検索結果
-
4.5戦後の住宅インフラを支えてきた団地。日本においても、戦後すぐは先進的な生活の象徴として、現代では20世紀へのノスタルジーの対象として、70年以上にわたってあらゆる世代の人びとがこの集合住宅に想いを託してきた。そうした時代の流れは団地が登場するフィクション=「団地作品」にも反映されている。 本書では15年にわたって団地作品について語るイベントを50回開催してきた集団=「団地団」が、団地作品の歴史を通覧。社会、風俗、家族、ジェンダー、創作などさまざまな観点から、戦後社会の変遷とフィクションの役割を考える。 【著者略歴】 団地団(だんちだん) 団地トークユニット。2010年結成。ライター・編集者の稲田豊史、写真家の大山顕、脚本家の佐藤大、漫画家の妹尾朝子(うめ)、ライター・編集者の速水健朗、小説家の山内マリコが中心メンバー。著書に『団地団 ベランダから見渡す映画論』(キネマ旬報社)。2025年3月12日から8月24日にかけて高島屋史料館TOKYO 4階展示室で「団地と映画――世界は団地でできている」を開催。
-
3.7
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 高校化学の学習指導要領が10年に一度の大改訂を迎えた。2018年に改訂告示、2020年から新授業が開始した。新学習指導要領をどう読み込んで、どう授業に反映したらよいか。 化学教育に卓越した教員たちが、学習者の資質・能力を伸ばす探究型の授業を実践し、全授業のストーリーを披露した。重要項目はとくに丁寧にまとめた。化学を教えなければならない先生方のバイブル。これから理科教員を目指す学生の必読の書。
-
-
-
4.5
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イラストレーター・漫画家「トミイマサコ」の画業20年を巡る日本初画集 本書は、書籍装画を中心に数多くのアートワークを手がけてきた「トミイマサコ」の日本初画集です。 漫画家としての活動初期作品から、現在に至るまでに描かれた画業20年超にわたる商業イラスト作品を掲載しています。 自身の個展で発表した作品シリーズの「嬉嬉」「iroirotomidoron」をはじめ、近年のプライベートイラストも多数収録。 動植物、自然、鉱物、少年少女、そして不思議な生き物たち――……「トミイマサコ」が描く、鮮やかな色彩と躍動感に溢れた独創的な世界観を堪能できる1冊です。 デジタルからアナログ、刺繍まで、幅広い作風で生み出されるイマジネーションの数々をお楽しみください。 著者:トミイマサコ 著者プロフィール:埼玉県出身、東京都在住。主に書籍の装画や挿絵を中心に、イラストレーターとして活動している。プライベートイラストでは、日常の中に不思議なエッセンスをちょっぴり混ぜた世界を好んで描いている。 Twitter:@tomidoron / Instagram:@tomidoron
-
-1度読んだだけでは本作の全てを知ることはできない……理解できるまで挑戦あるのみ! 探偵小説家・夢野久作の代表作のひとつであり、構想・執筆に10年以上の歳月を費やしたという超大作が本書「ドグラ・マグラ」です。1935年に刊行された作品ですが、日本探偵小説三大奇書に数えられるなど、時代を超えて多くのファンを獲得している名作です。本作は、夢野久作の特徴のひとつとしてあげられる「書簡をそのまま地の文として羅列し作品とする書簡体形式」で、全体の半分以上がこの形式で描かれているのも特徴です。また、一読しただけでは、本作の内容を完全に理解することは容易ではありません。じっくりと作品と向かい合って読み返してみると、読み返すたびに作品から得られるモノが変わっていくトコロも非常に面白い作品です。 【目次】 巻頭歌 キチガイ地獄外道祭文 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十
-
-
-
3.0
-
3.0脳髄ギュルギュルしちゃうヨ♪ 2007年人類は宇宙からの“脳R電波”による驚異にさらされていた。その怪電波を受信した者は脳髄を侵され、果ては人体各部から卑猥な花弁を吹き咲かせながら絶命する。脳R化した人間を追って、幻想都市、トウキョウ孤区のビルヂング群を駆けめぐる中央機密局一の危険人物、対策員“青年ボーイ”ギヤマと、夢見がちで妄想過多な天然元気女子高生対策員“少女ガール”シイ。群衆に紛れ込む脳R人間にシイが下半身で共振反応したとき、ギヤマの握る吐出ガンの引き金は下ろされる! 異端文学の魔人・夢野久作のスパイSF短篇「人間レコード」を佐藤大が大胆に“跳訳”! 前代未聞・空前絶後の綺想活劇ラブストーリー!! ※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
-
3.8時は明治2年。 代々続く一軒の老舗菓子店が、店を閉めた。 世の混乱と父親の謎の急死により店が傾き、悪の豪商・善次郎の手に押さえられたその店――橘屋を復興しようと、ひとり娘である16歳の少女・日乃出は奔走をはじめる。 再建の第一歩として必要不可欠な家宝の「掛け軸」を奪還するため、日乃出は善次郎と「百日で百両、菓子を作って稼ぐ」という勝負をすることに……。 果たして日乃出は、その賭けに勝つことができるのか!? 勝敗の鍵を握る幻の西洋菓子「薄紅」のレシピを追い求め、日乃出は走る!
-
3.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」から、イラストレーター・ねこ助の自選作品集が登場! 描き下ろしとして夢野久作+ねこ助『ビルディング』も掲載 小説とイラストの出会いを祝福する、魅惑の1冊。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。そのなかからイラストレーター・ねこ助による作品をピックアップした美しい画集が新たに生まれました。 収録されているイラストは、新美南吉『赤とんぼ』、中島敦『山月記』、太宰治『魚服記』、堀辰雄『鼠』、夢野久作『ルルとミミ』のなかから選ばれた、イラストレーター本人がお気に入りのものばかり。 さらに、描き下ろしとして夢野久作『ビルディング』も収録し、通常シリーズとはことなるサイズ感で小説とイラストが楽しめます。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 【目次】 新美 南吉『赤とんぼ』 中島 敦『山月記』 太宰 治『魚服記』 堀 辰雄『鼠』 夢野 久作『ルルとミミ』 夢野 久作『ビルディング』(全文収録・イラスト描き下ろし) ※本書について 本書は、乙女の本棚シリーズとして刊行された『赤とんぼ』『山月記』『魚服記』『鼠』『ルルとミミ』のなかから、イラストレーター・ねこ助自身が選んだイラストを掲載しています。巻末の『ビルディング』のイラストは描き下ろしです。 小説部分は『ビルディング』は全文、その他は抜粋となります。
-
3.9
-
-
-
-web雑誌ホラーシルキーの増刊で、怪奇・奇譚の過去の名作・傑作をセレクトしたweb雑誌・奇奇怪怪をお届けします。永久保貴一「黄昏症候群」は、1990年代のオカルトブーム全盛期の作品で、逢魔が時と言われる黄昏時に廃病院跡に入ってしまった女子校生3人組が、誰もいない筈の病院で入院中の老婆に出逢うお話。彼女たちが見たのは霊、それとも…?山下友美「幻想館奇譚」は、これぞ奇奇怪怪、という逸品で、不可思議な展示物のある博物館を舞台にした幻想館シリーズの1編。メアのいる風景、という風景画にまつわる不思議が語られます。稲垣みさお「視力∞」は、透視能力がどんどんエスカレートしていったら、という、どこかSFチックな稲垣みさお先生のセンスの光る作品です。愛田真夕美「妖子奇譚」は、妖怪の中で育った心優しい半妖怪の娘が自分を捨てた母を想う話。妖怪の中で生きる美しい娘の姿がどこかメルヘンチックな魅力のある一編です。大橋薫「おクスリを買いに」は、明治初期の田舎で病の母のために西洋の薬を求める男の子のお話。17pの短編ですが、それを全く感じない怒涛の展開の作品です。稲垣みさお「我が家のペット事情」は、何と生きてる腕をペットとして飼うというお話。ブラックで少し不思議で、でも怖くもあるお話です。永久保貴一「遊ぶ踏切」は、拝んではいけないと言われる無縁仏にまつわる永久保先生の初期の傑作怪談です。愛田真夕美「家族計画」は、ブラックな嫁姑問題なのかと思いきや、というテイストの違ったブラックな一編。恐怖だけではない不可思議、人の常識の及ばぬ「奇」と「怪」の傑作の数々をお楽しみください。
-
3.8
-
3.4
-
4.3何故に 草の芽生えは光りを慕ひ 心の芽生えは闇を恋ふのか わが胸に邪悪の森あり 時折りに 啄木鳥の来てたゝきやまずも *** 故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。 発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めて一冊にした文庫オリジナル。 〈巻末エッセイ〉寺山修司 【目次】 猟奇歌 [巻末資料] 日記より ナンセンス(随筆) 夢野久作の死と猟奇歌――吸血夢想男 「猟奇歌からくり」夢野久作という疑問符――寺山修司