基地を容認して、 なぜ、良い正月になると言ったのか? そのことが、全く 理解できなかった。 沖縄の普天間基地の危険性をなくすということから、 当初1997年には、辺野古への...続きを読む移転が決められていた。 2009年に民主党政権になることで、鳩山首相は「県外移設」を主張。 その時の知事は仲井眞弘多だった。 その民主党の沖縄基地問題に対する経緯を見ている本当に 情けないほど、統治能力がない。 鳩山は、結局「抑止力」と言って、県外移設を断念する。 なんじゃそれという感じだ。 そのことで、沖縄県民の多くは、県外移設が当然だと思った。 一方で、普天間基地にオスプレイが配備されることが決まり、 さらに危険性が増したことは、事実だ。 民主党政権は、首相、外務大臣、官房長官、防衛省大臣の意見 が違うのだから始末に負えない。 菅首相、岡田首相もある意味では、沖縄の基地問題は避けて通っている。 民主党政権は、原発事故による対応のマズさも、ひどいが 沖縄の基地問題も、ひどすぎる。 その中で、仲井真知事の信頼を勝ち取るのが 菅義偉官房長官。 いやはや。すごいね。この手腕は、民主党政権の頃とは見違える。 そして、沖縄の振興政策案を どんどんと認めることになる。 平成14年度の沖縄の予算が 3460億円。平成21年度までは3000億円。 このことを仲井真知事は喜んだのだ。 この本を読んで、仲井眞弘多は、沖縄電力の社長ということを知っていたが 東大卒で、通産省で25年近くお役人;官僚をやっていたんですね。 そういう意味では、リアリストだったのかもしれない。 また、その手法で、お金の引きかえに、沖縄を売り渡したと言われるようになった。 琉球新報、沖縄タイムスに徹底して叩かれることになった。 そして、新しいスタートして、オール沖縄の翁長が登場した。 この仲井眞弘多の物語を、沖縄の苦悩が伝わってきた。 日本の政府が、日米同盟 つまり 安保体制を破棄しない限り、 沖縄の基地問題は解決しないことは、確かだ。 また、日本政府が 沖縄の自主性に任せず、政府がコントロールする限り 沖縄の苦悩は、続いていくことになるだろう。 Posted by ブクログ 殺しの柳川 日韓戦後秘史 竹中明洋 殺しちゃ嫌よ。 ってな事で、竹中明洋の『殺しの柳川 日韓戦後秘史』 三代目山口組 田岡組長の直参で、初代柳川組組長、韓国出身の柳川次郎の秘史。 鬼頭組(組員100人)へたったの8人で日本刀で殴り込みをかけた事で、山口組随一の武闘派で「殺しの柳川」の異名を持っていた。 しかし、柳川組の解散を機...続きを読むに出身の韓国と日本の橋渡し役と成るため政界、財界、スポーツ界、韓国政界に太いパイプを作り表社会、裏社会に貢献してきたが……。 . 極道と言うより真の侠客じゃったんかなと。 個人でここまで国政や色んな界隈への影響力があった事が凄いね。 じゃが、殺しは駄目じゃね。 2019年45冊目 Posted by ブクログ 殺しの柳川 日韓戦後秘史 竹中明洋 許永中に会いに行くところから始まり、興奮する/ かつて斯界を震撼させた、殺しの軍団柳川組/ 柳川次郎の引退後の人生を掘り下げている/ 在日朝鮮人として生まれ韓国・日本社会の狭間で葛藤する/ 韓国政府の窓口となり日本での工作に参加、大統領とも深い関係になる/ 大阪における民団と総連の暗闘/ 部落解放同...続きを読む盟支部長・飛鳥会小西邦彦、極真会館大山、梶原一騎、東声会町田、男・山根、司馬遼太郎、許永中、亀井静香、名だたる交際録/ 生前は懇意にしていたクセに死んだ途端に手のひらを返して知らんぷりする者がいるなか、山根の潔さはなかなか格好いい/ 四代目山口組体制で相談役として復帰する話、秘書に託したヤクザ復帰を確信する指輪のくだり、とても面白い/ 柳川組は復帰するはずであったのか、と/ 海峡に立つ(許永中)と補完関係にあるので両方読むのをお薦めする Posted by ブクログ 竹中明洋のレビューをもっと見る