小説 - 勝目梓作品一覧

  • ラストチャンス
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    横浜で現金輸送車を襲い、警備員ふたりを殺して、4億もの大金を奪って逃げた男たちが無人の別荘に逃げ込んだ。しかし仲間に裏切られ、まだ金は手にしていない。一方、石川夫妻は車で別荘に向かっていた。2日後には娘のあゆみもくる。自らの目の前で妻子が凌辱される!! いま命をかけた最後のチャンスに男は挑む。激しく凄まじい官能バイオレンスの世界。
  • 夢退治
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    老後は海の見えるところで……。終(つい)の栖(すみか)として房総(ぼうそう)に移り住んだ51歳の私。子会社に出向となった夫は、週末だけ帰ってきた。そんな寂しさから、私は地元の青年と関係を持ってしまう。切っ掛けは、夜ごとに見る淫夢(いんむ)に彼が現れ、私を悩ますので、いっそ夢を現実に変えてしまおうと考えたことだった(表題作)。エロティシズムに彩られた、生々しくも艶麗な9つのドラマ。
  • 覗くなかれ
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    ●マンションの向かいの部屋の覗きにのめり込んでいた男を待ち受けていた陥穽●部下の女性から誘われた男が体験するただならぬ関係●九年前に別れた女と再会した男が息を飲む女の嗜好の変化●風鈴の音に身も心もざわめく女の密やかな打明け話●下着を着けずに靴屋へ出掛け、試し履きをする女が若い男性店員に持ち込んだ難題――名手がエロスを極める7編の妙技。
  • 殲滅のZ指令
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    段英二郎は元刑事。殺人の罪で服役中に国務大臣直轄の極秘機関に属するエージェントとなり、出所する。政財界要人の誘拐組織「ブラックイーグル」を殲滅せよとの特命がくだったのだ。段は組織の女性メンバーを尾行し、マンションをつきとめた。そして、彼の凄まじいセックス拷問が始まった!
  • 悪党どもの弔歌(ちょうか)
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    還暦(かんれき)を迎えた佐川(さがわ)は、千葉の片田舎でみやげ品の卸売り業を営んでいた。だが、裏では強請(ゆすり)と強盗(タタキ)を生業(なりわい)とする前科持ちの老ギャングだ。年齢(とし)の離れた女と表向き平穏に暮らす彼は、現役引退を賭(か)けて仲間と銀行を襲い、大金を強奪した。全てが上手くいっていたはずなのに、思わぬ伏兵の出現で、佐川の歯車が狂った。そして、それは残虐な事件の幕開けでもあった。
  • 牙 の 街
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    東京郊外の会社社長宅に押し入った悟(さとる)と林田は、一家全員を全裸にして縛り上げ、5千万円を強奪した。そこで悟は、犠牲者の一人である若いお手伝いが高校の同級生だった有村芳子と気付き愕然とする。危険も顧みず芳子に会うことを決意する悟。そこには意外な運命が二人を待ち受けていた……(表題作)。炸裂する暴力と極限の性。著者渾身の衝撃作四編収録!
  • 汚  名
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    菅沼寿夫(すがぬまとしお)は、かつてやくざの構成員だった。14年前、組を狙う組織との抗争の渦中で、拉致拷問を受け、恩ある幹部を敵に売り、死なせた過去を持つ。ある日、ひっそりと暮らす彼の元に別れた愛人が訪れ、行方不明の甥の稔(みのる)を探してほしいという。稔は菅沼が裏切った幹部の息子だ。彼は男の誇りを取り戻すべく、歪んだ欲望や暴力の世界へ身を投じていくが……。
  • 蜜の陥穽(わな)
    -
    銀座の美人ホステス・萩原涼子は、謝礼につられて政界の黒幕・土井壮司(そうじ)の妻・朋子(ともこ)のレズプレイの相手役をつとめた。そこで涼子は、朋子が夫の異常な性的嗜好に殺意を抱いていることを知る。二人が土井を殺害し、莫大な財産を手にしようと謀ったその時、何者からか一千万円を要求する脅迫電話が……。官能と暴力の極致を活写した、戦慄の長編サスペンス!
  • 沈黙の脅迫者
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    吉沢治男は愛人宅で、情事の最中、突然、妻の容子に踏み込まれた。弁解の余地のない吉沢は、一旦は、妻とともに自宅へ引き上げることにする。二人は険悪なまま、土砂降りの雨の中を吉沢の運転するクルマで家へ向かうが、途中、男を轢き殺してしまった。この瞬間から凄まじい物語がはじまった!
  • 鬼畜の宴
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    社長の身代わりで刑務所に入った、秘書の土井。出所すると、恋人の直子は死んでいた。身代わりに気づいた彼女は殺されたのか!? 彼は何者かに監禁され、数日の絶食の後、見せられたのは、直子が数人の男に凌辱されているビデオであった。復讐の鬼と化した土井は標準(ターゲット)を次々とほうむり、遂に……。長編ハード・バイオレンスの決定打!
  • 狂悦の絆
    -
    1巻440円 (税込)
    交通事故で性的機能を根こそぎ奪われて以来、セックスは私にとって終止符のない過酷で悲劇的なマラソンだった。が、性の炎を逆に煽ることで苦痛は薄らぐことを知った。羞恥心や慎みをかなぐり棄て、孤独な秘悦を味わうのだ……長篇エロス!

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  • 夜を往く者たち
    -
    1巻440円 (税込)
    同時に失踪した父子を見つけてほしい、というやっかいな依頼が秋津慎平のもとへ持ちこまれた。父の名は野中謙一郎、息子の名前は健太郎。経済的にも問題はなく、学業優秀な健太郎との親子仲の良さは、近所でも評判だという。聞き込みを開始した秋津だったが、やがて健太郎の意外な一面を知ることになった!!「探偵・秋津慎平シリーズ」。

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  • 砂の記憶
    -
    1巻440円 (税込)
    家出人の捜索依頼だった。肺ガンを宣告されたカメラマンが突然行方をくらましたというのだ。依頼人である妻の話では、カメラマンは気丈な男で、自殺は考えにくいという。調査に取りかかった秋津慎平だったが、その行手には意外な妨害が待っていた…。その家出に隠された真相とは!?

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  • 天使たちの肖像
    -
    1巻440円 (税込)
    妻子も安定した仕事も捨てて“蒸発”し、運輸会社の運転手となった曾木。社長の愛人のフィリピン女性・セべリアから、社長のもう一人の愛人・川西槙子の幼い娘を身代金目的で誘拐する計画を打ち明けられ、その話にのる。金のためではない。無一文で炭鉱で働いていた遠い日の自分と、社長から約束のお金をもらえないと家族が待つ国に帰れない、というセべリアの境遇に、共鳴するものを感じたからだ──男の生きざまを鮮烈に描く長篇ハードロマン!
  • 獣たちの墓を掘れ
    4.0
    根来譲――かつては怪盗一〇六号と呼ばれた大泥棒だが、いまは警視庁捜査四課の鬼島刑事の依頼で、得意の盗みのテクニックを使って捜査の手助けをしている。決まった報酬はないが、もちろんタダというわけではない。忍びこんだ部屋に金目のものがあれば頂戴するし、あるいはそこに美女がいれば、その体も……。息をのむ迫力の官能と暴力の世界!“海鳴りのジョー”シリーズ第3弾。傑作ハード・バイオレンス。
  • 遊乱二郎殺しのファイル(1) けもの道に罠を張れ
    -
    1~2巻495~550円 (税込)
    来日中のフランスの女流画家が、首都高速目黒ランプ付近で絞殺死体となって発見された。個展の企画者として検視に立ち会わされた美術商の遊乱二郎は、彼女が輪姦されていたと知るや、名状しがたい激情に襲われた。ソビエト兵に旧満州で強姦された日本人女から産み捨てられたという忌わしい出自を、それはいやでも記憶の闇から浮び上がらせるからだった。著者はじめてのシリーズ・スーパーヒーローの登場!
  • 陶酔への12階段
    -
    1巻495円 (税込)
    人間とは、それぞれが密かに〈性〉の充実と向上を求めて切磋琢磨し、日夜研鑽を積んでいるものです。そして、信じられないくらいの知恵や技術を身につけている人もいるはず……。これは、架空の雑誌に投稿された12名の手記をもとに構成された元気の出る〈物語〉です。快楽を極めた男と女のホンネで語られた私生活。努力次第であなたにもいいことがあるかも――。
  • 悪党どもの晩餐会
    -
    発端は、盗っ人稼業である江尻光男が富沢という偽名でホテルにチェックインしたことだった。江尻は本物の富沢と間違えられ、いきなり3人の男から襲撃を受ける。なんとかそれはかわしたものの、後日盗みに入った金庫室の前で一味と出くわし、囚われの身に。待っていたのはとんでもない罠だった。騙すか騙されるか…。壮絶な抗争を描く、長編ハードバイオレンス。
  • 闇の刃
    -
    小森幸人は組織から足を洗い、堅気の運送店を営んでいた。ある日、親父さんと慕う内海泰造が何者かに拉致された。事件の背後には、利権を巡る欲望や組織の大物の謀略が絡んでいることを知る。続いて姐さんの京子までも敵の手に渡ってしまう。義理人情に縛られた愚直ともいえる男の血が怒りに燃える。壮絶な復讐劇が開始された。会心の長編ハード・バイオレンス。
  • 淫夢はほほえむ
    -
    1巻495円 (税込)
    土建業で財を成した五十嵐興産の総帥・幸吉のもとに差出人不明の郵便物が届いた。中身は幸吉の後妻・妙子と長男の情交写真だった。それが悪夢の幕開けだった。今度は長男の妻と次男が、拉致され覚醒剤を注射された挙句、淫らな写真を撮られたのだ。一族にセックス醜聞(スキャンダル)の罠を仕掛けた犯人の狙いは? 長篇官能サスペンス。(『ほほえむ悪夢』改題)

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  • 悪虐
    3.0
    1巻495円 (税込)
    裸一貫から財をなした儂の人生終幕の楽しみは、妻と二人の娘が遺産を巡って繰り広げる茶番を眺めることだ。金と性欲に塗れた女たちの前に、新しい住み込み運転手が現れたことで、予想を遥かに超えたドラマの幕が開いたのだ。長篇欲望ロマン。

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  • 凶器
    -
    ある雨の夜、二人のやくざ者を殴り倒したときが、おれの暴力衝動の最初の爆発だった。自分の肉体を凶器として戦う瞬間の、狂おしいまでの快楽。やがておれは、世話になった内藤の愛人・淳子と関係を結ぶ。極上の肉体を持つ、銀座の女だ。淳子に溺れたおれは、内藤に現場を押さえられ、償いに殺しを命じられた。そのとき、あの快楽が再びおれの体を駆け抜けた。暴力とセックスのめくるめく陶酔に浸る青春を、鮮烈な筆致で描く衝撃の官能バイオレンス!
  • もう朝は訪れない
    -
    トラック運転手・平井は、妻の春子がつくったサラ金の借金のため、取立屋・多田に覚醒剤の強奪をすすめられた。平井は多田の仲介した浅野と、「倉庫」を襲い、まんまと覚醒剤をせしめたが、多田には覚醒剤を渡さず、借金の棒引きを計る。逆上した多田は、浅野を殺害し、中卸業者「フジモト」の手の者を差し向ける。重傷を負い、覚醒剤も奪われた平井は、さらに春子の強姦の声をきいた……。長篇バイオレンス。
  • 人喰い花
    -
    終電車が走り去った駅前のタクシー乗場。若い女が、ドアを開けた浜崎の車に駆け寄ってきた。おかしな女であった。助手席に坐りたい、というのだ。いくらか酒に酔ってもいるらしい。女のにおいは、若いタクシー運転手の心をわずかにはずませた。ライトを消し、エンジンを切る。女の胸が開き、ブラジャーのひもがすべり落ちる。「前開きよ、便利でしょ」女が囁いた……。表題作ほか7篇を収めた官能サスペンス。
  • 白昼の獲物
    -
    夜の新宿の街角でうっかりいかがわしい写真を買わされてしまった岩田邦夫は、後悔するどころか、しめたとほくそえんだ。そのモデルはメイクで顔をごまかしてはいたが、局所脇のホクロから見て、つい最近、プールで見かけた女らしいのだ。あの美女をモノにできると岩田は行動を起こすが……(表題作)。男と女が繰り広げる性の狂宴の果てに鮮血が迸るバイオレンス・エロチカ八篇。
  • 夢追い肌
    -
    1巻550円 (税込)
    ――浦は学生時代過した長崎の町を訪れ、ぶらりとはいった酒場で初恋の女三根子と出会った。20年ぶりの奇遇だった。が、歳月はそれぞれの人生をそれぞれに彩っていた。20年前の、夢を追うような甘ずっぱさはすでに遠いものとなり、中年の露わな欲望だけがあった。――時の流れが男と女の上にいかなる業を積みかさねるか、現代小説の旗手が永遠のテーマに挑む渇愛の世界!
  • 夢地獄
    -
    1巻550円 (税込)
    不思議ですね。男と女って奴は。何がきっかけで始まるか、見当がつきません。あたしと昭子なんか通夜の晩にできちゃった。それも、死んだのは昭子の亭主ときているから、これはえらいことです。ところがある日、ラジオの身上相談でわが女房の声を聞いてびっくり仰天。なんと、夫以外の男との肉体関係で悩んでいる、と切々と訴えているではありませんか。男と女の哀しくもおかしな話の逸品集!
  • 叩かれる父
    4.0
    1巻550円 (税込)
    28歳の息子・隆一が、職を転々とした揚げ句に実家に戻ってきた。以来8ヵ月、ひきこもり生活を続けている。母親を階段から蹴落とした隆一に反省をうながすが……。逆上した息子に叩かれ続けても、父親はひたすら耐える。胸中では自らの半生を振り返っていた。(表題作) 義母の介護、熟年離婚、愛人との再会など、さまざまな夫婦の姿を通して、人生の機微を描く。
  • 犯行(やま)
    5.0
    1巻550円 (税込)
    10年前、タクシー運転手の藤森は裏社会の仕事に就いた。暴力団の女に手をつけたのが原因だった。今回の犯行は、中国マフィアの地下銀行に流れる2億円強奪。だが、ガセネタだったのか計画は破綻した。疑惑をもたれた彼の身に、凄絶な私刑の雨が降り注ぐ。謀略の渦に巻き込まれた藤森は、怒り心頭に発し、真の敵を求め果敢に反撃に出るが……。官能と暴力の世界!
  • 妖精狩り
    -
    2年がかりで愛車〈マン・フラワー号〉を改造したケンスケとタマシローは、九州から北海道までの全国縦断ハント旅行に出発した。ベッドにシャワー完備とまるで動くラブホテル並み。若さと体力に自信を持つ二人は、行く先々で言葉巧(たく)みに女を口説きまくる。彼らの破天荒(はてんこう)な珍道中の行く末は……。ユーモアあり、官能あり、若者の性を題材にした快作!
  • 凶刃
    3.0
    心より金、愛よりセックス!欲望だけに生きた鬼畜、戦慄の叫び! 警視庁捜査4課在籍中、重山利行は、ある殺人事件の背後に大物政治家が関与していることを掴んだ。彼と共存共栄の「紳士協定」を結び、不動産業に転身した重山は、己の欲望の赴くままに凶行を重ね、セックスに明け暮れていく……。7名の男女を殺害した男の壮絶な生を。赤裸々な独白体で描いた問題作!  1992年刊の廣済堂文庫の改装版。

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  • ボディーガード午前四時
    3.0
    ある日、私立探偵・矢田のもとに来島(くるしま)と名乗る一流商社の重役が身辺警護と調査依頼に訪れた。何者かに命を狙われているという。矢田は同業に助勢を頼み、中年探偵四人組を結成する。腕に覚えのある彼らだが、若い頃のようには立ち回れない。来島にかかった謎の電話とは? さらに過激派に属する彼の息子はどこに? 正体不明の襲撃者に、4人は男の意地を賭け挑む。
  • 柩(ひつぎ)の十字架
    -
    辻昂(つじたかし)はかつてプロの殺し屋だった。ある日、辻が親代わりになっている母子が誘拐され、脅迫者から殺人強要の電話が入る。タイムリミットは20日間。標的は戦闘機疑獄の証人。彼の背後に姿を見せぬ脅迫者の配下が迫る。眠っていた野獣の血がふたたび目覚めた。辻はたった一人で暴力団に挑み、黒幕を追った。圧倒的な迫力で描く、著者会心の長編ハード・バイオレンス!
  • 日蝕の街
    -
    ある夜、ルポライター・鷲津洋人のひとり娘・久美子が、何者かに拉致された。平穏な家庭を突然襲った誘拐事件。娘の安否を気づかい泣き頽れる妻。やがて犯人から電話が入り、身代金は妻の兄である代議士の荒木から出してもらえという。犯人は義兄を知る者か? 鷲津は娘の無事を祈りながらも不審を抱く。黒い怨念と強烈なサスペンス。性&暴力の極致を描く傑作。
  • 髑髏を抱け
    -
    小谷幸一は二年前、夜明けの道を裸足で歩いているところを発見された。過去の記憶をすべて失っていた。彼は、記憶を辿る旅の途中南房総の町で、絡み付くような視線を感じる。その晩、スナックで知り合った女とベッドを共にするが、突然三人の男たちに襲われた……。わずかながらも紡ぎ出された過去の記憶、そして驚愕の事実が……!? 復讐に燃える男を描き切る!
  • 悪夢の交わり
    5.0
    真由子は、半ば強引に岩井の愛人にさせられた。彼は代議士の地元秘書で、手広く商売をしている。彼女があてがわれたマンションに定期的に届く段ボール函がある。それはすぐに岩井の後妻の弟、田原が運び出していく。その中身を知ってしまった真由子は、自分を欲する田原を利用して謀略のドラマを自作自演した!?――肉体を武器に仕掛ける悪女を描く力作!
  • 鬼影(きえい)
    -
    小出達夫・39歳・塗装工として、川崎の工務店に勤めている。深夜、二人組の男と諍いになり、元プロボクサーの彼は二人をあっけなく倒してしまう。そのとき手に入れた拳銃が彼の人生を変えてしまった!?―― 殺戮と陵辱の限り、性と暴力の魔性にとり憑かれた男を描く。勝目文学の極み!
  • 露  出
    -
    三根恒一郎は、会社の社長夫人・辻川彬子と不倫関係にあった。二人は情事の帰りに、代議士秘書の矢沢をはねてしまう。大金をもっていた矢沢は、事故の事実を隠すように二人に頼んだ。釈然としない三根にやがて脅迫電話があり、彬子との密会写真が届いた……!? 汚ない罠に敢然と挑む男を描く傑作長編ハード・アクション!
  • 鬼聲(きせい)
    -
    殺人歴のある取立屋、仙波敏明。彼の仕事のやり方は、債務者を自分のアパートに連れ込み、裸にして、手足を縛る。トイレには行かせず、その場でさせる。どんなに頑張っても四日目には皆必ず観念する。若い女社長の場合もそうだった。ところが、彼女を解放後、女の兄で組の若頭をする男が、仙波の部屋に乗り込んで来た!――暴力、陵辱、官能、究極のハードバイオレンス!
  • 暗黒の鎖
    2.0
    家族の留守中賊に押し入られ、陵辱の果てに、すべてをビデオに録られた咲子。夫の照彦は、通勤の車中で、若い女に擦り寄られ、後日、再会後その女のアパートで甘美な一夜をすごした。そして、娘の洋子が誘拐された! 罠に嵌められた照彦への要求は……!? 権謀術数の限りを尽くす悪党(わる)と裸身を晒して挑む女の凄まじい対決!
  • 霧の殺意
    -
    一月も終わりに近いよく晴れた朝。夫を送りだした奈美子は、宅配便のためドアを開けた。一人と思っていた配達の男は二人だった。突然、一人の男が奈美子にナイフを突き付け、もう一人の男は、持ち込んだ段ボール箱から撮影機材を取り出した。「奥さん。裸になってもらうよ」……!? 凄まじい凌辱と溢れる官能の渦!
  • 悪党図鑑
    -
    美人局をしている昇と順子が狙ったカモ・小池は、一筋縄ではいかなかった。昇は逆に小池にヤキを入れられ、小池の女房・咲子を強姦しろという奇妙な仕事を請け負わされる。忠実に実行した昇は、咲子の情夫から命を狙われるはめになり、遂に殺人まで犯す……。罠にはまった男の血にまみれた、官能とバイオレンスの復讐劇!
  • 地獄の狩人
    -
    組長の内海以下を葬り、暴力団・内海組を壊滅させ、父母姉弟の復讐を果たした関俊彦は、殺人罪により無期懲役の刑に服していた。ところが、内海組の組員だった田丸の妹、照美からの情報によって、関が復讐すべき真の黒幕が存在することを知る。再び復讐の一匹狼と化した関は、脱獄に成功した! 鬼才が放つ、ハードアクション決定版!
  • 血の狩人
    -
    警視庁・覆面特殊部隊員、関敏彦は、射撃の名手であり、武道の達人でもある。彼には、高校生のとき、両親と姉弟の四人を殺害されるという過去があった。彼は、復讐のチャンスを狙っていたが、〃標的〃の一人が暴力団の幹部におさまっていることを知って、即座に警視庁をやめた……! 痛快ハードアクション小説の白眉!
  • 真夜中の使者
    -
    1巻550円 (税込)
    満ち足りた新婚生活を送っていた英子は、一本の電話によって運命を激変させられた。札幌の元ソープ嬢という忌まわしい過去をネタに、二千万円を強請られたのだ。幸福の破壊者を相手に、女の武器を駆使した復讐が始まる。長篇官能サスペンス。

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  • 恋情
    -
    70歳を目前にして、突然離婚を迫られた主人公が人生を振り返ると、いつも脳裏に浮かぶのは、炭坑で出会った彼女の姿だった。海岸や木々に隠れて逢瀬を繰り返していたのに突然去った君枝。あれから50年、思わぬドラマが、主人公を待ち受けていた。自伝的要素を含むエロチックで叙情的な勝目文学の真骨頂。
  • もうひとつの理由
    -
    1巻550円 (税込)
    屁が原因で人を殺した男、微笑で殺人が発覚した女、昔の恋人にかけた電話でのアリバイ工作……。市井に生きる人々のふだんのなにげない仕草、行為が招いたハプニングを12作の短編でご賞味を。著者の人間観察力、洞察力、そして創造力を十分に発揮した一冊。

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  • その死を暴くな
    4.0
    見えない敵は、結婚一周年を祝うため夫と有楽町で待ち合わせていた幸せな妻の体を奪い、八王子のはずれで轢き殺した。夫も自殺を偽装して殺されかかる。そして妻の巨額な生命保険金が夫の口座から何者かに引出されていた。夫の復讐が始まる。だが彼を待っていたものは妻の暗い秘密と凄惨な地獄絵だった。
  • 地獄坂の闇を撃て(電子復刻版)
    -
    東京で会社を倒産させた沖田隆明は、落魄の身で故郷の炭坑町を訪れた。二十二年前、坑内で事故死した父と共にここで働いていたのだ。その町で偶然出会った女が末原和枝だった。和枝は驚くべき事実を語った。沖田の父の死は仕組まれたもので、手を下したのは和枝の父・弘吉。労組リーダーだった沖田の父は、当時の労務課長らにはめられたのだ、と。凄惨な復讐劇の始まりだった。バイオレンス長篇。

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  • 黒の恋殺人(電子復刻版)
    -
    荒垣光伸は、東京・調布にある中小企業の二代目社長である。妻が創業者の娘で、その跡を継いだのだ。荒垣は中年の体力を維持するため妻の勧めで不承不承、毎晩三十分ほどジョギングをしている。そんなある夜、彼はジャガーに乗った女が男を轢くところを目撃した。男は虫の息だった。荒垣は車に同乗し、女に病院に運ぶよう指示した。だが、途中女の話を聞くうちに心の中で何かが蠢き始めた。長篇サスペンス。

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  • 現金狩り最終出口(電子復刻版)
    -
    完璧な手口で奪われた一億九千五百万の現金。八王子にある信用金庫の現金輸送車から強奪されたものだ。だが、運搬役の和田洋二は、待ち合わせた新宿駅東口の改札口に金を持ってこなかった。現金を隠しておいたコインロッカーの鍵を落として横取りされた、という。仲間の杉田、後藤は信じるはずがない。だが、鍵を拾い大金を手に入れたのは、小島昇というタクシー運転手だった。凄まじい死闘が始まった。

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  • 鬼よ野に棲み時を刻め(電子復刻版)
    -
    妻の圭子と新宿でスナックをやっている吉岡隆司に、八年ぶりに殺しの依頼があった。吉岡はかつて三件の殺しを請負っていた。しかし、夫の裏の稼業を知った圭子が「人殺しの子といわれたくない」と不妊手術をしたのをきっかけに足を洗った。以来八年、平凡だが幸せな日々が続いていたのだ。吉岡は仕事を断った。だが、“組織”は許さない。圭子を誘拐し、吉岡に実行を迫る。長篇ハード・バイオレンス。

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  • 官能の狩人(電子復刻版)
    -
    ハンサムかつダンディな私立探偵中沢卓也は、疑わしき夫人をデートに誘い、ベッドの上で事の真相に肉迫する。一方、美人かつグラマーな助手青柳理恵はきわめて性的冒険心に富み、色仕掛けの内偵が得意なのだ。スワッピング殺人事件をはじめ、セクシーな難事件・怪事件を解決してゆくこのコンビ、相思相愛の仲ながら、目下のところ”仕事と情事は両立しない”運命にある。エロチカ・ミステリー。

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  • 狼たちの宴
    -
    康子の甘い誘いにのって、俺は彼女の父親を相手に狂言誘拐を仕掛けた。狙い通り、身代金2000万円をまんまとせしめた俺は有頂天だった。ところが、甘美な女の柔肌にはとんでもない罠があった。はめられた男の凄絶な復讐のドラマが始まる! バイオレンス・エロスの巨匠が描く大都会の闇の中の男と女の欲望。
  • 禁断の宴
    1.0
    「この部屋に住んでみる気持ちはない?」素敵な老紳士からの招待をうけた私は、脇の下とアソコを剃毛され、彼のペットに。体の奥の深いところから甘美な疼きが湧き上がり、それが腰を締めつけたかと思うと、体全体にさざ波のようにひろがっていきます……。心と体が触れ合うエロティシズムの極致、痺れる10篇。
  • 怨讐の冬ふたたび
    完結
    -
    「父と新妻が殺されたのは汚職隠蔽のためだった!」TV局員の大原浩人は亡き父の手帳を発見し、事件の真相が計画殺人だったことに愕然とする。「報復は己の手で」と職を捨て、自ら立ち上がった男の滾る情念!その先に次々と恐るべき運命が待ちうけていた。
  • 呪縛
    -
    剃らせてほしい――ようやく男の念願は叶った。だがさらに深い欲望を封印していたことに気付かされ(表題作)。専属の娼婦を得た中年男の“性のルネッサンス”(「エンゼル」)。自分の中の男性を再び目覚めさせる秘祭(「救い主」)。目の眩むような熱狂と快感がはじける6つの官能のかたち!
  • 轍が弔うお前の恨み
    -
    小平市のタクシー運転手・宮原が刺殺され、車ごと黒焦げ死体で発見された。宮原と親しかった同僚の小関は、実直な宮原の死に不審を抱いた。怨恨の線は考えられない。強盗の犯行か……。四十九日の前日、府中まで客を乗せた小関は、前方に同じ会社の車がドアを半開きにして停っているのを見た。やがて小柄な女がドアに向かって歩いてきたが、女は実家に帰っているはずの未亡人・直美だった。傑作サスペンス。
  • 扉の中の祝宴
    -
    1巻605円 (税込)
    ここもと御覧に入れまするは、かの勝目梓がペンの至芸によって織りなす女たちの妖かしの姿態──電車の車内以外にはオーガズムを感じない女、夫よりもスプーンを好む異物愛玩症の女、被視姦願望の女、恥ずかしくて行為に至れない赤面恐怖症の女……百花繚乱、天下泰平、女百態噺。
  • 夜を真昼に
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    まあ聞いてくれ、タクシー強盗をやられた上に殺人容疑をかけられて――こんなひどい目にあって、犯人逮捕を刑事なんかにまかせておけるものか! 沖島雄一が解きはじめたパズルは、迷宮入り犯罪の絡むビッグゲームだった。闇に閉ざされた夜を、太陽の真昼に――荒々しい男と甘美な女の情念が絡み合い、やがて時間に埋もれた謎の事件へと連動し、華麗に展開する勝目梓の世界!
  • 闇に光る肌
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    八木秀一の車が、銀座で森沢洋子のアルファロメオに追突した。森沢洋子は事故の被害をベッドでの奉仕で支払えと要求した。八木は洋子の指令で女優のタマゴを相手にすることになった。が、マンションに出向いた八木を待っていたのは、中年男の死体だった。殺人容疑を受けた八木はきわどくアリバイが証明され釈放された。洋子の仕掛けた罠に落ちたのだ。洋子とは何者なのか!? 背後に政界大物の影がちらつく――。
  • 墓碑銘は炎で刻め
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    ショットガンをたずさえて社長室に乗り込み、人質10人を全裸にして屈辱的な行為を強要する戸室。誘拐した女をペットのように飼育し、卑猥なポーズをカメラに収める柴崎。強姦されかかった女を救い、彼女を相棒に荒っぽい復讐計画を練る岡田。見るからに疲れた中年男だが、報復のためには大胆かつ巧妙な久保寺。……邪悪な情念を描き、人間の魔性を見事に抉り出した勝目世界の男の群像。
  • 沈黙の叫び
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    私立探偵・甲斐浩二にとび込んできた幼児誘拐事件――。甲斐は依頼人の工藤清・芳子夫妻から、身代金の運搬役を引き受ける。だが、途中で3人組に襲撃され金を奪われてしまう。調査を進めるうちに工藤の家族たちの奇妙な行動にある疑惑が……。そして、甲斐のまわりに起きる不可解な連続殺人事件。影なき犯人の魔の手は、甲斐の妻と娘たちにも襲いかかる。卑劣な犯人に男の怒りが炸裂。長編バイオレンス・ミステリー。
  • 火の曳航
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    「僕のヌードモデルになって下さい!」思いきって声をかけると、匂いたつように美しい人妻は、意外にもすんなりと承諾してくれた。そして撮影の日、レンズから覗いた彼女は……。若いカメラマンが体験する不思議な性を描いた「聖・スキャンダル」ほか、強烈なエロチシズムに満ちた推理タッチのスリリングな傑作短編集。
  • 処刑のライセンス
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    独房から一人の男が連れ出された。段英二郎、32歳。大阪府警の敏腕刑事だったが、2年前、3人の命を奪い11年の刑を受け服役した。暴力団幹部・西垣の罠にはめられたのだ。段は刑務所長から、「殺人も許される」処刑執行人としての特命を下された。アジアマフィアと暴力団を壊滅するため標的を追うと、西垣の存在が浮上する。段の復讐心に火がつく!(表題作)
  • 業火の祭典
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    突如、送りつけられたビデオテープ。そこには、一糸まとわぬ姿で男たちに代わる代わる凌辱される妻の痴態が記録されていた。愛するものを汚され奪われた怒りで、男は地獄の道行きへと突き進む。凄絶なエロスとバイオレンス、著者の代表作となった傑作!

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  • 女神たちの森(電子復刻版)
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    1巻605円 (税込)
    社内報を担当する戸田昌平は、会社陸上部のハイジャンプ女子選手・白坂ひろ子の密着取材を命じられる。この〈わが社のホープ〉は不器量で、色気にとぼしく、おまけに九州弁丸出しだったが、その躍動的な肉体美は昌平の心を強く捉えた。各種スポーツ分野に活躍する、健康美あふれるスポーツ・ウーマンをヒロインに、みずみずしい現代の若者群像を描いた異色連作集!

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  • 獣たちの熱い眠り(電子復刻版)
    -
    プロテニスの花形プレーヤー三村浩司は一夜の情事のために抜きがたい陥穽にはまり込んだ。三千万円を脅迫され、選手資格は停止された。栄光の世界から泥濘の地獄へ――眼には眼を、歯には歯を、プロの恐喝組織を相手に復讐鬼と化した三村の凄絶な死闘が展開する。長崎から東京へ、ギブ・アップするわけにはいかない男の〃存在理由〃を賭けて戦う一匹狼を描破する勝目梓の長篇出世作!。

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  • 赦されざる者の挽歌(電子復刻版)
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    黒瀬が伊奈と知り合ったのは、あるパチンコ屋でのことだった。黒瀬が暴力団員と知っても、伊奈の紳士的な態度は不変だった。その伊奈に、黒瀬はある犯罪計画をもちかけられ、結局計画にのったが、その犯罪現場での伊奈の阿修羅ぶりに黒瀬は驚倒した。――平穏な日常の中に抱きつづけてきた怨念を、ある日、大爆発させる男たちの群像! 「火の花壇」「沸点」「血の闇」「悲しい兵士」「白い闇」「姦計」「公開リンチ」「地獄の轍」「蹂躙」の9篇を収録。

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  • 仮面の裂ける日(電子復刻版)
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    東京新報の社会部記者、梶邦彦の帰宅を待っていたかのように「娘さんを預っている、三千万ほどほしい」という脅迫電話がかかった。同じ頃、大学の演劇部新入生歓迎コンパからの帰りを三人組に誘拐された梶の一人娘は、裸にむかれて凌辱をうけながら、「あんたの親父は腕のいい新聞記者だって話だが、おれたちにいわせりゃ、冷血漢のエゴイストだよ」と“報復”の犠牲にされつつあった……。長篇バイオレンス。

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  • 闇が裂ける(電子復刻版)
    -
    レストランチェーン・ニコライの社長、市川俊夫が突然謎の脅迫電話を受けたのは、愛人、森田佳子と情事の最中だった。二十五年前、市川は長崎の鶴島炭鉱で博打打ちの堀切勇次と娼婦の井上清子の二人を殺害し、重要参考人とて拘留された。が、証拠不十分のために不起訴となり、事件はすでに時効になっていた。松浦と名乗る脅迫相手は、人殺しの確証があるとほのめかし、市川の心胆を寒からしめた…。

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  • 暗黒天使(電子復刻版)
    -
    伊野英二、三十二歳、独身。二週間前までは会社員だった。サラリーマンを辞めたのには理由があった。軍資金を作らねばならないのだ。数億の金が必要だった。そのためには汚ない手を使わねばならない。伊野は女を利用して二人の男を罠にはめた。競艇場の現金輸送車を強奪するためだ。しかし、この行動も大作戦を敢行するための準備でしかない。伊野を狼にさせたのは何か。そして真の狙いは。長篇サスペンス。

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  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
    3.3
    小説誌の雄『オール讀物』編集部がお贈りする、文藝とエロスの豪華絢爛コラボレーション! 近年オール讀物が掲載した、性とエロスの香り漂う創作や特集記事を再編集し、一冊にまとめたのがこの『エロスの記憶』です。まずは創作。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃、林真理子さんの女性作家陣が妍を競う一方で、野坂昭如、勝目梓、石田衣良、山田風太郎という重量級の男性作家陣も、練達の筆でときに熱く、ときにねちっこく性を描きます。 特集記事は、女優の岸惠子さん、サッカー元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏、池田満寿夫・佐藤陽子夫妻といったバラエティ豊かな人選。渡辺淳一×弘兼憲史、東海林さだお×鹿島茂など対談も充実。「飛田新地の『写真屋』」(井上理津子)、「『フランス書院』の秘密」(北尾トロ)など、性の深淵に肉薄するルポものも満載です。 かつて小説雑誌が全盛だった昭和40年代、その一翼を担ったのが他ならぬ官能特集でした。それから半世紀近く経ちましたが、いかなる世であっても男女の仲に秘められた情理を描くのが小説の真髄。本書には、歴代オール讀物編集部がエロスの深淵を追求してきた、その熱気が横溢しています。『エロスの記憶』、どうぞお楽しみください!
  • 偽りの宴
    3.0
    かつて同じ職場の先輩と後輩だった徹と圭子は、それぞれに家庭がありながら、10年ぶりの思わぬ再会を期に、人目を忍ぶ関係を持つようになる。ある夜、モーテルから出たふたりは、別れを惜しみ、林の中へ車を乗り入れるのだが、その時、あやまって人を轢いてしまった。なんと、それは幼女の死体だった。そして、幼女行方不明のニュースが報道された直後から“林一郎”と名乗る謎の人物からの怪電話がふたりを脅かすようになった。執拗に迫る悪意の影から逃れようと、ふたりはひたすら求め合い、快楽への欲望に身をまかせていく。長編官能サスペンス。
  • 死支度
    -
    羽毛のかわりに女性の体毛をつめた寝具にくるまれて、死の国へ旅立つ……愛する妻に先立たれ、長い生をすごす老人は、途方もない計画に取り憑かれる。死を迎えんとした時、意志に反して救われ、病室に繋がれた自称百九歳の老人は妄執と現実とのあわいを、生と性の異世界を深く、しかし嬉々と彷徨う。傑作短編集。(講談社文庫)
  • 炎の埋葬
    -
    1巻660円 (税込)
    私立探偵・秋津慎平の事務所に、八王子の病院長・若生文彦が訪ねてきた。 「行方がわからなくなった母を捜してください」という依頼だった。若生家の後妻に入った義理の母は50歳とまだ若く、息子である文彦とは8歳しか年の差がなかった。 預貯金をすべて解約、投資していた株もすべて売っていた。 覚悟の家出にみえたが、調べを進めていくと、誰かに脅されていたらしいことがわかってきた。丹念に美貌の母の足跡を追ううち、秋津は何者かに襲われる。 失踪した義母は生きているのか。依頼した病院長と義母との関係は――。精巧にくみ上げられたハードバイオレンスは、意外な結末に向かう!
  • 官能文学電子選集 勝目梓『沈黙の祝祭』
    -
    夜毎テレフォン・セックスで自らを慰めるOL。意気投合した男と一夜を共にしたことが悪夢の序曲となる。 昼は普通のOLをしている佳子は、夜のなると別の顔を見せる。ひとり寝の空虚な夜、テレフォン・クラブに電話をかけて見ず知らずの男たちと淫話を交わしながら自慰にふけるのだ。 しかし、あるとき意気投合した男と会うことに。そのまま、ホテルへ行って獣のように欲望を貪り合う。そして、その男と何度か肌を重ねるうちに、次第に佳子の近辺に不審な出来事が起こる。 まず無言電話が頻繁にかかってくるようになった。そして次第にエスカレートして佳子の情事の際の喘ぎ声が流れてくるようになる。相手の男には素性は明かしていないのに・・・・・・犯人はあの男なのか?なんの目的で?  性に渇いた女に迫る恐怖の日々。そして意外な結末が待ちかまえていた。  表題作に加え、官能バイオレンス七篇の短編集。  団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 逃亡
    -
    俺を嵌(は)めた奴は誰だ! 真野建設工業の沢克彦は、婚約者の浮田冴子と両親が住む北海道へ渡る。原野開拓に絡む汚職を追っていたルポライター・片岡治が殺され、沢は逮捕された。片岡未亡人と冴子は何者かによって、この上ない辱めを受ける。最愛の婚約者を辱められ、殺人者の汚名を着せられた男による、許されざる者たちへの処刑が始まる! 噴き上げる怒りの焔、傑作バイオレンス長編。<「逃亡原野」改題作品>
  • 処刑猟区
    3.0
    無念の涙はオレが拭う。復讐のエロス&暴力! 惨殺された家族のため警視庁覆面特殊部隊員となった男がいま決起する……。警視庁覆面特殊部隊員・関敏彦。両親と姉弟をドス黒い陰謀の果てに惨殺された過去を持つ彼は、父親の手記に残された犯罪者たちへの怨念を胸の奥に刻印し、復讐に必要な力を身につけるために警察官の道を選んだ。11年の時を経て、いま、エロスとバイオレンスの吹きすさぶ処刑が始まった! <『血の狩人』改題作品>
  • 蜜の報酬
    -
    ハワイのホテルのベッドで、女が男の耳にささやいた――「大きな仕事をして、おいしい暮らしをしようよ」。女は高級クラブの美人ホステス、男は未収金の取立屋。そして、女が店の金を持ち逃げし、男が女を追いかけるふりをする、という計画を実行した。ほとぼりがさめた後、女を訪ねた男を待っていた、意外なとんでもない罠……。男と女のだまし合いを描いたハード・バイオレンス・ロマン。
  • 蜜の私刑
    -
    同棲していた女が、ある晩、突然死んだ。男は女に亭主がいたことを知り、女の骨壺を抱いて、札幌の亭主を訪ねた。しかし、男を待っていたのは、黒い罠だった。やくざの親分に弄ばれた男は、姐さんと恋におち、たった一人で大組織に立ち向かう。凄絶なバイオレンスと究極のエロスを描く長編。<「野良犬の謝肉祭」改題作品>
  • 欲望十字街
    -
    暴力とエロスの饗宴。バイオレンス短編集! おれは現ナマ以外は手をふれぬ「怪盗117号」。ある日忍びこんだマンションに、全裸の美女がいて、押し倒したのが運の尽きだったとは……。男の黒い欲望と女の赤い欲望が、汚れた夜空で交叉する十字街……。という表題作のほか、「夜の哄笑」「罠の報酬」など、傑作7編を強烈に収録。
  • 蜜と牙
    -
    義母を愛してしまった、中学3年の少年・敏彦――。ふたりの関係が濃密になるにつれて、敏彦の父に対する憎悪は、ますますふくれ上がっていく。そしてそれはある晩「まさに空に輝く勇士オリオンに啓示を受け」て、現実的な殺意へと変わる……という「オリオンの殺意」はじめ、禁じられた性と暴力のゆえに滅ぶ人間を描いた短編傑作選。表題作のほか5編を収録。
  • 邪淫記
    -
    ノンフィクションライター・小宮の住むマンション屋上で、凄惨窮まりない猟奇殺人が行われた。被害者の若い女は、首、乳房、性器を切断されていた。1ヵ月後に酷似した事件が発生し、同一犯と見られた。小宮は犯人の心理を再現しようとテレビ出演するが、犯人は小宮に挑戦し、小宮の恋人の身辺に魔手が迫った! 猟奇殺人犯がつづる、残虐な殺人日記に迫る。鬼気迫るレイプ殺人犯の予想外の素顔とは? 傑作クライム・ノベル。
  • 殺し屋
    -
    一匹狼の殺し屋・谷一生は、太腿に牡丹の刺青を持つ女・由起を、裏の世界から操る黒幕・石井小三郎の手から匿(かくま)うことになった。しかし、立野組に裏切られ石井のもとに監禁された谷の目の前で、誘い出された由起が凌辱された。怒りが爆発した谷と暴力団との間で、凄惨な闘いの火蓋は切られた。長編ハードアクション! 恐怖の絶叫に血塗られたハード・バイオレンス。
  • 引き裂かれた夏
    3.0
    事件の発端は、奥多摩の山中で釣りに行く途中、全裸女性の暴行現場を男が偶然目撃したことだった。脅迫者からの執拗な暴行の後、娘を轢殺され、妻を凌辱殺害された男は、ついに復讐の鬼と化した。平凡な幸福を奪われた男が狼となったとき、誰も阻止できない。鮮烈なエロスとハードバイオレンスの長編傑作。妻と娘を殺された男は、狼と化して復讐を誓う!
  • 15年目の処刑
    -
    資産家に生まれた矢部徹は、幼くして両親と死別し、姉・今日子と二人暮らし。最愛の姉を金蔓として食い尽くし、身籠もった子まで殺して、死に追いやった弁護士・小関は、事情を知る徹をも消そうとする。15年の雌状を経て復讐の修羅と化した徹は、奴の罪なき妻や娘、息子を……。渾身のハード・バイオレンス! すべてをかけヤツを追いつめる。心を揺さぶる男の執念!
  • 花言葉は死
    -
    モデルガンは私と同じだ。限りなく本物に近いが、本物ではない。そんな私のところに、3ヵ月ぶりに家出人捜索の仕事が舞いこんだおかげで、私・秋津慎平は私立探偵をやめないですむ。妻への慰謝料も養育費も滞りなく払え、サントリーの白を購入でき、愛人・京子のアパートへも行け、モデルガンの組立てに精を出すこともできる。だが、捜索をすすめるうち、若い女の死体と有名芸能人の醜聞という流れになり、話は凄愴の色に染まっていった……。軽妙な語り口で地獄を描く傑作アクション・ミステリー!
  • 仮面の火祭り
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    アル中気味の私立探偵・布施稔・47歳。生まれたばかりの子供ほ実の子ではなくすりかえられた、妻の浮気相手を捜してほしいと、ある日、妙な依頼人が現われた。調査を進めるうちに、人間関係は意外な方向へ展開し、やがて殺人事件が起こる……。はぐれ者の探偵が見た人生の一断面を、ミステリー・タッチで描く長編ロマン。私立探偵が暴いた意外な事実とは?
  • 悪女軍団
    -
    息つく暇もなく展開されるセックス・アンド・バイオレンスの強烈シーン――。堀越組組長の堀越軍次を殺された妻の涼子と娘の真紀・昌子たちは、豊満な女体を武器に、つぎつぎに真犯人を責めたてる。燃え上がる官能と立ちはだかる巨悪の接点に、恐怖の叫びと快楽の呻きが飛び交うのだった。「儀式は終りよ。さあ、送ってあげるわ。地獄に」……。女の秘密兵器で悪魔の城に突撃し、美貌のママと娘たちが演じる死とエロスの復讐物語。巨悪に鉄槌を!
  • 復讐海流
    -
    倒産した田代興産社長・田代剛は、再建資金二十億円を愛人宅に隠匿し、ヨーロッパに逃亡した。が、パリで日本人殺し屋に襲われたことから、大がかりな罠にはめられていることに気づいた。二十億円の現金も、すでに行方不明になっていた。そして、偽造旅券で日本に密入国した田代は、まず殺し屋のマンションを襲撃した。復讐に燃える田代の狂気は、裏切者を血の海に横たえた。長篇バイオレンス。
  • 影の弔鐘
    -
    刑事あがりの私立探偵・多岐俊介のもとに奇妙な人探しの依頼が舞込んだ。こちらの名は明かせないし、理由もいえないが金に糸目はつけない、というのだ。密かに依頼者を探りだして多岐は驚いた。2年前、交通事故で死なせた男の未亡人だったのだ。この仕事にはウラがあるとにらんだが、案の定、捜査の行手には甘美な罠、酷薄な妨害が待ち受けていた…。バンコク、シスコを股にかけた官能アクション巨篇。
  • わが胸に冥(くら)き海あり
    -
    1巻660円 (税込)
    下條有紀子が何者かに拉致された。恋人の矢口が「仕掛けたのはそっちだ」と脅迫電話を受けた。犯人を探るため、矢口はフランスへ飛ぶ。有紀子との出会いの場となったパリ。そこで彼は、有紀子と同郷の男の存在を突き止める。その男はいま、日本で怪しげな情報屋として暗躍していた。矢口は有紀子を救い出すことが出来るのか!? 犯人からの謎めいた言葉の真相とは!?
  • 女神たちの森
    3.0
    1巻660円 (税込)
    青木進也とは、湯島のラブホテルだった。競艇選手を引退し、帰郷したのり子の、忘れられない夜だ。釣り船の故障がきっかけで知り合った大石と結ばれたのり子は、進也の面差しと大石を重ね合わせる――。(「ヴィヴァ! ボート」) さまざまなスポーツの分野で活躍する女性たちを主人公に、健康な肢体の瑞々しいセックスを描いた11編。官能色あふれる珠玉の短編集!
  • 甘美な凶器
    -
    楠木谷純一郎は、女性に接すると狂乱状態になり、性的不能に陥るという奇妙な病いを持っていた。そんな彼は、歯科医院の受付をしている佐々木千織に声をかけられ、生まれて初めての恋に落ちた。彼女の、まさに献身的な努力が始まった。だが、彼の閉ざされた心の殻が一枚一枚剥がされたとき、ある衝撃の事実が浮かび上がった……!? 傑作長編サイコ・サスペンス。
  • 鬼刃
    -
    平凡な勤め人である海野は、離婚して十年、孤独な日々を送っていた。ところが、スナックで知り合った十四歳年下の淑子と再婚した。久々の幸福感に浸っていた海野だが、新婚旅行先のハワイで、淑子の母と弟が殺されたことを知らされる。ショックから記憶障害の発作を起こすようになった妻の身にも……!? 殺人事件に隠された巨悪に立ち向かう、男の凄絶な復讐!(『髑髏が往く』改題)
  • 破滅の天使
    -
    警視庁の元刑事である根岸は、温泉町でスナックを開いている。ある夜の客・真鍋は、七年前極誠会石田組若頭補佐で、根岸が刑務所に送り込んだ男だ。しかも、彼の愛人の一人が、根岸の妻・圭子だった。「戻してもらわなきゃならないもんは、ちゃんと戻せ」との圭子への伝言を残して、真鍋は帰ったが……? 陵辱の果てに熾る復讐の炎、勝目ワールド円熟の真骨頂!
  • 白昼の処刑
    -
    鬼刑事と恐れられた牛尾克巳は、一人娘で高校生の香織の自殺を契機に退職した。妻の病死、そして娘の自殺と、憔悴し切った牛尾に追討ちを掛けるように、香織の日記から驚愕の事実が……!? 罠に嵌った香織は、シャブ漬けにされて売春させられていたのだった。元刑事の血塗られた復讐が始まった!――勝目ワールドの極み!!
  • 闇の秘祭
    -
    東城鬼彦――詩人として世間に知られているが、若い女ばかり狙う残虐な切り裂き魔としての正体はだれも知らない。第三の犯行直後、現場近くで知り合いの女優・毛利瑞子と行き交った。瑞子は鬼彦に気付いたか? 彼は血の祝祭の生贄として、瑞子に接近した……! 鬼才が新趣向で書下ろす、凄まじい官能と恐怖のサスペンス!
  • 闇の亀裂
    -
    俺は泥棒のプロ。六年間、ただの一度もドジったことはなかった。クラブの美人ママの家に忍びこんだ。主の帰宅に気付かず、俺のいる部屋のドアが開かれた。黒いスリップ一枚の女と鉢合わせ。俺は女を頂戴した。そして、女は一世一代の大仕事を持ちかけてきた……!?「性」と「暴力」を華麗に駆使。著者得意の痛快ハードバイオレンス!

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